Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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今回お下品な内容で ごめんなさい!

492話です!どうぞ!


Mission492 元呉コンビ(前編)〜くっさー!〜

*鎮守府近海海域 5月29日 13:34*

 

今から約5ヶ月程前の事だった。物資回収における遠征の訓練の一環で、遊び要素も加えた形での訓練が行われていた。

訓練内容としては、鎮守府近海にバラ撒かれたドラム缶を見付け、そこにチームの旗を立てる事で回収扱いとなり、ポイントが入る。

ドラム缶には色分けがされており、黄色が3ポイント、緑が2ポイント、茶色が1ポイントと設定され、ポイントを多く獲得したチームの勝ちである。

人数は3隻までと限定されており、今回の訓練には、鎮守府に転属したばかりの五十鈴と、阿武隈と川内もチームを組んで参加していた。

だったのだが、訓練の緊張感のもなく、3人は呑気に痔の話をしながらドラム缶を探し回っていた。

 

五十鈴「“痔”って お尻から血ぃ出る方の“ち”だよね?」

 

「「え?/違うね」」

 

五十鈴「あれ?」

 

いや、五十鈴が合ってる。

 

川内「“し”に点々だね」

 

五十鈴「ケツから血ぃ出るの“し”なの?」

 

川内「ケツ、“ケツ”やめよ」

 

阿武隈「“ケツから血 出る”って やめて」

 

川内「一旦“ケツ”やめようか」

 

今回の訓練は香取と大淀の管理下で行われ、訓練中の会話は全て、無線を通じて鎮守府の司令室に居る2人に筒抜けであるため、変な発言は極力 控えたい。

ただ五十鈴達3人は笑っており、チームとしては和気あいあいとした雰囲気ではあった。

 

川内「一旦ね。あの、私らウ◯コ・ケツ(発言)、多いな」

 

阿武隈「いつ止めようかと思ってたけど」

 

五十鈴「でも“ち”でしょ?“ち”」

 

阿武隈「乗せて乗せて乗せてきたから もう・・・」

 

川内「痔は あの、“し”に点々の方だね」

 

五十鈴「え?“ち”じゃないの?血だから“ち”じゃないの?」

 

阿武隈「私的には、“し”でも“ち”でも どっちでもいいんだけど」

 

川内「あっ、“ち”か!」

 

五十鈴「うん、“ち”でしょ?」

 

阿武隈「どっちでもいいんだけど・・・」

 

川内「あれ?どっちだ?」

 

この3人だけで考えても埒が明かないので、川内は無線で この会話を聞いてるであろう香取に確認を取った。すると、すぐに返答があった。

 

川内「“ち”に点々だ!」

 

五十鈴「ほら!ほらー!」

 

川内「一旦 尻やめよっか」

 

阿武隈「どっちでもいいんだけどね」

 

川内「変わってくる。私らのチーム名も、ちょっと変な感じになってくるから。ケツとウ◯コの話ばっかりしてたら」

 

五十鈴「いや そんなしてないじゃん!そんなしてない、そんなしてない!」

 

川内「ウ◯コのチームなのかなって思われる」

 

五十鈴「待って、じゃあ“痔”のこと何て説明するか言ってよ じゃあ」

 

川内「・・・え、誰に?」

 

五十鈴「私に ちょっと痔の説明してみて」

 

阿武隈「ぴゅっはっはっはっはっ!」

 

何で そんな事になるのか理解できず、阿武隈は笑いを堪らえようとしたが我慢できず、川内共々 笑ってしまった。

 

川内「その空間が・・・その空間が生まれたら もうウ◯コチームだよ ここ」

 

五十鈴「違う、それはダメかも!やーめーて!だってさ、私が痔の説明したら、“ああ、もう やめて やめてー”って言うからさ!」

 

川内「ウ◯コチームになっちゃうって!“ウ◯コ”になっちゃうって艦隊名が!ただでさえ私、“ウ◯コ”連呼し過ぎて鳳翔さんに怒られてるのに、また目ぇ付けられるって!」

 

五十鈴「じゃあ私が悪いんじゃなくて、川内がウ◯コなのがいけないんじゃん!」

 

川内「いや五十鈴が だって、ウ◯コの話ばっかりするから だって!」

 

急に五十鈴と川内が不毛な争いを始め、黙って聞いていた阿武隈は呆れて笑うしかなかった。

 

