Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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ゆっくり2話分 執筆してたら、えらい時間が空いてしまいました。

『5』の時間軸は次の次でのシリーズになる予定です。

64話です!どうぞ!


Mission64 暴走特急~暴走機関車を止めろ~

*舞鶴鎮守府 執務室*

 

舞鶴の提督は、執務室の窓から外の風景を眺めていた。

サングラスをしているのは相変わらずだ。

 

舞鶴「そう、日本の未来を担う男、それが!この俺、舞鶴の提督なのだ!」

 

妙な決めポーズをしながら大声を出す舞鶴提督を、秘書艦の漣が冷めた目で見ていた。

 

漣「何でもいいから仕事してくれません?ぶっ飛ばしますよ」

 

舞鶴「あっ、はい」

 

漣に言われて やっと仕事を始めた。舞鶴鎮守府では こんな事は よくある事だ。

そして、舞鶴鎮守府では前々から ある事を考えていた。

 

漣「しっかし、あそこに艦隊演習 申し込むなんて本気ですか?」

 

舞鶴「うん、ダンテさんの艦娘に うちが どれだけ通用するか気になるし、好成績を残せば主力鎮守府の仲間入りできるかも」

 

漣「勝てる気がしねぇ・・・」

 

Devil May Cry鎮守府に艦隊演習を挑もうと言うのだ。漣が勝てる気がしないのも仕方がない。提督の好みが災いして舞鶴鎮守府には駆逐艦と軽巡の艦娘しか着任していないのだ。

それもあり、舞鶴鎮守府は主に遠征と他の鎮守府のサポートをする裏方の役割が多い。戦艦や空母が居ないので、横須賀や佐世保のように海域攻略の前線に出る事は あまりないのだ。

舞鶴提督はDevil May Cry鎮守府に電話を掛けた。艦隊演習を申し込むのは これからだった。

 

舞鶴「もしもし、舞鶴です」

 

ダンテ『━━━』

 

舞鶴「艦隊演習しませんか?」

 

ダンテ『━━━』

 

舞鶴「・・・漣」

 

漣「はい?」

 

舞鶴「切られた」

 

漣「いや めっちゃ嫌われてるじゃないっすか!」

 

舞鶴「おっかしいなぁ」

 

漣「もう やめません?」

 

舞鶴「諦めない!」

 

その後、何度も電話して泣き寝入り。あまりの しつこさに向こうが折れて、艦隊演習の話が成立した。

 

漣「とりあえず仕事してくださいよ」

 

舞鶴「漣がしてくれれば済むじゃん」

 

漣「・・・そうですか」

 

舞鶴「・・・何してるの?」

 

漣は突然 自身の服を肌蹴させ、大きく息を吸い込み一言・・・。

 

漣「憲兵さーーーーん!!!!」

 

舞鶴「それだけは やめてーーーー!!!!」

 

冤罪で罪を被らされそうになる舞鶴提督。こうでもしないと仕事をしないのだ。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 執務室*

 

日が変わり、舞鶴鎮守府との艦隊演習をする日がやって来た。Devil May Cry鎮守府は そんな事 気にした様子もなく、いつも通りの時間が流れていた。

ダンテは宝探しで見付けた紫色の石を眺めていた。この石が何なのか考えても、皆目見当がつかない。トリッシュですら分からない。

 

赤城「艦隊編成は決まりましたか?」

 

ダンテ「まだだ」

 

赤城「早く決めないと もう来ますよ」

 

ダンテ「じゃあ赤城で」

 

赤城「・・・・・・他は!?」

 

ダンテ「忙しいんだ、赤城 旗艦で後は適当に主力の奴 捕まえてくれ」

 

丸投げされた赤城は どうしたものかと頭を悩ませながら編成を考える事になった。

ブツブツと「あれでもない」「これでもない」と呟きながら考えていると、大淀が舞鶴の艦隊が来た事を知らせに来た。

 

 

・・・・・・

 

*演習場*

 

舞鶴「今日は ありがとうございます」

 

ダンテ「あぁ」

 

舞鶴提督から先に手を出し、ダンテも握手する。

舞鶴鎮守府に一時的に着任していた艦娘 数名は、舞鶴提督を見て獣のように唸りながら睨み威嚇している。相当 嫌いなようだ。

 

