523話です!どうぞ!
破壊し尽くされ要塞化されたシカゴの街で、デビルハンター達と艦娘達、そして人間達は協力し、立ち塞がる悪魔や強化人間、テイラー・ドローンと戦い、スペース・ブリッジの柱が有るビルへ着実に近付いていた。
しかしセイファの手により柱が完全に起動し、世界中の空を覆うようにスペース・ブリッジの入口が開き、地上の人間達を吸い込もうとする。地上から人類が消える瞬間は、目前に迫っていた。
*シカゴ・街 1月17日 15:35*
Devil May Cry鎮守府とアメリカ艦の艦娘達、トリッシュ、ルシア、元ネイビーシールズと現役メンバー、クリス・ウィーラーと彼の部隊、アメリカ陸軍が力を合わせ、悪魔を追い詰めていく。
そんな中ヘルナログは、不利と判断して逃走しようとする。
その直後、空にスペース・ブリッジの入口が開いた。
悪魔を追い詰めたと言っても、敵は まだ反撃できる程には健在で、往生際 悪く粘ってくる。スペース・ブリッジを止めようにも、悪魔を完全に滅ぼさなければ柱へ向かう事さえできない。このままでは、どう考えても間に合わない。
すると何かの飛翔音が聴こえ、健は振り返りながら空を見上げると、そこには真魔人ダンテとネロ、真魔人バージルが翼を広げて飛んでおり、こちらに向かってくる。
健「ダンテさーん!!!」
戦闘の真っ只中へと舞い降り、着地と共にダンテとバージルは真魔人化を解除し、魔剣士3人は悪魔へと特攻していく。
艦娘達や人間達が策を講じ、追い詰めれはしても倒すには至らなかった悪魔を相手に、魔剣士3人は次々と致命傷を与えていき、ドドメを刺していく。
更に前へとダンテが飛び出すと、ヘルナログが魔銃を撃ってくるが、ダンテは魔力弾を飛び越え、バルログを装備しながら地面を転がり、ヘルナログへと接近する。
立ち上がりながら拳を突き出し、殴られたヘルナログの脇腹が抉れて消し飛ぶ。
ダンテ「くたばりな!」
ダンテは飛び上がりながらヘルナログの顎にアッパーを入れ、空中で拳を叩き付けると地面に叩き落とし、着地と共に拳を突き刺し脊髄を掴むと、そのまま引っこ抜いた。
そしてダンテはヘルナログの持っていた魔銃の照準を、スペース・ブリッジの柱の1つに合わせ、引き金を引く。
セイファ「なっ・・・!?」
発射された魔力弾は柱が設置されてるタワーを破壊し、柱は瓦礫と共に地上に向かって落ちていく。
勝ちを確信していたセイファは、予想外の事態に驚きながら、落ちていく柱に手を伸ばしていた。
同時にスペース・ブリッジのテレポートが止まり、吸い込まれそうになって僅かに宙に浮いていた世界中の人間達が、地面に落ちた。
アーロン「下りてこい、セイファ!」
セイファ「アーロン!自分の立場を忘れたのか?!」
セイファはビルから飛び下り、双刃剣をビルに突き刺し落下のスピードを抑え、地面に着地した。
セイファ「故郷を取り戻してやるのだぞ?王国を!それでも お前は人間を選ぶのか?」
アーロン「“誰もが自由であるべき”だと教えたのは あなただ」
アーロンは自身が愛用する魔剣を出し、それを手にセイファへ戦いを挑み、1対1の戦いが始まる。
アーロンが魔剣を突き出し、セイファは盾で防ぐが、アーロンが魔剣を押し込み、セイファを建物の壁に叩き付ける。
セイファ「柱を再び起動させる」
アーロン「それは私を倒してから言え!」
健は横に居る青葉の顔を手で挟み、よく聞いてもらうために自分の方を向かせる。
健「青葉さん、助けに行ってくる」
