【完結】日本国と世紀末日本召喚   作:MrR

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サメの試練編

*グラ・バルカス帝国・陸上部隊撃滅編の後のお話です。

 

 唐突だが旧レイフォリアでの少しの休憩の後、グラ・バルカス帝国との本土決戦をすることになった。

 

 核の恐怖で頭がおかしくなってきているのか、日本は例え戦力不足でも独断でもやるつもりらしい。 

 

 もっとも連合国側サイドも戦力が整う前に核爆弾(分かり易く、古の魔法帝国のコア魔法を科学的に再現した物)を使用されたらしまいなのは理解しているのか無理は承知で戦力を派遣してくれた。

 

 問題はどこに核爆弾が貯蔵されているかと言うことだ。

 

 だがその問題はすぐに解決した。

 

 それも意外な方法で。

 

『あのサメ、まさかプルトニウムに引き寄せられているのか?』

 

『朗報だがまずいぞ!? これが本当なら日本本土にも上陸してくる!!』

 

 遠くで観察していた航空自衛隊のパイロット達は急ぎ本土に連絡する。

 

 旧レイフォリア領での決戦で現れた船食いサメは偶然現れたワケではなく、どうやらグラ・バルカス帝国のプルトニウムに引き寄せられて上陸したらしい。

 同時にこれを確認した日本も危機感を感じた。

 万が一、日本本土の原子力発電所にでもつっこまっれたら大惨事だ。 

 

 それはそうとグラ・バルカス帝国。

 

 帝国本土の戦闘機や戦車隊が猛烈な攻撃を与えるが巨大な二足歩行(?)のサメには効果は無い。

 

 通常のサメと恐竜が合体したような――サメレックスと言うべき全長50mサイズの生命体はまっすぐ原子爆弾が貯蔵されている場所に向かっていると思われる。

 

 ハゲタカしようとした連合国サイドも犠牲になったりもしたがこうしてなし崩し的にグラ・バルカス帝国はサメの手で滅ぼされ、サメレックスの矛先は未だに散発的に抵抗を続けるグラ・バルカス帝国軍に向けられた。

 

 たぶんサメにでも呪われてるんだろう。

 

 だが救いの女神はグラ・バルカス帝国を見放してはいなかった。

 

『こちら、自衛隊特殊統合派遣部隊――木之元 セイ。これよりグラ・バルカス帝国の救助作業に入る』

 

『と言うわけだからごめんね!? 本当にごめん!?』 

 

 木之元 セイや加藤 佳一などの世紀末日本の住民。

 

『いちおう原子爆弾の確保って言うことでいいんだよなこれ? なんで俺達あの化け物と戦う事になってるの?』

 

『場の流れって奴だ。諦めろ』

 

 空挺降下を終えたキョウスケの疑問にキンジは諦めたような言う。

 他にも様々な戦力が空中から降下していく。

 

『グラ・バルカス帝国全軍に次ぐ! もはやこれは戦争ではない! お互いもう血は十分に流しきった! 政治的駆け引きなどどうでもいい! 停戦でも休戦でも何でも飲む! とにかくあのサメの化け物のせいでこの土地を死の土地にしたくなければ我々に手を貸せ!』

 

 上空の空中管制機「ウェーザーリポート」で全周波数を使い、佐伯 麗子が停戦を呼びかけた。

 

 とにかくグラ・バルカス帝国を止めるために必死だった。

 

『予想外の事態だが――この土地にはもう用は無い』

 

『後は邪魔者を消すだけだ!』

 

 そして謎のパワーローダーがやってくる。

 正体はパワーローダーの機種ですぐに分かった。

 

『見つけた!! 戦いの元凶!!』

 

『日本の後継者とフロンティアの残党!? 状況が分かってるのかよ!?』

 

 サメレックスの火炎弾を回避しつつ、同時に側面からやって来たフロンティアと日本の後継者のパワーローダー部隊だった。

 この状況を利用して自分達を消す腹づもりらしい。

 

『貴様達の政府もお前達の死が望みなようだ!! 世界は変われどつくづく政治官僚は度し難いな!!』

 

『やっぱりそう言う事かよ!』

 

 敵から言われた一言で緋田 キンジは愚痴を漏らしつつプラズマライフルを向ける。

 

 

 

 

 グラ・バルカス帝国 原子爆弾貯蔵施設 防衛戦

 

 実況版

 

 名無しの探索者その105

 

 いやほんとユキノ君なにやってるの!?

