Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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500話です!どうぞ!


Mission500 1周年記念日(後編)〜2周年に向けた約束〜

皆に内緒で青葉と(たける)が付き合っており、しかも1周年記念日も近い事が発覚した。

艦娘達が健を問い詰めると、彼は そんな特別な日でも何かをしようとは一切 考えておらず、それに怒った艦娘達が、青葉と健のために一肌 脱ぐのだった。

そして1周年記念日のデート当日を迎え、ちょっと高級なレストランバーを貸し切りにディナーをセッティングしたのだが、緊張する健のせいで いい雰囲気のフラグが全く立たず、更に彼の奇行のせいで、隠れて盗み聞きする艦娘達が爆笑させられる。

そして話を聞き付けたステフと呉提督、刹那(せつな)も合流し、野次馬も揃うのだった。

 

 

*レストランバー 12月5日 20:24*

 

青葉「でも やっぱり ほら、あそこで、沢山の人の中から健君を選んだのは、間違いじゃなかったなって思ってるの」

 

『フゥ〜』ヒソヒソ・・・

 

健「うん、本当に気付けば、“あっ”と、言う間だったね。“あっ、あっ、あっ”、っていう、この間だったね、この、早すぎて。“あっ”て言って、もう次“い”が来るか“い”が来るかと思ってたら もう、“あっ”が終わるくらいに来てたって感じだね」

 

青葉「そうね」

 

健「うん、あっという間だ」

 

物凄く回りくどい言い方をするので艦娘達は失笑していたが、健が言いたいのは1年 経つのは早いなという話である。

 

青葉「将来について考えるとか・・・なかったね」

 

健「そうだね」

 

羽黒「いい感じ、とっても いい感じ。めちゃくちゃ いい感じ」ヒソヒソ・・・

 

健「まぁ・・・そうだねぇー・・・」

 

健が溜め息混じりに“そうだね”しか言わず、他に何か言う事はないのかと、肩透かしを喰らった皆は苦笑いを浮かべていた。

 

木曾「何で言わない?言う事ないのか?」ヒソヒソ・・・

 

健「おい聞こえてるぞぉ!聞こえてるぞぉー!!」

 

これまでヒソヒソと話していたが聞こえていたらしく、遂に健が反応してきたので皆は笑ってしまった。

 

 

・・・・・・

 

青葉「お互い中々、会えないけれど・・・まぁ たまに仕事が被ったり・・・今日は ゆっくり こうやって お話ができて、良かったなって思うの」

 

健「うん、いや そうだね。本当に、財団もね、どんどん、メンバーが増えて、新人の子達だけで回るようにもなってきたし」

 

青葉「そうだね、みんな頼もしい人達ばかり」

 

石垣「まだまだです・・・」ヒソヒソ・・・

 

健「だから僕達も、やっぱり ちょっと一安心って感じが━━」

 

大潮「あの人(健)が1番 不安です!」ヒソヒソ・・・

 

健「━━最近 安心感 凄いからな」

 

青葉「そうだね」

 

健「頼もしいよ皆」

 

青葉「Devil May Cry鎮守府も、今じゃ300隻近く居るし」

 

健「Three hundred(スリー ハンドレッド)

 

何で ちょいちょい発音良く英語を挟んでくるのか分からず、皆は首を傾げながら苦笑いを浮かべた。

 

健「365人になったら1人、1日ずつのシフト交代で、1年 回せるね」

 

青葉「ワンオペってこと?」

 

健「うん、ワンオペ。ワンオペ365でいける。それが夢だね」

 

青葉「楽しみだね」

 

ハッキリ言っておくが、近頃 出撃や任務において、1人でできるほど簡単なものは少なくなっている。つまり忙しかったり任務内容の難易度が上がってるのでワンオペは無理。

あと、これ以上 艦娘が増えたらダンテが絶望する。

 

 

・・・・・・

 

青葉「あんまり青葉達デートにも行った事がないし、こう、時間を取って2人で過ごすみたいな事なかったじゃない?」

 

健「あぁ、そうだね」

 

青葉「だから1周年と言われても何をしたらいいのか分からなくて」

 

伊勢「何か すんごい お似合いのベストカップルに見えてきた」ヒソヒソ・・・

 

那珂「いい感じ、いい感じだよ」ヒソヒソ・・・

 

健「そうだ、青葉さん」

 

『おっ!』ヒソヒソ・・・

 

遂に買ってきた指輪を渡すのかと、隠れて見守る皆の期待が膨らむ。

そして健が席から立ち上がり、青葉の横に回った。

 

