ご挨拶が遅くなりましたが明けまして おめでとうございます。
執筆や投稿の時間も取れず忙しく、しばらく お休み状態となったこと申し訳ありません。
久し振りの投稿となりますが、533話です!どうぞ!
*玩具工場 ?月?日 ??:??*
Devil May Cry鎮守府に、ある依頼が舞い込んだ。とある玩具工場で、夜間警備員の失踪が立て続けに起き、原因を究明してほしいとの事だった。
最初は よくある無断欠勤で飛んだのかと思っていたらしいのだが、連続で続くと流石に不審に思い、警備員を派遣してる警備会社にも問い合わせたところ、警備会社も頭を抱えていたそうだ。
問題改善のため、警備会社は その道のベテランも派遣したそうなのだが、そのベテランでさえも朝には忽然と姿を消し、今も行方が分からなくなっている。
それだけならDevil May Cry鎮守府に依頼を出す事ではなく警察の仕事であるのだが、不審に思ったのは それだけではなかった。製産され、梱包されたはずの玩具が箱の中から消え、毎日あるはずのない場所に散らばってると言うのだ。
最初は飛んだ警備員が悪戯や嫌がらせでやってるのかとも思ったらしいのだが、派遣された警備員が1人残らず同じ事をするとも考えにくい。そうしてる内に、従業員の間では、玩具が独りでに動き、自分で箱から出たのではないかと噂になっていた。
警備員が失踪したのも、梱包された玩具が妙な場所で見付かるのも、想像で こうだと決め付けるのは簡単だが、どれも説得力に欠けるものばかりだった。
そこで、工場その物に何か問題があるのではないかと思い、奇妙な事件の調査を引き受けてるDevil May Cry鎮守府に依頼を出す事にしたとか。
今回の依頼は天龍が引き受け、彼女1人で玩具工場に来ていた。
工場の入口に入って すぐのロビーで、天龍は立ち往生していた。暗くて早速ビビっている。
心配した龍田が一緒に行こうか言ってくれていたのだが、天龍は自分1人で解決できると見栄を張り意気揚々と来て、早くも断った事を後悔していた。
天龍「という訳で、来たら・・・何か・・・怖いとこに・・・来てたよという事でね、緊急で動画 回してるんですけど」
自分の身に何かあった時のために、鎮守府の皆が助けに来てくれた時に使えるヒントを残そうと、天龍はスマホで動画を撮っていた。
天龍「すいませーん!行方不明者 探しに来たんですけどー!お邪魔しまーす」
一先ず、天龍は工場内を探索する事にした。
彼女の唯一の救いは、艤装の妖精さん達が一緒である事だろう。
天龍「何も無いなぁ、何も無いし誰も居ないし真っ暗だしさぁ・・・。工場の方 居ませんかー?!」
・・・・・・
天龍「こんにちはー・・・」
誰か人が居ないか探し続け、しばらく歩いていたのだが、誰とも会わないし何も起こる事はなかった。だが それが却って、天龍を不安にさせていた。
広い場所に出ると、その奥の部屋でスポットライトのように突然 照明が点き、その照明が照らしてるのは、台座に乗った人形だった。
その人形は全身が真っ赤で気味の悪い顔をしており、右手を挙げて立っている。
照明に照らされた人形を見て、天龍は嫌な汗を流しながら咄嗟に立ち止まった。
天龍「えっ、見える、皆?何か居るんだけど・・・。こんにちはー・・・お邪魔しまーす・・・」
恐怖心を紛らわすために、一先ず人形に挨拶する天龍。
すると艤装の妖精さんの1人が、人形に指を指しながら天龍に何かを言った。
天龍「“提督?”って、おまっ・・・提督・・・!」
こんな状況ではあるが、妖精さんのジョークに天龍は不覚にも笑ってしまう。
天龍「提督なんて身体になっちまったんだ。こえー身体になっちまった」
すると また妖精さんが、天龍に何かを言った。
天龍「“体毛100パーセントの提督”?・・・・・・こわ・・・。あっ!鍵がある!」
