Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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84話です!どうぞ!


Mission84 ダンテVSネロ?~反撃 開始!~

*街*

 

ダンテは1人で、黒ダンテ、ボルヴェルク、フレキ&ゲリ、4体の悪魔を相手に立ち回っていた。黒ダンテが自身の剣と閻魔刀で斬り掛かれば、ダンテはリベリオンで それを受け止め、エボニーを撃つ。

ボルヴェルクが大剣で突き技を繰り出せば、ダンテはそれを避け、ギルガメスで殴り掛かる。ボルヴェルクは剣の腹でガードし、後ろに後退する。

フレキ&ゲリが素早い動きでダンテを撹乱しながから動き回り、隙を見て襲い掛かれば、ダンテはルシフェルで自身の周りに爆発する剣を配置する。これによってフレキ&ゲリも迂闊に攻撃できない。

 

黒ダンテ「コロコロと武器を変えやがって・・・目が回るぜ」

 

ダンテ「そいつは悪かったな。俺が持ってる魔具を全部 披露できなくて残念だ」

 

黒ダンテ「そうかよ」

 

ダンテ「1つ分からないな。お前程の力を持った奴が、どうしてアーロンに従ってる?」

 

黒ダンテ「アーロン?・・・あぁ、ドクターの事か。俺は強い奴と戦いたい。あいつが欲しがる力を手に入れれば、俺と戦ってくれる約束だからな。その前に お前を倒す。お前を倒して俺が本物になる。ダンテは2人も要らない」

 

ダンテと黒ダンテは互いに剣を振り下ろし、鍔迫り合う。

 

ダンテ「お前は俺にはなれない。お前には魂がない!」

 

黒ダンテ「その通りだ。だから恐怖も感じない!」

 

両者は互いに押し退け合い、後ろに後退する。

そして、透かさずボルヴェルクとフレキ&ゲリが追撃を仕掛けてくる。ダンテはギルガメスによる蹴り技でフレキ&ゲリを蹴り飛ばす。

ボルヴェルクが大剣の切っ先を向けながら突進してくるが、ダンテは すぐにルシフェルの爆発する剣を配置し、爆発によりボルヴェルクは後ろに下がる。

そこにネロが現れた。その場に居た者は全員ネロに気付き、動きを止めた。

 

黒ダンテ「(チッ、もう来たのか)」

 

楽しみな時間が終わりかと思い、黒ダンテは密かに舌打ちをした。

 

ダンテ「ネロ、そっちは どうなった?」

 

ネロはダンテの問い掛けに答えない。その代わり、ネロはレッドクイーンを抜いた。駆け出し、レッドクイーンを振り下ろす。その相手は・・・

 

ダンテ「・・・何のつもりだ?」

 

ダンテだった。

ネロは何も答えない。

レッドクイーンで何度も斬り掛かり、ダンテはリベリオンで防いでいく。デビルブリンガーで殴り掛かると、ダンテはリベリオンの腹で受け止めようとしたが、受け止め切れずに建物の壁を突き破りながら吹き飛んだ。それを追ってネロも中に入る。

 

ダンテ「お前、何 考えてんだ!」

 

ネロ「キリエが・・・」

 

ダンテ「キリエの お嬢ちゃんは今 関係ないだろ?」

 

ネロ「キリエが捕まった!」

 

ダンテ「・・・そういう事か」

 

ダンテは1つの失態を犯していた事に気付いた。セリーナから聞いた世界の境界線の話、黒ダンテが閻魔刀を狙ってフォルトゥナに現れた話、この話を聞いた時点で気付くべきだった。敵は自由に自分達の世界に行ける。ネロを都合のいい駒にする為に、キリエを拐ってきたに違いない。そのキリエが、アレックス・テイラーか傭兵に捕まっているなら、アレックス・テイラーとアーロンは繋がっている事になる。

 

ダンテ「(俺とした事が、ぶん殴ってでも元の世界に帰らせるべきだったな・・・。大方 俺とネロの共倒れを狙ってるってところか?)」

 

 

*建物の屋上*

 

ダンテとネロが戦っている近くの建物の屋上にアーロンが居た。そこに、黒ダンテとボルヴェルク、フレキ&ゲリが合流した。

 

