シトリー眷属の一般兵士   作:やまたむ

8 / 11
今回の話も突っ込みどころが満載です。
突っ込んだら負け、突っ込んだら負け、と唱えながら読むことをおすすめします。


それ、ほんとに車イス?KURUMAISUです

 その後、聖剣使いの二人が現れ、場に緊張感が流れる。

 唯一緊張感がないのは、茜さんくらいのもので、のほほーんと、車イスから伸びるアームをうまく使い、姫島先輩から出されたお茶を飲んでいた。

 

 私が突っ込まないのをみて、誰も突っ込みをいれようとしないのは、この光景に突っ込みをいれ始めると、自分が疲れるということを理解したからなんだろう。

 

「単刀直入に言わせてもらおう。堕天使コカビエルが教会から聖剣を三本奪って、この町に潜んでいる」

「えぇ。知っているわ。ここにいる、雨月さんもそのコカビエルの手下に襲撃を受けたわ。それ、そっちの車イス? に座っている人は、直接コカビエルと遭遇したらしいわ」

「なに?」

「ほんとだよー? フリードくんが全身骨折しちゃってたから、なっちゃんの病院でみてあげてるんだー。たぶん、一日やそこらで治るものじゃないってー」

「それでは、コカビエルの方は?」

「なんか、独自でたっせーしないといけないのがあるーとか、言ってたよー。それで、フリードくんが治るまでの間は下準備してるってー」

「それに嘘はなかったのか?」

「こう見えても心理学者やりながらメンタルセラピストもやってるのー。人の嘘とか見分けるの、得意だからねー?」

「わかった。なら、私たちからの要求は二つ。一つは私たちのこの町での活動を許可してもらいたい。もう一つは、コカビエルの件に関わらないでもらう、これだけだ」

 

 なるほど。なるほど……さっぱり、わからん。

 コカビエルの件、つまり、聖剣を奪われたから取り返しに来た。コカビエルぶん殴るから、君たちは関わるなってことなんだろうか? 

 まあ、活動の許可を求めるのは、この町で教会の人が動きまわって、悪魔側といざこざを起こしたくない。と言うことなんだろう。

 

「いいでしょう。ただ、あなたたちもコカビエルの目的は知らないんじゃないの?」

「コカビエルの目的?」

「そう。あちらの聖剣使いはすでに病院にいて、残りは恐らくコカビエルだけ。なら、彼に残された選択は、聖剣使いの回復を待つか、無理やり自分の目的遂行のため行動するか、のどちらかになる」

「なるほど。だが、私たちには関係ない。私たちの任務は聖剣エクスかリバー三本の奪還だ」

「引く気はないみたいね」

「あぁ」

「わかったわ。好きにしてちょうだい」

「感謝する」

 

 意外とすんなり話が通って私は驚いた。たぶん、この先輩は、どうしてもこちらが介入しないといけない状況になると、察しているのだろう。

 だから、あえてコカビエルの目的を知りながら詳細を話さなかった。というよりは話せなかったのかな? 

 心臓が早く動いているから、きっとなにか、勘にさわることを言わないよう気を付けていたのかもしれない。

 

「あ、それじゃー、あのコカビエルって人の居場所、教えた方がいいのかなー?」

 

 良い具合に纏まりそうなところである爆弾が炸裂した。

 リアス先輩も、えぇー、と困惑顔だ。

 

「知っているのか!?」

「そりゃー、遭遇したところがそこだったからねー。なっちゃんとあたしとー、みーちゃんは、全員知ってるよー。ただー、目的がわからないから調査してたんだよねー」

「なるほど。それで、コカビエルの潜伏場所は?」

「あたしたちがルームシェアしてる家から一時間くらい歩いた先にある廃ビルだよー? そこで、フリードくんたちとあったんだー」

 

 運が良いと言うべきか、悪いと言うべきか、わからない。なんなの、この人たち。

 フリードを全身骨折まで追い込んだの私たちだけど、この人たちはよく、コカビエルと遭遇してあんな、名前大喜利とかできるよね……。

 

「運が良いと言うべきなのか、悪いというべきなのか、わからない状況になっているな」

「まあまあー、難しいことはあとで考えよー。それよりー、木場くんの中の爆弾がボンーって言っちゃうよー? 早くそれ、しまった方がいいんじゃないー?」

 

 なんというか、緩い。なんか、ほんとに緊張感がない。

 たぶん、夏也さんなら、キュンパイが暴走する前に、止めるんじゃないかな? あの人、キュンパイを一人で抑えてたし。

 

