そして、あんまり いい話が思い付かなかった・・・。
92話です!どうぞ!
*街 ネロ*
エキドナはネロに体当たりを仕掛けてくるが、ネロは横に飛び退き回避する。
エキドナは蛇のような姿に戻り、どこかへ飛び去っていく。
ネロは再びバイクに乗り、エキドナを追い掛けた。その途中で、エキドナの子供である『キメラシード』が逃げ遅れた人々に襲い掛かる光景が見える。エキドナを追いながら、ブルーローズでキメラシードを撃ち抜く。そうしていると、エキドナが反転しネロに突っ込んでくる。ネロはバイクのシートを足場に跳躍し、エキドナの突進を回避する。そのままエキドナの身体に掴まった。
ネロ「おい、よせ!」
エキドナは自身に乗るネロを落とす為に、身体を擦り付けるようにビルに当たっていく。それでもネロは落ちない。
エキドナがビルから離れると、ネロはエキドナの上を走り蛇の頭部に向かっていく。頭部に辿り着くと、ネロはデビルブリンガーで何度も殴った。
エキドナは身体を回転させてネロを落とす。落とされたネロは難なく地上に着地した。
花が咲くように蛇の口が開き、本体が顔を出す。
エキドナ『妾の子と一体となり、平穏な余生を送るがいい!』
ネロ「お前の子と?遠慮しとくぜ。添い遂げる相手ぐらい選びたいしな」
蛇形態になり、エキドナが再び突進してくるが、ネロは その場から飛び退く。躱されたエキドナは上昇し、ドリルのように回転しながら落下してくる。その途中で尻尾が分裂し、蛸足のようになり地上に着地した。その状態からキメラシードを産み落とす。
ネロ「ここで子作りするなよ!」
ネロは産み落とされたキメラシードを掴み、両手で引き千切って捨てた。真上に跳躍し、産み口をレッドクイーンで感度も斬り付ける。重力に従って落ちかけると、デビルブリンガーを伸ばし空中に戻る。そしてパンチとキックのラッシュを産み口に浴びせる。エキドナは堪らず蛸足を元の尻尾に戻し、ネロも地上に落下する。
低空浮遊しているエキドナが自身の触手を振り回しネロに攻撃するが、ネロは上体を反らしたり屈んだり、地面を転がり回避する。
飛龍「第一次 攻撃隊、発艦っ!」
ネロが反撃に転じようとした瞬間、エキドナが頭上から爆撃された。それは買い物帰りで騒ぎを聞き付けた、二航戦と翔鶴が発艦した艦載機によるものだった。エキドナは突然の爆撃に頭を抱え、フラフラとしている。
翔鶴「今です!ネロさん!」
ネロ「どうもな!」
ネロはエキドナにデビルブリンガーを伸ばし、自身をエキドナの方に引き寄せ接近する。エキドナの胸にレッドクイーンを突き刺し、クラッチレバーを握り『イクシード』を発動、エキドナの身体を抉っていく。最後に突き刺さったままのレッドクイーンを上に振り上げ、ネロ自身も上に飛び上がりながらエキドナを縦に斬り裂く。
蒼龍「こっち来た!」
エキドナは再び蛇形態になると、今度は艦娘3人に向かっていく。だが蒼龍達に当たる前に、エキドナの動きが止まった。ネロがデビルブリンガーで尻尾を掴んで止めていた。
ネロ「早く離れろ!」
蒼龍達はエキドナから急いで離れる。
エキドナは身体を回転させてデビルブリンガーの拘束から逃れると、また どこかへ飛び去ろうとする。だが艦載機が追い掛け、機関砲で攻め立てていく。
エキドナ『鬱陶しい羽虫が!』
本体が現れると、触手を振り回して艦載機を蹴散らしていく。空母3人は次の艦載機を発艦。攻撃の手を緩めない。
エキドナはドリルのように尻尾を地面に突き刺し、まるで一輪の花が咲いているかのように地上に下りる。
ネロは振り回している触手を掻い潜りながら接近し、レッドクイーンを振るう。更に頭上からも爆撃と機関砲による攻撃も加わる。度重なる攻撃に再びフラフラするエキドナ。ネロは またレッドクイーンをエキドナの胸に突き刺し、クラッチレバーを握り身体を抉っていく。
空は曇天が覆い始めていた。
*街 ダンテ*
ベリアル『スパーダ?誰だ それは?』
ダンテ「知らないなら それでもいいさ。それよりも・・・1曲 願おうか」
