Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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色々あって時間 掛かっちゃいました。

60話です!どうぞ!


Mission60 容疑者ダンテ~基地 強襲せよ~

*病院*

 

呉提督を撃破して1度 鎮守府に戻ったダンテは、翌朝に元帥が運ばれた病院に向かった。

病室に入ると、鳳翔と元帥の家族である大将、佐世保提督、そして もう1人、佐世保提督の弟が居た。彼も また、海軍に所属している。

大将は右腕にギブスと包帯が巻かれていた。大本営 襲撃の際に負った怪我だろう。

 

鳳翔「提督・・・」

 

ダンテ「どうだ?」

 

鳳翔「もう・・・心臓が持たないそうです・・・」

 

胸を撃たれ、身体に残っていた弾は摘出されたが、老いた身体には厳しく、命の灯火が消えようとしていた。

ダンテは元帥が横になっているベッドに近付く。意識はあるようで、元帥は人工呼吸器が付けられている。

 

鳳翔「これを、あなたにと・・・」

 

鳳翔はダンテに1枚の写真を渡した。そこには、横須賀の若き提督と鳳翔、ダンテ、赤城、川内が写っていた。ダンテは それで やっと気付いた。過去の時間軸で出会った横須賀提督は、元帥だと。

 

ダンテ「そうか、あんただったのか」

 

元帥は弱々しくも、その顔は微笑んでいた。

 

ダンテ「最初に あんたに会った時、既に俺の事を知ってて・・・全部 知ってて、俺を提督にしたのか?」

 

元帥は頷き、ダンテに何かを伝える為に人工呼吸器を外そうとする。ダンテは元帥の顔に自身の耳を近付ける。

 

元帥「━━━━」

 

ダンテ「・・・・・・分かってる」

 

ダンテは元帥からの言葉を聞き取ると、病室から出ていってしまった。病室を出ると、レディが待っていた。

 

レディ「行くの?」

 

ダンテ「トリッシュ次第だな」

 

レディ「私は1度 大本営に戻るわ」

 

ダンテ「分かった、トリッシュからの連絡を待て」

 

ダンテとレディは病院で別れ、ダンテは鎮守府に戻る。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府*

 

ダンテは鎮守府に戻ると、執務室で静かに動く時を待っていた。

鎮守府の敷地内に数台の車が停まり、降りてきたのは陸軍憲兵と男女2人の陸軍将校だった。

執務室の外が騒がしくなる。

 

大淀「待ってください!これは どういう事ですか!?」

 

加賀「勝手な事をしないで!」

 

鎮守府に乗り込んできた陸軍を艦娘達が止めようとするが、陸軍は問答無用で執務室へと入ってくる。

陸軍は銃を突き付けてくるが、ダンテは特に驚く事もなく、黙って陸軍を見ていると、男の方の将校が喋り出した。

 

将校「お前を国家転覆罪で逮捕する」

 

曙「逮捕って、意味 分かんない!」

 

叢雲「説明もないの?」

 

将校「お前には海軍元帥の暗殺容疑が掛かっている」

 

赤城「有り得ません!提督は私達と一緒に居ました!」

 

鈴谷「そうだよ!」

 

北上「ちゃんと調べたの?」

 

将校「証拠もある」

 

北上「だから その証拠を調べたのかって言ってんの」

 

天龍「提督!お前からも何か言ってやれよ!」

 

艦娘達は猛抗議するが、陸軍は取り合わない。

ダンテも静観しているだけ。

ダンテは陸軍の女将校を1度 見てから、やっと口を開いた。

 

ダンテ「分かった、連れてけよ」

 

赤城「提督!」

 

ダンテは手錠を掛けられ、陸軍に連れていかれた。

艦娘達には理解できなかった。大本営が襲撃された時、深海棲艦を迎え撃つ為ダンテも出撃していた。元帥暗殺などできるはずがなければ、容疑を掛けられ、逮捕される筋合いもないのだ。それなのに、ダンテは反論もせずに大人しく捕まった。

期待はできないが、大淀が大本営に連絡すると、元帥の秘書艦である大和が陸軍に掛け合ってくれた。それでも、陸軍は こちらの言い分を聞き入れず、艦娘達は途方に暮れた。

鎮守府も荒らされ、資料やダンテの所持品も押収された。

 

