Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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79話です!どうぞ!


Mission79 退却~兄妹の対立~

*街*

 

陸奥「ああもう、鬱陶しいわね!」

 

長門「陸奥、集中しろ!」

 

扶桑「山城、左を お願い!」

 

山城「分かりました!」

 

艦娘達はスケアクロウとメガ・スケアクロウの大群を相手に戦い続けていた。湧き出る悪魔に状況は好転しない。

ネロが動かなくなった事により、黒ダンテは戦う相手が居なくなり、艦娘達の戦いを見ていた。すぐに飽きたのか、黒ダンテは艦娘達から手に持つ閻魔刀に視線を移す。

 

黒ダンテ「こいつの試し斬りでもするか・・・確か こうだったよな?」

 

黒ダンテは居合いの構えを取る。視線の先には悪魔と戦う艦娘達。閻魔刀を抜刀しようとした瞬間、ダンテが飛び出し閻魔刀の柄の頭に蹴りを入れて阻止する。黒ダンテは後ろに飛び退き、ダンテを見据える。

 

黒ダンテ「出たなオリジナル」

 

ダンテ「人の物を取っちゃいけないって教わらなかったのか?」

 

黒ダンテは1度 閻魔刀を見てから、ダンテに閻魔刀を見せびらかすように話す。

 

黒ダンテ「俺は あのガキに勝った。敗けた奴の物を どうするかは勝った奴の自由だろ?」

 

ダンテは倒れて動かないネロを見てから、黒ダンテに視線を戻した。

 

ダンテ「閻魔刀を狙う理由は何だ?」

 

黒ダンテ「別に、俺は取ってくるように言われただけさ」

 

ダンテ「お前に 閻魔刀(それ)を持つ資格はない。大人しく返すなら今の内だぞ」

 

黒ダンテ「なら丁度いい。この世にダンテは2人も要らない!お前を殺して俺が本物になってやる!」

 

2人のダンテは同時に二丁銃を抜き、弾丸を撃ちながら互いに駆けて向かっていく。両者の間で無数の弾丸が ぶつかり合い、火花が散る。互いに間合いに入った瞬間、ダンテはリベリオンを、黒ダンテは閻魔刀を抜く。そこからは目にも留まらぬ高速の剣戟を繰り広げる。最早 第三者が入る余地などない。

艦娘達は戦いの中、ダンテが来た事に士気が高まる。

 

瑞鶴「よっしゃー!行けー、提督さん!」

 

翔鶴「瑞鶴!」

 

加賀「五航戦、こっちに集中しなさい!」

 

日向「よし!行くぞ伊勢!」

 

伊勢「OK日向!」

 

伊勢の砲撃にスケアクロウが消し飛び、直撃を免れた個体は爆風に吹き飛び、飛んできたスケアクロウを日向が その手に持つ刀で斬り捨てる。

 

セリーナ「・・・っ!」

 

セリーナは艦娘達が戦っている悪魔とは別の気配を感じ、後方 上空を見上げる。空から白い何かが2つ、セリーナの居るビルの屋上に向かって飛来してくる。屋上に着き姿を現したのは、白銀の狼フレキ&ゲリ。そしてフレキ&ゲリの後ろで黒い炎のようなものが噴き上がり、中からフレキ&ゲリを従えるボルヴェルクが現れた。

 

セリーナ「お前達は・・・!?」

 

ボルヴェルクは嘗て、ダンテの世界でスパーダと戦い敗れた魔界の戦士で、辺境の神々の主神が大戦に敗れて転生した姿とされている。そしてダンテ自身も、嘗てデュマーリ島で この悪魔を倒している。

セリーナは この3体の悪魔を知っているような素振りを見せるが、いったい どういう関係なのだろうか?