川内「何かウ◯コのばっか・・・ウ◯コのばっかで━━」

 

五十鈴「川内くさっ!!」

 

川内「くさっ、お前!!ウ◯コくさっ!!」

 

五十鈴「川内くさっ!」

 

川内「ウ◯コくさっ、お前!」

 

五十鈴「川内ほんとに、くさっ。もう最悪」

 

阿武隈「うるさぁああああい!!!!!いつまでウ◯コ ウ◯コ言ってるのよ!」

 

川内「ウ◯コだ、お前。ウ◯コ ウ◯コ。ウ◯コ ウ◯コ〜」

 

五十鈴「え、じゃあいいよ、“ウ◯コ”で」

 

川内「あ、じゃあ“ウ◯コ”で」

 

川内の煽りに拗ねた五十鈴が言い返すのを やめて受け入れ、川内も呼び名を それで確定させようとするが、唯一マトモだった阿武隈だけは良しとしなかった。

 

阿武隈「良くないでしょって」

 

川内「本当に じゃあ“ウ◯コ”で」

 

五十鈴「じゃあ‘‘ケツ”って呼ぶからな お前のこと」

 

川内「いいよー」

 

阿武隈「たっはっはっ・・・」

 

低レベルな会話が尚も続き、阿武隈は情けない気持ちが一杯になりながら乾いた笑い声を漏らした。

 

川内「仲良くしようよ、ケツとウ◯コ同士。因果関係あるから」

 

五十鈴「確かに!」

 

川内「仲良くしよ」

 

五十鈴「チームだからね」

 

阿武隈「終わった このチーム・・・」

 

川内「言っとくけど お前の方が格下だから。ケツの方が格上だから、普通に」

 

五十鈴「は?」

 

阿武隈「終わりでーす、終わりでーす、このチーム終わりでーす」

 

川内「お前 格下だから。おい!格下!」

 

五十鈴「うるせぇ!!」

 

阿武隈「とっほっほっほっ・・・!」

 

言い争いが再燃し、終わりが見えなさそうな状況に阿武隈は困り果てるのだが、その気持ちを誤魔化すように笑うしかなかった。

 

五十鈴「川内(ケツ)!おい川内(ケツ)!」

 

川内「おい、捻り出すぞ お前!」

 

五十鈴「は?ケツなんて1種類しかないけどウ◯コは何か、種類いっぱいあんだよ!」

 

川内「はぁ?!ケツ(こっち)だって、色んな種類あるし」

 

五十鈴「どんな種類?」

 

川内「・・・・・・それは・・・(話が)変わってくるなぁ色々・・・///////」

 

そこで照れるな。

 

阿武隈「ふっ・・・」

 

五十鈴「いっひっひっ・・・」

 

そこで笑うな。

 

川内「それは色々 変わってくるじゃん・・・それは もう・・・///////」

 

五十鈴「ねぇ やめてぇー!」

 

川内「ねぇ ほんとに もぉー!」

 

五十鈴「もう やめて ほんとに!」

 

川内「ウ◯コチームじゃん ここぉー!」

 

五十鈴「そんなこと言うから そうなっちゃうんじゃん」

 

阿武隈「一緒にしないでほしい・・・」ボソッ・・・

 

川内「お前トイレから建造されたでしょ」

 

五十鈴「はぁー?」

 

川内「ねぇ、何か、これも絶妙にセクハラか怪しいし。やめてよ、変な感じになるから私がぁ!」

 

五十鈴「セークハラ!」

 

川内「エグいってぇー!」

 

五十鈴「セークハラ!」

 

川内「五十鈴(こいつ)マジ ウ◯コなんだけど!」

 

五十鈴「セーンハラ!」

 

川内「終わったマジでぇ!ウ◯コの会話 広げても何か、何か・・・」

 

五十鈴「ねぇ、阿武隈ー!」

 

川内「ねぇー!」

 

五十鈴「川内(こいつ)ウザいー!」

 

阿武隈「ちょいちょいちょい、こっち向かないで・・・!」

 

川内「じゃあ あんた便座か、阿武隈は!」

 

阿武隈「ちーがうでしょ・・・!」

 

川内「“便座隈”だ、便座隈」

 

低レベルな会話を これでもかと繰り広げていると、目的のドラム缶の1つが見えてきた。色は緑なので2ポイントだ。

 

五十鈴「ドラム缶ありました」

 