人形を よく見てみると、挙げてる右手に鍵が ぶら下がっていた。
だが、天龍は すぐに不自然さに気付いた。
天龍「え、待って。何で揺れてるの?」
工場内では風は吹いていないのに、人形の手に ぶら下がる鍵が僅かに揺れていた。
天龍「大丈夫だよな・・・?突然こっち見てたりしないよな?」
まさか人形が独りでに動き出す訳ないと思いつつも、近付いて直接 取る勇気はないため、刀の切っ先を鍵に付いたチェーンに引っ掛け、どうにか人形の手から鍵を回収した。
天龍は気付かなかったが、彼女が回収した鍵を見て人形から視線を外していた間、人形の眼が動き、天龍を見ていた。
天龍は踵を返し、鍵を見詰めたまま歩き出す。
天龍「・・・・・・この鍵は どこで使うんだろうな?ここかな?」
人形の正面に位置する扉に使うと、解錠された。
天龍「開いた!こっち見てる・・・?」
人形が独りでに動き出すのではないかという不安は拭えず、天龍は念のために振り返って人形を見る。
人形を警戒しながら視線を外さないようにし、少しずつ少しずつ後退るように後ろへ下がっていくと、人形の眼が突然 光り、台座から飛び下り、全力疾走で向かってきたため、天龍も悲鳴を上げながら全力疾走で逃げる。
天龍「ぎゃあああああ!!!何こいつ!!?待って!動いてる!」
パニックになりながら走っていると、天龍が何かに躓き転び、顔面を強打した。
鼻血を出す顔を上げて後ろへ振り返ると、人形が眼前に立っており見下ろしていた。
天龍「え、え、え、待って、え、待って待って、何?何なに何なに!?え、あ、え、え、え、え・・・ぎゃあああああ!!!」
人形は大きな口を開き、鋭く並んだ歯で天龍に襲い掛かった。
天龍の意識は、そこで途切れた。
・・・・・・
天龍は顔をペチペチと叩かれる感覚に意識が戻っていき、薄っすらと目を開けると、妖精さん達が心配そうな顔で見ていた。
天龍「はっ・・・!?何があった?今なにがあった?え・・・今ガチ何があった?」
天龍は ゆっくりと身体を起こし、最後に憶えている記憶を思い返す。その記憶では、人間サイズの真っ赤な人形に追われ、逃げたが追い付かれ、鋭い歯で噛み付かれて死んだ。
記憶の通りなら、確かに死んだ。死んだのに、今の天龍は確かに生きている。
天龍「ヤベェ、死に戻りなんだけど」
辺りを見渡すと、あの人形が居る手前の広い場所だった。
その奥の部屋では、人形が照明に照らされながら台座で、右手を挙げながら立っている。
天龍「どうやって逃げんの?あいつ また来るかなぁ・・・?」
天龍は警備員の失踪事件の調査など忘れ、さっさと逃げる事に頭が一杯だった。
天龍「とりあえず上に行くか」
人形が居る部屋の入口の横には階段があり、そこから2階へ行ってみる事にする。
再び鍵を取ってから離れると あの人形が また動き出し、全力疾走で天龍に向かってくる。
天龍「ひっ!?あああああああ!!!何なんだよ こいつ?!!」
天龍は悲鳴を上げながら またも逃げ、階段の方へ向かう。
階段の前には格子状の扉があり、天龍は そこを開けて階段を上がろうとしたのだが・・・
天龍「あれ・・・?」
格子状の扉は施錠されていた。しかも人形の手から取った鍵も鍵穴に合わないので使えない。
それでも天龍は逃げたい一心で、格子を掴みガシャンガシャンと押したり引いたりするのだが、やっぱり開く事はなかった。
天龍「行けなくなってる・・・行けなくなってる!ぎゃあああああ!!!」
振り返ると人形が眼前に立っており、またもや襲われ そこで意識が途切れた。
・・・・・・
また顔をペチペチと叩かれる感覚で天龍の意識は戻り、目を開けると妖精さんが心配そうに見ていた。
人形は台座の上で立っており、天龍も元の位置に戻っており、繰り返しとなってる現実に、彼女は すぐに身体を起こす事はせず、とりあえず泣いた。