青葉「駄目だよ、行かないで」
青葉からすれば、普通の人間が行っても死にに行くようなもので、恋人である健には そんな危険な真似はしてほしくなかった。
健「大丈夫だよ、絶対に、約束する」
青葉「約束する?絶対に?」
健「行かなきゃ」
クリス「行くぞ!」
ネロと艦娘達、トリッシュ、ルシア、人間達は、柱を再起動させないために、立ち塞がる有象無象の悪魔を倒しながら、セイファと戦うアーロンに加勢するため そちらへ急ぐ。健も それを追って走っていた。
セイファ「全軍に告ぐ!強化人間の船とドローンよ!アーロンを撃て!」
セイファの命令を受け、街中に居る強化人間の戦闘機や母船、テイラー・ドローンが一斉に集まり始めた。
隊員「敵の攻撃を浴びてる!もっとトマホーク送れ!」
兵士『第1次、飛来!』
街の外からは、複数のトマホークミサイルが接近してきていた。
クリス「アーロンを援護射撃しろ!」
艦娘達とトリッシュ、ルシア、人間達は散開し、集まってくる有象無象の悪魔に攻撃を仕掛けて接近を食い止め、隙を見てセイファにも攻撃を仕掛ける。
セイファの膝蹴りを喰らい、その衝撃にアーロンが地面を転がると、複数の敵の戦闘機や母船、テイラー・ドローンが攻撃を仕掛けてきた。アーロンは物陰に隠れ、弾幕から身を守る。
アーロンをカバーするように艦娘達がセイファに挑み、ヒット&アウェイで翻弄しながら戦う。人数では艦娘達が圧倒的に勝っているが、それでもセイファは、彼女らと互角以上に戦っていた。
セイファ「悪魔よ!柱を起動させろ!もう1度 起動させろ!」
ディラン「起動しないと・・・」
艦娘達を蹴散らしながら命じるセイファの言葉を、隠れて戦いを見ていたディラン・グールドが聞いていた。
ディランは戦いに巻き込まれるのに怯えつつ、地上に落ちた柱が有る場所へと向かった。
ルシア「ダメ、手が出せない!船が邪魔で動きが取れない!」
ネロとトリッシュ、ルシアは艦娘達に加勢したかったが、敵の戦闘機や母船を撃ち墜とすのに忙しく、手が空かなかった。
その最中、敵の戦闘機が発射したミサイルが着弾し、その爆発でネロとトリッシュ、ルシアが吹き飛び地面を転がる。
隊員「10秒で飛来する!警戒しろ!」
隊員「マーク、今、エコー、エコー、14250」
現役のネイビーシールズの隊員がターゲットをマークし、飛来してきたトマホークミサイルが軌道を変えながら、吸い込まれるように敵の戦闘機や母船、テイラー・ドローンに着弾する。それにより、邪魔だった それらが全て墜落した。
そんな中で青葉は、ある人物を見付けて驚いた。ダンテのクローンであるベルゼが戦いにも参加せず、瓦礫に凭れるようにして地面に座っていた。
健は地上に落ちた柱に向かって走り、その場所に来ると先にディランが居た。
健「ディラン!待て!」
ディラン「クッソォー!!」
ディランは瓦礫の上に登り、健も登ろうとしたが、ディランが瓦礫の一部を蹴落とし、健は それを避けようとジャンプするが、躓き転んだ。
健「ディラン!」
起き上がった健は再び瓦礫を登ろうとしたが、ディランが銃を抜いて向けてきたため、健は咄嗟に両手を挙げる。
健「よせ!よせ!・・・よせ!起動させちゃ駄目だ、やめろ」
ディラン「もう後戻りできない」
その瞬間、風に吹かれてきた新聞紙がディランの顔を覆い、それを剥ぎ取ってる隙に健は、瓦礫を掴んでディランの膝関節を殴った。
倒れたディランに健は馬乗りになり、何度も顔を殴る。
