Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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73話です!どうぞ!


Mission73 欠陥戦艦~不幸のメダル~

*Devil May Cry鎮守府*

 

長門と陸奥を外に連れ出した翌日である今日、新たな艦娘との顔合わせが待っていた。来たのは また戦艦2名。

 

扶桑「扶桑型 超弩級 戦艦、姉の『扶桑』です。妹の山城 共々、よろしくお願い致します」

 

山城「扶桑型 戦艦 姉妹、妹の方、『山城』です」

 

来たのは扶桑と山城の姉妹。

 

ダンテ「横須賀でも見たな。じゃあ適当に仕事しといてくれ」

 

扶桑と山城が来たというのに、ダンテは椅子から立ち上がり執務室から出ていこうとする。

 

赤城「ど、どちらに!?」

 

ダンテ「ネロの相手してくる」

 

そう言ってダンテは執務室から出ていってしまい、焦った赤城は あろう事か、自分も執務室から出ていこうとする。

 

赤城「今日は急ぎの仕事もありませんから、執務室の掃除を お願いします!では!」

 

早口に言い残し、赤城も行ってしまった。

残された扶桑と山城は執務室を見渡す。執務室は尋常でない程 散らかっていた。ゴミは勿論だが、壊れた家具や割れたティーカップが散乱している。昨日、結局ダンテとティータイムができなかった金剛が遂にキレて、執務室で暴れまくった。その惨状を そのまま今日まで放置していたのだ。

 

山城「扶桑姉さま・・・」

 

扶桑「し、仕方ないわね。山城、始めましょ」

 

扶桑と山城は渋々 掃除を始めた。

赤城が出ていった理由、それは この2人に理由があった。この2人には何かと不幸が起きる。小さい出来事から大きい出来事まで様々だ。赤城は それに巻き込まれないように逃げたのだ。

本当はダンテに押し付けて、自分は甘味でも楽しもうと思っていたのだが、ダンテは即退室してしまった。計画が頓挫してしまった赤城は急いで執務室から離れる。

 

 

・・・・・・

 

*グラウンド*

 

グラウンドに呼び出されたネロはダンテと向かい合い、野次馬根性で天龍と龍田が離れた場所で見学している。

ダンテはネロに閻魔刀を投げ渡す。

 

ダンテ「お前の銃と剣は禁止だ。使っていいのは閻魔刀だけ。あとは何してもOKだ」

 

ネロ「その前に何をするつもりなのか教えろよ」

 

ダンテ「お前が どれだけ閻魔刀を使えるか再確認する」

 

そしてダンテはリベリオンを抜いた。それだけでネロは、ダンテが何をするつもりなのか理解した。ネロも鞘から閻魔刀を抜く。

両者は同時に駆け出し間合いに入ると、お互いに剣を振り下ろした。リベリオンと閻魔刀が ぶつかり合い、そこから何度も斬り結ぶ。

 

ダンテ「悪くはないが、力押しだけじゃダメだ」

 

ダンテは後ろに飛び退くと、エボニー&アイボリーを連射し、ネロは閻魔刀を自身の前で回転させて銃弾から身を守る。

 

ダンテ「(マジで懐かしくて嬉しくなっちまうな)」

 

それは、嘗てテメンニグルでバージルが使っていた技に似ている。これを見て天龍は感心していた。

 

天龍「あんな小せぇ弾、よく弾く事ができるよな」

 

龍田「才能なのか、悪魔の力があるからなのか、次元が違うわよね~」

 

それは恐らく両方だろう。ネロは類稀な戦闘センスと、悪魔の血を受け継いでいるからか、人並み外れた能力がある。撃ち出された銃弾を、肉眼で目視する事もできる。

 

ネロ「そっちは銃を使うのかよ?」

 

ダンテ「使わないとは言ってない」

 

ネロ「確かにな!」

 

ネロは斬撃の風を閻魔刀から飛ばし、ダンテもドライブを放って相殺する。

ネロはダンテに向かって駆け出す。

 