 

 なにスパロボみたいなことやってるの!?

 

 

 自衛隊ニキ

 

 あの子も何だかんだで人外だから・・・・・・

 

 

 日本のジャーナリスト

 

 

 て言うかヤバイヤバイ!!

 

 動画の再生数がおかしい!? 

 

 動画が重い!?

 

 このままじゃ動画サイトのサーバーがダウンするぞ!?

 

 

 アイ

 

 どうもアンドロイドのアイです。

 

 

 名無しの探索者その150

 

 アイちゃん来た―!?

  

 

 名無しの探索者その200

 

 なんかもう色々と大丈夫これ!?

 

 もうどっからつっこんでいいのか分かんない!!

 

 

 アイ

 

 言いたい事は分かっています。

 

 今の自衛隊はテロリスト同然の状態です。

 

 そして私達も。

 

 例えどんな大義名文を掲げてもテロリストです。

 

 

 名無しの探索者その300

 

 それは・・・・・・

 

 

 名無しの探索者その350

 

 まあ真実だけれども

 

 

 アイ

 

 

 だけどあんな地獄のような光景を生み出す権利は人類に等しく誰にもありません。

 

 確かにあの荒れ果てた大地で私は、沢山の得がたい物を手に入れました。

 

 だけどあの大地は本来存在してはいけないものなのです。

 

 だから今はグラ・バルカス帝国がどうとか。

 

 命令違反がどうとかではなく、人として止めたいと願っています。

 

 私は人ではなく、アンドロイドですが――その願いはユキノさんと一緒です。

 

 

 自衛隊ニキ

 

 そう言われたらもう何も言い返せないわ。

 

 自衛官としては失格だけどな・・・・・・

 

 

 アイ

 

 今この世界だけではなく、もう一つの世界の日本の人達にも、この世界の人達にもあらゆる手段で語りかけています。

 

 このままでは人類は、例え古の魔法帝国を倒したとしてもまた同じ過ちを繰り返すでしょう。

 

 私はそれがイヤです。

 

 無駄な行為かもしれない。

 

 それでも信じて始めなければ何もはじまらないのだから。

 

 ユキノさんに少なくともそう私は教わりました。

 

 

 日本のジャーナリスト

 

 

 本当にもう何も言えないな。

 

 

 名無しのニート

 

 

 ああ・・・・・・

 

 

☆  

 

   

 Side アイ

 

 私は歌います。

 

 ユキノさんに見せて貰ったアニメみたいに、ここ一番の戦いの舞台で私は大音量で歌を戦場に響かせます。

 

 これはただの人の争いではない。

 

 だからと言って世界を救う戦いでもない。

 

 ただ人の間違いを正すための戦い。

 

 私は戦うことはできても皆さんには劣ります。

 

 だから歌を響かせる事しか思いつきませんでした。

 

『歌だと!? ふざけているのか!?』

 

『歌で何が出来ると言うのだ!?』

 

 日本の後継者とフロンティアの人達の罵声が届く。

 

 その通り。

 

 現実は過酷だ。

 

 私がみた物語のように歌で解決なんて――ましてやアンドロイドの歌でなんて解決なんてできないのは分かっています。

 

 でも届けたい。

 

 この想いを――大切な人達に――

 

『ほらユキノ! あんたの女が命張って歌を響かせてるんだ! しっかりしないでどうする!?』

 

『ここで頑張らないと男じゃないよ!!』

 

『そう・・・・・・だよな!!』

  

 それは確かな変化でした。

 

『なんだこいつら・・・・・・急に攻撃が――』

 

『動画サイト? 掲示板? なんだこれは!? 何が起きている!?』

 

 敵は戸惑い、

 

『ヘルダイバーズ。正式な命令が降りてここにきた。今日本本土は大騒ぎさ』

 

『第0特殊機甲部隊。上の方もケツに火がついらしくてここに送り込まれた。手を貸そう』

 