しかしディランが健を押し退け、倒れながらも柱に手を伸ばし再起動させようとする。
健はディランの服を掴み止めようとするが、遂にはディランの手が届き、柱を叩くと独りでに柱が宙に浮き、スペース・ブリッジによるテレポートが再開される。世界中の人間達は再びスペース・ブリッジの入口に吸い込まれそうになり、宙に浮き始める。
ベルゼが無気力な雰囲気で、空に浮かぶスペース・ブリッジの入口を眺めていると、そこに青葉が駆け寄ってきた。
彼女を見てもベルゼは、手を出そうともせず興味がない様子だった。
ベルゼ「おお、どうした?降伏しに来た訳か?」
青葉「こんなこと意味ある?」
ベルゼ「あぁ、あるとも」
青葉「わざわざセイファを蘇らせて、彼にパワーを握らせちゃって、あなた損な役回りね」
ベルゼ「俺に説教する気か?虫けらめ」
ベルゼが不機嫌な様子で腕を振り、それを避けようとした青葉は尻餅を突いてしまう。
青葉「悪魔が やっと人間界を征服した。でも そのリーダーは あなたじゃない!」
ベルゼ「リーダーは俺だ!常に上に立つのは俺だ!」
青葉の言葉に怒ったベルゼは、リベリオンに似た魔剣を抜き、その切っ先を彼女の首に向ける。
それを見て青葉は震えながらも、ベルゼを睨んだ。
青葉「誰も あなたに・・・目もくれないわ。セイファの金魚の糞よ」
怒りに任せベルゼは魔剣を振り下ろそうとするが、その刃は青葉の眼前で止まった。
ベルゼは魔剣を下ろし、何かを考える素振りを見せる。
ムニョス「ロケットだーん!」
ムニョスがロケットミサイルを撃ち、艦娘達と戦っていたセイファは諸に喰らい吹き飛ぶ。
すると起き上がったセイファは逃走し、それをネロとアーロンが追う。
2人は橋の上でセイファに追い付き、2対1での戦いが始まる。
*ビル*
その頃、いつの間にか戦いから離脱していたダンテとバージル、香取、何か大きな装置を背負う夕張は、Mr.Jが所有するビルの前に立ち、入口を見据えていた。
だったのだが、夕張は1人 難しい顔をしていた。
夕張「街が こんなになっちゃってるのに、まだ居ると思う?」
ダンテ「居るだろうな」
バージル「奴は悪魔と繋がっている。いや、奴も“寝返った人間の1人”と言うべきか。となれば、この状況は奴にとっても望んだ形のはずだ」
ダンテ「シカゴを始まりの地とし、世界を支配する。そのつもりだったなら、逃げるようなマネはしないはずだ。必ず居る」
香取「では、鹿島も・・・」
ダンテ「居るだろうな。今の あいつは、Mr.Jから離れようとはしないだろ」
グリフォン『お〜い!』
すると そこへ、今まで どこかに行ってた3体の悪夢が現れ合流した。
バージル「丁度いい。お前達にも付き合ってもらうぞ」
グリフォン『ちょっ、おまっ、何すんの!?バージル!?おーい!!』
バージルは3体の悪夢に手を翳すと、自身の身体に吸収してしまった。
ダンテ「お前、そいつらで何するつもりだ?」
バージル「俺と奴との因縁は、Vの時から始まった。なら、メインイベントを飾るには こいつらも必要だと思ってな」
ダンテ「大した気まぐれだな。そいつらが役に立つのかは疑問だが・・・」
グリフォン『(聞こえてるぞ!バージル、“聞こえてる”ってダンテに言ってくれ!)』
バージルの頭の中にグリフォンの声が響いたが、バージルは無視した。
ダンテ「それじゃ、折角シカゴまで来たんだ。改めて、挨拶でもしてやるか」