ダンテ「はい、終わり終わり」

 

突然の終了 宣言にネロは転けそうになった。ある程度の決着は着けるものだと思っていたのだが・・・。

 

ネロ「まだ これからだろ?」

 

ダンテ「勝ち負けを決める為にやった訳じゃねぇ。お前にはセンスがある。閻魔刀を振るう時のキレもある。だが それだけじゃ、閻魔刀の真価を発揮してるとは言えない」

 

ダンテは、その場から動かず離れた位置にある木を斬ってみるように言った。それなら簡単だ。囚われたキリエを助ける時にも 似たような事をやった事がある。

そう思いながらネロは閻魔刀を抜刀した。少しすると、触れてもいないのに木が倒れた。

 

ネロ「これなら前にも やった事がある」

 

ダンテ「次元も斬ってみろ」

 

ネロ「・・・次元?」

 

ダンテ「ちょっと貸してみろ」

 

ダンテは閻魔刀を受け取り、居合いの構えを取りながら話す。

 

ダンテ「こいつは次元を斬り裂く事もできる。こんな風にな!」

 

ダンテは閻魔刀を高速で抜刀して すぐに納刀した。次元を斬り裂き、無数の斬撃の渦が発生する。

 

ネロ「今のは・・・!」

 

ダンテ「お前には これを習得してもらう」

 

ネロには、スラッシュディメンジョンを使えるようになってもらうのがダンテの目的だ。

話していると、本館の最上階が崩れ落ちた。本館の方からは艦娘達の叫び声や怒鳴り声が聞こえる。

 

ダンテ「ヤベッ、やり過ぎた!」

 

天龍「今 何したんだよ!?」

 

次元を斬り裂くのと一緒に、本館も斬ってしまっていたようだ。被害は甚大である。

ネロには1人で特訓してもらい、ダンテ、天龍、龍田は本館へと向かった。

 

 

*本館*

 

瓦礫の下には扶桑と山城が埋もれていた。

 

扶桑「山城、大丈夫・・・?」

 

山城「不幸だわ・・・」

 

その言葉を最後に、2人は意識を手放した。

鎮守府の本館から、執務室と その他 諸々の部屋が無くなった。

 

 

・・・・・・

 

それから数日が過ぎた。

扶桑と山城は助け出され、艦娘総出で瓦礫の撤去作業をした。

本館の最上階は、夕張と工廠の妖精さんが急ピッチで建築に当たっている。

ネロは まだスラッシュディメンジョンの習得はできておらず、特訓を続けている。

 

 

*街*

 

本館の有り様がダンテの仕業である事を龍田に密告され、扶桑と山城を怪我をさせた事から、ダンテは扶桑と山城の希望を叶えるように鳳翔に言われた。全面的にダンテが悪いので、これにはダンテも文句を言わずに従った。

そして扶桑と山城の希望は街で買い物だったのだが、ここに来るまでが大変だった。いざ出発しようとすると雨が降り、車で行こうとするとエンジンが掛からない。電車に乗れば人身事故で動かない。道を歩けば何故かカラスの大群に襲われる。山城が躓いて急な坂道を転がっていき、山城を助けようとした扶桑は通行人の乗った自転車に ぶつかり、ダンテが2人を助けようとしたらブレーキが壊れたトラックが突っ込んできた。その後も色々あった。

扶桑と山城はボロボロになり、2人のフォローに回っていたダンテは疲れ果てながら街に着いた。

そして今は、買い物も済ませて鎮守府への帰り道を歩いているのだが、ダンテは大量の荷物を1人で持って歩いている。

 

扶桑「すみません提督、お買い物に付き合ってもらって荷物まで・・・」

 

ダンテ「それは構わないが、有り得ないだろ、あそこまで不運が重なるのは」

 

扶桑「私達、いつも ああなんです」

 

ダンテ「そいつは大変だな」

 