「あ、そうだー。フリードくんのお見舞いにみんなで行くー? そのときにコカビエルと会えるかもしれないよー?」

 

 なんで、こんなに軽いの? それと、なんか、嫌な予感がする。

 なんかね、全身骨折って言ってたけど、あの人、なにか隠しているような気がするんだよね。なんか、こう、魔術的なものというか、よくわからない能力とか持っていそう。

 

 結局、私たちは自動運転モードの車イスに座った茜さんに連れられ、夏也さんの病院に向かうことになった。

 

 

※※※

 

 

 夏也さんの病院につくと、私たちは受付に行き、フリードの病室の番号を聞いた。

 茜さんは、まだ、自動運転モードを解除しておらず、その、自動運転モードの状態で、来ている途中にかかってきた碧さんと通話をしていた。

 この車イスには通話モードなるものも存在するのか……。もしかして、あのときのLINEも、この車イスで? 多機能すぎない? 

 

「うんー。それじゃー、フリードくんの病室にいるからー」

 

 そう言って茜さんは碧さんとの通話を終わらせる。

 多機能すぎる車イスに、必死に突っ込みをいれようとする口を兵藤先輩が抑えていた。

 

「さあー、ついたよー。フリードくーん。入るねー」

『茜の姉御! 良いっすよー』

 

 姉御!? なに、この人たち。フリードを懐柔したの!? 

 私が驚愕というか、フリード知っていると思う人達は、一様に驚愕に顔を歪めていた。

 

「ひゃー、姉御、なんなんすか、あの医者。めちゃくちゃ強いんすけど」

「でしょー。なっちゃん、ここでたまーに、剣術教室してるからー」

「仕事してるんすか?」

「仕事してないとここまで大きな病院にならないよー。さあ、フリードくん。車イスの勉強のお時間だよー」

「俺、あれを車イスって呼ぶにはどうもおかしい気がするんすよねー」

「だいじょーぶ。君も車イスをマスターして、運転:車椅子のファイターになれるからー」

「あれは、姉御のオプション車イスショットガン機能限定っすからね?」

「安心したまへ! ほっシー先輩が追加で、変形してパワードスーツ見たいな形をとる車イスが追加されたからねー」

「わーぉ。車イスじゃなくなってやがるー」

「おい、ここは病院だ。少し静かにしろ」

「あ、ごめんねー。なっちゃんー」

「わかれば良い。それとフリード。お前のリハビリをもう少しきつめにして貰うよう、いっておく」

「そりゃねぇっすよー。あのセンコーめちゃくちゃ厳しいんすからねー」

「どうした? 俺と戦いたいんじゃなかったのか?」

「わかったっすよー。めんどくせーなー」

 

 な ん だ こ れ 

 

 私の、頭を疑問符が支配する。

 何がどうすれば、こんな状況になるって言うんだ。

 そして、こんなフリード私の知るフリードじゃない!! なんか、フリードってもっと醜い感じの子でしょ!? なに、この、年上に懐柔されて、子供みたいなフリード!! 

 

 困惑している私たちを他所に、茜さんはフリードの近くにおいてある聖剣にアームを伸ばし、それを教会の聖剣使いに渡した。

 

 フリードもそれに抵抗するそぶりを見せず、普通に受け入れていた。もしかして、コカビエルより、この人たちの方が好き勝手できるかもって思ったのかな? 

 

 私は、無理やりフリードの態度の大幅改編を無理やり納得した。

 

「ん? あぁ、君たちか。ちょうど良い。もしかしたら、コカビエルと言うやつが、こいつを処理しに動くかもしれん。俺たちでも大丈夫だとは思うが、ここを壊されてはさすがにたまらん。お前たちも手伝ってくれ」

 

 教会の二人は二つ返事でOKと言った。恐らく、入院している人たちのことを考えていったのだろう。

 そして、リアス先輩も続いて、良いと、返す。

 それに対して私はと言うと、ソーナ先輩の許可なしに勝手に引き受けることはできないと返した。

 

「それじゃあ、ソーナが良いと判断するか、直接聞いた方が早そうね」

 

 リアス先輩がそういうと魔方陣を展開して、ソーナ先輩に連絡する。

 ソーナ先輩は話を聞いて色々と、よくわからない状況に困惑していたが、結界を張ってこの病院から被害を外に出さないようにするのと、この病院そのものを壊させないようにすることで了承した。

 

 

※※※

 