夕張が背負っていた装置を地面に置き、それを起動させてから、ダンテ達は歩を進め、悠々とビルの中へ入っていった。
ビルの中に入って すぐのロビーで、鹿島とセリーナ、Mr.Jが待ち受けていた。
香取「鹿島・・・」
鹿島「お久し振り、香取姉。提督さん達も」
J「警告を理解できなかったか?」
ダンテ「分かるだろ?お前の負けだ」
ダンテの言葉に、Mr.Jは呆れた様子で笑った。
J「勝ったと思ってるのか?今や君達は世界の敵。私と君達とでは、世界が支持するのは私の方だ」
バージル「お前こそ笑っていられるのか?」
J「・・・要領を得んな。どういう意味かな?」
バージル「何があろうと、どんな状況であろうと、俺達は、お前を殺す事だけを考えて動く。お前は今、懐まで俺達を招き入れた。つまり確実に お前を殺せる状況にあるという訳だ。それでも笑っていられるのか?」
J「・・・・・・・・・」
バージル「それに世界が敵になろうが知った事ではない。俺の味方は俺だけだ。俺の前に立ち塞がるなら誰であろうと敵だ」
J「分かってないのは君達の方だ。私を殺して、その後の事は考えてあるのか?」
「「「「・・・・・・・・・」」」」
J「上に立つ者が居れば、それに反抗する者達が現れるのは常。それは歴史を見ても一目瞭然。独裁者だ、圧政だと言って蜂起しても、その結果、意味があったか?」
ダンテ「あ〜、香取?」
歴史の話など興味はないし知った事ではない。というか、よく分からず何も言えないため、ここは香取に任せる事にした。
香取「意味ならあります。人は自分の自由のため、権利のために戦います。そして歴史上、人々は それを守り抜き、勝ち取ってきました。独裁者や圧政を打ち倒す事で」
するとMrJは、まるで香取の答えを馬鹿にするように、声に出して大笑いした。
J「いや、意味などないのだよ。それで打ち倒せたとしても、自分自身の自由や権利が守られるのは一時的なもの。その打ち倒した者達が代わりに上に立ち、下々を洗脳し、自分に都合のいい世界を作り、また それに反抗する者達が現れる。歴史とは ただ繰り返すだけ、敵が変わるだけの話だ」
香取は苦虫を噛み潰したような表情でMr.Jを睨み、沈黙した。
鹿島もMr.Jと同じ意見なのか、そんな香取を不敵な笑みで見詰めていた。
J「今この状況も そうだ。私を殺しても、私に代わる者が必ず現れ、同じ事を いつか始めるだろう。君達にとっての敵が、私か他の誰かという違いでしかない。つまり ここで私を殺しても、来る結果は同じ、意味はない。それならば、力ある者が作る世界を受け入れる方が、余程 有意義だとは思わんかね?」
夕張「思わ━━」
夕張が何か言いかけたが、突然 銃声が鳴り、撃ち出された銃弾がMr.Jに向かって飛ぶ。だが銃弾は、セリーナが生成した魔法陣により防がれてしまった。
ダンテ「それは命乞いのつもりか?」
J「ん・・・?」
ダンテ「大層に御託 並べちゃいるが、俺達が お前を叩き潰すのも変わりゃしねぇのさ。今更やめる気もないしな」
J「無意味な事に意味を見出そうとする。なんとも愚かな話だ」
ダンテ「そうかぁ?俺からすれば、お前らは雑草と同じだ。刈っても刈っても次から次へと生えてくる。でもなぁ、だからって そのままにしておくのも良くないだろ?庭の手入れってのは大事だからな。お前の言うように、お前を殺しても新しく次の奴が出てくるってんなら、そいつも叩き潰す。出てくる度に狩ってやるよ。何度だってな」
