Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

66 / 551


65話です!どうぞ!


Mission65 スパーダ~魔界を閉じよ~

*街*

 

街へ到着したレディとトリッシュ、艦娘達。

上空では黒い飛行型 悪魔が空を覆い、太陽の光が届かず夜のように暗い。

インフェスタントが寄生している蒸気機関車も環状線状の線路を走り続け、魔界の入り口も広がり続けている。

 

赤城「作戦は全員 理解していますね?」

 

先ずは陽の光を取り戻す事と、魔界の入り口を広げ続けている蒸気機関車を止めなければならない。

赤城の問いに全員が頷き、主砲による蒸気機関車への砲撃担当と空からの奇襲から護衛する為の対空担当で複数のチームを組む。

街は電力の供給を断たれ、夜間と同じ状態で艦載機が使えない。

上空の悪魔を減らし、陽の光が街に少しでも差し込めば艦載機が使える。そのタイミングで艦載機を主力で使える艦娘は艦載機を発艦、それまで空母は待機で悪魔から身を隠す。

艦娘達は街の中に散開していく。

配置に着く前に上空から飛行型 悪魔が突っ込んでくる。艦娘達は副砲と機銃で悪魔を撃ち落としていきながら移動する。

赤城達が待機している場所にも戦闘音が聞こえてくる。

 

赤城「始まりましたね」

 

鳳翔「いつでも準備をしておきましょう」

 

赤城「(提督、早く戻ってきてくださいね)」

 

 

・・・・・・

 

川内「着いた!」

 

街に散開した艦娘達は、環状線状の線路に沿って予定の位置に着いた。

 

金剛「ブンブン飛び回って鬱陶しいデース!」

 

上空からの悪魔の奇襲は止まらない。空を覆う程の数だ。目的を達成する前に艦娘達の弾薬が尽きてしまわないか心配である。

 

川内「・・・来た!砲撃 開始!」

 

暗闇の中、蒸気機関車が走ってきた。

探照灯と照明弾で照らし砲撃する。それでも蒸気機関車は走り去っていく。

 

川内「早い・・・!」

 

不知火「それでも何発かは当たっています」

 

陽炎「それでも まだ動いてるわよ」

 

羽黒「カレー使ってますよね!?」

 

川内「北上!そっちに行ったよ!」

 

北上『ほいほーい』

 

無線で次の場所で待機している艦娘に連絡を入れる。

その後も、同じように照らし、砲撃。止まらなければ次の場所で待機している艦娘に無線を入れるを繰り返す。

 

 

・・・・・・

 

蒸気機関車が何周かした時、空から眩い光が降りてきた。あの女神のような巨大な悪魔だ。それは待機している空母達からも見えていた。

ダンテは あの悪魔と魔界の入り口に入った。悪魔が無事な姿で再び現れたのなら、ダンテは どうなったのだろうか?

その事は、艦娘達 並びにレディとトリッシュも知らない。

 

加賀「今なら艦載機も使えるのでは?」

 

巨大な悪魔が現れた事で、悪魔が放つ光で街は明るく照らされている。これなら艦載機も通常通り使えそうだ。

艦載機を発艦し、飛行型悪魔と巨大悪魔に攻撃を仕掛ける。艦載機の援護が加わり、ほんの少しは戦闘が楽になるかと思われた。

だが飛行型 悪魔の数が無尽蔵かと思う程 多く、艦載機の支援が加わっても数が減っているようには思えない。

 

鳥海「・・・っ!」

 

更に、巨大悪魔が放つ見えない魔力弾が艦娘達に襲い掛かり吹き飛ぶ。艦娘達と一緒に、蒸気機関車を止める為に交戦していたレディとトリッシュも吹き飛ばされた。

 

 

・・・・・・

 

*???*

 

ダンテは気付くと、辺り一面 真っ白な空間に居た。鎮守府の岬の風景をしているが、海も、空も、地面も何もかもが真っ白だ。

背後から声を掛けられ、振り向くと死んだはずの元帥が こちらを見ていた。

 

ダンテ「じーさん」

 

元帥「こんな時に昼寝とは、感心せんな」

 

ダンテ「・・・?ここは どこだ?まさか俺が死んだなんて言わないよな」

 

