531話です!どうぞ!
*Devil May Cry鎮守府 中庭 2月10日 9:28*
ダンテ達デビルハンターが、正体を隠しながら鎮守府で過ごせるように、着ぐるみでの生活を余儀なくされてから数日が経った今日、鳥海は久し振りの非番で、中庭のベンチに座りながら のんびり過ごしていた。
すると灰色のオーバーオールを着たゴリラの着ぐるみが、鳥海の目の前を全力疾走で通り過ぎていった。
鳥海「(また逃げてるんだ。提督も大変ね)」
ゴリラの着ぐるみに入るダンテは、必死だった。
人間社会で悪魔だと広く知れ渡り敵視されるようになり、ダンテは提督として鎮守府に居座る事はできなくなった。それに伴い、ダンテは提督としての仕事をしなくて済むと考えていたのだが、どういう訳か赤城は、ダンテに提督としての仕事をさせようとしてきた。
それだけならダンテも必死になる事はないのだが、おかしな事に、どこに逃げても隠れても、赤城に見付かってしまうという異常事態が発生していたのだ。
ダンテ「(クソッ!何でだ?!何で どこに行っても赤城が居る?!つうか何で先回りできるんだ あいつ?!)」
赤城「見付けましたよゴリラ!」
ダンテ「畜生!」
ダンテは赤城から逃れるため、中庭から逃走して どこかに行ってしまった。
・・・・・・
*食堂 9:37*
赤城から逃げたダンテは、食堂に飛び込みキッチンに逃げ込んだ。
ダンテ「間宮、匿ってくれ!」
間宮「提督、またですか?」
直後、食堂の扉が開き赤城が現れた。
赤城「提督〜?居るのは分かってるんですよ〜。隠れても無駄ですよ〜」
赤城は悪い笑みを浮かべながら、迷う事なくキッチンに入っていく。
赤城「ほ〜ら、ゴリラはっけ〜ん♪」
直後、ガチャガチャと色んな物が落ちる音がし、キッチンから飛び出したダンテが食堂から逃げる。
赤城「待ちなさーい!」
それを追って赤城も飛び出し、狭い場所で走っていくダンテと赤城と ぶつかりそうになっていた間宮は、ビックリしながら固まっていた。
・・・・・・
*居酒屋《鳳翔》9:43*
ダンテは居酒屋《鳳翔》に逃げ込もうとしたが、まだ営業時間でもなく、鳳翔も まだ仕込みに来ていなかったので、店の扉は閉まっていた。
それでもダンテは、無理矢理 扉を抉じ開けようとしていたら、背後から声を掛けられる。
赤城「まだ お店は開いてない時間ですよ」
ダンテは またもや逃走した。
・・・・・・
*工廠 9:51*
次にダンテは、工廠へ逃げ込んだ。
資材を保管してる場所に一目散に向かい、資材の後ろで しゃがんで隠れる。
すると・・・
赤城「かくれんぼですか?」ヒソヒソ・・・
いつの間にか、隣で赤城が同じように しゃがんでいたので、ビックリしたダンテは資材を蹴飛ばしながら工廠から飛び出した。
・・・・・・
*軍港 9:55*
工廠から逃げる時、ダンテは足の艤装を持ってきていた。
それを使って海に逃げようとしたのだが、艤装を装着した赤城が海面に立って既に待っていた。
赤城「演習訓練ですか?」
ダンテ「追ってくるなストーカー!」
赤城「ストーカーだなんて失礼ですね!」
海からは逃げれないと悟り、ダンテは足の艤装を放り出しながら また逃亡した。
・・・・・・
*艦娘寮・金剛型の部屋 10:05*
次に艦娘寮へ逃げ込んだダンテは、金剛型の部屋に転がり込んだ。そこには金剛4姉妹が揃って居た。
ダンテ「金剛、匿ってくれ!」
金剛「・・・匿ったら、何してくれマスカ?」
ダンテ「デートでも何でもしてやる!」
金剛「OKネ!比叡、榛名、霧島!」
霧島が窓のカーテンを閉め、榛名が扉の鍵を施錠する。
そして比叡がバリケードで扉の前に棚を運ぼうとすると、部屋の扉が剥がされた。見ると、艤装を装着したままの赤城が扉を持って立っていた。
金剛「ドア壊しちゃNooooo!!」
赤城「逃げないでください!」
ダンテ「黙れストーカー!犯罪者!!」
ダンテが比叡を突き飛ばすと赤城と ぶつかり、2人は扉と一緒に倒れた。
その隙に、ダンテは艦娘寮から逃げた。
・・・・・・
*正面ゲート 10:13*
ダンテ「もうダメだ・・・!逃げないと・・・!赤城が居ない所へ逃げないと・・・!」