舞鶴「今度うちにも遊びに来てください」

 

ダンテ「・・・気が向いたらな」

 

舞鶴「・・・・・・・・・」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

2人は握手をしたまま動かない。いや、舞鶴提督の方がマヌケ面で笑いながらダンテの手を離さないのだ。

 

ダンテ「おい、そろそろ・・・」

 

舞鶴「確約してくれるまで離しません」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

舞鶴「“行く”って言ってくれるまで・・・イデデデデデ!?」

 

中々 手を離さないので逆にダンテが舞鶴提督の手を握り圧を加えていく。舞鶴提督の手の骨が軋む音が鳴る。

見兼ねた漣がダンテに謝罪する。

 

漣「すんません!こいつバカなんで許してやってください!ほんと すんません!」

 

漣に免じて舞鶴提督の手を解放する。

舞鶴提督ただ1人、納得していなかった。

 

舞鶴「何で!?行くって約束してくれるだけじゃん!」

 

漣「うるせぇよ!黙れよ!」

 

泣いて愚痴るが、また余計な事を言いかけるので漣が黙らせた。

ダンテは やっぱり艦隊演習を断れば良かったと思ったが、後悔しても もう遅い。

舞鶴提督を よく知っている艦娘は、頭を抱えて溜め息を吐いた。

気を取り直して艦隊演習に移ろうとした。

 

舞鶴「よっしゃー!お前らー!ぶちのめしてこーい!行け行けGoGo!」

 

漣「いや、ムリ・・・向こう見てくださいよ」

 

Devil May Cry鎮守府からは赤城、加賀、金剛、比叡、川内、時雨の編成で準備している。

舞鶴は漣、長月、菊月、白雪、綾波、五十鈴の編成で火力に不安が残る編成。

 

舞鶴「・・・・・・あの、ダンテさん」

 

ダンテ「ん?」

 

舞鶴「こっちに合わせてもらえませんか?」

 

土壇場で編成の指定をしてきた。この提督、本当に勝つ気があるのだろうか?

仕方ないので合わせてやる事にした。ダンテは数名の艦娘が舞鶴に居た事もあるので、その中から編成メンバーを選ぶ。

とりあえず舞鶴に居た事がある艦娘に挙手させる。手を挙げたのは羽黒、鈴谷、北上、大井、天龍、龍田、夕張、初雪、深雪、叢雲、白露、時雨。

舞鶴の艦隊は軽巡と駆逐艦だけなので、重巡の羽黒と航空巡洋艦になった鈴谷は除外し、残りで編成した。編成は夕張、初雪、深雪、叢雲、白露、時雨で決まり、艦種の数も合わせて条件は同じなので文句はないだろう。

 

五十鈴「よろしくね」

 

夕張「お、お手柔らかに・・・」

 

漣「ここの ぼのたん応援してね!」

 

曙「する訳ないでしょ。あと“ぼのたん”って呼ぶな!」

 

会話も そこそこに、両艦隊は海へと出て演習を始めた。

艦隊演習を見守ろうとしていると、イムヤが自身のスマホを手にダンテを呼ぶ。

 

イムヤ「司令官、イムヤのスマホ、おかしいんだけど!?」

 

ダンテ「まさか壊したのか?」

 

イムヤ「ちが・・・これ見てよ!」

 

ドクター『日本国民の皆さん、ごきげんよう。私の名はドクター。今から皆さんには私の実験に付き合ってもらう』

 

イムヤのスマホの画面にはドクターが映し出されていた。

それだけではない。電波、通信回線がジャックされ、テレビ、パソコン、携帯、有りと有らゆる画面にドクターの姿が映し出された。

この事態に放送局だけでなく、政府も事態の把握に慌ただしく動く。

この放送は ほぼ全ての人間が観ていた。

 

ドクター『ダンテくーん、観ているかね?早く来ないと大変な事になっちゃうよ』

 

突如 大手鉄道会社が運営する路線に、車両を引く蒸気機関車が現れ爆走する。

それも画面に映った直後、全ての画面が正常に戻った。

 

イムヤ「これ、何なの・・・?」

 

ダンテ「舞鶴の、艦隊演習が終わったら ここで待機してろ」

 

