Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

82 / 551
81話です!どうぞ!


Mission81 死体~カルト集団のハロウィン~

*街*

 

今日はハロウィン。街もイベント事で受かれている。

そんな楽しい日にも関わらず、街の とある場所では警察が事件の捜査をしていた。最近 死体が よく発見される。近年、ハロウィンの時期になると、不思議と この手の事件が増える。被害者は普通の一般人から黒いローブを身に纏った怪しい者まで居る。被害者の中には、刃物で身体に何かの文字が彫られているが、それが何を意味するかは分かっていない。警察は これを連続殺人事件として捜査していた。

 

刑事「また死体か・・・」

 

彼は、以前ダンテに仕事を依頼した刑事だ。今回の事件は彼が担当している。

彼は今、不機嫌だった。それも そのはず。彼は ある事件を降ろされた。それは以前ダンテに依頼した傭兵絡みの事件だ。デカいヤマだと張り切っていたが、上から捜査を打ち切るように圧力を掛けられ、捜査は公安が引き継いだ。そして、彼は今の事件に回された。

 

刑事「また あの提督さんの所にでも連絡してみるか。無関係でもないしな」

 

 

*Devil May Cry鎮守府 吹雪型の私室*

 

部屋では初雪がゲームをしていた。だが1人ではない。セリーナと一緒にゲームをしていた。

 

初雪「また負けた・・・」

 

セリーナ「妾に勝とうなど、3000万年 早いわ!」

 

このように、初雪はセリーナを相手に連敗していた。

セリーナはゲームにも詳しかった。それだけでなく、現在の文明に関する事にも詳しかった。今まで人目を避けて無人島で1人で生活していたのに、なぜ詳しいのかは謎である。

鎮守府は平和そのものだったが、今回は少し様子が違った。

 

 

*執務室*

 

執務室ではダンテがボーッとしながら椅子に座っており、ネロは何かを忘れている気がして、ソファーで横になりながら考え事をしていた。そして、今日の顔合わせで隼鷹、その姉妹艦である飛鷹が執務をしていた。正確には執務をしているのは飛鷹だけで、隼鷹は ずっと酔っ払っている。

そこへ、初雪 以外の駆逐艦が大挙して執務室へ押し掛けてきた。

 

『トリック・オア・トリート!お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ!』

 

皆いつもの制服ではなく、何かしらのコスプレをしている。そうでない者は、ハロウィンに関連する物を身に付けていた。

 

飛鷹「そういえば、今日はハロウィンだっけ」

 

隼鷹「いいねー!提督、お菓子 頂戴よ」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

沈黙!

ダンテは、「こいつら何 言ってんの?」みたいな冷ややかな眼差しをしていた。ネロも自分には関係ないと思いながらも、成り行きを見ていた。それだけで、お菓子を用意してくれていない事を察する駆逐艦達。

そもそも、ハロウィンだからと言って わざわざ お菓子を用意するダンテではないだろう。

お菓子を用意してくれていない事が分かった途端、駆逐艦達はイタズラする為に、ダンテにジリジリと にじり寄っていく。一部の駆逐艦は、何故かネロにも にじり寄っていく。

 

ネロ「(おいおい・・・)」

 

そこに、今度は大淀 以外の軽巡と雷巡の艦娘、そして明石が大挙して執務室に押し掛けてきた。何の用かと言うと・・・

 

『トリック・オア・トリート!お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ!』

 

駆逐艦と一緒だった。

軽巡の艦娘達も お菓子が無い事が分かると、ダンテに にじり寄ってくる。

既に執務室は、艦娘でギュウギュウだった。

 

『トリック・オア・トリート!お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ!』

 

そこに、今度は重巡と航空巡洋艦の艦娘が来た。その内の数名は ただの付き添いで来ただけだ。だが先に来ている者も居て執務室に入り切らず、外の廊下に溢れている。無理に入ろうとして押しくらまんじゅう状態だ。飛鷹と隼鷹は、他の艦娘達の影に埋もれてしまった。ネロはソファーの上に立ち、状況を把握できるようにしている。

 

ダンテ「ちょっと待て。重巡は どう見ても大人の奴も居るだろ。寧ろ お菓子あげる側だろ」

 