 

・・・・・・

 

*陸軍基地*

 

ダンテ「さて、予定通りだが、まさか容疑者にされるとはな・・・」

 

ダンテは、国内にある陸軍基地の内の1つに収監された。

牢に置かれているベッドに座り、前日のトリッシュとの電話の やり取りを思い出していた。

 

 

・・・・・・

 

*前日 Devil May Cry鎮守府 執務室*

 

ダンテ「Devil May Cry」

 

トリッシュ『私よ』

 

ダンテ「何か分かったか?」

 

トリッシュ『運び込まれている荷物は艦娘みたいよ』

 

ダンテ「艦娘?」

 

運び込まれる艦娘、呉鎮守府から消えた艦娘、この2つは恐らく繋がっている。これで消えた艦娘の居場所は分かった。

 

トリッシュ『あと“R計画”だけど・・・』

 

ダンテ「意味は分かったのか?」

 

トリッシュ『何をするかまでは分からないけど、Rは“Reboot”のRみたい』

 

ダンテ「Reboot?計画は兎も角、艦娘は救い出す。約束もあるしな。俺を中に入れれるか?」

 

トリッシュ『・・・・・・どうにかしてみるわ』

 

ダンテ「もう切るぞ、こっちは今 手が離せない」

 

 

・・・・・・

 

*現在*

 

リブート=再起動。これだけでは計画の内容までは分からない。艦娘を極秘に運び込み、何かを再起動する。この2つは繋がっているのか、それとも別々の目的なのか、どちらにせよ良い話ではないのは確かだろう。

 

ダンテ「(上手くやれよ、お前ら)」

 

ダンテは脱獄する事もなく、昼寝を始めた。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 食堂*

 

夕飯の時間だが、艦娘達は誰も食事に手を付けない。

あれから あの手この手でダンテの容疑を晴らそうとしたが状況は変わらず、ダンテが どこに連れていかれたかも分からないままだった。

鳳翔は ずっと元帥の所に居る為、ダンテが捕まった事は知らない。

そこへ、レディと呉の川内が食堂に入ってきた。

 

レディ「久しぶりね」

 

赤城「レディさん!?」

 

神通「姉さん!」

 

那珂「川内ちゃん!」

 

天龍「大変なんだ!提督が陸軍に捕まっちまった!」

 

レディ「あ~、その事ね」

 

レディの反応は淡白なものだった。ダンテとレディは仲間だと聞いている。それなのに全く心配した様子がない事に、艦娘達は噛み付いた。

 

大井「“あ~”って・・・」

 

龍驤「心配やないんか?」

 

レディ「心配はしてないわよ、だってダンテだし」

 

朝潮「見損ないました!レディさんは司令官の仲間だと聞いています!それなのに、どうして そんな事が言えるんですか!」

 

レディ「ちょっと ちょっと、落ち着きなさいよ」

 

まさか ここまで噛み付かれるとは思わず、艦娘 全員に睨まれレディも後退る。ダンテを かなり慕っている様子に、レディも苦笑いだ。

 

レディ「とりあえず行くわよ」

 

金剛「行くって どこにデスカ?」

 

レディ「ダンテの所に決まってるでしょ」

 

比叡「司令の居場所、知ってるんですか!?」

 

レディ「そうよ、あいつ、皆が来るのを待ってるわよ」

 

艦娘達は お互いの顔を見合せ、笑顔が戻った。

艦娘達は すぐにでも行こうとしたが、間宮に呼び止められる。

 

間宮「あの~、せめて夕飯だけでも、せっかく作ったから・・・」

 

艦娘達はテーブルの上の夕飯を見る。間宮が1人で頑張って作ってくれた夕飯だ。少し間を置いて、急いで夕飯を口に掻き込み、頬をパンパンに膨らませながら出発した。

 

 

・・・・・・

 

*陸軍 基地*

 

憲兵「止まれー!」

 

