514話です!どうぞ!
人類は悪魔であると、自分達が敵視するデビルハンター達を追放する決断を下した。
捕まったダンテ達はロケットに乗せられ、宇宙へと追放されそうになるが、そこに巨鳥グリフォンが現れ、ダンテ達が乗るロケットを破壊する。ロケットは爆発炎上し木っ端微塵となり、最早ダンテ達の生存は絶望的だった。
同日、デビルハンター達が居なくなった事で裏に居る者達が動き出し、悪魔と強化人間、テイラー・ドローンがシカゴを破壊しながら街を封鎖してしまった。
Devil May Cry鎮守府の艦娘達も、アーロンと共に自分達にできる事をするため、動き始めるのだった。
同時に、3000万年の時を越えた過去でも、何かが起きようとしていた。
*荒野*
空には暗雲が立ち込め、枯れた大地の荒野でクレーターが出来た場所があった。その中心地に、ロケットと共に爆散したはずのダンテとネロ、バージルの魔剣士3人が倒れていた。
3人は意識を失っていたが、程なくして目覚めた。
ネロ「イテテ・・・どうなったんだ?」
ダンテ「あ?ここ どこだ?」
バージル「おい。俺達は海に落ちる予定だっただろ。何だ ここは?」
3人は辺りを見渡すが、見渡す限り黒い荒野が続いており、見知らぬ場所に戸惑いを隠せない。
すると誰かの視線を感じ、3人は一斉に そちらへ振り向く。そこにはフルフェイスのヘルメットで顔は見えない、黒い衣服を着た男が立っていた。
ネロ「お前は・・・!?」
ネロには その男の格好に見覚えがあった。
ダンテ「ネロ、知ってるのか?」
ネロ「あいつは七騎士の1人・・・本当のベルゼだ」
バージル「ベルゼだと・・・!」
明陽学苑の地下遺跡で、ほんの少しだけ手助けしてくれた事から、ネロは真ベルゼに対し敵意を抱かなかったが、ダンテとバージルは違った。
バージル「奴が七騎士だと言うなら、俺の敵である事には変わらん!」
ダンテ「ここが どこか知らねぇが、また性懲りもなく現れやがって!」
ネロ「待てダンテ!親父!そいつは敵じゃない!」
ネロの声を無視し、ダンテとバージルは魔剣を手に真ベルゼへ向かっていく。
それを見て真ベルゼも、闇の魔石の力を引き出し戦闘態勢に入り、ぶつかり合った。
ダンテとバージルの猛攻に対し、真ベルゼは2対1でありながら引けを取らない実力を見せ渡り合っていく。
ネロ「ダンテも親父も、話を聞けよ!」
何度か ぶつかり合った後、ダンテとバージル、真ベルゼは後ろへと飛び退くと、大技を繰り出す構えを取る。
そして大技を繰り出そうとした瞬間、1人の少女が間に割り込み、3人は咄嗟に動きを止めた。
バージル「今度は何だ?」
真ベルゼ「キリカ様、危険です!お下がりください!」
ダンテ「お嬢ちゃん、危ないから下がってな。こっちは今、R指定の真っ最中なんでな」
するとネロが、ダンテとバージルの前に回り込み2人を止める。
ネロ「だから待てって!あいつは敵じゃないって言ってるだろ!」
バージル「だが奴はベルゼなのだろ?」
ダンテ「七騎士なんだろ?」
ネロ「いや そうだけど」
「「じゃあ敵じゃねぇか!/なら敵だ!」」
ネロ「だから話を聞けって・・・」
完全に敵としか見てないダンテとバージルにネロは呆れ、話を聞かない事に嘆いて手で顔を覆った。
それを見ながら、キリカと呼ばれた少女はキョトン顔で真ベルゼを見る。
キリカ「ベルゼ、あなた あの人達に、何か恨まれる事したんですか?」
真ベルゼ「初対面で身に覚えがありません」
キリカは どういう事だろうと考えてから、言い合いをするダンテ達の方へ向かった。
真「キリカ様、近付いてはいけません!」
ネロ「だから話を聞けって!あいつは俺達の知ってるベルゼとは別人だ!」
ダンテ「お前まだ寝惚けてんのか?!七騎士は敵だろうが!」
バージル「殺す・・・!」
ネロ「だからぁ〜!俺達の知ってる七騎士とは ちょっと違うんだって!」
ダンテとバージルが武器を振り上げる度に、ネロが その腕を下ろさせる。まるでモグラ叩きでもしてるかのように忙しない。