舞鶴「わ、分かりました!」

 

今 舞鶴の提督や艦隊を帰らせても街を経由して帰るなら危険な可能性もある。

そこにレディとトリッシュが来た。2人も先程の放送を観たのだろう。

 

レディ「ダンテ」

 

トリッシュ「行くの?」

 

ダンテ「あぁ」

 

赤城「私達も行きます」

 

ダンテ「いや、今回は俺達だけで行く。お前らは待機だ」

 

この判断に艦娘達からはブーイングの嵐だったが覆る事はなく、ダンテはレディとトリッシュと共に3人だけで街に向かった。

艦娘の陸での機動力では列車には敵わない。

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

ダンテ達3人はバイクで街まで来た。

街を行き交う人々は何が起きているのか分からず、避難すらしていない。誰も状況把握できずに避難させる者が居ないのだ。

ドクターが仕掛けた事なら碌な事にはならない。

ダンテ達はバイクに乗ったまま改札を飛び越え、駅から線路へと下りて列車を追う。

ダンテ達が持ち出した無線に大淀から通信が入る。

 

大淀『提督、大将から何が起きているのか説明してほしいと。無線を大本営にも繋げます』

 

大将『ダンテ』

 

ダンテ「街の人間を避難させろ!あの列車を止める!」

 

大将『街の人間を全員 避難させるには時間が掛かるぞ』

 

ダンテ「何でもいいからやってくれ!」

 

大将『分かった』

 

大本営から政府と警察に連絡し、やっと避難が始まった。それでも人が多く集まる街の都心で避難となると容易ではない。かなりの時間が掛かるだろう。

 

レディ「見えてきたわよ!」

 

線路を進んで追っていると列車が見えてきた。更にスピードを上げて接近する。

ダンテとレディは蒸気機関車に銃を撃ち、トリッシュはダンテから受け取ったアルテミスで魔力の矢を撃つが止まらない。

よく見ると蒸気機関車にはインフェスタントが寄生している。蒸気機関車の側面には巨大な眼が付いている。

 

トリッシュ「ダンテ、前!」

 

前方から乗客を乗せて走ってくる電車が来ている。このままでは正面衝突する。

ダンテの身体から光が飛び出し列車の前に回り込むと、光は魔獣ケルベロスとなる。

ケルベロスは正面から蒸気機関車に体当たりして動きを封じようとする。ぶつかると蒸気機関車は止まるが、それでも前に進もうとする。ケルベロスも踏ん張り前に進ませまいとする。

ケルベロスが足止めしていると、前方から走ってきていた電車は路線変更して蒸気機関車を避けて通り過ぎていく。鉄道指令センターが機転を利かせて線路の切り替えをしたのだ。

蒸気機関車は蒸気を噴き上げ、馬力を上げる。ケルベロスは押し負けて弾き飛ばされた。

ケルベロスを回収した直後、ダンテの無線に通信が入る。

 

大将『状況は?』

 

ダンテ「走ってるのは悪魔だ。状況は変わってない!」

 

大将『お前が居る場所の先に、建設中の環状線状の路線がある。線路を切り替えて そこに悪魔を誘導する。総理も そこで事態を収拾しろと言っている』

 

ダンテ「聞こえたな?」

 

レディ「えぇ!」

 

トリッシュ「1ヶ所に留めておければ、被害も抑えられるわね」

 

蒸気機関車は走り続け、ダンテ達も追いながら追撃する。

しばらく走ると、切り替えポイントに来た。予定通り、蒸気機関車は建設中の路線に入り、環状線になっている線路をグルグル回って走る。

その途中、ダンテは並外れた視力でビルの屋上にドクターの姿を見付けた。

 

ダンテ「そっちは任せたぞ!」

 

レディ「ちょっと、どこ行くのよ!?」

 

トリッシュ「ダンテはいいから、今は列車を止めるのが先!」

 

ダンテはレディとトリッシュに その場を任せ、ドクターが居たビルへ向かう。

 

 

*ビル屋上*

 

ドクターがビルの屋上から様子を見ていると、ダンテ達が宝探しの時に遺跡で会った少女が背後に現れた。

 

ドクター「ずっと身を隠していたお前が、今になって何をしに来た?」

 