更に、ボルヴェルクの隣で空間が歪み、中からドクターも現れた。

 

ドクター「愛しのセリーナ、我が妹よ」

 

セリーナ「兄上・・・!」

 

ドクター「()()() 以来、人間にも悪魔にも与せず、1人 隠れて生きてきた お前が、なぜダンテを再び この世界に招いた?」

 

セリーナ「あなたを止める為です」

 

ドクター「()()俺の邪魔をするのか?いけない子だ。お仕置きが必要だな」

 

ドクターの肌が死人のように青白くなり、眼球が黒一色となる。そして、セリーナに手を向け、魔力弾を飛ばす。セリーナは杖を翳し、魔方陣の盾で防御する。

 

セリーナ「兄上は、人間である事を捨ててしまったのですか!?」

 

ドクター「お前こそ ()()人間のつもりなのか?」

 

セリーナ「それは・・・」

 

ドクターの問いに、セリーナは苦虫を噛み潰したように顔が歪む。

ドクターは魔力弾を飛ばし続け、セリーナは魔方陣で防御に徹する。

 

赤城「提督!」

 

ダンテと黒ダンテの戦いは、ダンテが苦戦し始めていた。

 

ダンテ「(こいつ・・・この瞬間も強くなってやがる!)」

 

黒ダンテ「オラオラどうしたぁ!!」

 

黒ダンテはリベリオンに よく似た剣と閻魔刀の二刀流で攻め立ててくる。戦っている最中に黒ダンテのパワーとスピードが上がり、防戦一方とまではいかないが、ダンテの攻撃の手数が少なくなっていく。

榛名が戦闘の流れで、気付けばネロの近くまで来ていた。

 

榛名「ネロさん!ネロさん起きてください!」

 

榛名はネロを庇いながら砲撃し、起こす為に声を掛けるが、それでもネロは動かない。

そして、ビルの屋上では動きがあった。

 

ドクター「行け」

 

セリーナ「・・・っ!?待て!」

 

ドクターに命じられたボルヴェルクは、ビルから飛び降り、フレキ&ゲリも それに続く。

ボルヴェルクはダンテと黒ダンテの間に割って入るように剣を振り下ろし、地面が割れ、粉塵が舞い上がる。ダンテと黒ダンテは後ろに下がり、粉塵の中からボルヴェルクが姿を現す。

 

ダンテ「こいつは また、懐かしい奴の お出ましだな」

 

黒ダンテ「おい、何のつもりだ?邪魔するなよ」

 

深雪「あの時の狼だー!!」

 

足柄「狼ですって!?」

 

フレキ&ゲリは艦娘達の戦闘に乱入し、艦娘達を襲い始め、黒ダンテを無視してボルヴェルクもダンテに襲い掛かる。

 

黒ダンテ「そうかよ、お前も遊びたいんだな?」

 

そう言って黒ダンテも戦いに戻ろうとしたが、飛んできた銃弾を閻魔刀で弾く。見ると、ネロがブルーローズを構えたまま黒ダンテを睨んでいた。

 

ネロ「閻魔刀を返せ!」

 

ネロはブルーローズを撃ちながら黒ダンテに駆けていく。黒ダンテの剣と閻魔刀がネロに迫り、閻魔刀を躱し、黒ダンテの剣を右腕で防ぎ、近距離でブルーローズを撃つ。黒ダンテも頭を横に ずらして弾丸を避ける。近距離での剣と銃弾の応酬が始まる。

 

ダンテ「よせ!ネロ!」

 

ダンテはボルヴェルクにリベリオンの重い一撃を喰らわせ後ろに押し退ける。更に、ボルヴェルクを囲むように無尽剣『ルシフェル』で爆発する剣を配置し、ダンテの意思で起爆する。

無尽剣ルシフェルは、爆発する剣を無限に生み出す事が可能な魔具であり、生み出した剣は空中に固定でき、時間経過で爆発し、時にはダンテの意思で起爆する事も可能だ。

ルシフェルでの攻撃にボルヴェルクが怯んでいる間に、ダンテも黒ダンテへ特攻する。ダンテとネロ、2人分の攻撃を黒ダンテは余裕の笑みで受け止める。そこへ またボルヴェルクが突っ込んでくるので、ダンテが後ろを振り返り、ボルヴェルクの剣を受け止める。