元帥「死んではおらん」

 

ダンテ「なら ここは夢か?」

 

元帥「夢かもしれんし、夢ではないかもしれん」

 

全く要領の得ない回答にダンテは首を傾げる。ハッキリしなさ過ぎる。

 

元帥「おぬしが見ているのは夢でもあり、現実でもある。その中間じゃと思えばいい」

 

ダンテ「やっぱり分かんねぇ」

 

元帥「儂も分からん」

 

ダンテ「(このボケ老人・・・!)」

 

元帥「儂は礼を言いに来たんじゃ。武蔵と あきつ丸を救ってくれて感謝しておる。特に あきつ丸は・・・」

 

元帥は あきつ丸について話し始めた。

あきつ丸は、海軍が陸軍に引き渡した艦娘だった。

ダンテが初めて この世界に訪れ、ジェスターを止める為に神殿に向かう時、街は陸軍が封鎖していた。

ダンテが街に問題なく入れるように、元帥が陸軍と交渉した時に陸軍は ある条件を提示してきた。それは艦娘を引き渡す事。

陸軍は、海軍が艦娘を独占しているのが気に入らなかった。

事態は一刻を争う状況だった。仕方なく、元帥は陸軍の揚陸艦でもある あきつ丸を引き渡した。元帥は それだけが心残りだった。

 

ダンテ「そういうのは もっと早く言えってんだ」

 

元帥「すまんのう。上に立つ者にも色々あるんじゃ」

 

ダンテ「もう黙ってる事はないだろうな?」

 

元帥「ない。さぁ、そろそろ起きなさい。皆が待っとる」

 

元帥は そのまま どこかへと歩き出す。風景も薄れ始め、何も無い白一色の空間になっていく。

 

ダンテ「どこに行くんだ?」

 

元帥「行く所は決まっておる。おぬしも行くべき場所に行きなさい」

 

その会話を最後に、元帥の姿も消え、ダンテの視界も白に染まった。

 

 

*街*

 

『わぁぁぁぁ!!/きゃあぁぁぁ!!』

 

街で悪魔と戦闘を続けていた艦娘達やレディとトリッシュは、魔力弾に蹂躙されるように吹き飛ばされていた。

 

白露「い、痛いよ・・・」

 

時雨「白露・・・」

 

天龍「カレーも使ってるってのに・・・」

 

比叡カレーは確かに悪魔に効果がある。飛行型悪魔には効いていたからだ。

だが巨大 悪魔に対しては、なぜか効果が薄い。少しは効いているようだが、倒すまでではなかった。

巨大悪魔は地に倒れる艦娘達に手を翳す。追い打ちを仕掛けるつもりだ。

 

曙「何やってんのよ糞提督・・・」

 

叢雲「曙・・・」

 

曙「戻ってきなさいよ・・・提督ー!!」

 

その時、魔界の入り口から3つの光が飛来した。

その内の2つの光が巨大悪魔に体当たりして よろめかせた。

体当たりした2つの光は艦娘達の近くに落下し、砂埃を巻き上げる。そこから出てきたのは魔獣ケルベロスと巨馬ゲリュオン、そして上空に留まっていたのは淫魔ネヴァンだった。ネヴァンは無数の蝙蝠の上に立っている。

最後に、ダンテが人間界に降り立った。

 

ダンテ「呼んだか?」

 

深雪「やっと帰ってきた・・・」

 

初雪「もう しんどい・・・」

 

レディ「遅いわよ、ダンテ」

 

ダンテ「わりぃ、昼寝してた」

 

天龍「こんな時まで昼寝すんなっつーの!」

 

ダンテ「それよりも・・・」

 

曙「な、何?」

 

ダンテは曙を見る。見られた曙は どこか焦っている。

 

ダンテ「俺の事“提督”って呼んだか?」

 

曙「よ、呼んでない!///////」

 

ダンテ「絶対 呼んだよな」

 

曙「呼んでない!」

 

ダンテ「呼んだだろ」

 

曙「呼んでないってば糞提督!」

 

ダンテ「・・・やっぱり空耳か」

 

普段ダンテを“糞提督”と呼ぶ曙は、素直に“提督”と呼んだ事を問われて滅茶苦茶 恥ずかしい思いをした。他の皆がニヤニヤしながら曙を見るので余計 恥ずかしい。

 

ダンテ「さて、そろそろ人間界は店仕舞いだ。お帰り願おうか!」

 

デビルハンター3人と艦娘達は一斉に悪魔に攻撃を仕掛ける。

ネヴァンは電撃で艦戦と共に上空の悪魔を粉砕していく。

 

ケルベロス『乗れ!

