Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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10回ぐらい見直したので大丈夫とは思いますが、話を消したり付け足したりと、かなりの回数を重ねたのでミスって変な部分があるかも・・・。
大丈夫とは思うんですけどね!

76話です!どうぞ!


Mission76 テイラー・コープ~暗躍する人間達~

*街*

 

まだ人通りの多い時間、夜の街で2台の車が爆走していた。1台は天龍が運転する車。助手席には龍田と、後部座席に川内が座っている。その後ろから追ってくる車には、武装した男達が乗っていた。武装した男達は車から身を乗り出し、マシンガンを撃ってくる。

 

天龍「あいつら一般人も お構いナシかよ!?」

 

龍田「天龍ちゃん、前!」

 

天龍「どいてくれー!!」

 

前方には交差点を渡る一般人が大勢 居る。天龍がクラクションを何度も鳴らす事で、交差点を渡っていた一般人は慌てて歩道を逃げる。交差点を左に曲がり、カーチェイスは続く。

武装した男は次にバズーカを取り出し、躊躇いなく撃ってくる。天龍はハンドルを切り、ミサイルを避ける。

 

天龍「こんな所でバズーカって、あいつらバカなのかぁ!?」

 

川内「こうなったら、魚雷 投げてやる!」

 

天龍「やめろバカ!一般人も巻き添え喰らうっての!」

 

龍田「見て!提督が!」

 

逃げていると、前方に今度はダンテが立っていた。ダンテは天龍達を追ってくる車のバズーカに銃弾を撃ち込み、銃弾が当たり狙いが外れて撃ち出されたミサイルは、ビルの上の広告に当たる。

 

天龍「来るのが遅いんだよ!」

 

川内「提督 頑張れー!」

 

天龍達が乗った車はダンテの横を通り過ぎる。武装した男達が乗る車は、真っ直ぐにダンテに向かってくる。轢き殺すつもりだ。だが、ダンテが武装した男達が乗る車に1発の銃弾を撃ち込むと、車はコントロールを失い、街路樹に ぶつかって止まった。

 

ダンテ「あとは警察の仕事だな。しっかし、この国は どうなってんのかねぇ・・・」

 

クラクションが鳴り後ろを振り返る。そこには天龍達が乗る車が待っていた。ダンテも車に乗り込み、その場を後にした。

 

 

・・・・・・

 

*本館*

 

那珂「みんなー!次の曲 行くよー!」

 

翌朝、本館の廊下をネロが歩いていると、音楽と共に奇声が聴こえた。窓からグラウンドを見ると、朝から那珂がライブをしていた。客は鎮守府に詰めている憲兵達。その憲兵達はと言うと、ヲタ芸でライブを盛り上げていた。

 

ネロ「何だ ありゃ・・・?」

 

ヲタ芸を知らないネロは、目の前で行われているものが よく分からないでいた。そこに、ダンテが通り掛かる。

 

ダンテ「どうした?」

 

ネロ「いや、あれ・・・」

 

ネロが指を指すのはヲタ芸をする憲兵達。それを見たダンテが導き出した答えは・・・

 

ダンテ「・・・悪魔 召喚の儀式か?」

 

間違っていた。ヲタ芸を悪魔 召喚の儀式だと勘違いする2人。

 

ネロ「おいおい、デビルハンターの お膝元で悪魔を召喚って、普通にダメだろ・・・」

 

ダンテ「悪い芽は早目に摘むのが1番だな」

 

川内「ストーップ!」

 

那珂のライブを ぶっ潰そうとすると、川内が必死の形相で止めに来た。川内から目の前の光景の説明を受け、説明を聞いたダンテとネロは一気に脱力した。

 

ダンテ「朝から紛らわしい・・・」

 

ネロ「つーか、朝から うるさいんだよ・・・」

 

ダンテ「仕事もしねぇで何やってんだか・・・」

 

ヲタ芸をするのは問題ないが、その前に警備の仕事は しっかりとやってもらいたい。

 

川内「それより提督、もうすぐ依頼者が来るから執務室に行こうよ。私 眠くて待ってられないよぉ・・・」

 