隠れ場所も逃げ道も次々と潰され、ダンテは正面ゲートから外へ逃げ出そうとした。
キャバリエーレを使って逃走しようと駐車場に向かうと、赤城が発艦した艦載機の爆撃によりダンテの目の前で、キャバリエーレが遠くまで吹き飛び見えなくなった。
ダンテ「クソッ!」
仕方ないので自分の足で走って逃げようとしたのだが、正面ゲートで赤城が仁王立ちしていた。
赤城「提督!」
ダンテ「やっと提督から解放されたんだ!絶対に仕事はしねぇ!」
ダンテは回れ右して逃走し、赤城も それを追って走る。
少しすると、ダンテの背後でドサッと変な音がした。ダンテが振り向くと、赤城が倒れていた。
ダンテ「赤城!?」
ダンテは駆け寄り赤城を抱えると、急いで医務室に向かった。
・・・・・・
*医務室 11:25*
明石に診てもらったが、赤城が倒れた原因は不明だった。
彼女の魂である運命の魔石が肉体に戻り まだ日が浅いため、それと関係がある可能性を考えた明石は、すぐにアーロンに連絡を取り来てもらった。彼なら何か判るかもしれない。
そしてダンテと明石が見守る中アーロンが診察したが、身体に異常はないという診断結果だった。
ダンテ「お前でも判らないのか?」
アーロン「実際に身体に異常がないとねぇ、何とも言えないよ。それよりダンテ君、どうして君ゴリラの格好・・・?」
ダンテ「訊くな、気にするな、話したくない」
すると赤城が、ダンテが着ぐるみを着る事になった経緯を話し、アーロンは すぐに納得した。
アーロン「あ〜、あれは そういう事だったのか。対処法としては かなり雑だね」
明石「それより、他に何か判りませんか?」
アーロン「う〜ん・・・赤城君、最近 変わった事はないかね?」
赤城「・・・・・・・・・」
ダンテ「赤城で変わった事なら1つあるぞ」
アーロン「ほう」
ダンテ「恐らく運命の魔石を赤城の身体に戻してからだと思うが、こいつ、俺が どこに逃げても見付けてくるし先回りしてくるんだ。行動パターンを読んでるとか そんな次元じゃねぇ」
アーロン「・・・・・・まさかとは思うが・・・赤城君、正直に話してみたまえ。君は、目の前の現実とは違う風景が度々 見えているんじゃないか?そして後になって その風景が、現実に起きてるね?」
赤城「・・・・・・・・・」
アーロン「赤城君」
赤城「・・・・・・はい・・・」
アーロン「やっぱりか・・・どうして正直に言わない?」
赤城「だって・・・そんなの普通じゃないですし・・・もし正直に話して、何かの病気とか言われたら怖くて・・・」
アーロン「はぁ・・・君の場合、それは普通だ。病気でも何でもない」
赤城「そう、なんですか?」
明石「でも これって、未来予知?」
アーロン「彼女は今代の運命の巫女だ。巫女は未来を視る力がある」
その力によって赤城は、ダンテの行き先を把握して、すぐに見付ける事も先回りする事もできていたのだろう。
アーロン「気になるのは、自分の意思で視てるのか そうじゃないのかだ。どっちかな?」
赤城「私の意思とは ほぼ関係ないと思います。視ようと思って視てる訳じゃないので」
ダンテ「だが何で急に、そんな頻繁に未来が視えるようになったんだ?前は極稀にしか視えなかったはずだぞ」
アーロン「恐らく運命の魔石を身体に戻したのが切っ掛けで、巫女としての力に覚醒したんだ。だが力の使い方が分かってないせいで、短い間隔で何度も未来が視えてるんだろう」
だが未来を視るには、運命の巫女の身体に ある程度の負担も掛かる。数秒や数分の風景であっても、頻繁に未来を視ていたら その分 負担も蓄積されるので、それが倒れた原因だと結論に至った。
赤城「私なら大丈夫です。元気いっぱいですから」
赤城は大した事じゃないと、ベッドから降りようとするが、アーロンに止められた。
アーロン「待て待て待て。そのままだと また倒れるぞ」
赤城「だ、大丈夫ですよ。身体の感覚的には絶好調ですし」
アーロン「私は魔界医学の知識を持つ医者でもある。医者の言う事は聞いておけ」
ダンテ「それで、その力をコントロールする方法はあるのか?」
アーロン「そこに関しては私も詳しくない・・・セリーナに訊いてみるか」