 

ケルベロスは駆逐艦 数名を背に乗せて、走りながら魔力弾を躱していく。

氷のブレスを吐き、氷の塊と氷柱で巨大悪魔を攻撃する。

ケルベロスの背中では駆逐艦が砲撃している。

 

天龍「俺達も行くぞ、馬ー!」

 

天龍の一声にゲリュオンは蹄を地面に打ち鳴らしてから走り出す。

馬車には天龍と龍田が乗り、馬車の扉を開けた状態で外に身を乗り出し砲撃する。

ゲリュオンは飛来してくる飛行型悪魔に爆発する槍を飛ばして撃ち落とし、黒い玉を発生させ、巨大悪魔の動きを遅くする。

ダンテ、レディ、トリッシュも飛来してくる飛行型悪魔を撃ち落としながら魔力弾を躱しつつ、巨大悪魔にも射撃する。

その途中、ダンテはカリーナ=アンを見付けた。

 

ダンテ「レディ!」

 

ダンテは地面に落ちているカリーナ=アンをレディの方へ蹴り飛ばし、レディはカリーナ=アンをキャッチすると、ミサイルを巨大悪魔に発射した。

巨大悪魔はレディに手を翳す。

レディは建物にアンカーを撃ち込み、アンカーを巻き上げる事で その場から飛び退いて魔力弾を躱すと、透かさずトリッシュが巨大 悪魔に電撃を浴びせる。

ケルベロスの背に乗る曙は線路の方を見る。

 

曙「あの列車、止めなくていいの?」

 

叢雲「そっち忘れてたわね」

 

天龍に無線を入れると すぐに応答があった。天龍もゲリュオンで向かうと言ったが、そちらは少々 問題があった。

 

龍田「天龍ちゃん、向かってる方向 違う」

 

天龍「馬!そっちじゃねぇ!線路は逆だ!」

 

暴れ馬は言う事を聞かない。無事に線路に行けるか不安だ。

 

赤城「提督、これを!」

 

ダンテ「・・・何だ?」

 

赤城「比叡さんのカレーです」

 

ダンテ「・・・使いたくねぇな」

 

比叡「どういう事ですか司令!」

 

赤城「今回は大丈夫ですから!」

 

ダンテは渋々 弾倉をエボニー&アイボリーに装填し、巨大悪魔に撃つ。ダンテが心配していた悪臭もなく一安心だ。

戦闘中、川内の背後から突っ込んでくる飛行型悪魔に気付き、ダンテは これを撃ち落とす。

それと同時に、巨大悪魔がダンテを狙っている事に気付いた川内は、カレー砲弾で砲撃して阻止する。

 

ダンテ「背中に気を付けろ!」

 

川内「そっちこそ狙われてたよ!」

 

ダンテ「俺なら平気だ!」

 

川内「嘘!絶対 気付いてなかった!」

 

戦闘中でありながら口論が始まる。そんな2人の隙を狙って飛行型悪魔が低空飛行で接近してくる。

 

吹雪「・・・!?当たってー!」

 

吹雪は それに気付き、2人を助ける為に砲撃する。吹雪が放ったカレー砲弾は、口論しているダンテと川内の顔の間を通り過ぎて悪魔に当たった。

悪魔は消滅したが、川内は とんでもないものを見てしまった。

 

川内「提督 今の見た?吹雪(あの娘) 今、目を瞑って撃ってたよ」

 

ダンテ「吹雪!」

 

吹雪「は、はい!」

 

ダンテ「今 目を瞑って撃ったのか!?」

 

吹雪「ちゃんと当たりましたー!」

 

まさか反論してくるとは思わず、ダンテは すぐに次の言葉が紡げなかった。川内も唖然としてる。

確かに悪魔に当たったが、目を瞑って味方に当たるような事があれば困る。

 