そう、今日は依頼者が来る。

ネロとは その場で別れ、ダンテと川内は執務室へ向かった。

 

 

・・・・・・

 

*執務室*

 

ダンテ、天龍、龍田、川内が執務室で依頼者を待っていると、大淀が依頼者を連れて入ってきた。

 

大淀「提督、刑事さんが来られました」

 

大淀が連れてきた刑事が、今回の依頼者。かなり年配の刑事である。昨日の武装した男達とのカーチェイスも、この刑事が持ってきた依頼によるものだった。

 

刑事「やってくれたな。町中でカーチェイス、おまけにビルの看板が爆発して落下、運良く死傷者はゼロだ」

 

ダンテ「そりゃ良かった」

 

刑事「こっそり やってくれって言っただろ。お陰で後始末が大変だ。腕は確かだと聞いていたが?」

 

ダンテ「予定を変更して騒ぎにしたのは そこの3人だ。それに、逮捕はできただろ?」

 

刑事「あんなもん、一部の下っ端だ」

 

この刑事は警視庁に内緒でダンテに仕事を依頼した。故に、あまり騒ぎを大きくされると困る。定年退職を迎える前にクビになりかねない。

 

ダンテ「これで傭兵絡みの仕事が3件目だ。この国は他より平和だって聞いてたんだがなぁ」

 

刑事「表に出る事件ってのは極一部だ。日本でも、裏では大っぴらにできない話が腐る程ある」

 

ダンテ「で、あの傭兵達は何者なんだ?」

 

刑事「それは まだ捜査中なんでな、教えられんよ」

 

刑事は依頼料を置いて執務室から退室しようとする。そこで、川内が刑事を呼び止めた。何かと思うと、大きい封筒を刑事に渡した。

 

刑事「これは?」

 

川内「潜入した時に こっそり持ち出したの。役に立つかな?」

 

刑事は封筒の中身を確認すると、不敵に笑った。

 

刑事「ありがとよ、お嬢ちゃん」

 

川内「どういたしまして」

 

刑事「じゃあな、英雄さん」

 

刑事は今度こそ退室し、大淀が正面ゲートまで見送る。

今この日本では、密かに大勢の傭兵達が入国してきている。まるで、誰かに呼び集められているかのように・・・。

話が終わり、天龍と龍田も退室し、川内は そのまま執務室のソファーで寝てしまった。ダンテも ゆっくり昼寝でもしようかと思ったが、ノックの音がした。入ってきたのは一航戦の赤城と加賀、二航戦の蒼龍と飛龍、そして もう1人、銀髪の髪の長い艦娘が入ってきた。

 

ダンテ「これは また お揃いで」

 

赤城「提督、飛龍さんは もう ご存知でしたね?」

 

ダンテ「そうだな」

 

加賀「もう1人 紹介したい娘が居るの」

 

翔鶴「翔鶴型 航空母艦1番艦、翔鶴です」

 

赤城「彼女は『五航戦』と呼ばれる、私達の後輩なんです」

 

ダンテ「ショウカク・・・どっかで聞いた気がするな」

 

加賀「彼女は・・・瑞鶴の姉よ」

 

ダンテ「瑞鶴・・・」

 

ダンテは“瑞鶴の姉”という言葉で納得した。ダンテは瑞鶴の亡霊と会い、話をした事がある。その時に名前を聞いて、瑞鶴の自己紹介で“翔鶴型”と言っていたのだった。

 

ダンテ「そうか、あいつの姉貴か」

 

翔鶴「はい」

 

ダンテ「ここには瑞鶴は まだ居なかったな?」

 

赤城「まだ着任していません」

 

ダンテは この鎮守府で瑞鶴を見た事がなかった。一応 確認したが、予想通り瑞鶴は居ない。翔鶴型は2人だけ。姉妹で1人だけなのは寂しいだろうと思ったダンテは、せっかくなので瑞鶴を建造してやろうと考えた。ダンテ達は工廠へ向かった。

 

 