アーロン「ご苦労だったね」

 

黒ダンテ「納得いかねぇな!オリジナルを殺すなら俺に殺らせればいいだろ?」

 

アーロン「ネロが敗ければね」

 

黒ダンテ「あん?」

 

アーロン「共倒れしてくれれば万々歳。勝てなければ最愛の人が死ぬ。ネロが勝っても、我々の驚異にはならない」

 

黒ダンテ「そうじゃなくて、俺に戦わせろって言ってんだよ」

 

アーロン「ダンテが死ねば、彼の持つ魔具は君の物にすればいい。それで満足してくれ。それと、テイラー君に協力するのは終わりにする」

 

そう言って、アーロンは空間の歪みに入った。ボルヴェルクとフレキ&ゲリも入り、黒ダンテだけが残された。

少しすると、吹き飛ばされたダンテが建物の外に出てきた。ネロも出てくると、リベリオンとレッドクイーンを何度も斬り結ぶ。ネロがデビルブリンガーでダンテを殴り飛ばし、レッドクイーンでダンテの心臓を貫いた。レッドクイーンを引き抜くと、ダンテは倒れ、死んだように動く事はなかった。

ネロは黒ダンテが居る建物を見上げる。黒ダンテもネロを見下ろしていた。

だがネロは、そのまま どこかへ行ってしまった。

黒ダンテは建物から飛び下り、地面に倒れるダンテに近付く。すると、ダンテは黒い影になり消えてしまった。

 

黒ダンテ「なっ・・・!?本物は どこ行きやがった!?」

 

 

・・・・・・

 

*倉庫*

 

テイラー・コープとは別に、アレックス・テイラーはダミー会社を持っている。そのダミー会社が所有する2階建ての倉庫の2階で、キリエは椅子に縛られた状態で居た。近くには2人の傭兵も居る。1人は壁際に立ち、もう1人はキリエの横で火炎放射器を持って立っていた。

隣の部屋にも多くの傭兵が待機している。

外にも見張りの傭兵が巡回しており、ガトリング砲が設置された車も数台 停まっていた。

そこに、1台のジープが猛スピードで接近してくる。気付いた傭兵は銃を撃ち、ガトリング砲も照射してくる。

 

呉「ぶっ飛び~!」

 

だが、ジープを運転していた呉提督は、バズーカ片手にミサイルを発射する。ミサイルが傭兵の車に当たり、爆発炎上した。

倉庫の中に居た傭兵達も、窓から見える大きな炎を見て戦闘体勢になる。キリエが居る部屋の隣では、傭兵達が1階に続く唯一の扉に銃を向けて待ち受けていた。キリエを助けに来た者は、その扉を通ってくるしかないからだ。

静まり返る倉庫。傭兵達も今か今かと固唾を飲んで待っている。

すると、傭兵達が立っている床で爆発が起きて床が抜けた。数人の傭兵が1階に落ちて、床に出来た穴から川内が飛び出す。

 

川内「仕返しに来てあげたよ!」

 

爆発に怯んでいた傭兵が持つ銃を回し蹴りで蹴り飛ばし、他の傭兵の銃も奪いながら、ダンテとの夜戦で教わった格闘術で傭兵達に打撃を与えていく。

扉が蹴り破られ、ブルーローズを撃ちながらネロが現れた。ブルーローズから放たれる銃弾に、他の傭兵も倒れていく。そのままネロも格闘戦に入り、傭兵達を蹴散らしていく。ネロは傭兵の1人に馬乗りになり、何度も何度も右腕で殴る。動かなくなっても殴り続けた。そこへ、まだ残っていた傭兵の1人が、ネロの後頭部に銃口を突き付けて発砲した。

 

ネロ「痛いだろうが」

 

ネロは立ち上がりながら振り返り、自分を撃った傭兵に近付いていく。

傭兵はネロが死なない事に狼狽えながら、自分が持つ銃とネロを交互に見ながら後退りしていく。しかし、壁に行き当たり逃げ場のなくなった傭兵は、そのままネロに殴られ倒れた。