利根「吾輩は お菓子が欲しいぞ!お菓子お菓子お菓子お菓子!」

 

利根も お菓子をあげる側のはずだが・・・。

利根に続いて皆で お菓子を ねだってくる。いよいよ面倒な状況になってきた。

 

金剛「これじゃ入れないデース。提督ぅー!」

 

一部の戦艦まで来てしまった。理由は先に来ている者達と同じだ。

だが戦艦は どう取り繕っても お菓子をあげる側だ。間違っても貰う側ではない。

 

瑞鶴「ちょっと!何なのよ これ!?」

 

ゴーヤ「なー!?出遅れたでち!」

 

更には鳳翔 以外の空母と潜水艦まで来てしまった。皆お菓子に飢えている様子。

あまりの大人数で押し掛けてくるものだから、ダンテも呆然としている。

執務室の外から赤城の声が聞こえる。

 

赤城「提督!お菓子ください!」

 

ダンテ「無い!うちは お菓子のバーゲンセールはやってねぇ。帰れ」

 

『イタズラしちゃうぞ!』

 

艦娘達から脅し文句が返ってきた。だが救いの手は差し伸べられた。丁度そこに電話が掛かってきたのだ。

 

ダンテ「おい電話だ。静かにしろ」

 

ダンテは そのまま電話に出た。流石に その時だけは艦娘達も静かになったが、ダンテを見る艦娘達の目は1ミリも動かない。恐過ぎる。

 

ダンテ「それはアンタの仕事だろ?・・・・・・何?・・・分かった」

 

話が終わったのか電話を切る。これで お菓子の話に戻れると思い、艦娘達はソワソワしだすが、期待は裏切られる事になる。

 

ダンテ「仕事だ」

 

『お菓子は!?』

 

ダンテ「帰りに買ってきてやるよ」

 

仕事に行こうにも出口は艦娘達に塞がれて出る事ができない。仕方なく、ダンテは窓から外に出た。お菓子を貰えず、ダンテも居なくなった。艦娘達は残っているネロを見詰める。

 

ネロ「・・・え?」

 

危険を察知したネロも、艦娘達を飛び越えて窓から脱出した。ネロも逃げた後、飛鷹が他の艦娘を押し退けて這い出てくる。

 

飛鷹「執務の邪魔だから出ていって!」

 

 

・・・・・・

 

*公園*

 

ダンテは呼び出された公園へと来ていた。ネロも、あの後ダンテに付いてきたので一緒に居る。

公園のベンチには、以前 仕事を依頼してきた刑事が居た。

 

ダンテ「市民を護る警察も、そうしてるとサボりに見えるな」

 

刑事「うるせぇ・・・来てくれた事には感謝してる」

 

刑事はネロも一緒に居る事に気付き、手短に挨拶した。ネロも口数 少なく挨拶し返す。挨拶も そこそこに、本題に入る事にした。この刑事は電話で気になる事を言っていた。今は そちらが重要だ。

 

ダンテ「んで、殺人事件と俺が どう関わってくるんだ?」

 

刑事「お前さん、ここいらじゃ有名になってるのは知ってるか?」

 

ダンテ「みたいだな」

 

刑事「その後始末をしてくれ」

 

ダンテ「後始末?」

 

黒いローブを身に纏った者達は、悪魔を倒すダンテを“神の遣い”として信奉しているカルト集団。最初は自警団紛いな事をしていたが、いつしか暴走を始め、人間を殺し始めた。何人かは逮捕しているが、その彼らの言い分は“悪魔に与していたから殺した”“悪魔に堕落させられる前に殺してあげた”と、何とも自分勝手 極まりない言い分だった。質が悪いのは、明らかに悪魔とは関係のない主婦なども殺されていること。

 

ダンテ「傍迷惑な話だな」

 

無関係な人間まで殺されているのは勿論だが、ダンテとしては、頼んでもいないのに勝手に崇められるのは迷惑な話だ。

ネロにも思う所はある。“悪魔だ”“神だ”と言って、無関係な人間まで巻き込むのは許される事ではない。ネロは魔剣教団の事を思い出していた。

だが人間を襲っているだけなら警察の仕事だ。ダンテが出るまでもない。重要なのは ここからだ。

 