夜が明け始めた頃、陸軍 基地に1台のバイクが突っ込んでくる。憲兵は止まるように言って叫ぶが、バイクはスピードを落とさない。バイクに乗っているのはレディだ。

レディは走りながらマシンガンを撃つ。憲兵も襲撃に対抗して撃ち返してくる。レディはバイクから飛び降り、地面を転がり体勢を立て直した後、カリーナ=アンでミサイルを発射、基地ゲートに居る憲兵を吹き飛ばす。レディが撃ったミサイルにより起きた爆煙の中から、悪魔が飛び出しレディに向かってくる。

 

レディ「上にも気を付けた方がいいわよ」

 

悪魔の頭上から艦載機が爆撃。悪魔は消滅するが、基地から出てきた陸軍兵士の身体を破るように別の悪魔が その姿を現す。

 

レディ「私達は囮よ、派手に暴れるわよ!」

 

金剛「Follow me!皆さん、付いて来て下さいネー!」

 

艦娘達も砲撃で悪魔を迎え撃つ。

艦載機は基地へ直接 攻撃を開始した。

 

 

*牢*

 

レディと艦娘達の襲撃の音は、ダンテにも聴こえていた。

 

ダンテ「やっと始まったか」

 

ダンテはベッドから立ち上がるとストレッチを始める。

そこに、川内が天井にあるダクトから出てきて牢の外に現れた。

 

川内「川内 参上」

 

ダンテ「お前 あれだろ?日本に居る・・・えっと・・・“ニンジャ”だ」

 

川内「ニンニン!じゃなくて!これ届けるように言われたんだけど」

 

ダンテ「おっ、俺の全財産」

 

川内は大きいバッグを開けて中身を見せる。中には陸軍に押収された魔具と魔銃、そしてエボニー&アイボリーが入っていた。

レディと艦娘達が陸軍の注意を引き付けている間に、川内は基地に潜入して魔具を奪い、ダンテに届けに来たのだ。

呑気に話していると、陸軍の女将校が現れた。川内は臨戦態勢になる。だが それも杞憂に終わる。

 

ダンテ「そろそろ やめてくれねぇか、笑いを堪えるのも大変なんだ」

 

トリッシュ「あら、それは失礼」

 

川内「え?え?・・・え?」

 

女将校の姿が変わると、トリッシュになった。トリッシュは、レディが海軍に潜入していたのと同じような形で陸軍に潜入していた。

ダンテが陸軍に逮捕されるように仕組んだのもトリッシュだ。

 

川内「えっと・・・味方?」

 

トリッシュ「そうよ、ダンテ行くわよ」

 

川内「鍵は?」

 

トリッシュ「自分で出られるでしょ?」

 

川内「え?」

 

ダンテ「フンッ!」

 

ダンテは鉄格子に蹴りを入れると、牢の扉が吹き飛び壁に めり込んだ。

中からダンテが出てくる。

 

ダンテ「やっと新鮮な空気が吸えるな。陸軍は どこまで腐ってる?」

 

トリッシュ「少なくとも この基地に居る奴だけよ」

 

ダンテ「なら すぐに終わるな」

 

トリッシュ「私はレディと合流して基地司令官の所に行くわ。あなた達は武器庫に行って」

 

ダンテ「何で武器庫なんだ?」

 

トリッシュ「そこに艦娘が連れていかれてるの」

 

やる事が決まり、3人は建物の外に出て行くべき場所へ向かう。

 

川内「牢屋って何の為にあるんだろう?」

 

ダンテの前では、どんな常識も通用しない。型破りなダンテの行動に、川内は魅入られ始めていた。

 

 

・・・・・・

 

*武器庫前*

 

レディと艦娘達が陸軍を引き付けてくれている お陰で、ダンテと川内は陸軍に見付かる事なく目的の武器庫に到着した。

 

川内「これ、おかしいよ」

 

ダンテ「何がだ?」

 

武器庫は軍の規定により、隊舎から一定の距離を空けて建てられる。もしもの時に危険があるからだ。だがダンテと川内が教えられた場所にある武器庫は、隊舎から目の届く距離で建てられている。これは軍規に違反している。

 

ダンテ「武器庫はカモフラージュか・・・」

 

ダンテと川内は武器庫に入った。中には いくつもの棚が置かれ、さしずめ物置と言った状態だった。特別 何かある訳でもなく、艦娘の姿もない。

 

ダンテ「本当に ここで合ってるのか?」

 

川内「これって・・・」

 