阿武隈「もう始まってるから」

 

川内「ウェーイ、頑張ろ〜!」

 

五十鈴「今から真面目にするから」

 

川内「さぁ、ドラム缶ありますよっと」

 

五十鈴「それ言いました」

 

川内「捻り出すぞ お前」

 

五十鈴「・・・・・・わっはぁああああ!!!」

 

川内「え・・・?」

 

喧嘩が再び勃発するかと思いきや、突然 五十鈴のタービンが故障して急停止し、彼女だけ海上でポツンと取り残され、阿武隈と川内は そのまま行ってしまう。

 

川内「阿武隈さん?阿武隈さん?」

 

阿武隈「ジョーク ジョーク ジョーク」

 

川内「あ、ジョークか、なんだ・・・」

 

五十鈴のトラブルをジョークという事にし、阿武隈と川内は見なかった事にしてドラム缶探しを継続する。

すると、置いてかれた五十鈴から無線通信が入った。

 

五十鈴『阿武隈、もう私、航行できなくなっちまったよ』

 

川内「一旦、一旦 五十鈴 終わった」

 

「「ははははははっ!」」

 

五十鈴『阿武隈・・・?もう私━━』

 

阿武隈「離れちゃうから」

 

川内「一旦 五十鈴 終わった」

 

五十鈴『阿武隈・・・?』

 

阿武隈「離れちゃうから阿武隈から〜」

 

川内「ねぇ、五十鈴(ウ◯コ)五十鈴(ウ◯コ) 排出されたって今!」

 

五十鈴『ねぇ、ねぇ、阿武隈!』

 

川内「ねぇ ねぇ ねぇ!」

 

五十鈴『私 言ってない!』

 

川内「五十鈴(ウ◯コ)五十鈴(ウ◯コ) 出た、五十鈴(ウ◯コ) 出た!」

 

五十鈴『阿武隈!川内がさ!ほんと、きったな!最低だ!もうクッサー!!』

 

川内「阿武隈、五十鈴(ウ◯コ) 出た五十鈴(ウ◯コ) 出た!」

 

五十鈴『臭ぁああああい!!!』

 

阿武隈「阿武隈が悪かった!阿武隈の先導が悪かった!」

 

川内「デッケェ五十鈴(ウ◯コ) 出たデッケェ五十鈴(ウ◯コ)!!」

 

阿武隈「阿武隈の先導が悪かったから!」

 

この醜い言い争いに終止符を打つため、自分が悪い事にして止めようとする阿武隈だったが、五十鈴と川内が これで止まるはずもなかった。

 

川内「デッケェ━━」

 

五十鈴『それパワハラ パワハラ パワハラ パワハラ!』

 

川内「パワではないですーパワではないですー!パワではないですー、セクですー!せめてセクハラの方ですー」

 

五十鈴『おい このドラム缶 要らねぇのか?おい、川内(ケツ)川内(ケツ) 要らねぇのか?』

 

阿武隈「“ケツ”やめなさい」

 

川内「おい五十鈴(ウ◯コ)、ドラム缶あったらフラッグ差せって」

 

阿武隈「“ウ◯コ”やめなさい」

 

 

・・・・・・

 

それから少しすると、五十鈴の艤装の妖精さん達が自力でタービンの応急処置を施し、動けるようになった五十鈴が追い付いた。

そして今度は、黄色のドラム缶を見付けた。これで3ポイント入る。

 

川内「おい五十鈴(ウ◯コ)3ポイント(ウ◯コセット)ある、3ポイント(ウ◯コセット)

 

阿武隈「“ウ◯コセット”やめなさいって」

 

五十鈴「はい、ありがとう(ウ◯コ)〜」

 

川内「はい、ガチウ◯コ〜」

 

五十鈴「はーい臭いー」

 

川内「くさくさくさくさくさ」

 

阿武隈「終わった このチーム・・・」

 

川内「ウ◯コくさっ」

 

五十鈴「ウ◯コ マジくさっ」

 

川内「え、くさっ」

 

五十鈴「もう知らね」

 

阿武隈「お終いです・・・」

 

 

・・・・・・

 

そこからもドラム缶探しは続いたのだが・・・。

 

川内「3ポイントあるって言った?」

 

五十鈴「いや1ポイント」

 

川内「1ポイントかよ!」

 

五十鈴「は?もう阿武隈ー!もう私 絶対フラッグ差さないからね!」

 