 

ドクター「もっと おもしろくしてみようか」

 

セリーナ「何を・・・?」

 

空間が また歪み、中から『アルトアンジェロ』、『ビアンコアンジェロ』が何体も出現する。アルトアンジェロとビアンコアンジェロは地上へ飛来し、半分は黒ダンテとボルヴェルクを護るような布陣で地上に下り立ち、残りの半分は艦娘達に襲い掛かる。

 

黒ダンテ「まーた邪魔が入りやがるし・・・」

 

ネロ「何で・・・何で こいつらが ここに・・・!?」

 

ネロが驚くのも仕方がない。本来なら、アルトアンジェロとビアンコアンジェロが この世界に居るはずはないのだから。この2種類の悪魔は、魔剣教団に所属していたアグナスが造り出した人造悪魔だ。魔界で産まれた悪魔や、魔界の創造物とは訳が違い、ネロやダンテが居た世界にしか居ないはず。故に、この世界に居るはずがないのだ。

 

天龍「何なんだよ、こいつら!」

 

刀や矛を持っている艦娘は、アルトアンジェロとビアンコアンジェロが持つ剣や槍を受け止めながら白兵戦に移行する。

 

曙「だ、弾薬が!?」

 

敵の数が増え、弾切れになる艦娘も出てきた。いよいよ不味い状況だ。

ビルの屋上では爆発が起き、セリーナがビルの外へ放り出される。セリーナは自身の身体を宙に浮かせ、ゆっくりと地上に下り、ドクターもセリーナを追って地上に下りた。

 

ダンテ「全員 退却しろ!」

 

赤城「しかし、まだ民間人が━━」

 

ダンテ「いいから行け!命令だ!セリーナ、皆を逃がせ!」

 

セリーナ「全員 集まれ!」

 

ダンテはネロをセリーナの居る場所まで投げ飛ばし、セリーナが杖を構えると、全員の足下に魔方陣が光りながら現れた。

 

ネロ「ダンテ!」

 

ダンテは1人、迫り来る無数の悪魔を相手にする。エボニー&アイボリーで撃ち出した弾丸を浴びせ、ダンテ自作の対悪魔用のショットガン、『コヨーテA』で吹き飛ばし、リベリオンで叩き斬り、ギルガメスで打撃技を与え、ルシフェルで爆発する剣を悪魔に突き刺し、パンドラを3枚刃のブーメランにして斬り裂く。

 

ダンテ「早くしろ!」

 

セリーナ「うるさい!こんな人数 移動させた事ないから集中させろ!」

 

「「「お姉さま!?」」」

 

金剛は魔方陣の外に出てダンテに加勢する。

 

ダンテ「何やってる!?退却しろって言ったろ!」

 

金剛「提督!私は敵に背を向けマセン!もう提督1人を置いていくなんてしないヨ!一緒に ここを切り抜けて、鎮守府に連れ帰りマース!」

 

金剛は きっと、ジェスターとの決戦の日の事を言っているのだろう。あの時、艦娘達はダンテの命令で自分達だけで神殿から脱出、その後ダンテは行方不明となった。艦娘達は後悔した。ダンテを置いていかなければと。それから再会したのは、あれから何年も経ってからだった。

 

天龍「龍田、チビ達を頼むぞ!」

 

川内「私と夜戦する?」

 

龍田「天龍ちゃん!?」

 

神通「姉さん!?」

 

那珂「川内ちゃん!?」

 

天龍と川内も魔方陣から飛び出し、戦闘に戻る。

 

ネロ「俺も・・・!」

 

セリーナ「よし!ここから離れるぞ!」

 

ネロ「ちょっと待て!まだダンテ達が━━」

 

ネロも戦闘に戻ろうとしたが、セリーナの準備が整い、魔方陣の上に居た者は光に包まれ その場から消えた。

 

 

*Devil May Cry鎮守府 グラウンド*

 