ダンテはリベリオンの切っ先をベリアルに向ける。ベリアルは それを自分への挑戦と受け取り、ダンテへ攻撃を仕掛けていく。ベリアルは その手に持つ剣で薙ぎ払い攻撃を繰り出す。ダンテはジャンプで薙ぎ払いを躱し、ベリアルの頭上を飛び越えて後方に着地する。後ろに回り込まれた事で、次にベリアルは回転ジャンプ斬りを繰り出す。だがダンテは後ろに飛び退き、エボニー&アイボリーでの反撃を喰らう。
ベリアル『妙な武器を使いおる』
ダンテ「ハッ、今時 珍しくもねぇ」
ベリアル『人間が何を使おうと、このベリ・・・グオォッ!?』
ダンテ「・・・何だ?」
喋っている途中のベリアルの顔で、いきなり爆ぜた。ダンテが後ろを確認すると、手を振りながら こちらに駆けてくる青葉と、青葉と どこか似た制服を着た艦娘が居た。
青葉「しれいかーん!」
衣笠「はーいっ!『衣笠』さんの登場よ!青葉 共々、よろしくね!」
青葉と一緒に来たのは、青葉型 重巡洋艦2番艦 衣笠。青葉の姉妹艦だった。
ダンテ「“よろしくね”の前に、何で来た?お前らも躍りに来たのか?」
衣笠「踊るって、何の話?」
ダンテ「悪魔とダンスさ」
青葉「あの悪魔、踊れるんですか?」
ダンテ「いや、忘れてくれ・・・」
青葉は、カメラでベリアルの写真を撮りながら聞き返す。こんな時でもカメラを忘れない青葉。
一方ダンテは、ダンテの言い回しを真面目に受け取ってしまう青葉型の2人に、これ以上この話を広げるのをやめた。
青葉「それより司令官、大変なんです!」
衣笠「赤城 秘書艦が拐われたの!」
ダンテ「今度は赤城か・・・。世話が焼けるな」
衣笠「提督!後ろ後ろ!」
ダンテ「お前ら逃げなきゃ踏まれるぞ」
喋っていると、ベリアルが3人に向かって突進してくる。青葉型の2人は慌てて左右に別れながら逃げ、ダンテもジャンプで回避する。ベリアルは反転して次の攻撃のモーションに入るが、顔面に砲撃を受けて視界が遮られる。その隙にダンテは、ギルガメスで超強力なアッパー『リアルインパクト』を繰り出す。それから何度も強力な打撃を与え、鎧の役目をしているベリアルの炎が消えた。ダンテは急降下キック『フルハウス』でベリアルの顔面に蹴りを入れ、その勢いのまま地面に薙ぎ倒す。
衣笠「青葉、今の内に撃ちまくって!」
青葉「分かってるってば!」
倒れたベリアルに集中砲火を浴びせる青葉型。ダンテもリベリオンの『ダンスマカブル』で連続攻撃を入れる。
攻撃されながらも何とか立ち上がったベリアルを中心に、小規模の爆発が起きる。ダンテは地面を滑るように後退させられ、青葉型の2人も爆発に吹き飛ばされた。爆発が収まると、ベリアルの鎧である炎が戻っていた。
空を、雷雲が覆っていく。
*街 ネロ*
蒼龍「な、何!?」
エキドナは突然 発狂し、全身が金色に輝く。
本体を剥き出しにしたまま空を飛び、ネロに向かって突撃する。
ネロは正面にエキドナを捉え、迎え撃つ。接近してきたタイミングを見計らい、デビルブリンガーでアッパーを入れた後、エキドナに掴まり一緒に空を飛ぶ。エキドナに掴まったままレッドクイーンで2発の連擊を入れ、再びレッドクイーンを突き刺しイクシードを発動。
翔鶴「・・・あれ?どこ行くんですか!?」
エキドナは身体を抉られながらも飛んでいく。向かっているのはダンテとベリアルが戦っている方向だった。
飛龍「私達も行くよ!」
蒼龍「ちょっと待って!」
二航戦と翔鶴も追い掛けようとしたが、できなかった。エキドナが撒き散らした種から、キメラシードが現れ囲まれる。空母3人は、こちらに向かってくるキメラシードに弓矢を構えた。
*街 ダンテ*
ベリアル『虫ケラが、消し炭にしてくれる!』
ダンテ「ボサッとしてると丸焼きになるぞ!」
ベリアルが炎を地面に叩き付けると、ダンテと青葉型の足下が赤く光る。ダンテの声に青葉型の2人は その場から逃げると、さっきまで居た場所から火柱が噴き上がる。火柱は追い掛けてくるように連続で発生し、青葉型は慌てて逃げる。
青葉「何で悪魔ばっかり そんな事できるのー!?」
衣笠「早く走って!まだ来てる!」
青葉「司令官、助けてください!」
ダンテ「しっかり走れよ!」