隣の部屋では、火炎放射器を持つ傭兵がキリエに向かって構えていた。隣の部屋が静かになり、壁際に居る傭兵も落ち着きがなく銃を手にする。

すると、壁を突き破るようにネロの右腕が出てきた。壁際に居た傭兵は その手に捕まり、壁を壊しながら隣の部屋に引き摺り込まれた。

壁に出来た穴からネロが入ってくる。

 

キリエ「ネロ!」

 

ネロ「キリエ、すぐに助ける」

 

ネロは ゆっくりと傭兵に近付いていく。

 

傭兵「動くな!それ以上 近付くと、女を丸焼きにするぞ!」

 

傭兵の言葉に、ネロは止まった。

そしてキリエを見る。

 

ネロ「キリエ、俺を信じてくれるか?」

 

キリエ「大丈夫、信じてる」

 

ネロは頷くと、レッドクイーンを傭兵に向かって投げた。レッドクイーンの切っ先が、傭兵が背負っているガスボンベに当たり穴が空く。そこからガスが漏れ、火炎放射器の先に灯っている火で引火した。

ネロはキリエを押し倒し、上に覆い被さるようにして炎から守る。

傭兵は火だるまになり死んだ。

ネロはキリエの拘束を解いた。

 

ネロ「キリエ」

 

キリエ「ネロ」

 

ネロ「遅くなって ごめん」

 

キリエ「ううん、いいの。ちゃんと来てくれたから」

 

ネロとキリエは、無事に再会できた事を確かめるように、強く、強く抱き締め合った。ネロの後ろでは、川内が優しい笑みで2人を見ていた。

そこへ、外の傭兵を片付け終わった呉提督が来た。

 

ネロ「キリエ、紹介する。こっちは川内。そっちは日本海軍の呉鎮守府の提督だ」

 

キリエ「初めまして、キリエです」

 

川内「よろしくー」

 

呉「ふ~ん、あんたがキリエ?」

 

呉提督は、舐め回すようにキリエを見ている。

 

キリエ「あ、あの・・・」

 

呉「私の方が美人だわ!」

 

「「「・・・・・・え?」」」

 

呉「私の方が!美人だわ!」

 

生粋の女性と顎髭スキンヘッドの おっさんを比べれば、どう見てもキリエの方が美人に決まってる。恐らく、キリエが美人で嫉妬してるだけだ。

 

キリエ「あ、あの・・・」

 

呉「何よ!」

 

キリエ「頭、赤くなってますけど大丈夫ですか?」

 

呉提督の頭は、外での戦闘で火傷していた。そのせいで赤くなっている。

 

ネロ「おい、大丈夫か?」

 

呉「触らないで!滲みる!頭皮が滲みる!」

 

 

・・・・・・

 

*テイラー・コープ 第2研究所*

 

ネロがキリエを救出している同じ頃、アレックス・テイラーはテイラー・コープが所有する もう1つの研究所に居た。他にも、政府関係者や陸軍の将校、海軍の元帥と大将も居た。

 

テイラー「僕のスケジュールが合わず、夜 遅くに来ていただいて申し訳ない。では皆さん、僕の防衛案を ご紹介しましょう。先ずは陸軍!」

 

そう言って何かのスイッチを押すと、床から台座に乗ったロボットが何体も上がってきた。そのロボットは、カメラになっている1つ目があり、緑色の迷彩模様の塗装が施されていた。

 

テイラー「そして海軍!空軍!」

 

青色の迷彩模様と、空色の迷彩模様のロボットも次々と出てくる。

 

テイラー「これが人類の未来を護る兵士、『テイラー・ドローン』です!」

 

アレックス・テイラーの言葉に合わせ、全てのロボットが敬礼した。

 

元帥「ロボット?これが あなたの言う防衛案ですか?」

 

テイラー「そうです」

 

大将「しかし、深海棲艦には通用しないでしょう。深海棲艦には艦娘しか対抗できない」

 

そう、深海棲艦には人類の兵器は通用しない。例外もあるが、艦娘の艤装による攻撃でしか深海棲艦は倒せない。防衛案と言っても、深海棲艦 相手では役には立たないだろう。

 

テイラー「その通り。問題は その先だ」

 