川内「ほら3ポイントあった3ポイントあった!」

 

五十鈴「もう絶対フラッグ差さないからね!」

 

川内「3ポイント(ウ◯コセット)取ってこい、3ポイント(ウ◯コセット)

 

五十鈴「ねぇ阿武隈ー!」

 

阿武隈「なーに?なーに?」

 

川内が煽る度に、子供みたいに ずっとグズりながら呼んでくる五十鈴に、困ったように笑いながらも反応する阿武隈。

その困ってる阿武隈を見て、川内も失笑してしまっていた。

 

五十鈴「阿武隈 川内(これ)!」

 

阿武隈「ちがっ・・・!」

 

五十鈴「阿武隈 川内(これ)!」

 

阿武隈「何か・・・!」

 

五十鈴「最低!」

 

阿武隈「落ち着いて・・・!」

 

五十鈴「2ポイントあるよ!ねぇ、川内が2ポイントにフラッグ差してなかった」

 

川内「バグじゃね、バグじゃね?差した差した差した」

 

五十鈴「うわ、フラッグも差せねぇのかよ。ケツだから挿す事も━━あっ・・・」

 

阿武隈「おぉ・・・」

 

川内「お前やめとけ・・・あっはっはっはっはっはっはっはっはっ!あははははっ!終わった。目ぇ付けられる」

 

阿武隈「ぷひぃ・・・!」

 

五十鈴の失言に阿武隈と川内は笑うしかなかったのだが、脳裏には怒ってる鳳翔の顔が浮かんでいた。

 

川内「鳳翔さん・・・」

 

阿武隈「あたしは何も言ってない・・・」

 

川内「鳳翔さん、明日 話しましょう?鳳翔さん1回ご飯 行きません?私と」

 

阿武隈「ふっふっふっふっふっ・・・」

 

川内「明日ご飯 行きませんか?空いてます?空いてるかな・・・?空いてるといいな・・・」

 

五十鈴「もう最低・・・」

 

川内「お前だろ。お前・・・お前だろ・・・。鳳翔さん、鳳翔さん焼き肉 行きません?奢るっすよ私」

 

五十鈴「私に奢ってよ」

 

川内「うるせぇ、ウ◯コ野郎が」

 

阿武隈「はっはっ・・・」

 

五十鈴「スゥー・・・ぁ・・・はぁ・・・」

 

鳳翔の時と五十鈴の時とで、あまりにも態度が違い過ぎる川内に、五十鈴と阿武隈は笑ってしまいそうになるのを堪えるが、それと引き換えに呼吸ができなくなる。

 

川内「ウ◯コ野郎、焼き肉 食うんじゃねぇ」

 

五十鈴「ヤバい、息できねぇ」

 

川内「終わった。(香取さんか大淀に)チクられて終わるよ」

 

五十鈴「ゔぅっ・・・!」

 

川内「これ訓練だってー!」

 

五十鈴「もう やめて ほんと!」

 

川内「ねぇー!」

 

五十鈴「歯茎 見せてんの お前!真剣にやれ!ガチで・・・!」

 

阿武隈「うるさいマジで・・・」

 

川内「ねぇ、ウ◯コチーム・・・ウ◯コチームで もう終わりだよ。ウ◯コチームエンドだ これ」

 

阿武隈「バッドエンドだ・・・」

 

川内「バッドエンドだわ、本当に これ」

 

五十鈴「いや何か・・・もう私・・・喋んの やめよ」

 

川内「“あっ”て・・・」

 

 

“ケツだから挿す事も━━あっ・・・”

 

 

川内「“あっ”て・・・」

 

五十鈴「やめてよ、思い出させるの。ねぇ!」

 

川内「めっちゃ おもろい」

 

五十鈴「ねぇ!!」

 

川内「私が人生の中で聞いた“あ”の中で、1番おもしろかったよアレ」

 

五十鈴「ねぇー!!阿武隈ぁ!ねぇ、ずっと言って・・・ねぇ、ずっと言ってくる!」

 

川内「阿武隈 阿武隈、これに関しては阿武隈」

 

阿武隈「違うよね、それは」

 

川内「違うよね、阿武隈 違うよね?」

 

阿武隈「それは違うよね?」

 

川内「分かるよね、分かるよね?」

 

五十鈴「ずっと言ってくる ずっと言ってくる!」

 

川内「ちがっはっはっ!」

 