アーロンは自分の研究所に通信を繋げ、セリーナに事情を話す。
通信を切った直後、転移陣が現れセリーナが出てきた。
セリーナ「巫女の力に覚醒したとは喜ばしい事だ」
ダンテ「喜べるか。赤城が倒れたんだ」
セリーナ「まぁ、力をコントロールできてないのは問題だな」
アーロン「セリーナ、巫女の力をコントロールする方法を知らないか?私は その辺りに詳しくなくてね」
セリーナ「流石に妾も知りませんよ・・・キリカ様に訊いてみるのは?」
アーロン「彼女の霊魂が今どこに居るのか分からないのに、どうやって会うんだ?」
セリーナ「キリカ様は我々の時代の巫女でした。なら、巫女の神殿に居るのでは?」
アーロン「王国が有った大陸は海に沈んだ。地殻変動で場所も変わってるだろうし、特定するのも時間が掛かる。それに君がダンテ君の敵に回ってる間、城を拠点にしてたと言ってたな。城が残ってるなら神殿も残ってる可能性はあるが、行っても辿り着く前に水圧でペシャンコだ、行けない」
ダンテ「セリーナは最近まで出入りしてたんだろ?転移できないのか?」
セリーナ「城には結界が張ってあって、許可された者しか転移できない。妾は お前達の元に戻った事で、どうやら その資格は失ったようだ。行くなら別の方法を探すしかない」
アーロン「転移できても敵地のド真ん中だ。何があるかも分からないのに、いきなり行くのは得策ではない」
ダンテ「じゃあ どうすればいい?」
アーロン「シカゴの時のように、向こうから会いたいと思って来てくれるのを待つしかない」
セリーナ「だがキリカ様は、長い時を経て力を失っていったと仰っていた。もしかしたら、もう現れる事はないかもしれない。その力すら失ってしまってれば」
アーロン「今できる事は、また倒れる事を考え、極力 動き回らないようにしておく事だ」
それしかないかと、ダンテは諦めに近い溜め息を吐くのだが、赤城は ご立腹だった。
赤城「もうっ!3人だけで話を進めないでください!私なら大丈夫です!」
アーロン「大丈夫じゃないから話してるんだ」
赤城「大丈夫です!提督、仕事に行きますよ!」
ダンテ「お、おい!」
話に夢中で油断していたせいで赤城に捕まり、ダンテは引っ張られながら連れていかれた。
アーロンとセリーナは他に対処法がないか探すため、研究所へ帰った。
・・・・・・
*執務室 23:00*
夜、執務室でダンテと、赤いオーバーオールを着たオオカミの着ぐるみに入るネロが、赤城と一緒に仕事をさせられていた。
赤城「はい、本日の業務は ここまでとします」
ネロ「何で俺まで・・・」
ダンテ「知らねぇよ・・・」
赤城「ゴリラさんは提督やってましたし、オオカミさんは提督代理だったから、仕事の やり方は知ってるでしょ?加賀さんと大淀さんが仕事してくれない間、2人には執務を手伝ってもらいます」
笑顔で言う赤城だが、ゴリラとオオカミは嫌すぎて机に突っ伏していた。
本日の業務も終わり その場で解散となり、ネロと赤城は先に執務室から退室し、ゴリラは適当に休憩してから自室に戻る事にした。
・・・・・・
*本館 23:34*
ダンテが自室に戻ろうと、本館の廊下を歩いていると、ふと窓の外を見た。そこから見える中庭で、光る人影が舞い踊るようにクルクルと回っていた。
空間に歪みが生じると、光る人影は その中に入り姿を消す。
ダンテは何者か気付いてるのか、中庭へと急いだ。
・・・・・・
*中庭 23:38*
ダンテが中庭に着くと、空間の歪みは口を開いたまま残っていた。
ダンテは躊躇う事なく その中へと入る。
*巫女の神殿*
空間の歪みに入ると、そこは3000万年前の王国に存在した巫女の神殿の内部だった。
気付けばダンテは、ゴリラの着ぐるみから普段の格好になっていた。
神殿の中心に有る台座には、光る人影が背を向けて立っていた。
ダンテは そちらに歩み寄ると、台座へと上がる。
ダンテ「・・・3000万年 経っても、ここは残ってるんだな」
ダンテが声を掛けると、光る人影は振り返り、キリカが笑みを浮かべた顔を向ける。
キリカ『ここは私の記憶を投影した異空間です。実際の神殿が まだ残ってるかは、私にも分かりません』