気が付くと、ネロと艦娘達は鎮守府に居た。それを理解したネロは、セリーナに掴み掛かった。

 

ネロ「どうしてダンテ達を置き去りにした?」

 

セリーナ「足手まといが居ては半魔も戦いづらいだろう」

 

ネロ「足手まといだと・・・!」

 

加賀「ネロ、手を離して。相手は子供よ」

 

セリーナ「子供って言うな」

 

神通「姉さん・・・」

 

比叡「大丈夫だよ。司令は強いし、金剛お姉さまも一緒だから」

 

鳳翔「あなたが何者なのか、教えてもらえますか?」

 

セリーナ「いいだろう。お前達も魔に深く関わった者達だ。だが話は半魔が戻ってきてからにしよう」

 

そう言って、セリーナは その場から消えた。

 

 

*街*

 

金剛、天龍、川内は無数の悪魔を相手に傷だらけになりながらも戦い続けていた。

ドクターが指をスナップさせると、スケアクロウ、メガ・スケアクロウ、アルトアンジェロ、ビアンコアンジェロが姿を消した。意図が分からず、ダンテ達はドクター達を睨む。

 

ダンテ「さっきの悪魔、こっちの世界にも居たとはな」

 

ドクター「君達の世界にあるフォルトゥナ、だったかな?あの美しい悪魔を造った者は素晴らしい才能の持ち主だ。是非 会いたかったよ。君が殺さなければね。そこから発想を得て、俺も彼を造ってみたんだ」

 

ドクターは そう言いながら黒ダンテを見る。黒ダンテは、ドクターが造った人造悪魔だった。

そして、ドクターはダンテの世界のフォルトゥナや、そこであった事を知っている。そうであるならば、また別の疑問が浮上する。

 

ダンテ「どうやって調べた?」

 

ドクター「君もセリーナから聞いて知っているんじゃないか?この世界と君の世界の境界線が、今こうしている間にも崩れているのを」

 

そう、それが理由で、ダンテはセリーナによって この世界に連れてこられた。魔の気配が活発になり、それに伴い2つの世界の境界線が崩壊し始めた。

 

ドクター「お陰で君の世界に自由に行けるようにもなった。色々と調べさせてもらったが、実に興味深かったよ。スパーダ、バージル、テメンニグル、マレット島、デュマーリ島、偽りの神、フォルトゥナ。懐かしい名前も、ムンドゥス、アビゲイル、アルゴサクス」

 

ダンテ「全部 知ってるってか?筋金入りのストーカーだな」

 

ドクター「君という存在は唯一の誤算だった」

 

だが崩れ始めたのは、今に始まった事ではない。ダンテが初めて こちらの世界に来る少し前から、その兆候はあったのだ。ダンテの世界と艦娘の世界があるように、魔界も世界の数だけある。ドクターが今の時代で、悪魔を魔界から呼び出した時に、偶発的にも こちらと向こうの世界の2つの魔界が間接的に繋がってしまった。そのせいでジェスターは、魔界から こちらの世界に来てしまった。それだけならドクターにとって問題はなかったが、1つだけ誤算もあった。外の世界から悪魔に対抗できる存在も呼べるようになってしまい、ダンテは度々こちらの世界に来るようになった。境界線は以前よりも大きく崩れ始めている。お陰で、こちらからダンテの世界に行けるようにもなった。だからセリーナは、直接ダンテを呼んだのだ。

 

ドクター「だから利用した。君やジェスターを使い神殿を復活させ、呉の提督に力を与えるのを条件に、艦娘という実験素体の引き渡し。君達は本当に いい駒だったよ」

 

ドクターの話を聞き、金剛、天龍、川内はドクターを睨む目が更に鋭くなる。

そこへセリーナが姿を現した。

 

ドクター「戻ってきたか」

 

ダンテ「皆は?」

 

セリーナ「無事だ」

 

ドクター「誤算だったのはセリーナ、お前もだ。だが今回の目的は達成された」

 

セリーナ「何故その刀に拘るのです?」

 