 

 その日の晩、私たちは、病院の会議室のような場所で、作戦会議を行っていた。

 そもそもの話、コカビエルがフリードを殺しに来るかどうかなんて、確信のある話ではないと言うことから、始まったけど、高確率で来ると言う結論になった。

 希望的観測ではなく、確信らしい。理由を尋ねたら、

 

『茜の研究結果だが、大体ああいう手合いは下の者を道具年か見てないことが多い。そして、俺の経験から言わせてもらうと、そう言う奴は基本、使い物にならないと判断すると口封じに殺しに来ることがある』

 

 とのことだ。当然、それだけでは要素が少ないように感じるが、実はフリード、めちゃくちゃ失態をおかしている。

 まず、私たちに聖剣を持っていながら、フルボッコにされたこと、さらに、情報を取られるだけ取られてしまったこと、それに加え、現在、奪った聖剣の一つが、教会の手に戻ってしまったこと。

 

 これらを踏まえて考察すると、聖剣の奪取に動く可能性が高いこと、そのついでにフリードの殺害も企てている可能性があること、とのことだ。

 

 なるほど。よくわからないけど、わかった。

 と言うわけで、私たちソーナ先輩の眷属は結界を張ること、監修は夏也さんだ。え? なんで夏也さんが監修するのかって? 

 私もよくわからない。まあ、きっと、不思議体験をしたから、その経験から、どう言った結界がいいのか知っているんだろう。そう言うことにしよう。私突っ込まない。

 

 それで、実働部隊であるリアス先輩たちは、茜さんと碧さんに指導してもらうことになった。

 因に茜さんは車椅子の機能をフルで使って指導するそうだ。

 こっちも突っ込むだけ無駄と言うもの。諦めろん。

 

 私たちは、結界を張る場所を確認するため、院内を隈無く探索した。院長室といわれる場所に案内されたとき、ラテン語の本が見つかって、ソーナ先輩がそのタイトルを読み上げた。

 

「エイボン?」

「あぁ、勝手に読むなよ。精神が汚染される可能性があるからな」

「何てものおいてるんですか……」

「俺の暇潰しようだ。気にするな」

 

 もー、ダメですよ、ソーナ先輩。この人たちは逸般人なんですから、突っ込んだら敗けです。

 それから、一時間くらい探索すると、結界の内容と維持について話し合う。

 

 私は指示通りに結界を作るだけなので、考えてないけど、夏也さんのいう、レイラインから力を借りて結界を維持することで、強度と燃費をよくすると言う方針になった。

 つまり、最低限の力で相応の効果が見込める可能性があると言うことらしい。

 

 私たちは、とにかく夏也さんの常人とはかけ離れた知識に、圧倒されながら、結界についての理解を深めていった。

 

 

※※※

 

 

 一方、グレモリー眷属の方はと言うと、無手である一誠と小猫を二人相手に碧が、リアス、朱乃を相手に茜が訓練と言うより指導をしていた。

 因に祐斗、教会の悪魔祓い二人は夏也が相手をすることになっている。

 

「小猫さん、真っ直ぐ拳を放つだけでは無駄です。もっとフェイントを織り混ぜて。兵藤さん、また、その視線を向けてくるようでしたら、腕の骨は覚悟してください」

「くっ……なんで」

「青山さんこわ!?」

「みーちゃんは、男の人が嫌いだからねー。あ、あたしの方にこられてもマシンガンぶっぱなすだけになっちゃうから訓練にならないよー」

「よそ見しながら、なんで、避けられるの」

「おかしいですわ。あの車イスも電気製品のはずですのに」

「無駄だよー。なんか、あたしの魔力と霊脈から魔力を吸い上げてこの車イスは動いてるらしいからー」

「それは、車イスって言わないわよ!!」

「車イスの形をしてるから車イスだよー。実際にこの病院の入り口にもおいてあるしねー」

「その理屈では、私たちは人間になるわね」

「違うのー?」

「えっ? まさか……」

「あ、そっかー。稲荷ちゃんやキミタケさんみたいに人形だけど、別の種族って感じの人達なんだねー。なるほどなるほどー」

 

 人間VS悪魔とは思えない光景だった。なお、人間サイドが終始圧倒しているので、パワーバランスがおかしなことになっている。

 この間に、祐斗は教会の悪魔祓いの一人、ゼノヴィアと手合わせすることになったようだ。

 

 聖剣使い対悪魔の騎士、別におかしなところなんてなかった。ほんとにないのか……? 