ダンテ「こんな回りくどい事せず、話があるなら素直に そう言ったら どうだ?」
キリカ『あなたこそ、私に何か訊きたい事があるのでは?』
ダンテ「巫女の力をコントロールする方法を教えろ」
キリカ『教えてもいいですが、あなたが思ってるほど簡単な話ではないですよ』
ダンテ「それは話の内容次第だな」
キリカ『私が運命の巫女として生きていた時、巫女の力は私1人の力でコントロールできていた訳ではありません』
ダンテ「・・・どういう事だ?」
以前の赤城のように、極稀に予知夢などで未来が視える程度なら問題はない。だが運命の巫女の力は暴走しやすく、今の赤城のように覚醒すると、自分の意思とは関係なく頻繁に未来が視えて負担が大きい。場合によっては、視えた未来を受け入れられず精神に異常を来す事もある。
キリカ『そこで5代目の巫女は、ある秘術を生み出しました。ベルセルクとの契約です』
魔剣士3人が受けたベルセルクになる儀式によって、運命の巫女は そのベルセルクに負担を分散し、ベルセルクが強すぎる力を抑え込む事で、運命の巫女は その力をコントロールする事ができる。
ダンテ「なら俺とネロとバージルが その負担を肩代わりすればいいのか?」
そう思ったのだが、キリカは首を横に振った。
キリカ『ベルセルクなら誰でもいいという訳ではありません。それにダンテさん達は、その力を抑え込む方法を知らないでしょ?』
運命の巫女の力を抑え込めるのは、魔石の守護者に選ばれ、魔石の力にも耐え得る肉体を持つ七騎士のみ。
彼ら七騎士に認められる事で契約が成立し、彼らの存在が力を制御し、運命の巫女は初めて その力を思い通りに扱えるようになる。
もしかすると、真ベルゼがキリカの旅に同行していたのは、それも理由にあったのかもしれない。
ダンテ「それじゃ困る。七騎士は俺達が殺した」
キリカ『問題は そこなんです』
新しい七騎士を擁立するにしても、正式に七騎士に選ばれるにも儀式が必要となる。
その儀式が行えるのは、王国の周辺に存在した7つの里だけで、儀式の方法を知ってるのも各里だけであるため、3000万年前に滅んだ事で新たな七騎士は誕生させられない。
ダンテ「なら赤城は、このまま衰弱して くたばるか、頭がイカれるしかないってのか?」
キリカ『新たな七騎士は今後 存在しません。ですが・・・最後の七騎士達に認められれば、彼らが制御を担ってくれるはずです』
ダンテ「話 聞いてなかったのか?そいつらは全員 死んだ」
キリカ『確かに、彼らは もう この世に存在しません。ですが、ヴァルハラに居る死せる魂を呼び戻し、彼らに認められれば どうにかなるかと。認められるかは、今代の巫女次第です』
ダンテ「呼び戻せたとしても、あいつらは敵だったんだ。赤城を認めるとは思えないな」
キリカ『彼らは あなた達との戦いで命を落とした事で、魔帝が生み出した邪悪な魔石の呪縛からも解放されてるはずです。話は聞いてもらえると思いますよ』
ダンテ「頼むから もっと手っ取り早い方法 教えてくれ」
キリカ『私が思い付くのは それだけです。この話をアーロン王子と姫様にもしてください。あとは、あの2人が どうにかしてくれるでしょうから』
ダンテ「おい、そもそも3000万年前にアーロンが謀反なんか起こさなきゃ、こんな事にはならなかった話だろ。あいつに頼めってのか?」
キリカ『全ては あなた達に運命を委ねるため、成るべくして起きた事です。もしアーロン王子が協力を渋れば、こう言ってください。“あなたに殺されたこと、まだ許してませんから”と。さぁ、もう出ていってください。私も死者の世界に還ります』
ダンテ「もう来ないのか?」
キリカ『必要がなければ、出向く事はないでしょう。でも その方が、物事が順調に進んでる証です。さぁ、もう行ってください。あとは頼みましたよ、ベルセルク』
ダンテ「ったく、ノーギャラで何で ここまでしなきゃいけねぇんだ・・・」
ダンテはブツクサと愚痴を溢しながら踵を返し、空間の歪みへと入った。
*中庭*
中庭に出ると空間の歪みは消え、ダンテの格好もゴリラの着ぐるみに戻っていた。
ダンテは自室に戻り、アーロンとセリーナへの連絡は翌日にするのだった。