山城「どうせ、提督も『欠陥戦艦』だと思ってるんですよね?」

 

ダンテ「あ?」

 

扶桑「山城、提督に失礼よ。すみません提督」

 

ダンテ「何の話だ?」

 

それから扶桑は、自分達 姉妹の話をした。ダンテは静かに話を聞いていた。

人間同士の、世界を巻き込む戦争の時、扶桑型は主砲装に起因すると思われる問題を有しており、防御を犠牲にして攻撃に重点を置きながらも、その攻撃力を発揮できなかった。

度重なる改修によって徐々に問題点を是正していったが、詰め込み過ぎた設計の為に、拡張性が乏しく、満足のいく改装が施せなかったのも、扶桑型が欠陥戦艦と呼ばれる原因でもあった。

 

ダンテ「・・・鎮守府で誰か、お前らを そう呼んでたか?」

 

山城「言わなくても、どうせ皆、心の中では そう思ってますよ・・・」

 

ダンテ「あいつらは そんな事 言わないと思うけどな」

 

山城「そんなの分からないじゃないですか!」

 

ダンテ「もし言ってる奴が居たら俺に言え。俺が そいつを お尻ペンペンしてやる」

 

扶桑「提督は、私達を欠陥戦艦だとは思わないのですか?」

 

ダンテ「まだ よく知らないしな。それに、欠陥だか欠点だか知らないが、得意 不得意は誰にだってある。俺は鳳翔に怒られないようにするのが不得意だ。それでも提督やってる。要はハートの問題だ、ハートの」

 

ダンテは親指で自分の胸をトントンと突いた。

欠陥戦艦とは、扶桑と山城にとってコンプレックスでしかない。だが、扶桑はダンテの言葉に少しだけ気が楽になった。山城は まだ納得していないようだが、いつかコンプレックスを克服してもらいたいものだ。

話しながらの道中、遠くから叫び声が聞こえた。

 

ダンテ「次は何だ?」

 

3人は声のする方へ向かった。

 

 

・・・・・・

 

*民家*

 

声がした方へ来ると、ある家の中が騒がしかった。皿などが割れる音と、人の尋常ならざる叫び声。先程の声も この家からしたものと思われる。

一刻も争う緊急事態と判断したダンテは、山城に荷物を押し付けて無断で家の中に突入した。

 

ダンテ「(これは・・・)」

 

中に入ると、家の中にある物が宙に浮いて飛び交っていた。所謂ポルターガイスト現象と呼ばれるものだ。

家の住民達はポルターガイスト現象に怯えている。

 

扶桑「大丈夫ですか!?」

 

山城「あ、あの・・・怪我とかは?」

 

扶桑と山城が心配して駆け寄ると、住民は無事だった。

そこに祈祷師のような格好をした男が入ってきた。

 

祈祷師「おや!?この家には不幸が満ち溢れている!邪気を祓わなければ、更なる不幸を招きますよ!」

 

山城「ふ、不幸・・・」

 

“不幸”という言葉に つい反応してしまう山城。

祈祷師は一方的に お祓いを始めた。すると、宙に浮いていた物は全て床に落ち、動かなくなった。

 

祈祷師「さぁ、邪気は祓いましたよ。この お札を家の中に貼れば、もう不幸は起きません」

 

祈祷師は徐に お札を取り出し、住民に見せる。

 

住民「ありがとうございます」

 

山城「提督、私も あれ欲しいです」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

不幸を気にしている山城も買う気になっている。

だがダンテは この男に不信感を抱いていた。この家に入った時に、明らかに魔力を感じた。そして都合良く この男が現れた。何か裏があるに違いない。

 

祈祷師「100万円になります」

 

山城「100万!?」

 

住民「そんな額、払えません!」

 

祈祷師「買わなければ また不幸に襲われますよ!どうなっても知りませんよ!また来ますから、その時までに考えておいてください!」

 

ダンテ「待て!」

 

