始めてから もう5ヶ月が経ちました。
いつも読んでいただき、感想や お気に入り登録までしてもらえる中、皆様には感謝しかありません。
本当に ありがとうございます!
だからという訳ではありませんが、今回は息抜きに緩い お話にしました。
77話です!どうぞ!
*Devil May Cry鎮守府 食堂*
鎮守府ではカレー大会に参加する艦娘が準備をしており、カレー大会は2人一組のペアで参加しなければならない。優勝すれば、そのカレーが1年間 食堂のメニューに採用される。
如月と皐月のペアは、間宮からカレー作りについて教わっていた。
間宮「やっぱり、料理は愛情かしら」
如月「やっぱり そうよね~♪」
皐月「フムフム・・・」
“愛情”という言葉に如月は機嫌を良くし、皐月は間宮の言葉を全部メモしていく。
厨房では天龍と龍田のペアが試作品を作っており、龍田は何かを揚げていた。
天龍「龍田、何 揚げてんだ?」
龍田「竜田揚げ」
天龍「俺達 作るの、カレーだよな?」
龍田「今年は提督が審査員みたいだし、とりあえず お肉 食べさせとけばいいかな~って」
天龍「お、おう・・・」
カツカレーという物があるが、トンカツの代わりに竜田揚げを乗せるつもりの龍田。
*艦娘寮 最上型の私室*
鈴谷と熊野のペアは、特に何もせずに部屋に居た。鈴谷はベッドでゴロゴロしながら漫画を読み、熊野は どこかへ電話している。熊野が電話を切ると、カレー作りの練習をしないのかと鈴谷が話し掛ける。
熊野「今 食材の発注をしましたわ」
鈴谷「発注ってスーパーで買えば、と言うか食堂に食材あるよね?」
熊野「神戸牛1頭分 発注しましたわ」
鈴谷「・・・・・・え?お金は!?」
熊野「鎮守府のイベントなら経費で落ちますわよね?」
鈴谷「・・・・・・・・・」
鈴谷は何も言えなくなった。ある程度は経費で落とせるかもしれないが、その辺りの管理をしている大淀からしてみれば、神戸牛は予定外だ。大淀が許可するか どうか・・・先が思いやられる。
*執務室*
執務室では赤城と加賀が お茶を飲んで まったりしているのだが、そんな2人を見てダンテは疑問を抱いた。赤城と加賀のペアも参加するのだが、何もしないので流石に気になり、練習で作らないのか訊いてみた。
加賀「栄えある一航戦にとって、カレーを作るなど造作のないこと。ジタバタする必要はないわ」
赤城「加賀さんが居れば問題ナシです!」
ダンテ「(加賀 任せかよ・・・)」
加賀は かなり強気な発言だが、普段 食べる専門の2人なので、本当に作れるのか疑わしい。本人達 次第なので、それ以上はダンテも とやかく言わなかった。
*中庭*
中庭では金剛型がティータイムを満喫していた。こちらもカレー作りに奔走しているようには見えない。
金剛「私のCurryは既に
比叡「流石お姉さま!」
金剛「比叡、このまま優勝は いただきデース!」
比叡「はい!気合い、入れて、お姉さまをサポートします!」
金剛「提督のHeartは私の物デース!あっ、提督、時と場所は弁えないとダメダヨー!///////」
金剛は自分の世界に入ってクネクネし始める。
今回、金剛と比叡のペアも参加する。こちらも余裕の姿勢だが、比叡がサポートという事もあり、本当に大丈夫か心配だ。
*どこかの海域*
伊58、伊19、伊168、伊8は海の幸を獲りまくっていた。こちらは伊58と伊19のペアが参加する。
ゴーヤ「獲ったでちー!」
イク「シーフードカレーでイク達が優勝してやるの!」
イムヤ「何で私達まで・・・」
ハチ「あ、タコ」
伊168と伊8は強制的に手伝わされている。だが伊8は それ程 苦ではないのか、それなりに楽しんでいた。
・・・・・・
*大本営 元帥 執務室*
元帥は3通の招待状を見ながら頭を悩ませていた。招待状を送ってきたのは『テイラー・コープ』。招待されたのは元帥と大将、そして何故か、ダンテの分まであるのだ。元帥が頭を悩ませているのは、ダンテの分の招待状まである事だ。元帥としては、ダンテに鎮守府で大人しくしていてほしい。そう伝えたはずだが、ダンテが ちょくちょく鎮守府の外に出ているのは、風の噂で元帥も耳にしている。完全に目の上の たんこぶだ。