『おっ!頑張れっ・・・!』ヒソヒソ・・・

 

健「ちょっと、渡したい物があるんだけど・・・」

 

青葉も何かを察して期待してるのか、立った健を見て笑顔を見せる。

 

青葉「立った方がいい?」

 

健「あぁ。よし、じゃあ・・・机の上に立って」

 

青葉「ちょっ、机の上!?」

 

『くっ・・・!』

 

健が自ら いい雰囲気のフラグを へし折っていくので、青葉は驚きから笑ってしまい、隠れてる皆も呆れて笑ってしまう。

 

健「あ、行儀が悪いか」

 

自分で踏み止まってくれて一安心である。

そこへ全員のスマホに、オリーブ財団からの緊急救援要請の通知が入った。

 

健「誰か向かえるかー?!ありがとう!」

 

緊急事態だが、青葉と健には自分達の事に集中してもらうため、川内型が走って急いで対応に向かった。

 

健「ほんとはねぇ、何か、ちょっと、色々、自分で、何か作ってみようかなって思ったんだけど」

 

青葉「うんうん」

 

健「まぁ・・・時間が、なくてね・・・買った物で申し訳ないけど」

 

青葉「何だろう?」

 

健「これ。喜んでもらえたら嬉しいな」

 

遂に指輪を渡し、この運命の瞬間に、見守っていた皆は息を呑んだ。

 

飛鷹「ハッ・・・!いいよ!」ヒソヒソ・・・

 

村雨「カッコいいカッコいい!」ヒソヒソ・・・

 

青葉「ありがとう!えっと、これは、いったい、どういう・・・どういう受け取り方をしたらいいの?」

 

渡した指輪の意味を訊かれてる。男 健、漢を見せる時だ。

 

健「ああ、これは何か、いい感じに」

 

『くっ・・・!』

 

ヘタレた健に、皆は笑ってしまいながらも、腹立たしさも感じていた。

 

青葉「1周年のプレゼントとして送ってくれるの?」

 

健「あぁ、1周年のプレゼントとして、一応・・・」

 

青葉「嬉しい!」

 

健「まだ、今のところは・・・」

 

青葉「アクセサリーとか貰った事ないから凄く嬉しい、ありがとう!」

 

健「あぁ」

 

千歳「素敵 素敵 素敵!」ヒソヒソ・・・

 

青葉「これは着けられる物なの?」

 

健「これは、着けられるらしい」

 

青葉「じゃあ・・・着けるね?」

 

健「着け、着け・・・僕も着け、着け・・・」

 

青葉と健は共に指輪をしようとしたのだが、どういう訳か2人の指が通らず、2人は四苦八苦していた。

 

朝潮「着けられないそうです!」ヒソヒソ・・・

 

健「分から、着け方が分からないなー!」

 

阿賀野「こっちに助け求めてる!」ヒソヒソ・・・

 

健「着け方が分から、分から・・・」

 

陸奥「行って行って行って!行って行って行って行って!」ヒソヒソ・・・

 

間宮が階段の方へ走り、身を屈めながら上の方まで行くと、健は青葉から離れ、間宮の元へ向かう。

 

健「着けれないの・・・?間宮さん、着けれるって言ってたよね?」ヒソヒソ・・・

 

間宮「着けれない!」ヒソヒソ・・・

 

残酷な現実だけ叩き付け、間宮は さっさと階段を降りていき、それが面白くて皆は笑っていた。

実は買ってきた指輪は指に嵌める用ではなく、飾りとして部屋に置いておく小物だった。

そして健は渋々、待ってる青葉の元に戻った。

 

健「これはなぁ、飾るやつだ青葉さん!」

 

瑞鶴「飾るやつ・・・!」

 

漣「200万・・・200万・・・!」

 

日本円で換算して200万も出して、ただ飾るだけの置物を買ってきてしまっていた事に、皆は声に出して笑ってしまった。完全に他人事である。

 

健「か、飾るやつだよ青葉さん、ねぇ」

 

青葉「じゃあ、あの、寝室に飾っとくね、大事に」

 

如月「素敵、いいよ いいよ、青葉さんナイスフォロー!」ヒソヒソ・・・

 

健「僕も じゃあ、寝室に飾っておこう・・・」

 

思っていたような展開にならず、健も情けなくて笑ってしまっていた。

こうなったのは、ちゃんと確認しなかった鳳翔と香取、間宮、健本人が悪い。

しかも鳳翔と香取、間宮は立て替えただけなので、実質200万円を置物と交換して出費したのは健という事になるので、鳳翔達3人の懐事情は痛くも痒くもなかった。

 