これに関しては五十鈴が勝手に自爆した失言であるため、流石に阿武隈だって味方はできない。

 

阿武隈「何か もう・・・助け舟 出さないよ これは」

 

五十鈴「阿武隈が助けてよ!」

 

阿武隈「ノータッチです、あたしは!」

 

五十鈴「違う!ちょ、私、違う!」

 

阿武隈「違くないもん だって!」

 

五十鈴「阿武隈・・・」

 

阿武隈「違くないでしょ だって!」

 

五十鈴「何がぁー?」

 

ずっと五十鈴VS川内の構図で言い合いになっていたが、ここで五十鈴VS阿武隈に変わった事で、川内は爆笑していた。

 

川内「五十鈴お前1番おもしろいよ」

 

五十鈴「ヤバいぃ〜・・・」

 

「「んははははは!/あっはっはっはっはっ!」」

 

川内「1番おもしろいよ!」

 

五十鈴「ねぇー!もう、ほんとに・・・ねぇ、皆で訓練ボイコットしよ これ」

 

こんな事だけで訓練をボイコットしようとするヤバい思考に、阿武隈と川内は笑わずにはいられなかった。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 演習場 11月3日 9:18*

 

それから時が経ち現在。

各鎮守府や泊地、基地から合同で参加する艦隊演習の予定が再び入り、Devil May Cry鎮守府も本番に向けて訓練に励んでいた。

ただ、普段なら6隻の艦隊での演習となるのだが、今回は少しルールが違い、3隻までに限定された少数編成とされていた。

しかしDevil May Cry鎮守府としては、そこまで勝ちに拘ってる訳でもなく、勝っても負けても どっちでもいいため、参加したい有志でメンバーを募った。そして集まったのが、龍驤と五十鈴、川内だった。また五十鈴と川内が一緒になってしまった。

彼女達は他の艦娘達に協力してもらい、訓練相手をしてもらいながら頑張っていたのだが、様々な不運が重なり、艦隊演習が延期になって日程が延びてしまっていた。

 

龍驤「あ"ー延期やー」

 

川内「あー、艦隊演習 延期ー。ポジティブに捉えたら、今回 短い予定だったけど、普通より長い事できるって事だよね、このチームで」

 

「「まぁ、そうやな/そうー!」」

 

五十鈴「仲良くしようよ」

 

川内「え?」

 

龍驤「仲良くない、まだ?」

 

川内「どうした?」

 

五十鈴「喧嘩なしの試合1回しよ」

 

川内「誰に言ってる、誰に言ってる それ?」

 

五十鈴「龍驤さん言ってやってよ」

 

龍驤「川内 言ってやりーや」

 

川内「五十鈴やめようよ」

 

五十鈴「龍驤さん言ってやってよ」

 

龍驤「川内、決めてやってや」

 

川内「五十鈴!」

 

五十鈴「でもさ、過去を振り返ってみると、私から1回も喧嘩を吹っ掛けた事はないの」

 

川内「いや そうかな・・・?そうか・・・」

 

龍驤「ふふ・・・」

 

五十鈴が まだ呉鎮守府に居た頃、全力で喧嘩を吹っ掛けられた事があり、龍驤と川内は、何とも言えない表情で苦笑いを浮かべていた。

 

五十鈴「どう どう どう どう どう?」

 

龍驤「結構あの、訓練の邪魔されたり、殴ったりとかしてた気がする・・・」

 

川内「そうですよね?偏向報道ですよね これ!?」

 

五十鈴「それは もう そのー、それはさ、あのー、あれじゃん!コミュニケーションじゃん!」

 

そんな理不尽なコミュニケーションあって堪るかと、五十鈴の言い分に龍驤と川内は笑うしかなかった。

 

川内「あ、ズルー!私のだけ喧嘩ってことー!?」

 

五十鈴「だって━━」

 

川内「はい、出ました!本性 出ました龍驤さん これ。本性 出ました!」

 

龍驤「悪魔的な」

 

川内「これ、五十鈴クロです!」

 

五十鈴「あれはコミュニケーションじゃん!」

 

川内「これ五十鈴クロです!あるでしょ、一杯。そっちから仕掛けてきたファイトが」

 

五十鈴「ない ない ない ない ない」

 

川内「起点作りしてきた。蹴り当てられたもん私」

 