だが ここで泣いてても現実は変わらないため、この工場から脱出するために自身を奮い立たせ、起き上がった。
天龍「待てよ。多分、あいつが来た先の方へ逃げるのがいいんじゃないのか?」
天龍の予想としては、人形が居る部屋へ行くのが正しいルートで、そこから脱出経路に繋がっているのではと考えていた。
そして また人形が動き出し、全力疾走で迫ってくる。
天龍「来い!!来いよ!」
天龍も全力疾走で逃げながら、人形が出てきた奥の部屋へ向かう。しかし いきなりシャッターが下り、行けなくなった。
天龍「おい閉まるんかい!!ぎゃあああああ!!!」
・・・・・・
また襲われ、また目覚めた天龍は、妖精さん達に慰められながら涙を流した。
天龍「閉まられたんだけど皆」
すると妖精さんが、何かを伝えた。
天龍「“この先とか開いてた”?・・・開いてた!?マジ!?そっちに逃げるわ」
人形が居る部屋を正面とし、左の壁にダクトがある。妖精さん達は天龍を起こす前に そこを調べ、通れる事を確認していた。
人形が動き出し また全力疾走で迫り、天龍は何度も殺される恐怖から、泣きながら全力疾走で逃げる。
天龍「助けてぇええええええええ!!!んなーーーーーー!!!じゃあなー!バイバーイ!」
どうにか追い付かれる前にダクトに辿り着き、天龍は勝ち誇りながら中に入る。
狭いダクトを四つん這いで進んでると、自分が進むのとは別のドコドコと音が後ろから聴こえ、天龍は嫌な汗が流れる。
天龍「何、何、何なに、何、何、何、何?うわぎゃあああああ!!!?」
後ろを見ると、人形が四つん這いでダクトの中を走って追ってきており、追い付かれた天龍は襲われ また意識が途切れた。
・・・・・・
また妖精さん達に起こされ目覚めた天龍は、目に涙を溜めていた。
天龍「あいつ、あいつ(ダクトの中に)入ってきてるぅ!!」
その後 天龍は、妖精さん達と作戦会議し、初手に階段の方へ行くと見せかけ、そこから人形が居た部屋に行くと思わせ、翻弄しながらダクトの中へ入り逃げる事にした。
天龍「来い!!」
・・・・・・
天龍「ぎゃあああああ!!!」
ダクトに入る前に、早くも追い付かれて殺されてしまった。
・・・・・・
天龍「来いよ!!」
・・・・・・
天龍「早ぐぅ゙ぅ゙ぅ゙!!早ぐぅ゙ゔゔゔ!!ああああああああ!!!うわぁあああああ!!!」
天龍は泣きながら四つん這いで、ダクトの終わりであるゴールが早く見えてくれと懇願しながら、必死に逃げていた。しかし行けども行けども迷路のようになってるダクトは続き、追い付かれて悲鳴を上げながら また死んだ。
・・・・・・
天龍「来い!!」
・・・・・・
天龍は恐怖心とも戦いながら、必ず この工場から脱出するという決意を胸に、全力疾走で追ってくる人形から全力疾走で逃げていた。
天龍「もっかい!今度こそ絶対に死なない!!死に戻り舐めんなマジで」
“マジで”と言った瞬間、天龍は落とし穴に嵌まり、下半身だけ床に埋まった。
妖精さん達が天龍を引き上げようと引っ張る中、彼女が後ろを振り返ると、人形が眼前に立って見下ろしていた。
天龍「あ、あ、あ、終わった・・・ゔぅ゙ゔゔへぇ゙ぇ゙ぇ゙・・・!」
・・・・・・
天龍「来いよ、今度こそ!!今度こそ、8回目の正直いえぁああああああ!!!!」
気合の咆哮と共に、鬼ごっこスタート。
・・・・・・
全力疾走で追ってくる人形から全力疾走で逃げる天龍は、この状況に慣れてきたのか、恐怖に染まった顔ではなく、負けられない戦いに挑む戦士の顔付きになりながら走っていた。
天龍「艦娘を舐めるな!艦娘の可能性。それ、即ち無限大!舐めるなよ。たかが・・・玩具如きがーーー!!!」
・・・・・・
どうにかダクトの中にまで入ったのだが、艦娘の可能性を語っていた天龍は激焦りしながら四つん這いで走っていた。