 新たな味方がやってきて、

 

『おっしゃ!! ありったけの弾薬を撃ち込め!!』

 

『なんか負ける気がしねえ!!』

 

 自衛隊の皆さんも元気になって、

 

『アイちゃんの歌、綺麗だね』

 

『そうね・・・・・・今度はゆっくり聞きたいな』

 

 あの土地で出会った大切な友達から褒められて、

 

『なあ俺達、これで辞職だな? 自衛隊に軍法会議がないのが救いだな』

 

『まあ敵国の核貯蔵施設を占拠して、怪獣とテロリストから守って自衛隊辞められるんなら・・・・・・まあ、悪くないか。好き放題やったしな』

 

 何時ものお二人、キョウスケさんとキンジさんもそんな事を言って戦います。

 だけどあの土地で生きてきた自衛隊の皆さんならどうにでも生きて行けそうな。

 私はそんな気がします。

 

 そして――

 

『こちら――グラ・バルカス軍。聞こえるか。そちらの意図はまだ把握できてないが――そちらを支援する』

 

『それに、そいつら(フロンティア、日本の後継者)気にくわなかったからな――』

 

 奇跡は起きました。

 

『連合国軍も被害が甚大だが部隊を再編成して加勢に来た!』  

 

『我々も戦おう! その歌声とともに!』

 

 その報告に皆沸き立ちます。

 

 グラ・バルカス帝国の戦車や戦闘機、兵士。

 

 連合国軍の微力ながら少ない航空戦力が辿り着きます。

 

『航空自衛隊も参加する。海上自衛隊も電子戦闘機を通して遠距離火力支援を行うそうだ――』

 

 そして空からも、遠い海からも援軍が。

 

 やがて戦いはサメを押さえるチームとフロンティアや日本の後継者とで別れて戦うようになりました。

 

『貴様ら俺達に銃を向けるか!?』

 

 日本の後継者はグラ・バルカス帝国に銃を向けます。

 

『前々からお前達は胡散臭いと思ってたんだよ!』

 

 負けじとグラ・バルカス帝国の人々も反撃します。

 

 戦いは激化していきますが、戦いの流れは圧倒的に私達の方へ傾いています。

 

 そして――

 

『サメの大型特殊個体撃破確認!!』

 

『あいつらやりやがった!!』

 

 そして巨大サメの撃破確認。

 周囲やネットの世界。

 敵も味方も世界も分け隔てなく大歓声があがります。

 それを見て日本の後継者とフロンティアの残党も退いていきます。

 

 ただ自衛隊の人々は苦笑いして― ー

 

 ――これからどうするか?

 

 とか。

 

 ――ま、なるようになるんじゃないのか?

 

 とか。

 

 色々と言い合いながら今後の事を考えているようでした。

 

 数時間後。

 

 またも奇跡が起きて、グラ・バルカス帝国は停戦に応じ、そして休戦協定からの和平条約を結ぶ準備があるとのことでした。

 

 皇帝の命なので絶対だそうです。

 

 日本もこれに飛びつきました。

 

 後は政治と外交のお時間です。

 

 なんであれ、戦いは――グラ・バルカス帝国との戦争は終わりました。

 

 

 

 

 Side 緋田 キンジ

 

 グラ・バルカス帝国との戦いが終わり、俺達はあの世紀末な日本へとトンボ帰りした。

 

 一つ変わった事があるとすれば重武装しての海外派遣が増えたぐらいだ。

 

 なんでもこの世紀末な日本の化け物が世界各国に出現を始めたそうだ。

 

 特に日本なんかはそれを警戒して軍事力を密かに強化しているのだとか。

 

 

 そして現在――俺達はどう見ても現地住民には見えない、小さなリトルグレイタイプの宇宙服を着た地球外生命体らしき何かかから大型輸送機サイズの円盤形の宇宙船らしき何かな乗り物の修理を手伝っていた。

 

 自分達をアール星人と名乗り、すっかり現地住民達と打ち解けている。

 

 とりあえず上の方に画像と動画セットで詳細に情報を送りつけたがどうなるんでしょうねこれ。

 

 いにしえのまほうていこくのまえにうちゅうじんきちゃったよ。(棒)      

  

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