ダンテ「いいか吹雪、ちゃんと狙って撃て」

 

吹雪「はい・・・」

 

ダンテ「川内、指導しとけ」

 

川内「帰ったら夜戦だね」

 

吹雪「・・・・・・・・・」

 

吹雪、川内主催の夜戦に参加 決定。

3人は それぞれ散って戦闘に戻る。

ゲリュオンは やっと線路に向かった。

その道中、天龍は瓦礫に刺さった魔剣スパーダを見付けた。天龍は手を伸ばし、ゲリュオンが走っている勢いも手伝い、魔剣スパーダを引き抜く事ができた。

馬車から見える範囲に居るトリッシュに向かって、魔剣スパーダを掲げながら叫ぶ。

 

天龍「トリッシュー!これー!」

 

トリッシュ「ダンテに渡して!」

 

天龍「提督に!?・・・利根 頼む!」

 

利根「うおっ、何じゃ!?」

 

ゲリュオンが向かっているのはダンテとは違う方向で困ったが、天龍は近くで戦っていた利根に魔剣スパーダをパスした。利根は驚きつつも魔剣スパーダを受け取る。

その利根に飛行型 悪魔が突っ込んでくる。

 

利根「筑摩ー!筑摩ー!」

 

己の姉妹艦の名を呼ぶが、ここに居ない者の名を呼んでも誰も助けてはくれない。

利根は魔剣スパーダを地面に引き摺りながら、ダンテが居るであろう方向に逃げた。

そのまま魔剣スパーダは、艦娘達に たらい回しにされる。

 

金剛「提督ぅ!新しい・・・武器デース!」

 

最後に金剛に回ってきた魔剣スパーダを、金剛はダンテに向かって投げた。ダンテは難なく受け取り、デビルトリガーを発動、魔剣士スパーダの姿になり飛翔する。

艦娘達は驚いた。ダンテの魔人の姿が変わっている事に驚く者と、夢で魔剣士スパーダの姿を視た事がある者は、ダンテが父親と同じ姿になった事に驚く。

ダンテは火球メテオを放ち、巨大悪魔が放つ魔力弾を相殺していく。魔力弾は透明で見えないが、ダンテは巨大 悪魔の手の向きで予測して対応している。

ダンテが1人で魔力弾を引き受けた事で、レディやトリッシュ、艦娘達が動きやすくなった。その お陰で、悪魔に対する攻撃が激しくなる。

度重なる攻撃で姿が保てなくなったのか、巨大悪魔の姿が変貌していく。足は4本になり、巨大な翼が広がり、顔は獅子舞で使われる獅子のような顔になった。そして図体に似合わぬ小さな手。

 

トリッシュ「きっと、あれが本当の姿ね」

 

鈴谷「・・・詐欺じゃん!」

 

文月「うわ~、ブサイクー」

 

女神と見紛う姿だったのが、今では ただの化け物だ。あまりの変化に艦娘達はドン引きする。

それでも攻撃の手は緩めない。

 

 

・・・・・・

 

*線路*

 

線路ではケルベロスとゲリュオンが合流し、蒸気機関車を待ち構えていた。

 

天龍「来たぞ!」

 

待ち構えていると、蒸気機関車が猛スピードで走ってくる。力ずくで止めようにも、また弾き飛ばされるのがオチだ。

ゲリュオンは黒い玉を発生させ、それに触れた蒸気機関車のスピードが遅くなり、更にケルベロスの氷のブレスと氷柱で動きを封じていく。その隙に、艦娘達がカレー砲弾で集中砲火する。

その最中、数機の艦爆が蒸気機関車に爆撃した。艦爆を操っているであろう者を見ると、鳳翔と龍驤がサムズアップしていた。

動きが止まった蒸気機関車は、カレーによる度重なる攻撃で やっと破壊された。

 

 

*街*

 

蒸気機関車が破壊された事で、広がり続けていた魔界の入り口が縮小し始めた。それに気が付いた巨大悪魔は翼を羽ばたかせ、魔界の入り口に向かって飛翔する。

 

ダンテ『ツケの支払いが まだだぜ!