J「ふむ・・・やはり、君達とは分かり合えないようだ。鹿島、セリーナ嬢、ここは2人に任せよう」
セリーナ「いいだろ」
鹿島「お任せを」
Mr.Jは踵を返し、ビルの奥へ姿を消し、鹿島とセリーナがダンテ達の前に立ち塞がった。
香取「鹿島、本気で私達と戦う気なの?」
鹿島「香取姉、私は、あなたの知る鹿島じゃないんですよ。あなたの本当の妹である鹿島は、私が殺したんですから」
香取「っ・・・!」
セリーナ「半魔、悪いが これも母上の望みだ。邪魔はさせんぞ」
ダンテ「ったく、本っ当に こいつら・・・呆れる程に拗らせてやがるな」
バージル「魔女は兎も角、片方は艦娘だ。大して手間は掛からんだろ。さっさと片付けてJを追う」
ダンテはエボニー&アイボリーを、バージルは閻魔刀を、香取と夕張は兵装を構える。
だが直後、驚きからダンテとバージルの目が見開かれる。セリーナだけでなく、鹿島からも膨大な魔力が膨れ上がるのを感じたのだ。
セリーナ「驚いているようだな。実は鹿島には魔女の素質があってな。それを見抜いた妾が、弟子にして魔術を教えた。今の こいつは、そこらの艦娘より力があるぞ」
ダンテ「おいおい、それは予想外の展開だな」
バージル「相変わらず余計なマネばかりするチビだ」
セリーナ「チビ言うな!」
夕張「(今となっては敵なんだろうけど、ノリは変わらないんだ・・・)」
鹿島「提督さん、香取姉、以前の私と同じだと思ったら大間違いですよ」
香取「鹿島・・・!」
ダンテ「いや、同じさ」
香取「提督・・・?」
鹿島「・・・はい?」
ダンテ「どうなろうと、何になろうと、本質は変わらねぇ。お前は お前だ」
鹿島「・・・・・・!?」
鹿島は気付き、驚いた。ダンテは自分の事を、まだDevil May Cry鎮守府に所属していた頃の、裏切る前の、仲間としての鹿島として見ているのだと。
ダンテ「香取、鹿島の言葉に惑わされるな。取り戻すんだろ?あいつを」
香取「・・・・・・はい!」
これから鹿島と戦う事に不安に感じていた香取だったが、ダンテの言葉に力強く頷いた。その顔には もう不安はなく、必ず鹿島を取り戻すという決意に満ちていた。
ダンテ「だったら、あいつに教えてやろうぜ。テメェは何も変わってねぇってな!」
夕張「(ほんと提督ってば、艦娘を やる気にさせるのが上手なんだから)」
鹿島「本当に・・・あなたって人は、人の神経を逆撫でるのが得意ですね!」
ダンテとバージルが先陣を切り、鹿島とセリーナに特攻していく。
鹿島は転移陣を出すと、そこから中級悪魔を2体 召喚し、ダンテとバージルと戦わせる。
2人を援護するため、香取と夕張が砲撃する。
セリーナ「そちらばかりに気を取られてていいのか?」
香取「なっ・・・!?」
夕張「しまった!」
鹿島が魔術を行使し、香取と夕張の周囲の床に魔法陣が現れ、そこから伸びた鎖に2人は拘束される。
直後、セリーナが放った魔力弾が2人に命中する。
ダンテ「香取!夕張!」
鹿島「あなたの相手は そちらですよ」
ダンテは香取と夕張を守るため、鹿島とセリーナを止めようと駆け出すが、鹿島が新たに出した転移陣から悪魔が現れ、ダンテの進路を塞いでしまう。
バージル「(あの女、魔術で次から次へと悪魔を呼び出せるのか・・・!)」
ダンテ「邪魔なんだよ!!」
ダンテとバージルは、今の姿のままで出せる全力を出し、悪魔を屠っていくのだが、鹿島が次から次へと悪魔を召喚し続けるため、足止めされて鹿島とセリーナに近付く事さえできない。