元帥「(なぜ あの男にまで招待状が来る?仕方ない、空いた時間に直接 言うか・・・)大和、どこかで時間を空けて、Devil May Cry鎮守府に行く」
大和「え?元帥が行くんですか?」
元帥「直接 言ってやりたい事もあるからな」
元帥がDevil May Cry鎮守府へ訪問する事が決まった。
・・・・・・
*Devil May Cry鎮守府 グラウンド*
明石と夕張が見守る中、ネロは修理の終わったレッドクイーンを地面に突き立てグリップを捻る。推進剤 噴射機構が唸りを上げ、ネロはレッドクイーンを何度か振ってみせる。
ネロ「これで少しは楽になるな」
夕張「でも おもしろい仕組みだったわよね。私の試作品にも応用してみよっかな」
明石「その前に、勝手に資材 使うの やめて・・・」
新品同様で問題もなく、これでネロも万全な状態で戦えるだろう。無くても戦えるが、あるに越した事はない。
ネロは嬉しそうにレッドクイーンを見ていた。
・・・・・・
日が経ち、カレー大会 当日。参加しない艦娘もグラウンドに集まり見守る。グラウンドでは即席のキッチンが用意され、それぞれのペアがスタンバイしている。ダンテとネロも、用意された審査員席に座ってカレーを待っている。那珂がマイクを持ち、司会進行していく。
那珂「食欲の秋!今年も鎮守府カレー大会が始まりました!今年の審査員は、提督とネロさんでーす!」
審査員であるダンテとネロの紹介が終わり、次は参加する艦娘の紹介に移る。
那珂「次は優勝 目指してカレーを作る選手の紹介でーす!先ずは如月ちゃん、皐月ちゃんペアー!」
如月「司令官、愛情たっぷりのカレー、作るからね♪」
皐月「楽しみにしててね!」
那珂「次は怒らせても怖くないランキング上位の天龍ちゃんと、怒らせたら怖いランキング上位の龍田ちゃんペアー!」
天龍「それ どういう意味だ!?」
龍田「私 結構 優しいと思うんだけどな~」
普段 怒らない優しい人が怒ると、かなり怖いものだ。
天龍が ずっと那珂に文句を言ってるが、那珂はスルーして次の紹介を始める。
那珂「次は鈴谷さん、熊野さんペア・・・と、牛?」
ネロ「牛だ・・・」
ダンテ「牛だな」
鈴谷と熊野の側には、生きてる牛が居た。熊野が発注した神戸牛は無事に届いていたが、生きたまま届いてしまった。ダンテが近くに居る大淀を見ると、大淀は鋭い眼光で神戸牛を睨んでいた。それだけで、余計な出費だったのを物語っている。
赤城「普通に焼肉で食べたいですね」
加賀「同感です」
瑞鶴「まさか、牛を捌くところから始めるの・・・?」
赤城と加賀 以外は、生きてる牛が居る事に ちょっと引いている。カレーを食べる前に牛の解体ショーでも見せられそうだ。
那珂「えっと・・・牛は一先ず置いといて、次は赤城さんと加賀さんの一航戦ペアー!」
加賀「鎧袖一触よ」
赤城「一航戦の誇りに賭けて、赤城 食べ・・・作ります!」
那珂「次は金剛さん、比叡さんペアー!」
ダンテ「ちょっと待て!」
金剛と比叡のペアが紹介されて、立ち上がってダンテが待ったを掛ける。それも そのはず、比叡が作る料理には、悪魔を滅する力が宿っている。その為、悪魔の血を受け継ぐダンテとネロが食べれば、どうなるか分からない。それ以前に、不味いので艦娘達も食べたくない。
ダンテ「比叡はダメだろ」
金剛「No problemデスヨー!作るのは私デース!比叡は ちょっとした お手伝いなので、心配
霧島「お姉さま、“御無用”です」
ダンテは不安を拭い切れないまま椅子に座った。ネロは比叡の料理に関して知らないので、一連の会話を聞いても よく分からなかった。
ネロ「そんなに酷いのか?」
ダンテ「悪魔が溶けた・・・」
ネロ「・・・・・・ん、ん?」
ダンテ「だから あいつの料理で悪魔が溶けたんだよ。俺達が食えば どうなるか・・・」