祈祷師は家から出ていく。ダンテは祈祷師を追うが、外に出ると祈祷師の姿は既になかった。

ダンテは家の中に戻り、住民に家の中を調べさせてもらうように頼み、住民の返事を聞かぬまま家の中を物色していく。

 

扶桑「提督、どうしたのですか?」

 

ダンテ「今のカラクリを探してる」

 

ダンテはリビングのテーブルの裏面を見る。そこには金色のメダルが貼り付いていた。ダンテが魔力を感じたのは このメダルからだった。

メダルを剥がそうとするが取れない。

とりあえず、ダンテはメダルを住民に見せる。

 

ダンテ「こいつに見覚えは?」

 

住民には心当たりはないらしい。なら住民が留守の間に仕掛けられた可能性が大だ。

このまま見て見ぬふりは気持ちも悪い。祈祷師は また来ると言っていた。ダンテも扶桑と山城を連れて出直す事にした。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 グラウンド*

 

ネロは1日中 閻魔刀を振っていた。だがダンテが見せたようにはいかなかった。

そこへ加賀が呼びに来た。

 

加賀「ネロ、そろそろ夕食よ」

 

ネロ「もう少しだけやったら行くよ」

 

加賀「提督が話があると言っていたわ」

 

ネロ「ダンテが?」

 

ダンテが呼んでるならと、ネロは加賀と一緒に食堂へ向かった。

 

 

・・・・・・

 

*食堂*

 

ネロ「悪魔だって?」

 

ダンテ「可能性の話だ」

 

食事をしながら、ダンテはネロに今日 会った祈祷師の事を話をしていると、青葉が報告に来た。

 

青葉「ども、私の方でも調べてみました!」

 

ダンテ「どうだった?」

 

青葉「実はですね~、他にも同じ事になっている話が見付かりましたよ」

 

青葉が調べた話も、ダンテが今日 目にしたものと話が合致していた。どの話も家の中で怪奇現象が発生し、そこに突然 祈祷師が現れて お祓いをする。その後に お札を高額な値段で売り付ける。断れば また同じ現象が起き、住民は泣き寝入りするしかなくなり お金を払う。

 

ネロ「悪魔が小遣い稼ぎかよ」

 

ダンテ「追ったが すぐに消えた。普通の人間じゃないのは間違いないだろうな」

 

ネロ「で、どうするつもりなんだ?」

 

ダンテ「久々に悪魔を相手にしたいだろ?お前も来るか?」

 

ネロ「行くに決まってる」

 

こうして、悪魔の疑いがある祈祷師を捕まえる仕事が決まった。と言っても、誰かに依頼された訳ではないので、完全にタダ働きになる。最早 趣味だ。

 

加賀「ずっと思ってたんだけど、元帥から言われた事はいいの?」

 

元帥からは鎮守府で大人しくしておくように言われている。あまり目立つと、また何を言われるか分かったものじゃない。

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

ネロ「どうする?」

 

ダンテ「よし、無視する。扶桑、山城、頼むぞ」

 

扶桑「私達が、ですか?」

 

ダンテ「欠陥戦艦じゃないって所、証明してやれ」

 

山城「そんな事 言われましても・・・」

 

扶桑「山城、やってみましょ?ね?」

 

山城「姉さまが そう言うなら・・・」

 

こうして、艦娘を巻き込んで、明日から祈祷師を待ち伏せする作戦が決行される。

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

ダンテが祈祷師と会った民家の近くで、ダンテ、ネロ、扶桑、山城、不知火、朝潮、時雨が張り込みをしていた。

他の者もチームを分けて、青葉の調査によって判明した他の民家を見張っている。

 

ネロ「本当に来るのか?」

 

ダンテ「どこかには来る」

 

朝潮「司令官、あれじゃないでしょうか?」

 

ダンテ「あいつだ」

 

張り込みをして3日目、遂に祈祷師が現れた。

ネロが右腕を見ると、デビルブリンガーが光っている。祈祷師が悪魔である何よりの証明だ。

 