 

 極めて意味不明な混沌とした中庭情勢を病室から眺めているフリードは、苦々しそうな顔をしていた。

 

「まさか、お前が先に来るとはね」

「言うと思ったよ。アザゼルから伝言だ。君を神の子を見張るものから、追放する。理由は、言わなくてもわかるな? だそうだ」

「なるほどねぇー。ところでヴァーリキュン。君、あの三人のなかで誰と戦いたいよ」

「一番は月村夏也だな。彼が一番、戦闘に優れているし、オーラも洗練されている」

「ハッハー、天下の白龍皇も目が曇ったねぇー。お前さん、あの碧の姉御を見て、なんとも思わねえのか?」

「あぁ、彼女か。確かに強い。だが、そこまでだな。俺とじゃ相手にならないよ」

「そうかー? 俺様にゃ、碧の姉御に間接外される未来が見えるぜ?」

「そこまでの筋力もオーラもないだろう?」

「ま、やってみりゃわかるさ。俺様は、脱走しようとした患者の叫び声しか聞こえなかったからな」

「そうか。まあ、彼女と戦うときが来たら、そのときはそのときだ。楽しみにしておくよ。あぁ、そうだ。コカビエルが動き出した。聖剣を回収したいなら早めにしておいた方がいいだろう」

「およ? ヴァーリキュンは、俺様の心配をしてくれるのかい?」

「まさか。俺がいなくなった瞬間に死なれても困るから、いってるだけさ」

 

 そういうと、ヴァーリはフリードの病室を後にした。

 そして、フリードが再び外を見ると、疲れて肩で呼吸をしているグレモリー眷属の姿があった。その相手をしていた三人は、全くもって怪我すらなく、涼しい顔をしている。

 

 

「あの三人とも十分に化け物だって言うのに、それを越すのが此の病院だったり、一般社会にいたりするってのは恐ろしいもんだねぇ」

 

 フリードの呟きは、偶然にもグレモリー眷属たちが現在考えていることと合致していた。

 コカビエルの誤算があったとすれば、この三人組と言うより月村総合病院に勤める医者たちの大半が、人間を半分やめている事くらいだっただろう。

 改めて、全身骨折程度ですんでよかったと思う、フリードであった。

 

 

※※※

 

 

 バルパー・ガリレイ。

 

 かつて教会にて聖剣計画を企て、少年少女を不要と判断し、その全てを殺そうとした元信徒。

 通称皆殺しの大司教。

 各個人の聖剣の因子を一つにし、聖剣を扱えるよう移植する。そうすることで聖剣を扱えない者を扱えるようにすることができる。

 

 だが、当然ながら、他者からの移植と言うのは、拒絶反応のようなものだって現れるわけで、偶然にも適合できたフリード・セルゼンは気づけば、別陣営についていた。というより、コカビエルが不要と判断した。

 それに伴い、聖剣を扱えないバルパー・ガリレイも同時に不要となるわけで、コカビエルの判断を伺うしかなかった。

 

「聖剣の因子は余っているのか?」

「予備に一つ、最初に作り出したのが一つだけです」

「なるほど。その予備を貴様が使え。夢幻と透明位であれば、フリードより扱えるだろう」

「で、ですが、私では因子が馴染みません」

「そうか。貴様の事情など、知ったことではない。天閃が、教会の者の元に帰ってしまった以上、残った二つをうまく活用しなくてはならない。二本だけ統合して、この町を破壊できる出力があるわけではないからな。スペアプランに変更する必要がある」

「つまり、リアス・グレモリーとソーナ・シトリーの殺害」

「そう、そのためにも、貴様は透明と夢幻を使ってこのソーナ・シトリーを殺してこい」

「適合は不可能ですので、その点はご了承を」

「はっ! この町には死んでいないのなら、なんでも治せる医者がいると言う。その時に治療してもらえ。俺はサーゼクスの妹を殺す」

 

 バルパー・ガリレイは自身に聖剣の因子を埋め込んだ。最初に流れ込んでくる大量の聖剣の因子に刻まれた記録が、自身に流れ込んでくる。

 魂、肉体、様々な情報を上書きし、自分と言うものを見失いそうになる。

 そう考えると、あの腐れ神父や、一定の思想から一切ぶれることのないあの二人が適合できるのも納得と言うもの。

 

「ウ、ウゥ、聖剣……セイ……ケン」

「なるほど。貴様の執念はその程度だったか」

 