刑事「そのカルト集団の死体も急に増えた」

 

ダンテ「悪魔退治してるつもりの悪党を、他の誰かが退治してるってか?」

 

刑事「そうじゃないだろう」

 

発見されたカルト集団の死体には、獣に襲われたような引っ掻き傷があり、他にも焼死、毒死、圧死、細くて鋭利な物で貫かれていたりなどがある。人が その手の方法で殺人を犯すには、手間が掛かる。

 

刑事「俺は悪魔だと思ってる。お前さんには そっちを どうにかしてもらいたい」

 

ダンテ「ギャラは貰うぜ」

 

刑事「分かってるよ・・・」

 

と言っても、手掛かりは何もない。逮捕した信者も、肝心な事は黙秘している。闇雲に手掛かりを探しても愚策だろう。

 

ダンテ「とりあえず、逮捕した奴に面会したい」

 

刑事「おいおい、あいつらは口を割らねぇぞ」

 

ダンテ「やるだけ やってみるさ」

 

ダンテを崇めているなら、簡単に情報を吐く可能性もある。なので3人は、警察署に一旦 向かう事にした。

 

 

・・・・・・

 

*警察署 取調室*

 

1人の男が、取調室に連れてこられた。隣の部屋では、刑事が1人で取調室の様子を見ている。取調室に、遅れてダンテとネロが入ってきた。男は、ダンテを見た途端に嬉しそうな顔をした。

 

信者「おぉ、あなたは神の遣い!あなたに お会いできて光栄です!私に手を差し伸べてくださるのですね!」

 

興奮気味の男に若干 引きながら、ダンテとネロは呆れながら お互いの顔を見合わせる。

気を取り直して、聞けるだけ情報を引き出したい。ここから取り調べごっこが始まる。ダンテはカルト集団が殺したと思われる被害者の写真を、机に並べていく。

 

ダンテ「さて、これは お前らが殺した人間だが、悪魔と関係あるって?」

 

信者「そうです!こいつらは悪魔に堕落させられた愚か者共です!あなたの お手伝いがしたく、悪魔に与した者共を狩り続けてきました!」

 

ダンテ「何の根拠があって悪魔に与したって言える?」

 

信者「・・・・・・・・・」

 

ダンテ「(おいおいおいおいおい、そこ黙っちまうのか?)」

 

信者は そのまま黙り込んでしまった。どう考えても適当な理由を付けて人を殺していたとしか思えない。

時間も掛けていられないので、今1番 知りたい事を質問する。

 

ダンテ「お前らのアジトは どこだ?」

 

信者「それは言えません」

 

ダンテ「お前らが崇める神の遣いにも言えないってか?罪深いな。そんなんじゃ、死んだ後に いい子が行けるって所に行けないぞ」

 

信者「・・・・・・・・・」

 

喋りたくなるように冗談も交えながら言ってみるが、返ってくるのは沈黙のみ。

 

ダンテ「ネロ」

 

ネロ「OK」

 

仕方ないので選手交代する。ネロは男の胸ぐらを掴んで無理矢理 立たせ、そのまま壁に叩き付けた。これには男も焦ったのか、口を開く。

 

信者「よせ!俺には黙秘権がある!」

 

ネロ「残念だったな、今日はねぇよ」

 

信者「や、やめろー!」

 

急に現実的な事を言い出したが、喋らないなら仕方がない。ダンテとネロによって、非合法な取り調べが始まる。

 

 

・・・・・・

 

しばらくすると、ダンテとネロが取調室から出てきた。刑事も隣の部屋から出てくる。

取調室には男が倒れたまま動かず、部屋は滅茶苦茶になっていた。取調室の惨状に、刑事は頭を抱える事になってしまった。

しかし、情報は聞き出せた。カルト集団の現在のアジトは分かった。それだけではない。今日も拐ってきた人間を殺すらしい。それは いつも深夜に行われると言っていた。

 

刑事「連中の居場所を聞き出してくれたのは有り難いが、悪魔は どうすんだ?」

 