天龍「うあ、あぁ、ああ、あ゙あ゙あ゙あ゙!!あ゙あ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!ヤダァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!ヤダァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」
結局 追い付かれ、泣き喚きながら殺されてしまった。
・・・・・・
また妖精さん達に起こされ目覚めた天龍は、目に涙を浮かべながらも、まだ心は折れていなかった。
天龍「ここまで来た。もう覚えたからな。皆も覚えたな?こっちへ行って!こっち!しゃがむ。しゃがむ。はぁああああぁああああああ!!!」
逃げるためのルートと、自身が行わなければならない動きを確認し、再び気合の咆哮と共に鬼ごっこスタート。
・・・・・・
天龍「艦娘の、可能性を、俺は、見せてやる。何度も何度も失敗しても、繰り返せば、きっと、合格する事ができる!さぁ聞いてますか受験生の皆さん?!このように、何度も失敗しても、何度も諦めずに、走り続ければ、このように、天龍様のように、逃げ切る事ができる、受験から、テストから、勉強から!!そして立派な大人になりましょう!よろしく お願いしまーす!!!・・・む?」
“よろしく お願いします”と叫びながら、天龍は またしても落とし穴に嵌まり、下半身が埋まった。
天龍「わわわ忘れてた!!!うわぁー!!!うわぁー!!!許せん・・・!」
妖精さん達が天龍を助けようと引っ張るが、その甲斐もなく また殺された。
・・・・・・
妖精さん達に起こされ目覚めた天龍は、怒りに震えていた。
天龍「ふざけんなよ こいつ。初見殺しの、化物ーーー!!!」
・・・・・・
全力疾走で追ってくる人形から全力疾走で逃げる天龍は、もう この状況に慣れ過ぎて、その顔は自信に満ち溢れていた。
天龍「お前のこと、お前のこと、もう全て、手に取るように分かる」
だが人形の走る足音が近くなったと判り、天龍の自信に溢れた顔が焦りに変わり、冷や汗を流す。
天龍「あ、分からない、分からない。無理むり無理むり無理。分からない、分からない、流石に。分からない、近い近い絶対 近い、絶対 近い、絶対 近い。絶対 近い!絶対 近い事だけは判る」
・・・・・・
今まで死んできた難関を どうにか越えていき進んでいくと、通路がT字路になってる場所へと来た。
天龍「で、で、で、で、で?左」
悩んだ末、天龍は左の道へ行く事を決め進む。
天龍「で、あれ?」
しかし その先は行き止まりだった。
天龍「あ、右だ。ぎゃあああああ!!!」
間違えたと知った天龍は呑気に引き返そうと踵を返すが、眼前に人形が居て、襲われ また殺されてしまった。
・・・・・・
また妖精さん達に起こされた天龍は遂に心が折れ、蹲りながら床を殴って泣く。
天龍「うっうっ・・・俺には もう無理です・・・!もう無理です帰れません、今までDevil May Cry鎮守府で応援してくれた皆様方どうも ありがとうございました・・・。もう無理です・・・もう無理です もう俺は鎮守府に帰る事ができません今まで ありがとうございました・・・。もう俺は やりたい事も まだまだ沢山あるけど師匠にも勝ちたいけど、もう帰る事ができません何故なら馬鹿だから!!!」
自分が馬鹿である事を再認識した天龍は ゆっくりと立ち上がり・・・
天龍「来いよ!!!」
開き直って悲しみを怒りのパワーに変え、鬼ごっこスタート。
・・・・・・
全力疾走で追ってくる人形から全力疾走で逃げる天龍の顔は、とても落ち着いた表情をしていた。
天龍「龍田が泣くぞ。俺が居なくなったら。龍田が泣くぞ!いいのか・・・?大丈夫だ。自分を信じて。感覚よ。死んだ感覚を思い出せ!」
姉妹艦である龍田を悲しませてはいけないと自分を奮い立たせ、人形から逃げ切り、必ず この工場から脱出するという希望を胸に、天龍は走る。