 あきれ果てた目をバルパーに向けるコカビエル。

 

「まあ、よい。では、セラフォルーの妹、ソーナ・シトリーを殺してこい」

「ゴlos。セイケン」

「ほら、夢幻と透明の二つだ」

「ジドリぃ、ごろす」

「自我もなくなる……か。まあ、目的を覚えてればいいだろう」

 

 あり得ないほどに適合していないが、エクスカリバーを扱う量の因子の力は、バルパー・ガリレイを聖剣使いへと変貌させた。

 

 

※※※

 

 

 その日の晩、私たちは月村総合病院の食堂で晩御飯を食べていた。

 腹が減っては戦はできぬ、と言う諺もあるのだ。しっかり食べよう。

 

 病院食はまずい、味が薄い、様々なことを言われるが、この食堂のご飯はソーナ先輩の家ほどではないけど、十分に美味しいご飯だった。

 因に、茜さんに筋力がないのは本当のようで、離乳食のような感じのものを、碧さんに食べさせてもらっている。

 話すことはできても、噛む力はないと言うことなんだろう。

 

「本当に、どのような経験をしたら、あんな人の形のまま、筋力だけがなくなるんでしょうか」

「シュブ=ニグラスって神話生物に噛みつかれたら、だそうですよ。私にはよくわかりませんでしたけど」

「シュブ=ニグラス? もしかして、ラブクラフトの創作された神のことですか?」

「知ってるんですか?」

「異形業界では、そこそこ有名な架空神話体系を確立し、信仰を過去から集めることを可能にしたといわれる規格外の作家。ハワード・フィリップス・ラブクラフトの描いた神の一柱と言われているわ」

「夏也さんたちはその神様を倒したらしいですよ?」

「……………………ごめんなさい、全く理解できないのだけれど」

「私もその事について考えるのをやめました」

 

 ソーナ先輩はシュブ=ニグラスと言うものについて知っていたらしく、夏也さんたちが成し遂げたことに疑問符を浮かべていた。

 いや、うん。だと思うよ? けどね。その人たちでも敵わない人間がいるらしいんですよ? 

 茜さんもその人がいなかったら、今生きてないっていってましたし、相当有名な人だとも聞いた。

 もしかしたら、テレビとかにも出てるのかもしれない。

 

 まあ、多分、その人と会う機会は早々ないと思いたい。だって、話によると、その人一人だけで、コカビエルを倒せるかもしれないらしいから。

 おそろしやおそろしあ。

 

 そういえば、結界についての話をした後に、夏也さん、木場先輩とゼノヴィアさん、イリナさん相手に剣術指導をしてたんだよね。

 木場先輩はもちろんのこと、ゼノヴィアさんもイリナさんも相手になっていなかった。

 完全に指導と言うものだったよ。なんでも、茜さんの実家は剣術道場らしく、幼馴染みである夏也さんはそこで剣術を習っていたらしい。

 もしかしたら、茜さんのご両親も人間をやめているかもしれないので、私はその事についての言及はやめておこうと心に決めた。

 きっと、考えれば考えるほど、ドツボにはまってしまう。

 

 よし、気合いを入れて、この病院を守るぞ。と言っても、実際にコカビエルと戦うのはリアス先輩たちなんだけどね。

 

 この時、私は思いもしなかった。あぁもあっさり決着がついてしまうと言うことを……。




ん?フリードのキャラ崩壊?いえいえ、キャラクターを保ってはいますよ。単純に、コカビエル以上に逆らうとヤバイ人たちだと把握してるから、下についているだけで。

題名でふざけていこう系作者はとうとう、地の文や台詞をふざけ始めた。おふざけ系ロールプレイヤーやまたむの本領はシリアスをブレイクすることにある。事実だからなぁ……。
何度かGMに、シリアスさせろと注意されました。

因に、彼らの設定で盛っているのは碧と茜の車イスだけです。それ以外は全て事実を元にできるだけ盛らず、書いております。
クトゥルフ神話TRPGをプレイした人ならわかると思いますが、茜の車イスは技能的には運転:車イスか、操縦:車イスで判定しないといけません。ですが、さすがにそれだと、キャラが死んでしまうので、フレーバーでふざけた結果、こんな車イスが爆誕したと言う経緯があります。

うん。今度からふざけた設定はできるだけ避けよう(ロールプレイでふざけないとは言っていない)。

それでは、また次回、頭を空っぽにして、コカビエル戦です。気を付けてね。その回が一番突っ込みどころが多いから。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。