・・・・・・
*執務室 2月11日 14:32*
翌日、連絡を受けたアーロンとセリーナは、すぐに鎮守府へと赴き、ダンテと赤城の2人と話していた。
ダンテは昨日の夜に、キリカと話した事を3人に伝えたのだが、アーロンは そんなの無理だと笑っていた。
アーロン「死んだ七騎士の魂を呼び戻す?そんな簡単にいく訳ないだろ!」
セリーナ「半魔、死んだ者の魂を具現化させ、更に意思疎通ができる状態で呼び戻すには、その者と強い繋がりがある場所か、強い繋がりのある者が居る状態で行わなければならない」
七騎士と強い繋がりがある場所となると、3000万年前に存在した どこかとなる。例えば、当時の王国の周辺に在った里などだ。
なら明陽学苑の地下遺跡に行けば、真ベルゼに会えるかもしれないとも考えたが、ネロと羽黒が生徒達を連れて脱出する時に遺跡は崩壊したため、再び あそこに行くのは不可能だった。
土地として里が在った場所に行こうにも、当時の文明と共に里も滅び、3000万年という長い時の中で地殻変動も影響し、その場所が今どこなのかも不明だった。
七騎士と強い繋がりのある者となると、アーロンとセリーナが考えられたが、2人は そこまで関係を結んでいた訳ではないそうだ。
ダンテ達も一応 関わりはあったが、それは敵同士での話で除外される。
アーロン「ん〜ムリッ!絶対にムリッ!君達が倒した七騎士の魂を呼び出すのは ほぼ不可能だ」
ダンテ「“ほぼ”って事は、僅かでも できる可能性はあるんだよな?」
アーロン「彼らに縁のある場所が見付けられればな」
ダンテ「じゃあ探せよ」
ダンテの言葉に、アーロンは絶句した。
アーロン「・・・・・・君、どれだけ時間が掛かる話だと思ってるんだ?!ちょっと お店 回って、目当ての物を探すみたいな単純な話じゃないんだぞ!」
ダンテ「じゃあ赤城を このままにしとくのか?」
アーロン「もっと他の、現実的な方法が見付かるまで待て」
ダンテ「それ いつだ?」
アーロン「いつかなんて そんなの一概に言える訳ないだろ!兎に角 他の方法が見付かるまで待つしかないんだから待て!」
ダンテ「待てる訳ないだろ!こうしてる間にも、赤城が どうなるか分からねぇってのに!戻ってきたと思えば ぶっ倒れるわ、頭がイカれるかもしれないわで、こっちは落ち着いて昼寝もできねぇんだぞ!」
アーロン「君の昼寝なんて知るか!勝手に寝てろ!いついつまでにできると言えたら、こっちだって頭 抱える事はないし苦労もしない!」
ダンテ「そうか。そっちが その気なら こっちにも考えがあるぞ」
アーロン「・・・何だ?」
“あなたに殺されたこと、まだ許してませんから”
キリカからの伝言を伝えると、アーロンは顔面蒼白になり、セリーナは そんなアーロンを見ながら苦笑いを浮かべていた。
アーロン「・・・・・・え・・・」
ダンテ「この案を出したのはキリカだ。お前は無視できるのか?」
アーロン「・・・・・・・・・」
ダンテ「いいか、七騎士の連中の魂を呼び戻せる場所を探せ。分かったな?急げよ。赤城 行くぞ」
赤城「は、はい・・・」
ダンテは それだけ言うと、赤城を連れて執務室から出ていった。
残されたアーロンは、頭を抱えていた。
アーロン「ぬぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"っ・・・!運命の巫女、まさかとは思っていたが まだ怨んでいたのか・・・!」
セリーナ「仕方ないですよ、あんな悲惨な戦争 起こして、況してや文明ごと破壊するなんて」
アーロン「確かに戦争が起きたのは私の過ちから始まった事だが、最終的に文明を滅ぼしたのはルキフェルスが余計な事をしたからだ!」
セリーナ「兎に角、7つの里が在った地が今の時代で どこになるのか探しましょう。妾も手伝いますから」
アーロン「できるだけ長生きしよう。あの世に行ったら、運命の巫女に何をされるか分からん・・・」
セリーナ「兄上、長生きする動機が不純ですよ」
赤城は、死んだ七騎士達の魂と会えるのだろうか?
執筆が全く進んでないので、しばらく投稿は お休みする事になるかもしれません。
次回も宜しく お願い致します!