キリカ「あの〜・・・」
キリカが声を掛けると、不機嫌顔でダンテ達が振り向く。
それをキリカに対し敵意を向けてると判断した真ベルゼが、彼女を守ろうとダンテ達に攻撃を仕掛けようと動き、それを見たダンテとバージルも応戦しようとする。
キリカ「ベルゼ!!」
キリカの一喝と一睨みに真ベルゼは動きを止め、予想外の展開にダンテとバージルも動きを止め、ネロも唖然としていた。
そんな中、キリカは笑顔でダンテ達に顔を向けた。
キリカ「私の従者が失礼致しました。私はキリカ、彼はベルゼ。私達は王国へ向かうため、旅をしてるのです」
ダンテ「王国?」
ネロ「えっと・・・イギリスに行くってこと?」
王国って何だと思ったが、今の時代でも王室があるのはイギリスとかであるため、そういう事なのかと思ったのだが、キリカは不思議そうな顔をしていた。
キリカ「イギリス・・・って何ですか?」
ネロ「・・・・・・ちょっと ごめん」
話が噛み合わず、ダンテ達はキリカから離れ3人で話し合う事にする。
そんな様子を、よく分からないキリカは不思議そうに見ていた。
ネロ「なぁ、どう思う?」
バージル「知るか」
ダンテ「これアレだろ。そういう事だろ。ちょっと頭おかしい奴らに絡まれちまったんじゃねぇか?今時 王国って、何時代の話してんだ?」
ネロ「他に人も居ないし、彼女から ここが どこか聞いてみようぜ」
バージル「俺は反対だ」
ダンテ「俺もだ。頭の おかしい奴と関わると面倒な事になる」
ネロ「何で こんな時だけアンタら意見が合うんだよ?」
ダンテ「話がしたいなら お前だけでしろ」
バージル「俺達は あの七騎士を倒す」
ネロ「倒すな!戦うな!武器 持つな!まだ敵か分かんねぇだろ!」
ダンテ「いや敵だろ」
バージル「七騎士だぞ」
ネロ「何で そんな頑固なんだよ!?先ず話をしてから決めりゃいいだろ」
キリカ「あの〜・・・」
放ったらかしにしていたキリカから また声を掛けられ、ネロは彼女に1度 振り向いてから、再びダンテとバージルに顔を向けた。
ネロ「兎に角 俺が話を聞くから、終わるまで2人は何もするな、分かったか?」
バージル「・・・何もするなだと?」
ダンテ「息もか?」
ネロ「息もするな」
ダンテとバージルは どうすると言いたげに互いの顔を見て、その間にネロはキリカの元へ戻る。
ネロ「俺の連れが悪かった。俺はネロ。あっちはダンテとバージルだ」
キリカ「魔剣士・・・」ボソッ・・・
ネロ「えっ・・・?」
キリカ「いえ、何でもありません。ところで、皆さんは こんな所で何を?」
ネロ「いや、俺達は その・・・・・・道に迷っちゃって。良かったら ここが どこか教えてくれないか?」
ネロは自分達の事を伏せて誤魔化し、ここが どこか訊ねると、キリカは親切丁寧に説明してくれたのだが、聞いた事もない地名ばかり出てきて理解できず、ネロは遠い目をした。
キリカ「道に迷ったという事は、皆さんも旅をしておられるんですよね?もし王国に行くつもりなら、私達と御一緒しませんか?」
真ベルゼ「キリカ様?」
ネロ「えっと・・・ちょっと連れの2人と相談してくる」
キリカから離れ、ネロがダンテとバージルの方へ戻っていくと、控えていた真ベルゼがキリカに耳打ちした。
真ベルゼ「どういうつもりです?あんな奴らと行動を共にするなど」
キリカ「前に話しましたよね?私の視える未来が“変わった”と」
真ベルゼ「・・・・・・・・・」
キリカ「あの3人です。あの3人が、破滅の未来を変えたんです。そして変わった未来が どうなるか、それは まだ確定していない。だから彼らに、まだ見通せてない未来を託してみようと思うんです」
真ベルゼ「では、彼らに《巫女の祝福》を?」
キリカ「現在、13人 居る
それを聞かされた真ベルゼは、ダンテ達の方を見たのだが、思いっきり喧嘩してた。
バージル「勝手に決めるな!」
ダンテ「お前 頭おかしい奴に付き合ってやる必要ないだろ!王国って ふざけてんのか?!」