五十鈴「龍驤さん私は ちゃんと謝ったのに、いっつも、川内は、何も聞いてくれないで、ずっと声の、音圧で、掻き消して━━」

 

川内「お・ん・あ・つ!」

 

龍驤「音圧」

 

五十鈴の言い分に、またしても龍驤と川内は笑ってしまった。川内自身、五十鈴に そこまでの大声を浴びせたと身に覚えがなく、龍驤も そんな様子を見た記憶がなく、2人の中では辻褄が合わなかった。

しかし龍驤は軽空母であるため、軽巡よりも大人であるため、このまま五十鈴の言ってる事が おかしいと責めるのも違う気がし、少しばかりフォローに回る事にした。

 

龍驤「まぁ、捲し立てるところはある、確かに」

 

川内「いや、でもぉ。はい、私 占い師です。今朝 占いました。あの、クロです。五十鈴クロです」

 

五十鈴「私も占い師!」

 

龍驤「やっぱ そういうのは、当人同士で、やっぱ解決するのがいいから、やっぱ今、話し合い」

 

川内「いや でもー!」

 

五十鈴「龍驤さん、私も占い師なの」

 

川内「龍驤さん、でも でも でも でも でもー!今の偏向報道は ちょっと、どうですかー?!」

 

五十鈴「龍驤さん ここで2人が、固まらないと今日、狼に食われますよ!」

 

川内「龍驤さん、どっちか裁かないと これ!」

 

龍驤「ウチ視点、君ら2人 狼やねんけど。ウチ食われまくるムーブしかできん」

 

川内「え、じゃあ龍驤さん、狼の村に入ってきてるから龍驤さんが異端じゃん」

 

龍驤「ウチが浮いてる説ある」

 

川内「じゃあ龍驤さん吊ります」

 

龍驤「はい、お疲れ様でした、2度と来ません この村」

 

川内「龍驤さん吊りで。死刑で」

 

龍驤「お疲れ様でした」

 

 

・・・・・・

 

*鎮守府近海海域 9:37*

 

冗談も程々にし、龍驤達は訓練のために沖へ出た。

既に訓練相手となる複数の艦隊も動き、こちらを索敵してるに違いない。

だが訓練が始まってからも、龍驤達は緩〜い雰囲気だった。

 

五十鈴「川内1回 旗艦してくんない、これ?」

 

川内「うるせぇ黙れ五十鈴」

 

唐突に仕掛けてきた喧嘩に、龍驤と五十鈴は不意を突かれて思わず笑ってしまった。

 

龍驤「何も関係ないとこからケンカ始めるようになっちゃったやん」

 

龍驤のツッコミに、待ってましたと言わんばかりに川内も爆笑する。

 

龍驤「切っ掛け作るとかないやん もう。仲 悪い奴らやん」

 

川内「いや でも、五十鈴がケンカ売ってきたから今」

 

五十鈴「いや もう喧嘩じゃないじゃん」

 

旗艦をするという事は、それだけ責任も大きくなり、敵艦隊にも狙われやすくなる。そのため、旗艦をやれというのは“死ね”と言ってる事にも近いので、提督や上艦でもない限りは言わないようにしようと、Devil May Cry鎮守府では暗黙のルールとなっていたのだが、五十鈴は まだ そのルールを知らなかった。

 

川内「殴られましたよね?私いま」

 

龍驤「結構 強めに ぶん殴られてた」

 

川内「殴られましたよね?ほらー!」

 

五十鈴「ねぇ、私 悪くない・・・」

 

拗ねたような様子の五十鈴の言い方に、龍驤と川内は無視できず笑った。

 

川内「おーい、おいおい、誰だ これ?!」

 

龍驤「被害者の顔しとる」

 

川内「被害者の顔してるって!女 出してきた今ー!この加害者め」

 

五十鈴「何か そんな、音圧でさ・・・」

 

龍驤「音圧で、出たかな、今?」

 

五十鈴「圧してくるのズルいじゃん・・・」

 

川内「いや でも こっちアレだもん、女 出せないもん。前に女 出したら軽巡の皆に全否定されたから、音圧しか出せないもん私」

 

龍驤「ははははははっ!代わりに?」

 

川内「そっち もう、“龍驤さ〜ん”みたいな感じに出すなら私 音圧 出すよ」

 

五十鈴「龍驤さ〜ん・・・」

 

川内「おぉおおおおい!!!!!」

 

龍驤「音圧 出てるって」

 