 

ダンテも それを追い、魔剣スパーダで巨大 悪魔の方翼を斬り裂いた。バランスを崩し、巨大 悪魔は地上に落下した。

上空では、ネヴァンと艦戦が最後の飛行型悪魔を撃破した。空は完全に青空を取り戻した。

 

ネヴァン『陽の光って苦手・・・

 

ネヴァンは魔具の姿になり地上に落下していく。ネヴァンは青葉の頭に落下、青葉は そのまま気絶した。

巨大悪魔はフラフラになりながら立ち上がる。

ダンテも地上に着地し、デビルトリガーを解除した。

 

ダンテ「終わりにしてやる」

 

トリッシュ「ダンテ、前の時の、やる?」

 

ダンテ「前の時・・・?あぁ、あれか。頼む」

 

トリッシュはダンテに向かって電撃を放つ。近くに居た艦娘達は、トリッシュが血迷ってダンテに攻撃したと思い、悲鳴に近い驚愕の声を上げた。

しかし、電撃を浴びたダンテは無事で、左腕にはトリッシュの黄色い雷の魔力が集まっていく。右腕には、ダンテの紅い炎のような魔力が集まる。

ダンテはエボニー&アイボリーを構えた。

 

トリッシュ「決めゼリフは?」

 

ダンテ「Jack pot(大当たりだ)!」

 

紅と黄の光がエボニー&アイボリーから伸び巨大 悪魔に命中、巨大悪魔は金切り声を上げながら消滅した。

その後 全員が合流し、青葉以外の艦娘達は円陣を組みながら跳び跳ねて勝利を喜んだ。

 

レディ「おーい、終わったわよー」

 

レディが青葉を起こそうとしたが、青葉は しばらく復活しなかった。

そして、蒸気機関車に埋め込まれているはずの石を回収する為に線路に向かった。

 

 

・・・・・・

 

*線路*

 

線路まで来ると、有り得ない人物が居た。その者の手には、白と黒の光を放つ石を持っている。

 

ドクター「いや悪いね、これは俺が先に回収させてもらった」

 

ドクターの身体はダンテが砕いて粉々にした。にもかかわらず、無傷でダンテ達の前に居る。

 

ドクター「“どうして生きてるんだ?”って不思議そうな顔をしてるね。死にたくても死ねないんだよ」

 

ドクターの姿が変わっていく。大きな変化はないが、肌は青白くなり、眼球は黒一色に染まる。

ダンテは その姿を見て銃を構える。

 

ドクター「どうせ死なないからムダだよ」

 

ダンテ「悪魔か・・・」

 

ドクター「悪魔でもあり、人間でもあり、今となっては深海棲艦の細胞も埋め込んでるから、深海棲艦とも言える」

 

それだけで とんでもない者である事だけは理解できる。

ダンテだけでなく、全員が武器を構えた。それでもドクターは動じない。

 

ドクター「実験結果も見れたし、しばらくは俺も姿を消す。君も安心して自分の世界に戻りたまえ」

 

そう言ってドクターの姿が消えた。

ダンテ側には緑と紫の石が2つ。ドクター側には白と黒の石が2つ。

石は他にも あるのか、ドクターの妹である少女の目的、まだ謎が残る中、鎮守府へと帰投した。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 グラウンド*

 

ダンテ、レディ、トリッシュが元の世界に戻る日が来た。

ある日、ダンテが鎮守府で過ごしていると空間に穴が空き、その空間の先にはDevil May Cryの事務所の風景が見えた。

しばらく無視してみたが、空間の穴はダンテに付き纏ってくる。さっさと帰れという事だろう。

デビルハンター組は必要な荷物を纏め、元の世界に戻る事にした。

 

金剛「提督ぅ!私も連れてってくだサーイ!」

 

ダンテ「来るのか?」

 

比叡「お姉さまが行くなら私も行きます!」

 

霧島「勿論、この霧島も お供しますよ」

 

ダンテと離れがたい金剛は一緒に行くと言い出し、金剛が行くなら私も私もと姉妹艦まで言い出し、他 数名の艦娘も便乗し始めた。戦艦3人を始め、居なくなれば戦力ダウンは必須なので それは困る。