ネロ「じゃあ どうするか言ってみろよ!」
「「とりあえず あいつ(真ベルゼ)を ぶっ倒す!」」
ネロ「ぶっ倒す以外に もっとマシな意見 言えないのかよ?!」
真ベルゼ「・・・・・・とても そうは思えませんが・・・」
キリカ「う〜ん・・・楽しそうな人達なのは確かみたいですが・・・」
ベルゼの意見に、キリカも今のダンテ達を見て自分の判断に不安を覚え、苦笑を浮かべた。
しばらくし、気が済むまで喧嘩した結果、ダンテ達はキリカの言う王国とやらに一緒に行く事にするのだった。
*火の里*
同じ頃、《火の里》と呼ばれる大きな村に、いつもの白衣ではなく、気品 溢れる格好をしたアーロンが、武装した兵士を引き連れて来ていた。
村人達が見守る中、村長が対応していた。
アーロン「より良い世界にするため、君達が守護する魔石を渡してもらいたい」
村長「王子、赤の魔石の守護は、我ら火の里の者の使命。更に魔石を持つ事が許されるのは、七騎士に選ばれた者のみ。いくら王子と言えど、渡す訳にはいきませぬ」
アーロン「王家の命令であってもか?」
村長「王家の命令であってもです」
アーロン「君達の使命は理解している。だが魔石の力を解析すれば、我らは今より もっと豊かな暮らしができるのだよ?」
村長「間接的にとは言え、悪魔の力を利用するだけでは飽き足りませぬか?」
アーロン「・・・どういう意味かな?」
村長「何も知らないと お思いか?我ら火の里にだけでなく、他の里にも魔石を渡すよう、打診しているのは知っておりますぞ」
アーロン「それが何かね?」
村長「何故7つの魔石が、7つの里に分けられ、それぞれの里から選ばれた者だけが持つ事を許されているのか理解されていない様子。魔石は その1つ1つが強大な力を持つ。全てを手にすれば、人の手には余りある力となり、身の破滅ですぞ」
アーロン「忠告は感謝する。だが私とて それは理解している。だが魔石が全て揃った状態の力を制御できれば、我らは更なる繁栄を齎す事ができるのだぞ。良き隣人として、協力してはくれまいか?」
村長「なりません」
アーロンと村長が睨み合い、アーロンの後ろに控える兵士達が、アーロンに対して不敬だと臨戦態勢となる。
そこへ、両者の間に飛び込む者が現れた。それはダンテが倒したはずの七騎士の1人、紅蓮の炎の異名を持つベルナンドだった。
ベルナンド「王子さんよぉ、帰れって言ってんのが分かんねぇのか?」
アーロン「久しいな、七騎士」
ベルナンド「俺が持つ魔石が欲しいなら、俺を相手にする事になるが、その覚悟はあるのか?少なくとも、アンタが引き連れてる後ろの無骨な連中は、消し炭になるだろうけどな」
そう言ってベルナンドは、掌に炎を灯し、どう見ても穏やかではない あからさまな警告をする。
それを見て、アーロンは やれやれと言った顔で溜め息を吐き、首を横に振った。
アーロン「今日は話し合いに来たつもりだ。戦う意思はない」
ベルナンド「なら とっとと里から出ていけ」
アーロン「そうしよう。村長も悪かったね。では、我々は これで失礼する」
アーロンは兵士達を引き連れ、火の里から出ていった。
・・・・・・
*荒野*
キリカ「今日は ここで野宿ですかね」
長い時間 歩いていたダンテ達は、キリカと真ベルゼの判断で、何もない荒野で野宿する事となった。
ベルゼが どこからか集めた焚き木に、キリカが不可思議な方法で火を点け、ダンテ達は それを囲みながら、2人から この世界の事について教えてもらった。
この世界には悪魔の力を ほんの僅かだが引き出し、それを利用して生活の助けとしてる王国があるそうだ。
ネロ「キリカが焚き木に火を点けたのも、悪魔の力を利用したのか?」
キリカ「いえ、私のは悪魔の力ではなく、精霊の力を借りたんです」
ネロ「精霊?」
キリカ「精霊とは、自然の中に生きる、この世界を守護してくれてる存在です」
ダンテ「(・・・・・・昔、赤城達と行った花見の時にあった、喋る桜の木みたいなもんかね?)」