ネロ「・・・・・・・・・」
とんでもない話を聞かされ、ネロは絶句する。ネロは審査員を引き受けた事を、今になって後悔した。
那珂「そして最後は、ゴーヤチャンプルーとイクちゃんのペアー!」
ゴーヤ「チャンプルー!?」
イク「出番の少ない潜水艦の実力、見せてやるの!」
伊58と伊19も ヤル気 満々だ。
そして、開始の合図が出され、参加している艦娘はカレー作りに動き出した。
如月「皐月ちゃん、これ お願い」
皐月「任せて!」
如月が手慣れた包丁捌きで食材を切っていく。皐月は切られた食材を次々 鍋に入れていく。如月と皐月のペアは問題ないようだ。
天龍と龍田は手分けして黙々と食材を切っていき、天龍は少し危なっかしいが、こちらも問題なく作業している。
鈴谷と熊野は、調理を始めず神戸牛と見詰め合い、神戸牛の つぶらな瞳が2人を見ている。
鈴谷「熊野、これ どうするの?」
熊野「・・・・・・・・・」
鈴谷「熊野ってば!」
熊野「生きてる牛を殺すなんて、可哀想で わたくしにはできませんわー!鈴谷、お願いします」
鈴谷「いや、鈴谷もムリ!」
那珂「じゃあ何で牛 頼んだの!?」
大井「バカなの?」
鈴谷と熊野のペアは、食材である牛を解体できずにリタイアとなり、牛の解体ショーを見ずに済み、その場に居た者は皆ホッとした。
加賀「栄えある一航戦に小細工など必要ないわ。普通に作ればいいのよ。そうよね?赤城さん」
赤城「うーん!ほうへふへ、はははん!」
何を言ってるか分からない。
加賀も食材を切っていくが、赤城は食材を鍋に入れずに自分の口に入れていく。赤城の頬はパンパンに膨らんでいる。
那珂「それ生だよね!?て言うか、食べちゃダメだよね!?」
カレーを作る為の食材が消えていき、それを見てダンテとネロも頭を押さえた。食材が無くなり、赤城と加賀のペアもリタイアとなる。
金剛と比叡のペアは金剛が殆ど1人で作業してるので、比叡は ただ直立して見ているだけだった。これにはダンテとネロも安堵した。
伊58と伊19のペアも問題なく、黙々と作業している。
・・・・・・
時間も進み、どのペアもカレーが出来上がっていく中、金剛は焦げ付かないように鍋のカレーを かき混ぜていた。
金剛「完成デスネ。比叡、味見しマスヨ」
比叡「はい、お姉さま!」
金剛「全ての具が溶け込んだ このカレーで、提督の胃袋を鷲掴みデース!ん~、提督ぅ!」
カレーが完成し、味見すると納得の出来だったのか、金剛は また自分の世界に入って即席のキッチンから離れていった。ペアである比叡は その隙に鍋を見る。そして、比叡は こう思った。
比叡「(このカレー、具が無い!)」
そんな事もあろうかと、比叡はコッソリ謎の具を用意していた。それを全て鍋に ぶち込んだ。カレーは一瞬だけ 色が変わり、また元のカレーの色に戻ったが、比叡は その事に気付かなかった。悲しいかな、比叡が余計な物を入れていたのを誰1人 気付かなかった。
審査員席にカレーが出揃い、いよいよ審査となる。
那珂「さぁ提督、さっそく審査しちゃってー!」
先ずは如月と皐月のカレーから食べる。2人のカレーは誰でも食べれるようにと甘口だ。
次に天龍と龍田のカレー。こちらは竜田揚げが入ったカレーで中辛だった。
次に伊58と伊19のカレー。肉の代わりにエビやタコなどを入れたシーフードカレーで、こちらも中辛だ。
どれも よく出来ていて、ダンテとネロも難しい顔をしながらカレーを食べていく。悩ましい。
そして、金剛と比叡のカレーの番となった。見た目に異常はない。ダンテとネロは頷き合い、カレーを一口 食べた。
ダンテ「グッ・・・!?」
ネロ「ガッ・・・!?」
緊急事態 発生、ダンテとネロが喉を押さえながら倒れてしまった。突然の事に艦娘達も焦る。異変は それだけではない。ダンテの姿が魔人の姿に変わってしまった。ネロも背後に魔人の姿は現れていないが、身体がデビルトリガーを発動した時と同じように光っている。防衛本能でデビルトリガーが発動したのだろうか?