ダンテは青葉型を助けず、ベリアルに向かっていく。
ベリアルの顔まで跳躍し、ギルガメスで様々な打撃技を繰り出す。そうしてベリアルが纏う炎を消す事を試みていると、遠くからエキドナが飛んできた。
ネロはエキドナからレッドクイーンを引き抜き、デビルブリンガーで殴り飛ばした。飛行バランスを崩したエキドナは、そのままベリアルに ぶち当たった。
ネロは地上に下り立ち、ダンテと合流する。
ダンテ「おまけを連れてきたのか?」
ネロ「こいつが勝手に こっちに飛んできただけだ」
ベリアル『貴様!この炎獄の覇者ベリアルの邪魔をするつもりか!』
エキドナ『貴様こそ その暑苦しい炎を引っ込めるがいいわ!』
起き上がったベリアルとエキドナだったが、喧嘩を始め、ダンテとネロそっちのけで戦いだした。これにはダンテとネロも呆れた表情を浮かべる。
ダンテ「無視されるのは嫌いなんだがなぁ」
ネロ「早く終わらせようぜ。あっちの方じゃ魔界植物で大変な事になってる」
ダンテ「鎮守府でも赤城が面倒な事になってるみたいだ」
ネロ「赤城が?」
ダンテ「行くぞ、ネロ」
ネロ「はいよ」
ダンテとネロは同時に駆け出し、ベリアルとエキドナに向かっていく。
2体の悪魔が戦っている所に割って入り、ダンテはギルガメスでエキドナを、ネロはデビルブリンガーでベリアルを殴る。エキドナの触手とベリアルの剣を躱し、リベリオンとレッドクイーンで攻撃を弾き逆に攻め立てる。時にはダンテとネロが入れ替わり、元のようにダンテがベリアルを、ネロがエキドナを相手にする。そうしながらリベリオンとレッドクイーンによる斬擊を与えていく。
度重なる攻撃にベリアルの炎が消え、エキドナはフラフラになる。
ネロは跳躍し、デビルブリンガーでベリアルの頭を掴み空中で振り回す。そのまま地面に叩き付けると、着地したネロが倒れているベリアルをアッパーで打ち上げ、自身もアッパーの勢いで飛び上がる。空中でパンチとキックの連擊を浴びせてから渾身の一撃で殴り、再び地面に叩き落とした。
ダンテは敵を踏み台にする『エネミーステップ』でエキドナの頭を踏み台にし、頭上に飛び上がる。そのまま逆さまになり、エボニー&アイボリーによる無数の弾丸『レインストーム』を浴びせてから、ギルガメスによる手刀でエキドナを真っ二つに切り裂いた。
ダンテ「おいネロ、早く終わらせろ」
ネロ「今やるとこだ」
ベリアル『普通ではないとは言え、人間に後れを取るとは。かくなる上は・・・!』
ベリアルは自身を炎に包むと、首だけになりネロに向かっていく。
ネロの左手にはブルーローズが握られ、至近距離まで迫るベリアルに弾丸を撃ち込んだ。ベリアルはシュボッと気の抜けた音と共に消滅した。
ダンテ「やっぱりショボいな。最後ぐらい華々しく散ってくれりゃ、倒し甲斐もあるってのに」
衣笠「提督、1度 鎮守府に戻って。赤城 秘書艦が」
ダンテ「分かってる。ネロ、お前は どうする?」
ネロ「魔界植物 片付けてから戻る」
ネロはフォルトゥナで戦ったエキドナが落とした『セフィロトの実』で、魔界植物を操る能力を得ている。この能力で、街を侵食している魔界植物を枯れさせてから戻るようだ。
ダンテ「青葉と衣笠、街を見て回って不自然な物がないか偵察してくれ」
ベリアルとエキドナ、あれ程の大型悪魔が何もなく姿を表すとは思えない。フォルトゥナにあった地獄門のように、魔界の入り口となっている物があるかもしれない。
衣笠「その不自然な物があったら どうしたらいいの?」
ダンテ「ぶっ潰せ」
青葉「了解です!」
あとの事をネロと青葉型に任せ、ダンテは一足早く、1人で鎮守府に戻る事にした。
*街 二航戦&翔鶴*
蒼龍、飛龍、翔鶴は地面に座り込み、肩で息をしていた。3人の周りには、爆撃で燃えているキメラシードが散乱していた。こちらも どうにか片付いたようだ。
蒼龍「もう疲れた・・・」
翔鶴「買い物してただけだったのに、運がなかったですね・・・」
蒼龍「翔鶴のせいじゃない?」
翔鶴「何で私のせいなんですか!?」
蒼龍「だって翔鶴、運が悪い時 多いでしょ」
翔鶴「うぅ・・・(言い返せない・・・)」