『・・・・・・?』

 

テイラー「深海棲艦は今まで通り艦娘に戦わせておけばいい。だが その戦いが終わった後は?深海棲艦を全て倒し終わった後、艦娘が人類の敵に回ったとしたら どうします?」

 

アレックス・テイラーの言葉に、その場に居る者達から どよめきが起きるが、アレックス・テイラーは気にせず話を続ける。

 

テイラー「自分の意思で動き回り、役目を終えた兵器を信用できますか?艦娘は いずれ処分すべきだ。それに替わるのが、我が社で開発した このテイラー・ドローンです」

 

深海棲艦との戦争が終われば、また人間同士の戦争が始まるだろう。だが このテイラー・ドローンがあれば、人間が戦地に赴かなくてもテイラー・ドローンが代わりに戦ってくれる。戦争で兵士が死ぬ事はなくなる。艦娘と違い自分の意思はなく、人間が完全にコントロールできる仕様になっている。アレックス・テイラーは説明に そう付け加えた。

元帥と大将 以外は、口々に相談を始めた。

元帥と大将は鋭い目付きでロボットを見ている。

 

テイラー「今 我が社と契約してくれれば、安くしますよ」

 

その言葉を切っ掛けに、政府関係者は どこかに電話を始めた。

すると、疎らな拍手が鳴り出した。拍手はアレックス・テイラーのプレゼンを聞いていた者達ではない。元帥や大将、他の者が後ろを振り返ると、そこにはダンテが居た。

 

ダンテ「まったく大した演説だな。ヘドが出るぜ」

 

元帥「ダンテ提督!?ここで何をしている?」

 

ダンテ「悪党を捕まえに」

 

大将「どういう事だ?」

 

ダンテ「鎮守府を襲った傭兵の雇い主は、そこに居る社長さんだ」

 

元帥「それは本当なのか!?」

 

元帥だけでなく、他の者も その話に驚いた。2度目の どよめきが起きる。

 

ダンテ「あとで呉の提督さんにも確認してみな。全員ここから出ろ」

 

大将「皆さん、ここから出ましょう」

 

大将の誘導で、アレックス・テイラーのプレゼンを聞いていた全員は研究所から出ていく。そしてアレックス・テイラーも どさくさに紛れて出ていこうとしていた。そうはいかない。

 

ダンテ「おっと、お前は ここに居ろ」

 

銃口を向けられ、アレックス・テイラーは足を止めた。だが その表情には余裕があった。

 

テイラー「最高だ!商談の邪魔をされ、お前も生きてる!だが残念だったな!お前が生きてるせいでキリエが死ぬ事になる!」

 

そして、手元に置いてあったキッチンタイマーが時間を知らせた。

 

テイラー「キリエが死ぬ時間だ」

 

アレックス・テイラーは、キッチンタイマーと一緒に置いてあった無線機で傭兵に連絡する。

 

テイラー「おい、女は殺したか?」

 

ネロ『直接 伝えられなくて残念だ。キリエは無事だ』

 

無線機からネロの声が聴こえ、アレックス・テイラーは絶望した表情を見せる。全ての計画が狂ってしまった。

アレックス・テイラーには分からなかった。キリエの居場所は自分も知らない。なのに、どうしてキリエの居場所を突き止め、助ける事ができたのか。

 

ダンテ「答え合わせといこうか」

 

 

・・・・・・

 

*45分前*

 

ネロ「キリエが捕まった!」

 

ダンテ「・・・そういう事か」

 

ダンテを建物の中にまで吹き飛ばしたのは、黒ダンテ達に会話を聞かれない為だった。タイミング良く現れたのも、恐らくアレックス・テイラーとグルだからだ。

ネロは、テイラー・コープの屋上での話を全て話した。

 

ネロ「アンタを殺さなきゃ、キリエが殺される。ダンテ、俺は どうすればいい?」

 

ダンテ「キリエの お嬢ちゃんを助けに行け」

 

ネロ「居場所も分かんねぇのに、どうやって・・・」

 

ダンテ「おい、誰か聴こえてたか?」

 

ダンテは小型無線機で呼び掛ける。通信に出たのは呉提督だった。

 