精霊の話を聞き、ダンテは ふと、最初に艦娘達の世界に来てから行った花見で遭遇した、喋る桜の木が頭に浮かんだ。
そして次に、王国の周辺には6つの里があり、それぞれの里は精霊の力が凝縮して生まれた魔石を所有し、それを守護する役目に選ばれた者は、“七騎士”と呼ばれると教えられた。
キリカ「本当は、里は7つあったのですが、数年前に滅んでしまって・・・。あっ・・・ごめんなさい、ベルゼ・・・」
真ベルゼ「いえ、お気になさらず」
ネロ「・・・ベルゼが どうかしたのか?」
ネロの問い掛けに、キリカは遠慮がちに真ベルゼを見ると、彼は頷いた。
キリカ「ベルゼの故郷だったんです・・・。悪魔に襲われ、その討伐に私とベルゼが向かったのですが、着いた時には手遅れで・・・」
ネロ「そっか・・・・・・ん?討伐?キリカが悪魔を討伐?」
キリカ「私、何か変なこと言いました?」
ネロ「え・・・キリカは、悪魔と戦えるのか?」
キリカ「まぁ・・・少しくらいは?」
キリカは自分の実力が どれ程のものか あまり分かっていないようで、小首を傾げながら考えるように答えた。
真ベルゼ「キリカ様が悪魔と戦える事に、何か文句でもあるのか?」
ネロ「いや、何か、あんまり そういう感じには見えなかったからさ・・・」
キリカ「弱そうに見えます?」
真ベルゼ「貴様・・・!」
キリカ自身には悪気はないのだが、彼女からの質問は どれも角が立ち、キリカ大好き真ベルゼが一々 敵意を向けてくるので、ネロは毎回 焦っていた。
ネロ「いや、そうじゃなくて!戦うより もっと こう・・・お姫様っぽい感じに見えるから!」
ネロの苦し紛れな言い訳に、ダンテは吹き出して笑った。
キリカ「まぁ」
真ベルゼ「ほう、見る目があるな」
このように、キリカをヨイショすると真ベルゼの機嫌が良くなる。
キリカ「私 口説かれてます?」
真ベルゼ「貴様・・・!」
たまに状況が悪くなる場合もある。
ダンテ「(このキリカって嬢ちゃんのボケ具合、ちょっと赤城に似てるな・・・んで この敵じゃないらしいベルゼは・・・出会った頃の加賀だな)」
そんな他愛もない会話もしつつ、ダンテには1つ気になってる事があった。
ダンテ「なぁ、キリカの嬢ちゃん」
真ベルゼ「嬢ちゃん・・・?」
キリカ「ベルゼ、私は気にしてませんから。何ですか、ダンテさん?」
ダンテ「俺と会うのは今回が初めてか?」
キリカ「だと思いますけど・・・どうしてです?」
ダンテ「前に お前さんに似た声を聞いた事があったんでね」
ネロ「あっ!それ俺も思ってたんだよ!何か知ってる気がする声だなって!」
バージル「何?俺もだ」
ダンテとネロ、バージルの脳裏には、別々の場所で彼らの前に現れた、白く光り輝く謎の人物が思い浮かんでいた。
ダンテの時は、沖縄で悪魔が引き起こした不可能殺人を追う中で、無人の東京に飛ばされた時に現れた。
ネロの時は、奈良で
バージルの時は、吹雪型と共に心霊スポットで行方不明になった者達を探し、地図から消え幽世となった村で現れた。
その謎の人物の声が、キリカの声と とても よく似ていたのだ。
キリカ「私って こう見えて、ちょっとした有名人なので。それで知っていたのでは?」
ネロ「ん〜?」
ネロはキリカの言う事を真に受け、真剣に考えるのだが、ダンテとバージルは何かを疑うように、彼女を見ていた。
真ベルゼ「キリカ様ばかりに喋らせるのは失礼だ。お前達の事も話せ」
ネロ「何を話せばいい?」
真ベルゼ「お前達は どこから来た?」
ネロ「・・・・・・・・・」
真ベルゼ「この世界の者なら知ってる常識を、お前達は何1つ知らない。それだけでも異質だが、お前達からは妙な気配も感じる。お前達は何者なんだ?」
ネロは これまでの経験から、正直に自分達の素性を話す事を躊躇った。ダンテとバージルが、悪魔と人間の間に産まれたら双子で、ネロも その血を受け継いでいると話しても、信じるか分からない。