ドクター「我らは今となっては不死だ。しかし この刀は危険だ。安全の為に、これは預からせてもらうよ」

 

空間が歪み、ドクター、黒ダンテ、ボルヴェルク、フレキ&ゲリは中に入っていく。

 

金剛「逃がさないヨ!」

 

金剛が足止めする為に砲撃するが、一足早く空間の歪みが消え、ドクター達は姿を消してしまった。閻魔刀も そのまま持ち去られてしまった。

 

天龍「閻魔刀、取られちまったな」

 

ダンテ「フッ、いつか取り戻すさ。初めての事じゃないしな」

 

ダンテは あまり焦ってはいないようだ。

ダンテ達も、セリーナの力で鎮守府に戻る。

 

 

・・・・・・

 

*???*

 

四方八方、金属で出来た無機質な部屋に、ドクターと黒ダンテが向かい合っていた。様子が おかしい。何か揉めているようだ。

 

黒ダンテ「何で邪魔しやがった!」

 

ドクター「君こそ閻魔刀を奪ったら すぐに戻る手筈だった。なのに どうして戻らなかった?」

 

黒ダンテ「この刀の試し斬りがしたくてね」

 

ドクター「そんな必要はない。渡せ」

 

黒ダンテ「どうせアンタは使わないんだろ?だったら俺が使わせてもらう」

 

ドクター「もし彼らの手に戻れば厄介な事になる。それは ここで保管しておくべきだ」

 

黒ダンテ「俺が敗けるとでも?」

 

黒ダンテは鋭い眼光でドクターを睨む。強さを渇望する黒ダンテからすれば、ドクターの言葉は聞き捨てならなかった。

 

ドクター「そうは言っていない。だが、万が一に備えておくべきだ」

 

黒ダンテ「俺は敗けねぇ。それなら問題はないだろ?」

 

ドクター「・・・・・・仕方ないな」

 

黒ダンテは笑った。ドクターの言葉を、了承の意味で捉え、上機嫌で部屋から出ていった。

 

ドクター「性格に問題有り、か・・・」

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 会議室*

 

セリーナからの話を聞く為に、全員が会議室に集まっていた。しかし、艦娘も かなり増え、全員が集まるとなると広い会議室でもギュウギュウで、足を踏んでしまったり お互いに押し合ってしまう。まだダンテも よく知らない艦娘も居るので、かなりの人数だ。金剛、天龍、川内は入渠で高速修復材を使い すぐに傷を治し、彼女達も会議室に居る。セリーナは1人で椅子に座り、スペースを確保していた。

 

セリーナ「うむ、苦しゅうない」

 

天龍「いや苦しいんだよ!」

 

瑞鶴「提督さん、まだかな?」

 

会議室にダンテ、ネロ、赤城、加賀、鳳翔、大淀の姿はなかった。5人は会議室の外に居た。

 

ネロ「どういうつもりだ!」

 

ネロはダンテの胸ぐらを掴み、壁に押し付ける。ネロは、ダンテが自分を放り投げ、戦闘から離脱させた事を怒っていた。ダンテから手を離し、どこかへ行こうとする。

 

ネロ「閻魔刀を取り戻しに行く」

 

ダンテ「場所も分からずにか?」

 

ネロ「探して見付ける」

 

ダンテ「俺が探しても見つからなかったんだぞ。少しは年長者の話を聞け」

 

ダンテはネロの肩を掴み歩みを止めさせる。

 

ネロ「手を退けろ」

 

ダンテ「嫌だって言ったら?」

 

ネロ「退けろって言ってるだろ!!」

 

ネロはダンテの顔面を右腕で殴り飛ばし、ダンテは赤城達に向かって吹き飛ぶ。一緒に居た赤城達は慌てて床に伏せ、ダンテを避ける。受け止めるのではなく避ける事を考えると、赤城達も中々に冷たい。

 

ダンテ「上等じゃねぇか」

 

大淀「2人共やめてください!」

 

鳳翔「こんな事をして、何の意味があるんですか!」

 