・・・・・・

 

*工廠*

 

工廠ではネロ、明石、夕張がレッドクイーンを前にして話していた。

 

明石「本当にいいんですか?」

 

ネロ「問題ないから元に戻してくれ。あれじゃないとダメなんだ」

 

夕張「まぁ、これまで普通に使えてたなら、出力は気にしなくていいんじゃない?」

 

明石「・・・分かりました」

 

そこへダンテ達が到着した。ダンテは明石に建造する事を伝えた。明石と夕張、ネロはレッドクイーンの修理に入り、ダンテ、一航戦、二航戦、翔鶴が瑞鶴の建造に挑戦するが、違う艦娘ばかり出てくる。

 

赤城「て、提督、今日は もう やめません?」

 

ダンテ「もう ちょっと頑張ろうぜ」

 

赤城「いや、資材が・・・」

 

加賀「(出てくるまで続けるのかしら?)」

 

数えるのも億劫になる程 建造し、何度目かの挑戦で今度は翔鶴が建造のスイッチを押す。

 

蒼龍「翔鶴が瑞鶴の建造に成功したら、翔鶴は瑞鶴の姉でいいのかな?母親なのかな?どっちだろ?」

 

飛龍「答えづらい疑問 抱かないで・・・」

 

ダンテ「バーナー頼む」

 

ダンテの指示で妖精さんが高速 建造材を使う。瞬く間にタイマーが0になり、出てきた艦娘は・・・

 

瑞鶴「翔鶴型 航空母艦2番艦、妹の━━」

 

ダンテ「瑞鶴だろ?」

 

瑞鶴「え・・・?あ、はい」

 

やっと瑞鶴が出てきた。自己紹介を遮られ、先に名前を言われた事で瑞鶴はキョトンとしてしまった。その後は、「よく来た」と二航戦に揉みくちゃにされ、加賀から小言を言われつつ、翔鶴と瑞鶴は姉妹で一緒に居られる事を喜んだ。

妖精さん達は、資材置き場の資材が一瞬で無くなった事に冷や汗を流し、レッドクイーンの修理の休憩で、資材置き場を見た明石と夕張は固まってしまった。

 

 

・・・・・・

 

*食堂*

 

昼になり、瑞鶴は姉である翔鶴と食堂で食事しながら、ぼんやりと食堂のテレビを見る。テレビでは、アメリカの ある企業の若き社長について取り上げられていた。『テイラー・コープ』という名の企業の社長が、数年前に日本で亡くなり、息子である『アレックス・テイラー』が社長の座に着いた。彼は若くしてビジネス界に大きな変化をもたらした事で、その名は世界中で知られている。元々はスポーツ用品を扱う企業だったが、今では食品、製薬、宇宙産業、ロボット産業、武器製造など手広く扱っている。今後は日本でのビジネスに力を入れるようで、メディアも その話で大騒ぎとなる。

 

瑞鶴「凄い人も居たもんだね」

 

翔鶴「そうね、若いのに立派ね」

 

瑞鶴「翔鶴姉、今の おばさんっぽいよ」

 

翔鶴「おばさん!?もう、瑞鶴ったら!」

 

瑞鶴「ご、ごめん翔鶴姉!」

 

 

*執務室*

 

赤城「提督、これなんですけど」

 

ダンテ「・・・これは?」

 

執務室では赤城が、鎮守府で作成された1枚のチラシをダンテに見せていた。そこに書かれていたのは『鎮守府カレー大会』。ダンテが元の世界に戻っている間に、鎮守府内で こういったイベントをするようになっていた。1週間後にカレー大会が開催され、今年はダンテとネロに審査員をしてほしいそうだ。

 

ダンテ「別に構わないが、変な物 食わされないだろうな?」

 

赤城「それは・・・参加する艦娘 次第ですね」

 

ダンテ「イマイチ信用できねぇな」

 

赤城「お願いしますね」

 

ネロにも お願いしに行き、ネロは快く了承してくれた。

それから1週間、参加する艦娘は優勝する為のカレー作りに励むのだった。

 

 