少女「もう やめましょう。我らは過去の遺物、我らの時代は終わったのです」

 

ドクター「だから取り戻すんじゃないか。今の歴史は間違っている」

 

少女「あなたが何をしても、あの半魔が止めるでしょう」

 

ドクター「もう止まらない。賽は投げられた」

 

そこにダンテが現れた。

ダンテは遺跡に居た少女を見て、ドクターの仲間かと思い両者を警戒する。

 

ドクター「ダンテ君、よく来たね。あれを止めなくていいのかな?」

 

ダンテ「止めるさ、その前に あれで何をするつもりだ?」

 

ドクター「これ、覚えてるかな?」

 

ドクターは緑色の光を放つ風の石を取り出した。やはりドクターが持っていた。

 

ドクター「あれに この石と似た物を埋め込んである。これらの石で どこまでの事ができるか実験中だ」

 

ダンテ「なら その実験は失敗だな、俺達が止める」

 

ドクター「なら早く行きたまえ。早くしないと魔界が復活する」

 

ドクターは石の持つ力で魔界を復活させようとしている。止める必要はあるが、ドクターを放っておく訳にはいかない。

 

ドクター「俺は実験が終われば姿を消す。しばらくは大人しくしてやるさ」

 

ダンテ「逃がすか!」

 

ダンテはケルベロスでドクターを氷漬けにし、ケルベロスの棍で砕いた。ドクターは氷と共にバラバラになる。

ダンテは風の石を回収し少女を見る。

 

ダンテ「お前は敵か?味方か?」

 

少女「敵ではない。だが味方かと問われれば、正直 分からない」

 

ダンテ「あいつとの関係は?」

 

少女「兄妹だ。兄上は過去に囚われている。半魔よ、どうか止めてくれ」

 

そう言って少女の足下に魔方陣が現れ、少女は そのまま姿を消した。

ダンテは列車を止める為にビルからビルへと飛び移り、列車に向かう。

 

 

・・・・・・

 

レディとトリッシュは蒸気機関車を止める為に奔走していたが、止めるには至っていない。

蒸気機関車は更に加速し、機関部に埋め込まれた白と黒の石が放つ光が一層 強くなると、蒸気機関車から稲妻が天へと走る。空が歪み、ポッカリと穴が空く。魔界の入り口が開いた。

魔界の入り口からは黒い飛行型 悪魔が大量に現れ、空を覆っていき、太陽が隠れる。街は夜になったかのように暗くなる。魔界の入り口も広がり続けている。

そして、今度は眩しいぐらいの白い光を放つ巨大な者が、魔界の入り口から ゆっくりと降りてきた。その姿は白い衣を身に纏い、身体は光輝き女性的な特徴もあり、まるで女神のようだった。身長は高層ビル並みだ。その様子はダンテもビルの上から見ていた。

避難していた人間達は避難の足を止め、その美しさに魅入っていた。

だがダンテ達には分かっていた。その女神のような者が悪魔であると。

 

レディ「なんてデカさなの・・・」

 

トリッシュ「こんな悪魔、私も知らない・・・」

 

ビルからビルへと飛び移っていたダンテは、女神のような悪魔の正面に位置するビルへ着地する。

女神のような悪魔もダンテに気付き、微笑むとダンテに向かって手を翳す。ダンテは咄嗟に隣のビルへ飛び移ると、さっきまでダンテが居たビルが粉々になって倒壊した。

 

レディ「今、何したの!?」

 

トリッシュ「見えない何かを飛ばしてる?」

 

女神のような悪魔は透明な魔力弾を手から放ち、ビルを破壊したのだ。見えないのは非常に厄介だ。

今度はレディとトリッシュに向かって魔力弾を放ち、2人は吹き飛ばされた。ダンテは2人の元に行き受け止めようとしたが、受け止めきれずに一緒に建物の壁に叩き付けられる。