あの男は、自分達を襲う悪魔の正体や居場所は知らないらしい。アジトに行けば、1人ぐらい誰か知ってるかも知れない。

 

ネロ「今は連中のアジトに行くのが先だ。悪魔だの神だの もうウンザリだ。それで関係ない人間に手を出すのは気に入らないしな」

 

ダンテ「張り切るのはいいが、空回りするなよ」

 

ネロ「平気だって」

 

 

・・・・・・

 

*廃墟*

 

深夜の廃墟では、黒いローブを身に纏った者達が集まっていた。彼らは台を囲むように立ち、台には1人の女性が寝かせられていた。意識はないようだ。

メンバーのリーダーと思われる者が儀式めいた口上を述べ、短刀を女性に突き刺そうとしていた。

そこへ、招かれざる客が来た。

 

ダンテ「こんな血生臭い所で よく集会なんてできるな。俺なら新鮮な空気が吸える場所で、美女とデートがしたいもんだ」

 

現れたのはダンテとネロだった。

カルト集団は見付かった事に最初は驚いていたが、相手がダンテと分かると、警察に逮捕されていた男と同じような反応を見せた。だが、次のダンテの言葉で狼狽える事になる。

 

ダンテ「その女を放せ」

 

信者「何故です!?この女は悪魔の手先だ!」

 

ネロ「ただの殺人鬼集団が、関係ない人間の命を奪っておいて何 言ってやがる。お前らの方が、悪魔より ずっと醜いぜ」

 

信者「何を・・・!」

 

ダンテ「どうせ、大方いい事してるつもりの自分達に酔ってるだけだろ?たまに居るんだよなぁ、こういうバカが」

 

信者「もういい!お前ら、殺ってしまえ!」

 

2人の言い分に腹を立てたカルト集団は、ダンテとネロに襲い掛かってきた。それを見て、ダンテが上に向かって1発の銃弾を撃ち、カルト集団の動きは止まった。だが それは、相手を牽制する為のものではない。ただの合図だ。

 

刑事「突入ー!」

 

一斉にパトカーのヘッドライトと回転灯が点き、廃墟を包囲していた機動隊が突入してきた。

焦ったカルト集団は一斉に逃げ始めたが、そうは問屋が卸さない。

 

ネロ「逃がすかよ!」

 

ダンテ「よっと」

 

ネロはカルト集団の方に飛び込み、急所を狙って這いつくばらせていく。ダンテも、逃げるカルト集団の足を引っ掛け転ばせる。そこを突入してきた機動隊が取り押さえていく。ダンテとネロの協力もあり、廃墟に居たカルト集団は全員 捕まった。

ダンテとネロはパトカーで連れていかれる前に、カルト集団のリーダーに他の信者を襲っている存在について質問した。すると、意外と素直に喋った。

 

信者「皆 悪魔に殺された。ここから南に10キロ程 行った所にある森林公園に、悪魔が住み着いている。今、腕の立つ連中が討伐しに行ってる」

 

いくら腕が立つと言っても、素人が悪魔を相手にするには危険過ぎる。放っておく訳にもいかず、ダンテとネロはパトカーを1台 拝借して、森林公園へと急ぎ向かった。

パトカーを私用で使ったり、勝手に部外者に貸すと始末書を書くハメになる。もっと悪ければクビが飛ぶ。刑事は またもや頭を抱える事になった。

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

ネロ「道 空けてくれー!」

 

ダンテが運転するパトカーの回転灯を点け、サイレンをガンガンに鳴らしながら走る。

 

ネロ「パトカーに乗るなんて初めてだ」

 

ダンテ「俺は前に乗るのが初めてだ」

 

ネロ「・・・何やらかしたんだよ?」

 

ダンテ「仕事だ」

 

ダンテは昔、白昼堂々とチンピラを殴り飛ばし逮捕された事がある。その時は仕事で厳重な刑務所に入る必要があり、逮捕されたのは願ったり叶ったりだった。

 

ネロ「もっと飛ばせないのか?」

 

ダンテ「これが性能の限界だ」

 

それでもパトカーは、猛スピードで走っていった。

 

 