衣笠「青葉ナイスフォローよ」ヒソヒソ・・・

 

健「一緒に住んだら横に並べて飾っておこうね」

 

青葉「そうだね、嬉しいよ」

 

五十鈴「200万が・・・!」

 

まさかのオチに笑いが止まらない野次馬共。

 

健「そう これ・・・凄い、凄いやつ」

 

青葉「ありがとう、こんな いい物を」

 

健「シルバーダイヤモンドの、指輪」

 

青葉「お揃いなの?」

 

健「これ、そう!僕もね、自分用にも買って、ペアでって感じで」

 

青葉「お揃いの物を買うのも初めてだね」

 

健「うん・・・」

 

時雨「あっ、そうなんだ」ヒソヒソ・・・

 

健「本当に、初めてだ・・・!めちゃくちゃ もう、急に・・・急に人生で1番 大きい買い物をした」

 

青葉「そんなに高かったの!?」

 

長門「言うな」ヒソヒソ・・・

 

呉「値段は言うな。値段は言うな」ヒソヒソ・・・

 

健「値段の話はするなって言われてるから━━」

 

千代田「違う、それも言うな!それも言うな・・・」ヒソヒソ・・・

 

健「━━値段の話はしないから」

 

五十鈴「全部 言うなって・・・!」

 

健「野暮だ」

 

最上「それが野暮なんだよ・・・!」ヒソヒソ・・・

 

言わなくていい事を百発百中で言っていく健に、皆は頭を抱えながら呆れて笑うしかなかった。

 

刹那「それ含めて健なんだよね、きっと」ヒソヒソ・・・

 

大東「“言わない俺カッコいい”って事かぁ」ヒソヒソ・・・

 

青葉「青葉もね、何か準備できたらと思って━━何!?」

 

健「これも これも これも これも」

 

葛城「何?」

 

香取「セットで付いてくるアレか・・・」ヒソヒソ・・・

 

健が取り出し青葉に渡したのは、ペアリングを買ってオマケで付いてきた小さいクマの ぬいぐるみだった。

 

青葉「あ、クマちゃん!」

 

健「クマチャンッ!これクマチャンッ!これクマチャンッ」

 

球磨「呼ばれたクマ?」ヒソヒソ・・・

 

天龍「行くな行くな行くな行くな!」ヒソヒソ・・・

 

木曾「お前は行くなって!」ヒソヒソ・・・

 

呼ばれたと思った球磨が、青葉と健の元に突撃しようとしたので、皆に取り押さえられた。

 

青葉「ありがとう!」

 

健「これー、うん、そう。買ったら付いてきたやつだから」

 

鬼怒「だから それを言うなって!」ヒソヒソ・・・

 

武蔵「何なんだ この男!」ヒソヒソ・・・

 

やっぱり百発百中で失言していく健に、皆は再び笑わされる事になるのだった。

そして青葉と健は、改めて椅子に座り直した。

 

青葉「青葉は これをバーチャル健だと思って、大事に連れて歩く」

 

健が肩に乗せてたウサギの ぬいぐるみの名前に合わせ、青葉がクマの ぬいぐるみに似たような名前を命名したので、健は予想外だったのか笑った。

 

健「あぁ、バーチャル健だ それは」

 

青葉「うん、色 似てるよ健君、ほら」

 

健「どこの部分 見て色が似てるって━━」

 

青葉「髪の毛の色ちょっと似てるよ」

 

健「髪の毛のね。毛並み、毛並みがね、毛が。毛が一緒だ、じゃあ。Virtual(バーチャル)タケルゥーとVirtual(バーチャル)アオバーが」

 

熊野「でも お似合いの素敵なカップルですわ、これは」ヒソヒソ・・・

 

白雪「これは素敵」ヒソヒソ・・・

 

健「僕だと思って、それは もう、常に持ってて。何か困った事があったら、それに語り掛ければ、僕が10秒以内に着く、もう行くから」

 

蒼龍「それ気持ち悪い」ヒソヒソ・・・

 

イントレピッド「盗聴器 入ってるじゃん・・・!」ヒソヒソ・・・

 

健「あ、GPSと盗聴器とカメラ入れといたから」

 

盗聴器だけでなく、全部コンプリートしてた。

 

鈴谷「きっもちわる・・・!」ヒソヒソ・・・

 

健「もう大丈夫だよ青葉さぁん。どんな困難に ぶち当たっても、僕が、すぐに行くからねぇ・・・青葉さぁん・・・」

 

雪風「こわ」ヒソヒソ・・・

 