そこへ、憲兵の1人が慌てて報告に来た。
憲兵「ご報告します!大本営から元帥が来られました!」
なんとタイミングの悪い事か。今この状態のダンテとネロを見られると、面倒になる事は必至だ。前任の元帥や大将を説得した時も大変だった。今の元帥なら それ以上の手間が掛かるだろう。それ処か、もっと最悪な事態になりかねない。艦娘達は ちょっとしたパニックに陥る。
北上「ヤバいヤバいヤバいヤバい!」
天龍「どうすんだよ!?これ どうすんだよ!?」
鳳翔「提督!起きてください!」
加賀「ネロ!しっかりして!」
利根「叩き起こすのじゃー!!」
艦娘達はダンテとネロを揺さぶったりビンタして起こそうとするが、中々 目を覚まさない。艦娘達に焦りが募る。
赤城は審査員席にある金剛のカレーを一口 口に入れ、すぐに吐き出した。
赤城「これ、比叡さんが作ったカレーです・・・」
金剛「そんなはずないヨ!ちゃんと私が作ったデース!」
長門「そんな事より、提督とネロが先だ!」
必死に2人を起こし、先に目が覚めたのはネロだった。ネロの眼は赤く光っている。続いてダンテも目が覚めた。
ネロ『うぇ・・・』
ダンテ『・・・何が どうなった?』
赤城「そんな事より、早く元の姿に戻ってください!」
吹雪「ネロさんの眼、赤く光ってますよ・・・」
ダンテとネロは自分の姿を見て、知らない間にデビルトリガーが発動している事に困惑した。2人はデビルトリガーを解除しようとするが、何も変わらない。
ダンテ『・・・ダメだ、戻らねぇ』
元帥「いつまで待たせる!ダンテは どこだ!」
元帥の怒鳴り声が遠くから聞こえる。更に声は どんどん近付いてきている。このままでは見られてしまう。それに伴い、艦娘達の焦りも大きくなる。
加賀「兎に角 隠れて!ネロ!」
ネロ『うおっ!?』
赤城「提督も早く!」
ダンテ『早くって言われてもな・・・説明してくれよ』
加賀はネロの手を引いて どこかへ行ってしまった。ネロを元帥の目の届かない場所に隠すつもりなのだろう。ダンテにも隠れるように言うが、マイペースなダンテは動かないので艦娘達も頭を抱える。そうしてる間にも、元帥の声は近付いてくる。
元帥「見付けたぞ!」
『来たーーーー!!!』
元帥「何だ そいつは!?悪魔か!?」
元帥に見付かり心の声が駄々漏れな艦娘達。しかも元帥は魔人の姿のダンテを悪魔と認識。もう取り返しが付かない状況だ。
元帥「悪魔め、日本海軍の鎮守府に何の用だ!」
元帥は軍刀を抜刀してダンテに斬り掛かる。ダンテは訳が分からないまま、真剣白羽取りで軍刀を受け止めた。どんどん状況が悪くなる。
ダンテ『何だ?ババアのヒステリックなんて ごめんだぞ』
元帥「ババ・・・ヒス・・・!この腐れ悪魔がぁああああ!!!」
ダンテ『ハッハー!どうした どうした?こっちだ こっち!』
元帥は軍刀を何度も振って斬り掛かるが、ダンテは余裕の態度で全て躱していく。最早 完全に弄んでいるだけだ。その状況を見て艦娘達は、自分達は どう動くか考えるが、中々いい案が浮かばない。止めるべきなのだろうが、ダンテの事を説明して納得してくれるか分からない。皆が悩む中、赤城は艤装を展開する。
日向「ん?赤城、何をしている?」
赤城「勿論、悪魔退治ですよ」
他の艦娘達は まさかダンテを攻撃するつもりなのかと驚愕したが、その まさかだった。赤城からの説明を聞き、他の者も艤装を展開する。赤城はダンテに攻撃を当てるフリをして、そのまま元帥に悪魔を倒したと誤認させて この場を収めようと考えていた。
赤城「元帥!離れてください!悪魔は私達が!」
元帥はダンテから距離を取り、空母、航空戦艦、航空巡洋艦は艦載機と水上機を発艦し、他の者はダンテに向かって砲撃を開始した。艦載機と水上機からは、機関砲と爆撃が来る。殆どはダンテから外れているが、いくつかは直撃コースだ。ダンテは機関砲から撃たれる弾と投下される爆弾を避け、砲弾をリベリオンで斬り、エボニー&アイボリーで艦載機と水上機を撃ち落としていく。撃ち落とされた艦載機と水上機のパイロットである妖精さんは離脱し、パラシュートで降下してくる。