中を隈無く見て回っていると、川内が何かを見付けた。地面に、何かを引き摺った跡が残っている。目の前には壁際に置かれた棚。

棚を動かすと、隠しエレベーターが現れた。ダンテと川内はエレベーターに乗り込み、スイッチを押して地下へと向かう。

 

 

・・・・・・

 

トリッシュはレディと合流し、悪魔を倒しながら基地司令官が居る場所へと向かっていた。辿り着くと、部屋には基地司令官だけが居た。

 

司令官「軍の施設に襲撃を仕掛けるとは、正気とは思えんな」

 

レディ「悪魔を使っておいて、よく そんな事が言えるわね」

 

トリッシュ「R計画の目的は何?」

 

司令官「さぁ?私はスポンサーになっただけで計画の詳細までは知らんよ」

 

トリッシュ「随分と無責任ね」

 

司令官「ギブ アンド テイクさ。我々は必要な場所と道具を提供する。“彼”は我々に兵器として悪魔の力を提供する」

 

レディ「“彼”ってドクターとかいう奴かしら?」

 

司令官「君達は知る必要はない」

 

基地司令官の姿が変貌し、悪魔の姿となる。大きさは人間の時と同じだが、右手は異常なまでに大きくなり、分厚い鉄も切り裂けそうな爪が伸びている。口からは鋭い牙も生え揃っている。

 

レディ「そっちの姿の方が私好みだわ!」

 

先手必勝と言わんばかりにレディとトリッシュは銃を撃つ。数え切れない程の弾丸を撃ち込むが、基地司令官には傷1つ付いていない。基地司令官に当たった弾丸は、全て床に落ちている。

 

レディ「なんて硬い皮膚なの・・・」

 

司令官『次は こちらから行くぞ

 

「「・・・っ!?」」

 

基地司令官は左手をレディとトリッシュに向けると、指が触手のように伸びて2人を拘束する。2人を拘束したまま、基地司令官は壁を破壊して外に出た。そのまま2人を地面に叩き付けるように投げ捨てる。

2人は なんとか着地し、レディはカリーナ=アンでミサイルを撃つが、基地司令官は巨大化した右手でミサイルを弾いて殴り掛かってきた。レディはカリーナ=アンを盾にして身を守るが、そのまま吹き飛ばされた。

基地司令官の後ろから、トリッシュが魔剣『スパーダ』で斬り掛かるが右手でスパーダを受け止め、そのまま掴んで放さない。トリッシュがスパーダを押しても引いても動かない。

 

レディ「ぐっ・・・!」

 

トリッシュ「レディ!?」

 

レディがカリーナ=アンに付いているアンカーの刃で斬り掛かろうとすると、基地司令官は左手の指を伸ばし、レディの首を締め上げる。

トリッシュは基地司令官に手を翳し電撃を浴びせると、スパーダとレディを離した。

だが透かさず右手の爪でトリッシュを切り裂こうとしてくる。トリッシュが後ろに飛び退き回避すると、基地司令官の爪が地面を抉った。

 

トリッシュ「思ってたより やるわね」

 

レディ「見た目は大した事なさそうなのにね」

 

レディはカリーナ=アンから小型のホーミングミサイルを飛ばし、基地司令官が立っている場所で いくつもの爆発が起きる。爆炎の中から基地司令官が飛び上がりながら出てきた。

空中では避けられないと考え、レディはミサイルを撃つが、基地司令官はミサイルを右手で掴んでレディの方へ投げてきた。レディは慌ててミサイルから逃げる。

 

トリッシュ「ダンテと逆の方が良かったかしら」

 

レディ「あいつに頼るなんて癪よ!」

 

トリッシュ「それも そうね!」

 

レディは手榴弾をバラ撒くように投げ、爆発が基地司令官の視界を遮る。

トリッシュはスパーダを基地司令官に投げるのと同時に駆け出し、レディがミサイルを撃つと、トリッシュがミサイルの上に飛び乗った。基地司令官はスパーダを避けると、今度はミサイルに乗ったトリッシュが迫る。

トリッシュはミサイルに雷を纏わせると、ミサイルから飛び降りた。雷を帯びたミサイルは基地司令官に命中、基地司令官は吹き飛び建物に突っ込んだ。




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