デートのはずなのに、急にホラー展開に持っていこうとする健に、意味が分からず皆は笑ってしまっていた。

しかし これが健の冗談と分かっているため、青葉も皆も本気で咎めたり、嫌ったりする事はなかった。

 

健「ふぅ、僕のターンを終了する。ターンエンドだぜ!」

 

青葉「ズルいズルい!」

 

阿武隈「(最後)ちょっと似てるけど(声)」ヒソヒソ・・・

 

青葉「ターン制だなんて聞いてない!」

 

健「一生分 喋った!一生分 喋った!もう今日・・・もう無理デース」

 

青葉「じゃあ青葉のターンね。青葉も特に もう話したい事はないというか・・・」

 

ここまで もう2人で色々 喋っていたので、青葉も これ以上、改めて何かを話すのは難しくなってきていた。ネタ切れである。

しかし 青葉の この言葉に健が・・・

 

健「話したい事はない!?もう僕に!」

 

青葉「違う違う!」

 

健「話したい事はないんだ!」

 

青葉「違う違う!」

 

健「うわぁぁぁはっはぁ〜!うわぁぁぁはっはぁ〜ん!」

 

ショックで泣きながら、2階から1階へ飛び下りた。

このまま健が逃げ出すのではないかと、皆は彼を応援してると、すぐに健が階段で戻っていったので、皆は安心した。

 

 

・・・・・・

 

青葉「お互い1つずつ、お願いをしようよ」

 

健「お願い?」

 

青葉「えっと、2人で一緒にしたい事でもいいし、行きたい事でもいいし、まぁ、折角1周年の記念の日だから、2周年に向けて、何か2人で やりたいことを決めておけば、普段 仕事で一緒になる事ぐらいしかしてないけど私達」

 

健「うん」

 

睦月「素敵」ヒソヒソ・・・

 

青葉「でも、ここでね、今2人で1つずつ出し合ったら、少なくとも2回は素敵なデートができるじゃない」

 

白露「カッコいい!」ヒソヒソ・・・

 

この1周年記念のデートで健の株は大暴落だが、大人な対応を見せる青葉の株は うなぎ登りだった。

 

健「なるほど、確かに」

 

青葉「仕事の兼ね合いとか、普段の生活から何ができるのか、具体的に言うのは難しいけど」

 

健「あぁ、そうだね」

 

青葉「じゃあ・・・2人で・・・ピクニックに行きましょう」

 

健「ピクニック?」

 

『ピクニック?』ヒソヒソ・・・

 

青葉の あまりにも素朴な希望に、もっと何かなかったのかと、健と皆は ちょっと笑ってしまう。

 

最上「いいと思うよ!いいと思うよ!可愛らしいと思うよ!」ヒソヒソ・・・

 

呉「可愛い」ヒソヒソ・・・

 

磯波「可愛い!」ヒソヒソ・・・

 

鈴谷「めちゃくちゃ可愛い」ヒソヒソ・・・

 

青葉「私が お弁当 作るから、それを持って、健君の運転で、どこか景色のいい所に行って、一緒に ご飯 食べるってのは どうかな?」

 

健「めちゃくちゃいいじゃねぇか青葉さーん!ピクニック!やっぱピクニックだよね」

 

青葉「だから、私も上手く ご飯 作れるように頑張るから、好きな食べ物とか教えてちょうだい」

 

健「分かった!僕ハンバーガー好き!」

 

青葉「ハンバーガーが好きなんだね」

 

健「ハンバーガー好き!」

 

青葉「ピクルスも好きなの?」

 

健「ピクルス好き!100個 入れて!」

 

蒼龍「くっ・・・ピクルスそんな好きなの?」ヒソヒソ・・・

 

そんなピクルス100本分も挟めるようなデカいバンズ見た事ない。

挟むにしても、バンズ何枚 必要なんだ?

健は ちゃんと分かって言ってるのだろうか?

 

 

・・・・・・

 

健「青葉さんとしたい事かぁ。まぁ・・・ちょっと、在り来り過ぎるけど・・・これからも一緒に居てほしいな」

 

『くぅ〜!』ヒソヒソ・・・

 

健の この言葉を聞き、野次馬共のテンションが一気に爆上がりし、控えめな拍手までしていた。

 

健「来年も、同じように、この日を祝えたらいいなって」

 

涼風「かっけぇ!」ヒソヒソ・・・

 

飛龍「カッコいい」ヒソヒソ・・・

 

健が凄く素敵な事を言っていたのだが、この直後、彼の調子が狂い始める。

 