不知火「行きます」

 

不知火、朝潮、時雨が祈祷師の前に立ちはだかり、後ろにはダンテ、ネロ、扶桑、山城で逃げ道を塞ぐ。

 

時雨「ここから先は通さないよ」

 

祈祷師「何か用ですか?」

 

ネロ「そうだな、悪魔の1匹でも狩ろうかと思ってな」

 

祈祷師「まさか、私が悪魔だとでも?」

 

ネロ「その まさかだ」

 

祈祷師「私の どこを どう見たら悪魔に見えるんです?」

 

祈祷師は馬鹿馬鹿しいと言うように嘲笑う。その態度に、ダンテとネロは呆れた。

 

ダンテ「悪魔の臭いは消せても、正体までは俺達に隠せないぞ。それに、魔力を利用したメダルなんざ、普通の人間が持ってるはずないからな」

 

そこまで言っても祈祷師は まだ惚ける。

そろそろ痺れを切らしたダンテが銃を撃つと、祈祷師は腕で銃弾を防いだ。銃弾を防いだ祈祷師の腕から火花が散った。普通の人間が銃弾を受けても火花など散らない。

隠し通せないと思った祈祷師は、人間の皮膚を脱ぎ捨てて正体を現す。その姿はブリキの玩具のロボットのような姿をしていた。魔界金属で身体を構成しており、胸にはスロットマシンがある。

 

ネロ「何だ こいつ?」

 

山城「・・・ダサッ!」

 

扶桑「山城、ロボットさんに失礼よ」

 

不知火「弱そうですね」

 

時雨「あんまり言うと可哀想だよ」

 

朝潮「しかし、市民を困らせるロボットは許せません」

 

悪魔『うるさーい!好き勝手 言いやがって!

 

怒った悪魔が民家に仕掛けたメダルに自身の魔力を送ると、メダルが仕掛けられた民家で怪奇現象が再び発生した。

 

ダンテ「時雨、不知火、朝潮、住民の方は頼んだぞ」

 

「「「了解!」」」

 

時雨「扶桑、山城、頑張ってね」

 

3人は住民を助ける為に民家へ突入する。

悪魔はスロットレバーを動かし、胸のスロットが回転する。止まった絵柄は『7・7・7』。胸から爆発するメダルが大量に排出される。

ダンテ達4人が爆発から手で顔を隠している隙に、悪魔は逃走した。

 

ネロ「逃がすかよ!」

 

4人は すぐに悪魔を追った。追っている途中、ダンテのスマホに着信が入る。

 

鈴谷『提督!何か大変な事になったんだけど!』

 

ダンテ「知ってる!住民の方は頼んだぞ!他の奴にも言っとけ!」

 

相手は他の民家で張り込みをしていた鈴谷だった。他の民家でも怪奇現象が起きているようだ。恐らく、悪魔は仕掛けた全てのメダルの効果を発動したのだろう。

通話を切り追跡を続行する。

ダンテとネロが銃を連射して悪魔の背中に銃弾を撃ち込む。

 

悪魔『痛い痛い!後ろから撃つなんて卑怯だ!

 

ネロ「うるせぇよ!」

 

痛いと言ってるが、魔界金属で出来た頑丈な身体には、あまりダメージが通っていない。

悪魔は逃げるのを やめて振り返り、またスロットレバーを動かす。止まったスロットの絵柄は、コミカルな幽霊の絵が3つ。先程と違って数枚のメダルを排出して飛ばす。

メダルは予測不可能な動きで飛んで行き、リベリオン、エボニー&アイボリー、レッドクイーン、ブルーローズに貼り付いた。すると、メダルが貼り付いた武器がダンテとネロの手元から離れ、宙に浮いた状態でダンテとネロに襲い掛かってきた。悪魔がポルターガイスト現象で操っている。