・・・・・・
天龍「オッケこのまま このまま このまま、で、右な、で、右な。で、右、で、右。で、これを下がった後に右、オッケ」
これまで何度も挑戦してきた中で見付けた正しいルートを確認しながら、天龍は階段を下りて右の通路へと入る。
天龍「からの、からの?何か下がった後に左だから。何か下がった後に・・・分かってるか?!左だからな!」
天龍は自分の頭や肩に乗る妖精さん達に言うのだが、走るのは彼女であるため、妖精さん達からすれば自分達は何もできないので、言われても困る。
天龍「何か下がった後に左、そう」
天龍の記憶にある通り階段が現れ、そこを下り左の通路へ走る。
天龍「そうして、からの、そっちに行く。何か分か━━え・・・?」
走ってると、通路の先で防火扉が自動で閉まり、道を塞がれた。
天龍は防火扉を何度も叩くが、状況は何も変わらない。
天龍「え、え、え・・・?」
目の前の状況が受け入れられず、頭が真っ白になりながら防火扉を叩き続ける。
天龍「早ぐぅ゙ゔゔゔゔゔゔ!!!」
叩きながら怒鳴ると、防火扉が自動で開き、天龍は急いで先へ進む。その先は吹き抜けに架かった通路が伸びていた。
天龍は通路を渡り切ると振り返り、艤装を装着して天井を砲撃する。それにより瓦礫が降り注ぎ通路が壊れ、人形と共に落下していった。
天龍が下を見下ろすと、瓦礫に埋もれた人形の手が飛び出してるのが見えたが、動く気配はない。どうやら完全に逃げ切る事に成功したようだ。
天龍「オッケ、オッケーイ!!!雑魚がぁあああ死ねーーー!!!勝利だ・・・もう一生こんな工場 来ねぇわ、今まで ありがと。で、帰り道どこ・・・?」
・・・・・・
*Devil May Cry鎮守府 執務室 2月27日 20:45*
天龍は顔をペチペチと叩かれる感覚で意識が覚醒し、ハッとして目を開けた彼女は勢い良く身体を起こす。すると額を、何かに思いっ切り ぶつけた。
額を押さえながら見ると、鼻を押さえながら涙目で龍田が睨んでいた。
龍田「天龍ちゃん痛い」
天龍「え、あ、え、え、え・・・?あれ?龍田?ここ どこ?」
龍田「なに言ってるの?ここは執務室よ〜」
天龍「え・・・?玩具工場は!?人形は!?行方不明者は!?」
龍田「まだ寝惚けてるの〜?天龍ちゃん執務室で お昼寝して中々 起きないから、起こしに来たのよ〜」
天龍は周りを見渡すと、確かに執務室に居た。
どうやらソファーで横になり、そのまま寝てしまっていたようだ。
天龍「じゃあ あれは・・・夢・・・?良かったぁ〜!」
龍田「天龍ちゃん、“受験生の皆さん”とか寝言で言ってたけど、どんな夢を見てたの〜?」
天龍「ヤバかった・・・何度も死ぬ夢 見てた・・・」
龍田「そこに受験生が どう絡むのか意味不明なんだけど〜」
あれは夢だったと安心した天龍は、龍田を思いっ切り抱き締めた。
龍田「ど、どうしたの?」
天龍「龍田〜、俺、絶対お前を置いて死んだりしないからな」
龍田「う、うん・・・」
天龍「絶対お前を悲しませないから」
龍田「・・・・・・うん。私も、絶対 天龍ちゃんを悲しませないよ〜」
天龍「龍田〜!」
龍田の言葉に嬉しくなった天龍は、抱き締める腕に更に力を入れる。
龍田「痛い痛い痛い痛い痛い」
天龍「あ、ごめん」
龍田「早く食堂に行かないと、間宮さんが夕飯 片付けちゃうよ〜」
天龍「ヤッベ、いま何時!?」
2人は まだ食べていない夕飯を食べるため、執務室から出て食堂へ向かう。
その途中 龍田から、悪夢を視たのなら人に話した方がいいと言われ、どんな夢を視たのか訊かれた。
天龍は夢の中で出てきた玩具工場で、何度も殺されながら不気味な人形に追われていた事を詳細に話し、夢の中でも頑張っていた事を龍田に褒められながら、甘やかしてもらうのだった。
次回も宜しく お願い致します!