・・・・・・

 

*テイラー・コープ 日本支社*

 

テイラー・コープが経営している高層ビルには様々な物があった。カフェがある階、バスケットボールのコートがある階、その他のスポーツができる それ専用の階、庭園の階など、1つの階に専用の設備が入っていた。勿論、会社としてデスクフロアもある。ビルの隣には、テイラー・コープが所有する実験施設もある。そこに、男女2人の議員が来た。案内されたのはバスケットボールができる階。そこでアレックス・テイラーは社員とバスケットボールを楽しんでいたが、議員が来たのに気付き、中断して挨拶に向かった。

 

テイラー「やぁ、どうも!アレックス・テイラーです」

 

アレックス・テイラーは握手する為に手を差し出し、2人の議員も その手を取り応えた。

 

女議員「こんにちは、それで・・・今日は何を見せてもらえるのかしら?」

 

テイラー「この会社の名前を どう思います?」

 

2人の議員は、質問の意図が分からず沈黙する。アレックス・テイラーは構わず話を続けた。

 

テイラー「会社の名は父が付けたものだ。テイラーだから『テイラー・コープ』、単純でしょ?仕事も単純だった。スポーツ用品を製造して売るだけ。だけど僕が変えた。ビジネス界に大きな革命をもたらした。次は世界を変える」

 

男議員「世界?」

 

テイラー「こちらへ」

 

そして案内されたのは、ビルの隣にある実験施設。そこで2人の議員は、強化ガラスで保管されている物を見せられた。それは石だった。赤と青の2つの石。

 

男議員「綺麗な石だが、これが何だと言うんだ?」

 

テイラー「力だ」

 

女議員「力?」

 

テイラー「これには とてつもないパワーが宿ってる」

 

男議員「危険な物じゃないのか?」

 

テイラー「危険?今この世界では悪魔、深海棲艦、艦娘、そして“英雄”や“神の遣い”と呼ばれている男、普通の人間とは違う神話の世界から飛び出してきたような連中が居るが、この世界に そんなのは必要ない。この世界は人間の物だ。これが あれば、この世界を人間の手に取り戻せる」

 

女議員「彼は悪魔から多くの人を救ったわ。艦娘も深海棲艦への抑止力よ」

 

テイラー「なら逆に、人間を殺した数は?」

 

ダンテと艦娘が殺した人間の数。話が 穏やかではなくなってきた。

 

テイラー「あの日 空にポッカリと穴が空き、悪魔が空を覆って人間を襲った。逃げ遅れ、まだ生きていた人間も沢山 居たのに、彼や艦娘は それに構わず悪魔と戦い、生き残っていた人間を巻き込んで大暴れ。僕の家族も その時に死んだ。艦娘は兎も角そんな男が この国に、いや、この世界に本当に必要なのかな?」

 

これには2人の議員も反論はできなかった。ドクターが石を使い、魔界の入り口を開いた時の戦いで、確かに逃げ遅れた人間も居た。だが あの時は、急を要する事態だった。ダンテと艦娘達は戦うしかなかった。

 

テイラー「武力では彼と同じになる。だから法で彼を裁くべきだ」

 

女議員「皆 彼を支持してる」

 

テイラー「皆じゃない。彼が消えれば、この石が世界を護ってくれる。もし僕の防衛案を通してくれれば、損はさせませんよ」

 

女議員「・・・それについては考えておくわ」

 

女議員の返事を聞いた後、アレックス・テイラーは女議員に顔を近付け、耳元で囁いた。

 

テイラー「悪魔は地獄から来ると思われがちだが、あの日 皆 知ったんじゃないかな?悪魔は空から やって来るって」

 

アレックス・テイラーは不敵な笑みを浮かべた。

話も終わり、2人の議員も帰った。見送ったアレックス・テイラーは、議員を案内しなかった実験施設の部屋のロックを解除して中に入る。中には石棺が保管されていた。アレックス・テイラーは石棺を見ながら呟いた。

 

テイラー「神が死ぬ日は近い」




次回も よろしく お願いいたします!
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