飛龍「『多聞丸』も ありがとね」
飛龍の妖精さんである多聞丸は敬礼し、飛龍の言葉に応える。
「「「疲れた~!」」」
3人は互いの背中に凭れながら溜め息混じりに愚痴り、暫しの休息を取る。しかし雨が降りだす。それでも、空母3人は座り込んだまま動かなかった。
・・・・・・
*Devil May Cry鎮守府 執務室*
鎮守府に戻ったダンテは、最後に赤城を見た加賀と武蔵から事情を聞いていた。
ダンテ「(あいつらは囮だった訳か)」
話を聞いていたダンテは、ベリアルとエキドナが、ダンテとネロを鎮守府から引き離す為の囮だったと目星を付けた。そうなると、まんまと相手の思惑通り動かされた事になる。
武蔵「提督、奴が これを」
武蔵は黒ダンテが置いていった紙を渡した。その紙には、ご丁寧に居場所と黒ダンテのメッセージが書かれていた。
『オリジナル、この女は俺の物にする。返してほしけりゃ、指定の場所まで来な』
ダンテ「・・・あいつらの狙いは石じゃないのか?」
加賀「そんなの分からないわ。理由なんて どうでもいい。早く赤城さんを助けに行くべきよ!」
加賀はダンテが戻る前に、何度も1人で赤城を助けに行こうとしていた。だが1人で行くなど無謀過ぎる。その度に武蔵が引き止めていた。
武蔵「ずっと この調子なんだ」
ダンテ「場所は分かってるし、行ってみるか・・・」
加賀「えぇ、早く行きましょう」
ダンテ「お前は留守番だ」
加賀「・・・また あなたは そんな事を言うの?」
ダンテ「今回はダメだ」
加賀「どうして!?」
ダンテ「外 見てみろ」
執務室の窓の外は、日が暮れ始め薄暗くなっていた。更に雨も降っている。艦載機は夜間でも、雨でも使えない。艦載機が使えない加賀では、足手纏いにしかならない。
ダンテ「赤城が心配なのは分かるが、今回は諦めろ。それに、赤城なら無事だ」
加賀「どうして分かるの?」
ダンテ「向こうは俺が来るのを待ってる。俺が行くまでは、赤城には手を出さないはずだ」
武蔵「なら、代わりに私が行こう」
ダンテ「却下だ」
武蔵「あいつには聞きたい事がある。止めても行くからな。大和型 戦艦を そう簡単に止められると思うなよ」
ずっと加賀を引き止めていた武蔵が、今度は自分が行くと言い出した。戦艦であれば、夜間だろうが雨だろうが関係ないが、ダンテとしては1人で行きたい。
ダンテ「(何で艦娘ってのは皆・・・)」
艦娘は皆 言う事を聞かない印象を抱いているダンテ。他の鎮守府の提督が、どうやって艦娘を統率しているのか不思議に思ってしまう。
何はともあれ、時間が惜しい。仕方なく、武蔵と共に指定された場所へと向かった。
・・・・・・
*廃工場*
赤城「お腹 空きました!」
黒ダンテ「(さっきから うるせぇな。連れてくる奴 間違えたか?)」
赤城は人質になりながらも食事の要求をする。こんな時でも そんな事が言えるとは、何というタフネス、バイタリティー。
赤城「お腹 空きました!」
黒ダンテ「黙れ。それに時間だ」
赤城「時間?」
黒ダンテは廃工場の入り口を見る。赤城も釣られて そちらを見る。だが入り口には、閉められた扉があるだけだ。そう思っていると、突如 扉が爆発して吹き飛んだ。
ダンテ「おい、やり過ぎだ」
入り口に現れたのはダンテと、艤装を展開した武蔵。
ダンテは煙やら砂埃を顔の前で、手で扇ぐ。
武蔵「敵陣に乗り込む時は、これぐらい派手にするんじゃないのか?」
ダンテ「映画の見過ぎだな・・・」
武蔵「だ、駄目だったか?」
ダンテ「今ので人質が死んだかもな」
赤城「提督!」
ダンテ「良かったな、生きてたぞ」
武蔵「そ、そうだな!全て計算の内だ!」
ダンテは赤城が無事なのを確認すると、黒ダンテを見据える。黒ダンテもダンテを見据え、望み通りダンテが現れた事に嬉々として笑みを浮かべる。
黒ダンテ「派手な登場だな」
ダンテ「世間話に呼んだんじゃないんだろ?始めようぜ」
黒ダンテ「やる気みたいで嬉しいぜ!」
ダンテと黒ダンテは駆け出し、お互いに急接近すると両者は背中の剣を抜き、互いに ぶつけ合う。
次回も よろしく お願い致します!