リベリオンとレッドクイーンの刃、エボニー&アイボリーとブルーローズから撃ち出される弾丸を避けて、ダンテとネロは防戦一方となる。他にも武器はあるが、また操られると厄介なので他の武器が出しにくい。

 

扶桑「行くわよ、山城」

 

山城「はい、姉さま!」

 

扶桑「あれ?あれ?」

 

山城「ね、姉さま!?」

 

艤装を展開している扶桑と山城が援護に入ろうとしたが、扶桑の顔に風で飛ばされた新聞紙が飛んで来て視界が遮られる。ふらついた扶桑が山城に ぶつかり、扶桑に突き飛ばされる形で山城が電柱に ぶつかった。艤装を展開している艦娘は艦その物だ。重量のある鉄の塊が ぶつかれば電柱は折れる。山城が ぶつかった電柱も当然 折れた。

 

悪魔『ぎょえええええ!?

 

折れた電柱は悪魔に倒れ、悪魔は電柱の下敷きになった。同時にポルターガイスト現象も解除され、操られていた武器は地面に落ちる。

 

ダンテ「よくやった山城!」

 

山城「いや、こんなので褒められても・・・」

 

ダンテはギルガメスを装備して悪魔に突撃する。

ギルガメスは生物と同化する。これなら操られないとダンテは判断した。

電柱から悪魔が這い出てきたが、接近していたダンテにパンチとキックの連続攻撃を受ける。金属と金属が ぶつかり合う音が響く。

悪魔は またスロットを回し、出たのは『7・7・7』。大量の爆発するメダルを飛ばしてくるが、ダンテは横に飛び退き回避する。透かさず扶桑と山城の砲撃が悪魔を狙い撃つ。

 

ダンテ「(何が欠陥戦艦だ。あの2人、威力は大したもんじゃねぇか)」

 

扶桑と山城の砲撃に素直に感心し、悪魔が砲撃に怯んでいる隙にダンテはパンチとキックの連撃を再び開始する。悪魔の身体はベコベコになっていく。

ネロもレッドクイーンとブルーローズを回収し、加勢しようとしたができなかった。

 

ネロ「(何だ・・・?)」

 

頭の中に声が響く。最初は小さく、何を言っているのか聞き取れなかったが、徐々に声は大きくなり、ハッキリと聞こえるようになった。

 

 

I need more power(もっと力を)!”

 

 

ネロのデビルトリガーが発動し、背後に魔人が現れる。ネロの手には閻魔刀が。ダンテはネロの魔力が膨れ上がったのを感じ取り、悪魔から離れる。

ネロは居合いの構えから抜刀、高速で閻魔刀を振るう。次元を斬り裂き、斬撃の渦が悪魔に襲い掛かる。ネロが放ったスラッシュディメンジョンにより、悪魔は斬り刻まれて消滅した。

同時に、ネロのデビルトリガーが解除される。

 

ダンテ「習うより慣れろだな。よくやったネロ」

 

ネロ「今の・・・俺がやったのか?」

 

ダンテ「あ?お前が悪魔を細切れにしたんだろうが」

 

ネロ「自分でも どうやって出せたのか分からないんだよなぁ・・・」

 

ダンテ「おいおい、しっかりしてくれよ・・・」

 

ネロは どうやってスラッシュディメンジョンを放ったのか自覚がないらしい。

悪魔が消えた事により、各民家で起きた怪奇現象は発生しなくなった。

 

ダンテ「扶桑、山城、お前らも中々 大した砲撃だったぞ」

 

山城「そ、そうですか?」

 

扶桑「お褒めに預かり光栄です」

 

他の場所に待機している艦娘に連絡を取り、全員 鎮守府へ帰投した。

 

 

・・・・・・

 

*北方キス島 後方海域*

 

北方キス島 後方海域では、泊地棲鬼を中心に深海棲艦が戦力を整えつつあった。

 

泊地棲鬼『コノ サキヘハ・・・トオサンゾ・・・




次回も よろしく お願いいたします!
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