ダンテ『(何人か的確に狙ってきやがるな・・・)』
瑞鶴「む~、全然 当たんないなぁ・・・」
翔鶴「瑞鶴、本当に当てちゃ駄目だからね」
グラウンドは戦場のような有り様になる中、赤城は元帥にバレないように、反撃するダンテにジェスチャーで何かを伝えようとする。それに対し、ダンテも攻撃に対処しながらジェスチャーで言い返す。
赤城「(提督、反撃せずに殺られたフリしてください!)」
ダンテ『(何で?)』
赤城「(いいから言った通りにしてください!しばらくピザ食べ放題にしますから!)」
ダンテ『(ピザで買収しようってか?俺も安く見られたもんだな!鳳翔が許すはずないだろ!)』
赤城「(秘書艦 権限で許可します!なんならストロベリーサンデーも付けますから!)」
ダンテ『(・・・・・・・・・分かった)』
ダンテはサムズアップで応え、取引 成立。
ダンテは反撃をやめ、その場から動かなくなる。
瑞鶴「もらったー!」
瑞鶴の艦載機から直撃コースの爆弾が投下され、大きな爆発にダンテの姿が見えなくなる。風が吹き、黒煙が晴れていくとダンテの姿は消えており、瑞鶴は勝ったと喜んでいたが、何人かから拳骨を喰らい頭を押さえる。ダンテが消し飛んだとは思っていないが、流石に やり過ぎだ。ダンテはトリックスターの能力でグラウンドから離れていた。その後、加賀の案内でネロと合流、元帥が帰るまで身を隠す。
・・・・・・
元帥は『テイラー・コープ』から送られてきた招待状を赤城に預けて帰っていった。元帥はダンテに会えず、直接 言いたい事も言えなかったので帰るまで ずっと怒っていた。会ってはいるが、魔人はダンテではなく悪魔という事になっているので、会っていない事になっている。
*会議室*
会議室では招待状の話もあるが、カレー大会の結果の話もあるので、鳳翔と間宮、大淀 以外の全員が集まっていた。鳳翔は自分の店の準備、間宮は食堂に居て大淀は小さな仕事を片付ける為に席を外している。
ダンテ『何で俺に招待状が届くのかねぇ』
時雨「でも、『テイラー・コープ』って凄い有名な会社だよ」
文月「そんな所から招待状 貰えるなんて、司令官も凄いね」
北上「その前に その姿を なんとかした方がいいんじゃない?」
ネロ『比叡、俺達に何したんだよ?』
比叡「し、知りません!知りませんったらぁ!」
知らない事もないが、怒られたくないので しらばっくれる比叡。
ダンテとネロの姿は まだ元に戻っていない。招待状を貰って行くにしても、今のままでは行くに行けないので困った話だ。
ゴーヤ「それよりカレー大会の結果は どうなったでち?」
そう、カレー大会の審査も有耶無耶のままだ。リタイアせずに最後までカレーを作った艦娘は、そちらが気になる。ダンテとネロが出した結果は・・・ダンテが指を指したのは如月と皐月のペア、ネロは伊58と伊19のペア。完全に意見が分かれてしまった。
金剛「Nooooooo!!!」
如月「やっぱり司令官は私を選んでくれるのね♪」
ゴーヤ「何で意見が分かれるでち!?」
イク「シーフード ナメるななの!」
そして論争 勃発。意見が分かれ、優勝が決まらず、更には選ばれなかった者も納得できずに参戦。売り言葉に買い言葉、火に油を注ぎながらヒートアップしていく。
叢雲「そもそも、何で審査員を割り切れる数にしたんだか・・・」
そこまで考えていなかった赤城。目の前の惨状に首を突っ込みたくない赤城は会議室から退室、責任者が逃亡した。
そして、言い争っているのはダンテとネロもだった。
ダンテ『分かってねぇな、鼻垂れ坊や。“皆 誰でも食べれるカレー”だぞ。駆逐艦の事 考えりゃ そっち選ぶだろ』
ネロ『鼻は垂れてねぇよ!て言うか“坊や”って言うな!甘口なんて お子様だろ!お子様ダンテ!』
ダンテ『んだとぉ?』
ネロ『何だよ?』
孤児院の子供達の事を考えれば、ネロも如月と皐月のカレーを選んでいただろう。だが ここに孤児院の子供達は居なければ、駆逐艦の味覚事情などネロには知らない話だ。
止める者が居ない会議室。ダンテが居る年だけ、カレー大会は滅茶苦茶になって終わった。
次回も よろしく お願いいたします!