五十鈴「ねぇ龍驤さぁん・・・」

 

龍驤「すぐ こっち向くなって」

 

五十鈴「もっと優しく言えばいいと思いません、龍驤さん・・・?」

 

川内「あいつマジで。おい、1人で行くなって五十鈴!」

 

 

・・・・・・

 

龍驤「敵〜敵〜」

 

そこから訓練相手となる別艦隊を索敵してると、川内が徐ろに五十鈴の装備を覗き込んできた。

 

五十鈴「何か ちょっと見てきた、私の装備・・・」

 

川内「おい、偵察機 出せよ!五十鈴!龍驤さん、五十鈴が偵察機 出してなかったっす今」

 

龍驤「偵察機 出さんは・・・」

 

五十鈴「龍驤さん燃料ありましたよ!」

 

遠征中でもないのに、どこからか流れてきた燃料を見付けた五十鈴は話を誤魔化そうとするのだが、索敵を怠っていた事で龍驤と川内は ご立腹だった。

 

川内「五十鈴!」

 

龍驤「いや〜?」

 

川内「(普通は)偵察機 出すよな?」

 

龍驤「偵察機 出さんは━━」

 

川内「おい、五十鈴!」

 

五十鈴「川内 弾薬あったよ!」

 

また どこからか流れてきた弾薬を見付け、五十鈴は誤魔化そうとするのだが・・・。

 

龍驤「お〜い」

 

川内「おい、五十鈴マズいぞ、マズいぞ お前」

 

龍驤「おい」

 

川内「終わったな、お前 終わったな!」

 

龍驤「索敵の基本なんやから」

 

五十鈴「あっ、東に向かおうよ」

 

龍驤「おーい」

 

川内「五十鈴お前 終わったな!」

 

五十鈴「うるせぇ!!」

 

川内「あははっ、“うるせぇ”来た!あっ、本性 出ましたよ龍驤さん!やっぱりクロですよ この艦娘!」

 

龍驤「“ごめんなさい”もないな、これ」

 

川内「“うるせぇ”って“ごめんなさい”も言わなくなった。真っ黒ですよ龍驤さん」

 

五十鈴「“ごめんなさい”って言っても無下にされる この、このチーム・・・ゴミ!!」

 

「「ははははははっ!」」

 

川内「だから“うるせぇ”って言うのか?」

 

五十鈴「うるせぇ!!」

 

龍驤「あっはっはっはっはっはっはっ!」

 

川内「うっわ、出ました!」

 

龍驤「仕上がったぁ」

 

川内「五十鈴、最終形態です これ」

 

龍驤「最終形態や」

 

五十鈴「川内うるさい!龍驤さんも ちょっと うるせぇし」

 

全方位に火種を撒いていく五十鈴に、ヤケクソ気味になってると理解していた龍驤と川内は爆笑した。

 

川内「全部ケンカ売ってる」

 

龍驤「この、バカタレ小娘が」

 

索敵を続けてると、遠くから戦闘音が聴こえてきた。どうやら訓練相手となる艦隊同士で会敵し、戦闘に突入したようだ。

本番に参加するのは龍驤達3人だけだが、実戦形式で本番を想定した形で行っているため、訓練相手となるはずの艦隊同士で潰し合ってもいいのだ。それなら それで、龍驤達が漁夫の利を狙う練習にもなる。

 

川内「戦ってるね」

 

五十鈴「この何かイライラした感情ぶつけたい」

 

龍驤「イライラしてる」

 

川内「イライラしてんだ」

 

五十鈴「さっき私の味方 居なかったからイライラしてる」

 

川内「いやいやいや・・・敵にしてたよ。わざわざ」

 

龍驤「自分から」

 

すると別艦隊でチームを組んでる夕張が、トラップとしてバラ撒いたカプセルが流れてきて、そこからガスが噴出して川内が包まれた。

 

川内「うわクサッ!!!」

 

五十鈴「ぶっ・・・」

 

龍驤「こいつ笑ったで川内。“ぷぷ”って言ってたで」

 

川内「おい、敵が居たら どうすんの?五十鈴ー?」

 

五十鈴「ぷっ・・・」

 

川内「“ぷっ”、じゃないんだよ」

 

訓練は始まったばかりだが、五十鈴と川内は5ヶ月前よりコンビネーションが成長してるのだろうか?

後編に続く!




次回も宜しく お願い致します!
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