瓦礫を押し退けてダンテが出てくる。レディとトリッシュはダンテがクッションになり無事だが、意識を失っている。

ダンテはデビルトリガーで飛翔し、アラストルで斬り掛かろうとするが魔力弾が飛んでくる。

魔力弾を躱し、手から放つ電撃で応戦する。電撃で悪魔は少し怯んだようだが、手応えはない。

お返しとばかりに魔力弾を いくつも放ってくる。ダンテは躱していくが、躱しきれない魔力弾をアラストルで受け止める。

ダンテと魔力弾が空中で押し合っていると、追撃の魔力弾が飛んできた。2つ分の魔力弾は抑えきれず、ダンテは複数のビルを ぶち抜きながら吹き飛ばされた。

ビルから飛び出し悪魔に向かっていくが、悪魔は見た目に似合わない素早い動きでダンテを その手で捕らえる。

ダンテを掴んだまま悪魔は上昇し、魔界の入り口へと入ってしまった。

 

 

・・・・・・

 

赤城と加賀は鎮守府を抜け出して車で街まで来ていた。

しばらく車を走らせるとレディとトリッシュを見付けた。ダンテの姿は見当たらない。

レディとトリッシュを車に乗せ、赤城と加賀は鎮守府に戻る事にした。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 医務室*

 

レディとトリッシュは医務室に運び込まれて すぐに目を覚ました。

トリッシュの傷は消えているが、レディは普通の人間なので そうはいかない。レディは今、明石から傷の手当てを受けていた。

 

レディ「痛い!もっと優しく・・・」

 

明石「我慢してください」

 

トリッシュ「・・・・・・?スパーダは どこ?」

 

赤城「スパーダ?2人を見付けた時にはありませんでした」

 

レディ「私のカリーナ=アンも無いんだけど」

 

加賀「そっちも無かったわ」

 

悪魔に吹き飛ばされた時に、トリッシュは魔剣スパーダを、レディはカリーナ=アンを紛失していた。

 

トリッシュ「マズイわね・・・ダンテは?」

 

加賀「提督は どこにも・・・」

 

トリッシュ「そう・・・ダンテなら きっと無事よ。何か他に、あの悪魔に対抗できる手を考えないとね」

 

赤城「あるには あります」

 

レディ「だから痛いってば!」

 

明石「もうすぐ終わりますから、じっとしてください!」

 

空には飛行型 悪魔が空を覆ったままで、蒸気機関車も走り続け、魔界の入り口は広がり続けている。

ダンテが消えた今、今度は自分達が戦うと艦娘達は決意した。

赤城達が鎮守府に戻ってから、艦娘達は悪魔に対抗する為の準備に すぐに取り掛かった。初めての事ではないので、準備に移る行動は早かった。

比叡がカレーを作り、明石と夕張が兵器に加工してカレー砲弾を仕上げていく。

なんと、今回の比叡カレーは悪臭がしないのだ。その事実に、艦娘達は「奇跡だ」と言って泣いて喜んだ。作った本人は その反応に素直に喜べない。本人は至って真面目に作っているのだから。

そして、今回は飛行型悪魔が大量発生している。艤装に積む装備を見直し、駆逐艦、軽巡、重巡、戦艦は副砲や機銃、対空電探など対空に特化した装備を積み、対空対策をして艤装の準備をする。

レディとトリッシュも、残っている手持ちの装備をチェックしている。

 

舞鶴「あの、何か手伝う事は・・・」

 

赤城「いえ、これは私達の仕事ですから。もし舞鶴鎮守府の艦娘が出撃するような事があるなら、ここの指令室を使ってください」

 

舞鶴「うん、了解」

 

 

・・・・・・

 

*工廠*

 

夕張「つっかれたー!」

 

赤城「お疲れ様です。夕張さんは今回は ゆっくり休んでてください」

 

夕張「そうさせてもらうね~・・・」

 

明石と夕張は徹夜での作業で、翌朝に全ての仕事が終わった。徹夜明けで戦闘に駆り出すのは忍びないので、夕張は今回お留守番だ。

 

夕張「はい これ、今回は頑張ってみたの」

 

赤城「・・・これは?」

 

夕張が明石に渡したのは銃の弾倉だった。中に込められてる弾は特別製で、比叡カレーを加工されている。撃ち込めば悪魔の体内でカレーが弾ける仕様だ。

 

夕張「提督に渡して。数には限りがあるけど」

 

赤城「必ず渡します」

 

準備も整い、街へと向かった。




次回で終わらせて、次のシリーズに入ります!

次回も よろしく お願いいたします!
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