その間にも、香取と夕張も戦おうとはするのだが、魔女の力に翻弄され、一方的な戦いとなっていた。
夕張「提督!これじゃ予定と違う!」
ダンテ「分かっちゃいるが━━ぐほっ!」
喋ってる途中で、隙を突かれたダンテは悪魔に殴られ叩き潰され、床に めり込んでしまう。
その拍子に、ダンテの手からアイボリーが離れ飛んでいく。アイボリーはバージルの方に飛んでいき、バージルがキャッチすると銃を構えた。
バージル「今だけは使ってやる!」
バージルがアイボリーを連射し、怯んだ悪魔がダンテから離れると、起き上がったダンテはバルログで悪魔を殴り飛ばした。
バージルは閻魔刀をダンテに投げ渡し、自身はミラージュエッジを手に掴む。
バージルがアイボリーを撃ち、幻影剣を飛ばし、ミラージュエッジを振り、ダンテが《スラッシュディメンジョン》を繰り出し斬撃の嵐を発生させ、一気に悪魔を屠る。
ダンテ「これは予想できなかっただろ、鹿島?!」
ダンテとバージルが武器を交換してまで協力するとは鹿島も思わなかったのか、彼女が操る悪魔の動きが鈍り、形勢逆転する。
夕張「隙あり!」
鹿島とセリーナに向かって夕張が砲撃し、ダンテとバージルも跳躍しながら斬り掛かるのだが、セリーナが出した魔法陣によって防がれ、弾き飛ばされてしまった。
ダンテとバージルが着地し、アイボリーと閻魔刀を互いに投げ返しながら鹿島とセリーナを見据えると、鹿島は再び転移陣から悪魔を召喚した。また振り出しである。
鹿島「確かに驚きましたよ。提督さんとバージルさんの行動パターンは知っています。そのままなら勝てる見込みがあったのですが、まさか そんな形で2人が連携するなんて思いませんでした。やはり双子、分かり合っているんですね」
ダンテ「おい鹿島、気持ち悪いこと言うんじゃねぇ」
バージル「誰が こんな奴と分かり合うものか」
夕張「(こんな時ぐらい仲良くして〜・・・)」
久し振りに見る双子の喧嘩漫才に、鹿島はクスクスと笑っていた。
だが次の瞬間、鹿島はハッとして笑うのを やめた。香取の姿が見当たらない。
どこに行ったのかと周囲を見渡すと・・・
香取「鹿島ぁあああああっ!!」
いつの間にか横に回り込んでいた香取に、顔面を殴り飛ばされた。
セリーナ「なっ・・・!?」
ダンテ「畳み掛けるぞ!」
夕張「セリーナの相手は こっち!」
セリーナは鹿島を助けようと香取に攻撃しようとするが、夕張が放った砲弾が飛んできて阻止され、ダンテとバージルが駆け出す。
香取「う"ぅ"っ!!う"ぅ"う"!!う"ぅ"あ"っ!!」
鹿島に馬乗りになる香取は まるで、理性を失い怒り狂った人のように呻き声を上げ、鹿島を殴り続ける。
香取は、今の鹿島と どう向き合えばいいのか分からなかった。鹿島を取り戻そうとする気持ちに嘘はない。Devil May Cry鎮守府を裏切り、姉妹艦として共に過ごした本当の鹿島は殺されていると知り、当然 怒りもある。
どうして そんな事をしたのか聞き出したくても、鹿島は きっと話す事を拒絶する。取り戻そうと手を伸ばしても、きっと その手を振り払うだろう。それを理解していた香取は感情がグチャグチャになり、泣きながらも鹿島の顔を殴り続けていた。
すると2人の横に、巨体を誇る悪魔が一瞬にして現れ、香取を蹴り飛ばした。
ダンテ「香取!?」
ダンテ達は鹿島とセリーナを止め、取り戻す事ができるのだろうか?
次回へ続く!
次回も宜しく お願い致します!