それにキリカと真ベルゼが悪魔を討伐してるなら、悪魔の血が流れてると知れば敵対してくる可能性もあった。
ネロ「俺達は・・・たぶん別の世界から━━」
ダンテ「半人半魔って言えば、お前は信じるか?」
キリカ「半人半魔・・・!?」
“半人半魔”という言葉に、キリカは驚いた顔をした。
同時に、真ベルゼは魔力が膨らみ、殺気を向けてくる。
ネロ「おい、ダンテ」
ネロは できるだけ面倒事を避けるため、自分達の素性を隠した形で話したかったのだが、ダンテの正直さに焦る。
だが、ダンテは気付いていた。真ベルゼが“妙な気配を感じる”と言っていた事から、薄々ダンテ達の正体に気付いており、誤魔化しても無駄だと。
真ベルゼ「やはり そうか・・・半人半魔・・・悪魔と人間との間に子を成すのは禁忌とされている」
ダンテ「・・・だったら どうする?」
真ベルゼ「禁忌の子は殺すのが決まりだ!」
真ベルゼが戦闘態勢に入り、ダンテとバージル、ネロも咄嗟に剣を構えるが、キリカが両手を広げ、真ベルゼの前に立ち塞がった。
真ベルゼ「キリカ様!どいてください!そいつらは禁忌の━━」
キリカ「どきません!」
真ベルゼ「・・・・・・・・・」
ダンテ「痴話喧嘩なら他所でやってくれねぇか?」
ネロ「余計なこと言うなって」
キリカ「私は、彼らに祝福を与えると決めました。禁忌の子にだって、生きる権利はあります。だから殺してはなりません」
真ベルゼ「あなたは甘い!甘すぎる!」
ダンテ「あぁ、甘すぎるのは良くないな。ストロベリーサンデーも程良い甘さが丁度いいからな」
ネロ「ちょっと黙ってろって!」
ダンテ「暇なんだ」
キリカ「確かに私は甘いかもしれない。自分でも自覚はあります。でも、私は この甘さを捨てません。甘くないと、他者に優しくもできないでしょ?」
キリカは困ったような笑みで真ベルゼに問うと、納得した訳ではないが、彼は諦めたように構えを解いた。
真ベルゼの戦意が静まったと判ったキリカは、優しい微笑でダンテ達に振り返る。
キリカ「もう大丈夫です。だから あなた達のこと、教えてくれますか?私は、もっと あなた達の事を知りたい」
こうなっては もう隠す意味もないため、ネロは自分達の事を全て話した。魔剣士スパーダの血脈、半人半魔、デビルハンター業をしている事も。
この世界に“デビルハンター”という言葉はないようで、キリカは よく分かっていない顔をしていたが、何をするものかは何となく理解したようだった。
キリカ「悪魔を倒す事を、お仕事にしてるんですか?」
ネロ「君やベルゼも悪魔を討伐するって言ってたじゃないか。2人も それが仕事なんじゃないのか?」
キリカ「いえ、悪魔を倒す役目を担うのは、王国の兵士達の仕事です。そうじゃない者が悪魔を倒す事を生業とする事はありません」
ネロ「でも、2人は悪魔と戦ってるんだろ?じゃあ王国の兵士ってこと?」
そう訊かれると、キリカは可笑しそうに笑って否定した。
キリカ「私達は違いますよ。私は世界の安寧を見守るために旅をしてるだけで、ベルゼは その旅に同行してくれてるだけです。でも たまに、悪魔に襲われてる人を見付ける事もあるので、そういう人を助けるために戦う事もあるというだけです」
ネロ「その、“世界の安寧を見守る”ってのが、よく分かんないんだよなぁ」
キリカは顔に手を添え、困ったような笑みで どう説明しようか考えた。
キリカ「う〜ん・・・宗教上の聖職者、みたいなものと思っていただければ」
ネロ「神父やシスターみたいなものってこと?」
キリカ「・・・・・・何ですか それ?」
ネロ「(あっ、全然 通じない・・・)」
お互いに分からない事や疑問も多いが、話をすればするほど文化や常識が違うため、話が噛み合わない事も度々あった。
そんな中、ネロは どうしても、真ベルゼに訊きたいことがあった。
ネロ「ベルゼ、前に1度、俺と会った事があるか?」
真ベルゼ「・・・・・・・・・」
果たして、真ベルゼの返答は如何に?
次回も宜しく お願い致します!