・・・・・・

 

*森林公園*

 

森林公園に着き、ダンテとネロは中へ入る。

少し進むと、木の上から悪魔が降ってきた。

 

ダンテ「これまた懐かしい お猿さんだな!」

 

2人は悪魔の大群に囲まれた。

その悪魔は『ムシラ』、『ホムロムシラ』、『グブスムシラ』、『ジョモツムシラ』。悪魔の餌食となった罪人の魂の悪意や、欲望の残骸から生まれた低級な悪魔だ。

ムシラは一見 臆病だが、実は残忍や貪欲の化身であることを忘れてはならない。

ホムロムシラは、滾る欲望が不浄の炎となって現われ、その炎を身に纏っている。

グブスムシラは、歪んだ憎悪が猛毒となって、犠牲者を苦しめる。

ジョモツムシラは、常に魔界の邪気を受けている為、その力は地上に出る同族よりも強い。

発見されたカルトのメンバーの死体は、この悪魔達の仕業だ。

 

ダンテ「こいつらは大した相手じゃない。速攻で片付けるぞ」

 

ネロ「了解だ」

 

悪魔の大群は一斉に飛び掛かるが、ダンテ自作のショットガン、コヨーテ・Aで吹き飛ばされ、更にダンテは、コヨーテ・Aをヌンチャクのように振り回しながら撃つ『ファイアワークス』で全方位をカバーする。

ネロも飛び掛かってくる悪魔を踊るように躱しながら、ブルーローズで弾丸を撃ち込む。

 

ネロ「汚いな!」

 

ジョモツムシラが毒液を吐いてくるが、ネロは これをバク転で回避。お返しにデビルブリンガーで殴り飛ばした。

 

ネロ「しつこいんだよ・・・!」

 

目の前に居る悪魔は大した事はないが、次から次へと現れては襲い掛かってくる。ここで足止めを喰らう訳にはいかない。ダンテとネロは悪魔を倒しながら、森林公園を駆け抜け奥を目指す。

お猿さんが襲い掛かってくるのは変わらないが、奥へと進む道中、『メフィスト』が2体と『ファウスト』が1体 現れた。

メフィストは黒い霧状のガスを発しつつ、宙を浮遊する下級悪魔。このガスの力によって、物質を すり抜ける事ができる。まるで無慈悲な死神を思わせる外観だが、本体は小さく臆病な生物である。

ファウストはメフィストと近種の悪魔であるが、より知性が高く、残忍な性質を持つ上級悪魔だ。頭には、ガスで形成した魔女の帽子を思わせる帽子を被っている。

 

ネロ「何だよ、悪魔もハロウィンか?」

 

ダンテ「そっちは任せるぞ」

 

ダンテがムシラの大群を引き付け、ネロはファウストとメフィストに向かっていく。ファウストとメフィストが爪を伸ばし、突き刺し攻撃を繰り出してくるが、ネロは何度も地面を転がるようにして躱していく。同時にブルーローズに自身の魔力を注ぎ込み、『チャージショット』を繰り返しメフィストのガスを剥ぎ取っていく。纏っていたガスが消え、地面に落ちたメフィストを ぶつ切りにするかの如く、レッドクイーンを何度も叩き付けるように斬る。その後もレッドクイーンによる連撃を浴びせる。

次にデビルブリンガーを3度 伸ばし、もう1体のメフィストのガスを剥ぎ取る。落ちたメフィストに突進しながら薙ぎ払うように斬る『ストリーク』を繰り出し、更にデビルブリンガーで引き寄せ、地面に叩き付けてから投げ飛ばした。投げられたメフィストは木に へばり付くように ぶつかり、落ちる前にネロのチャージショットで消し飛んだ。これで2体のメフィストが消滅した。残るはファウスト1体。

 

ネロ「次は お前だ」

 

チャージショットでファウストが纏っているガスを剥がそうとするが、ファウストは木を すり抜け それを盾にする。何度もガス剥がしを試みるが、森林公園内の木々が障害物となり思うようにいかない。

 

ネロ「調子に乗りやがって・・・!」

 

ダンテ「飽きた。ネロ、交代しろ!」

 