立ち上がったダンテもネロに殴り掛かる。それから2人の殴り合いが始まり、赤城達も止めるに止められなくなる。

 

蒼龍「何か、外が騒がしいような・・・?」

 

会議室に集まっていた艦娘達が疑問に思っていると、会議室の壁が木っ端微塵に吹き飛んだ。そのせいでギュウギュウ詰めだった会議室の艦娘達はドミノ倒しの如く倒れていく。壁にできた穴からネロとダンテが殴り合いながら入ってくる。

 

天龍「な、何だぁ!?」

 

吹雪「司令官!?何してるんですか!?」

 

セリーナ「ん?喧嘩か?」

 

ネロとダンテは殴り合いながら動き回るので、艦娘達も巻き込まれないように会議室をグルグル回りながら逃げる。セリーナは出されたストロベリーサンデーを呑気に食べながら、忙しなく動く2人を見ていた。

 

 

・・・・・・

 

叢雲「や、やっと止まった・・・」

 

しばらく そんな状況が続き、殴り合いも終わった。艦娘達は狭い空間を逃げ回っていたので疲れた。

 

ダンテ「頭は・・・冷えたか?」

 

ネロ「うるせぇよ・・・」

 

ダンテ「お前のせいでムダに疲れた・・・」

 

ネロ「だから うるせぇよ・・・」

 

今、ネロとダンテは大の字で寝転がり、肩で息をして休憩している。

 

赤城「すぐに喧嘩になるの、やめてください」

 

加賀「どうしてもって言うなら、外に行って」

 

ダンテは赤城に、ネロは加賀に引っ張り起こされたのだが、加賀の言葉が新たな引き金になろうとしていた。

 

ダンテ「よし、外でやるか?」

 

ネロ「俺も そう思ってたとこだ」

 

加賀の言葉を本気にし、外で喧嘩の続きを始めようとする2人。これでは いつまでも、落ち着いてセリーナの話が聞けない。

 

北上「はいはい終わり終わり、ネロは そっちに座って」

 

大井「提督も、北上さんが終わりって言ってるんだから やめてください!不愉快です!」

 

いい加減にしてもらいたい艦娘達は、強制的に2人を椅子に座らせる。また喧嘩にならないように艦娘達が2人を取り囲み、バリケードの役目を果たす。ネロとダンテは向かい合う席に座らされたのだが、お互いに顔を背け目を合わせようとしない。

 

ネロ「俺は閻魔刀を探しに行く」

 

ダンテ「だから話を聞けよ」

 

陸奥「あなたも話を聞きなさいよ。いつまでも話が進まないでしょ」

 

ダンテ「お前のせいで陸奥に怒られた」

 

ネロ「ふざけんな!人のせいにするなよ!」

 

長門「いい加減にしろ!今 優先するべきは この娘から話を聞き、全員の意思を1つにし、問題を1つずつ対処していかなければならない!そうだろ!喧嘩なら その後にしろ!」

 

長門の一喝に、会議室に静けさが戻った。流石ビッグ7と呼ばれる戦艦なだけはある。だが1人だけ不満そうに長門を睨んでいる者が居た。セリーナだ。“この娘”と言ったのを子供扱いされていると考え、不満なのだ。それは仕方がない。セリーナの見た目は暁や雷、電ぐらいで、どう見ても子供にしか見えない。

 

鳳翔「では、あなたが何者なのか、そろそろ教えてくれますね?」

 

セリーナ「半魔よ、話して良いな?」

 

ダンテ「いいんじゃないか、役者も揃ったし、俺と一緒に居れば嫌でも首 突っ込む事になるだろうしな」

 

セリーナ「なら、全てを話そう。事の始まりと、今、世界に何が起きているのか」




考えてた事を文字にすると、思っていた以上に長くなる・・・。
想定していた話の折り返し地点にも来てません。
今回のシリーズは長くなりそうな予感です。
まぁ、ゆっくり落ち着いて進めていきます!

次回も よろしく お願いいたします!
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