健「などと思っておりましてぇ。当方は、そう思っておるんですがぁ、えー、貴社は、貴社は どのように・・・御社 御社 御社!御社は どのように お思いでしょうか?」

 

ホノルル「何で何で〜?」ヒソヒソ・・・

 

凄く素敵な事を言っていたのに、自ら全て台無しにする健に、見守っていた大多数から不満が出た。

 

ステフ「大丈夫 大丈夫」ヒソヒソ・・・

 

青葉「弊社も、そのように思ってるよ」

 

健「へ、弊社も、そのように思ってるんですねー。もしね、他の人にね、何か、そういう、ね、現を抜かしてたら、僕ほんとに、どうなっちゃうか分かんないからね」

 

青葉「もう知ってる、大丈夫」

 

健「もう僕!どうなっちゃうか分かんないからね!」

 

情緒不安定で、まだ起きてもない事を心配して健が発狂し始めた。

 

満潮「めっちゃ怖い」ヒソヒソ・・・

 

由良「怖いって」ヒソヒソ・・・

 

漣「怖いよ」ヒソヒソ・・・

 

健「メス出しちゃうかもぉ!」

 

情緒不安定が ここまで極まったら、皆は最早 笑うしかできなかった。

 

飛龍「怖いって」ヒソヒソ・・・

 

健「なんてね!」

 

青葉「なんてね!」

 

健「なんてね!なんてねー!」

 

ステフ「なんてね」ヒソヒソ・・・

 

健「そうだ、青葉さん」

 

青葉「なぁに?」

 

すると突然、見守っていた皆にとって問題が発生した。急に青葉と健の声が聞き取りにくくなったのだ。

 

最上「ん・・・(声)絞った」ヒソヒソ・・・

 

瑞穂「聞こえない」ヒソヒソ・・・

 

葛城「え?」ヒソヒソ・・・

 

瑞鳳「何にも聞こえないよぉ」ヒソヒソ・・・

 

鬼怒「内緒話してんじゃない?」ヒソヒソ・・・

 

木曾「俺ちょっと聞こえてるけど皆に聞こえてるかな?」ヒソヒソ・・・

 

如月「聞こえないんだけど!」ヒソヒソ・・・

 

すると内緒話が終わったのか、青葉と健の声が聞こえるようになった。

 

青葉「楽しみにしてるね」

 

飛龍「気になる」ヒソヒソ・・・

 

間宮「気になる!」ヒソヒソ・・・

 

木曾「“今年は嵌められない指輪だったけど来年の記念日は、嵌められる指輪を渡すよ”って言ってる」

 

青葉「こちらこそ これからも よろしく。帰りましょう。このバーチャル健は どうやって仕舞えばいいのか、分から━━」

 

健「バーチャル健は そら、え、仕舞いたいの?ずっと抱えてちゃいけない?」

 

瑞鶴「そこはいいじゃんスッと行けば」ヒソヒソ・・・

 

青葉と健が そろそろ帰ろうとし、見守っていた全員がバタバタと慌て始めた。

 

呉「撤退 撤退 撤退!」ヒソヒソ・・・

 

ビスマルク「バレてないバレてない!」ヒソヒソ・・・

 

陸奥「バレてないバレてない!」ヒソヒソ・・・

 

木曾「絶対バレてない!」ヒソヒソ・・・

 

皆は身を屈めたまま出口へと急ぎ、ゾロゾロと急いで外に出ていく。

 

健「お会計お願いしてもいいかな?ん?いす━━」

 

五十鈴「いや何も無い何も無い」

 

健が1階へと降りてきて、最後尾だった五十鈴が見られ声を掛けられたが、彼女は苦し紛れの言い訳をしながら走って外に出た。

そして皆は、青葉と健が店から出てくる前に、乗ってきた車で急いで逃走するのだった。

その途中で、ダンテから電話が掛かってきた。皆で鎮守府を留守にしていたため、どうなってるのか電話してきたのだろう。

 

夕張「ヤバい、提督から電話」

 

天龍「今日の事どう説明すればいいんだよ?」

 

木曾「いや無理だろ」

 

説明したくても、仕事をサボって来ており、言い訳も考えていなかったので説明が難しかった。

 

ダンテ『テメェら仕事もしねぇで何やってんだ?!』

 

『ごめんなさーい!』

 

結局なんの説明もできず、仕事や任務をサボっていた事をダンテに怒られ、艦娘達は謝る事しかできなかったのだった。

しかし いいものは見れたと、艦娘達は満足していた。




次回から、物語の中で状況が大きく変わりますので、平和な話は しばらく お休みになりそうです。

次回も宜しく お願い致します!
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