入れ替わり、ネロがムシラの大群を相手にし、ダンテがファウストと相対する。

ダンテは災厄兵器パンドラを掲げるように見せ、パンドラをトントンとノックする。対して、ファウストは やれるものなら やってみろと言わんばかりに、木々を すり抜け挑発してくる。

パンドラをレーザー砲に変形させ、レーザーを発射する技『リヴェンジ』を放つ。ファウストは また木を すり抜け、その木を盾にするが、レーザーは木々を巻き込んでファウストを呑み込んだ。ガスが剥がれ、ファウスト本体が地面に落ちる。ダンテはリベリオンの突き技スティンガーを放ち、更に無数の突きを繰り出す『ミリオンスタッブ』で何度も攻撃を浴びせる。ファウストはミリオンスタッブから離脱し、再びガスを身に纏う。爪を伸ばして突き刺し攻撃を出してくるが、ダンテはバックステップで回避。そして、パンドラをガトリング砲に変形させる『ジェラシー』、バズーカに変形させる『ヘイトリッド』、ミサイル発射可能な移動砲台『アーギュメント』を放ち、ガスなど無意味と思わせる程に撃てる物を撃つ。ファウストは再びガスを剥がされ、地面に落ちても何かしら飛んで来る。

 

ネロ「貰ったぁぁあ!!」

 

そこへ、ムシラの大群を片付け終わったネロが上から急降下。レッドクイーンを突き立てるように繰り出す一撃『スプリット』で止めを刺した。

 

ダンテ「おいおい、人の獲物 盗るなよ」

 

ネロ「早い者勝ちだろ?」

 

ダンテ「へっ、悪ガキめ」

 

一仕事した気分のダンテとネロだったが、男の断末魔の叫びが木霊した。

2人は森林公園の更に奥へと急いだ。

 

 

・・・・・・

 

奥まで来ると、丁度カルト集団のメンバーの1人が、大型悪魔に叩き潰される所だった。

周りには他のメンバーの死体も転がっている。どれも潰されるように殺され、人間の中身が飛び散っている。

カルト集団を殺した悪魔は『オラングエラ』。大型で怪力の持ち主であり、敏捷性を備えた危険な魔獣。本来は南洋の密林に現われる事が多い悪魔だ。

 

ネロ「今度はゴリラかよ」

 

ダンテ「やっぱり居たか」

 

ムシラが現れていたので、ダンテは この悪魔も居る気がしていたが、その予想は当たっていた。

そこで、ダンテのスマホに着信が入る。着信画面には『赤城』の文字。

 

ダンテ「何だ?まだ仕事中だ。目の前にゴリラが━━」

 

赤城『提督!鎮守府が襲撃を受けてます!』

 

ダンテ「深海棲艦か?」

 

赤城『それが、武装した人間なんです!』

 

ダンテ「人間~?」

 

赤城『早く戻ってください!あっ!?加賀さん!』

 

そのまま通話が切れてしまった。

 

ネロ「どうした?」

 

ダンテ「鎮守府が人間に襲われたらしい」

 

ネロ「なっ!?何で鎮守府なんかを・・・?」

 

ダンテ「ここは任せていいか?」

 

ネロ「俺1人で充分だ」

 

悪魔をネロに任せ、ダンテは鎮守府へと戻る為に来た道を引き返す。

そしてネロは、レッドクイーンを手にオラングエラと向き合う。

 

ネロ「待っててくれるとはな、お利口さんなゴリラだ」

 

今の今まで、オラングエラは攻撃もせずに待っていてくれた。攻撃する隙はあったはずだが、何故そうしたのかは定かではない。

オラングエラは宙に飛び上がり、ネロに向かって急降下しながら拳を叩き付けてくる。ネロは その場から飛び退き、木の枝に座りながらレッドクイーンを肩に担ぐ。

 

ネロ「相手を叩き潰すだけか?もっと お利口さんな所を見せてくれよ」




1話 完結を目指したんですが、ムリでした!
あまりにも長くなるので・・・。
なので予定を変更して、次にやる予定だった話と くっ付けて次回に持ち越しにする事にしました。

次回も よろしく お願い致します!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。