呉『バッチリよー!捕まえてる傭兵から もう居場所は聞いてあるから、向こうで合流しましょ』

 

ネロ「テイラーも姿を消した」

 

呉『それなら、テイラー・コープの第2研究所じゃないかしら?』

 

ダンテ「どうして そう思う?」

 

呉『今日、テイラー・コープが新しい軍事防衛案を提供するとかで、元帥と大将も そこに行く予定よ』

 

ダンテ「じゃあ俺は そっちに行く」

 

ネロ「外の あいつらは どうする?」

 

外には黒ダンテ達が居るはずだ。ダンテとネロの共倒れを狙ってる可能性が高いが、そうでなくても、ネロが指示通りダンテと戦うか見張る役目もあるかもしれない。ノコノコと2人 仲良く外に出たんじゃキリエが殺される。

 

ダンテ「それなら考えがある」

 

なら戦いながら外に出て、決着を着けるところを見せればいい。

ダンテの影から、ドッペルゲンガーが現れた。その姿はダンテそのものだ。ネロは初めて見るドッペルゲンガーに驚いた。

ダンテはネロとドッペルゲンガーに嘘の戦いを演じさせるつもりでいた。決着が着き、黒ダンテ達が勝ったネロを その場で潰す気なら、ドッペルゲンガーで邪魔させる。何にせよ、結果的にネロを勝たせてキリエが捕まってる場所に向かわせなければならない。

 

ダンテ「上手くやれよ」

 

ネロ「あぁ」

 

ドッペルゲンガーは自分で建物の外に飛んでいき、吹っ飛ばされた振りをする。それを追ってネロも外に出る。

ドッペルゲンガーは実体がなく、ネロが触れようとしても通り抜けてしまう。だがドッペルゲンガーからネロに触れる事はできる。それを利用する。

ネロがレッドクイーンを振るえば、そこに合わせてドッペルゲンガーが影のリベリオンを当てる。そうして何度も斬り結んでいるように見せかける。そして、ネロがドッペルゲンガーに右拳を突き出した。ドッペルゲンガーは殴られた振りをして飛んでいく。そして、本来なら心臓があるであろう位置にレッドクイーンを刺した。引き抜くとドッペルゲンガーは倒れて じっとしている。

ネロは黒ダンテが居る建物の屋上を見上げ、そのままキリエの救出に向かった。

黒ダンテが地上に下りてくると、ネロを追わずにドッペルゲンガーに近付いていく。ネロの邪魔をする気はないらしい。それを確認したダンテは、ドッペルゲンガーを回収してテイラー・コープの第2研究所へと向かった。

 

 

・・・・・・

 

*現在*

 

テイラー「嘘だ・・・。共倒れがムリでも、その後 僕のスポンサーが殺す手筈だった!」

 

ダンテ「なら お前は、そのスポンサーに見捨てられた事になるな。お前が雇った傭兵も、そこまで口が固かった訳でもないみたいだしな」

 

ダンテとネロが死ねば、自分がやってきた事が外に漏れる事はなかった。だが予定が狂い、政府関係者にも知られてしまった。アレックス・テイラーは完全に詰んだ。アーロンに見捨てられ、傭兵も全員 倒された。キリエも奪い返され、ネロを従わせる事もできない。

 

テイラー「まだだ・・・まだ終わりじゃない!」

 

それでも、アレックス・テイラーは諦めていなかった。

コンピューターのスイッチを押し、ロボットの戦闘プログラムを起動する。ロボットは腕に取り付けられた機銃をダンテに向かって一斉に撃ち始めた。ダンテは物陰に隠れて やり過ごす。

その隙に、アレックス・テイラーは逃げ出した。

 

ダンテ「傭兵の次はロボットかよ。金持ちは玩具が多いな!」

 

ダンテはエボニー&アイボリーを手に、反撃を開始した。




今回でテイラー・コープの話を終わらせようと思ったんですが、思ってた以上に長くなるので次回に回します。
たぶん次回でテイラー・コープの話は終わると思います。
それで やっと想定していた話の前半が終わるので、また海域攻略の話などを入れていこうと考えてます。

次回も よろしく お願い致します!

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