冷静な者達が金剛達を説得して落ち着かせていると、ダンテは赤城に緑と紫の石を赤城に渡した。

 

ダンテ「それを誰にも気付かれない場所に隠せ。隠し場所は誰にも言うな。鎮守府の仲間にもだ」

 

赤城「わ、分かりました」

 

ダンテ「それと今更だが、お前を秘書艦にする」

 

赤城「・・・・・・へっ!?」

 

『何で今!?』

 

ダンテが魔界に行って居ない間、鎮守府で あれこれ指揮していたのが赤城だったとダンテは聞かされていた。

今後 鎮守府が どうなるか分からないが、もし以前のように封鎖される事もなく、後任の提督も見付からなければ、赤城に全てを任せようと思った。その為の秘書艦 任命だった。

赤城は、迷う事なく秘書艦の任を拝命した。

 

ダンテ「嫌になったら他の奴に任せてもいいぞ」

 

赤城「了解です」

 

天龍「なぁ、トリッシュ」

 

トリッシュ「どうしたの?」

 

天龍はトリッシュが持っている魔剣スパーダと、行方不明の子供達を探して捕らえられた時に、助けてくれた謎の美女が使っていた武器と同じだと気付いていた。中々 話をするタイミングがなく、今 話す事になった。

 

天龍「もしかして、あの時 助けてくれたの、トリッシュか?」

 

トリッシュ「そうよ、私 変装が得意だから」

 

龍田「そうだったのね~。これで あの時の疑問も解消されたわ~」

 

天龍「ありがとな」

 

トリッシュ「気にしないで」

 

暁「レディ~・・・」

 

レディ「はいはい泣かないの。一人前のレディになるんでしょ?」

 

ダンテ、レディ、トリッシュは その後も全員と言葉を交わしていき、今度こそ空間に開いた穴へと入った。3人が入ると、空間は元通りとなった。

 

 

*岬*

 

同じ頃、海や鎮守府を一望できる岬に、ドクターの妹を名乗る少女が居た。少女は鎮守府を見ている。

 

少女「半魔は行ってしまったか」

 

ダンテ達が元の世界に戻ったのを見届けると、少女も姿を消した。

彼女は何を思い、何を成そうとしているのか、それは まだ誰にも分からない。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cryの事務所前*

 

元の世界に戻ると その場で解散となり、レディとトリッシュは どこかへと行った。

ダンテも事務所に入ろうとすると、久しぶりに会うパティに呼び止められた。

 

パティ「ダンテ!」

 

ダンテ「パティか、元気そうだな」

 

パティ「“元気そうだな”じゃないわよ!どこに行ってたのよ!?」

 

ダンテ「昔の知り合いと会ってたのさ」

 

パティ「モリソンも心配してたんだからね!」

 

ダンテ「今度 会ったら謝っとくよ」

 

一通りの会話を終え、そのまま事務所に入るのかと思ったが、ダンテは どこかへと歩き出す。

 

パティ「ダンテ・・・?帰ってきたばかりなのに どこ行くの?」

 

ダンテ「シンディの店だ。お前も来るか?」

 

パティ「ダンテの奢り!?」

 

ダンテとパティは、仲の良さげな兄妹または父娘のように、街の中を歩いていった。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 執務室*

 

鎮守府は後任の提督も着任せず、封鎖される事もなく、鎮守府は艦娘達に任される事となった。

ダンテが元の世界に戻ってから数日後の事だった。赤城は執務椅子に座り、机の上にある書類を処理していた。

そこに、ノックの後に加賀が入ってくる。

 

加賀「赤城さん、出撃に行ってくるわ」

 

赤城「えぇ、お見送りぐらいするわね」

 

赤城は、加賀と一緒に執務室を出ていく。

執務机の上には、写真立てに入れられた2枚の写真が飾られていた。1枚は、ダンテが元の世界に帰る前に全員で撮った集合写真。もう1枚は、若き日の元帥と鳳翔、ダンテ、赤城、川内が写った写真だった。




畳み掛けるように終わらせてしまった・・・。

いつも読んでいただき、ありがとうございます!
こんな感じでダラダラ続くと思います。
なので、暇潰し程度に読んでもらえれば幸いです。

次回も よろしくお願いいたします!
つづく!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。