【完結】日本国と世紀末日本召喚   作:MrR

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久しぶりに投稿


地獄のリーム王国戦線とその頃の世紀末自衛隊

 リーム王国。

 

 いわゆるハイエナ、コウモリ国家で日本含めて世界中からの評価は最悪だ。

 

 日本が元居た世界の隣にいた某国を思い出す。

 

 グラ・バルカス帝国の時もあっさりと日本を見捨ててグラ・バルカス帝国につき、そのグラ・バルカス帝国の勢力が死に体になると今度はフロンティア、日本の後継者などの武装勢力と組んだ。

 

 世界中はこのリーム王国に懲罰的に軍隊を派遣したが次々と返り討ちに遭う。

 

 日本も同じだったが本音では関わりたくはなかった。

 

 グラ・バルカス帝国は日本後継者、フロンティアなどと組んで核兵器を所有していた。

 

 リーム王国も核兵器をとっくの昔に保有しているだろう。

 

 さらにグラ・バルカス戦の時と同じくパワーローダーを筆頭とした転移前から兵器の数ぐらいしか根本的に変わってない日本の21世紀の軍事力を遥かに上回る最新鋭兵器を揃えている。

 

 事実、サンドイッチ方式で日本はリーム王国に部隊を派遣したが、制空権や制海権はリーム王国のワンサイドゲームに終わる。

 

 そして海とは反対側の西側、北側、南側などの陸続きの部分からも当然進軍したが圧倒的なフロンティアと日本の後継者の火力で叩き潰されている。

 

 

 

 Side 自衛隊 とある兵士の視点。

 

 

 地獄のような状況だった。

 

 上空の戦闘機や戦闘ヘリはレーザー兵器で叩き落とされ、戦車はレールガンで狙撃されて率先して撃破される。

 

 同時進行で敵の無人戦闘機や飛行型パワーローダーの群れが後方に急襲して砲撃陣地を破壊。

 

 とどめにレーザーだのプラズマ兵器だので武装した戦闘ロボットやパワーローダーが殺しに来る。

 

 まともな戦いが成立しなかった。

 

 この惨状を上は知ってか知らずか、あの地獄のような第二日本を生き抜いた猛者達を呼び寄せるつもりはないらしい。

 

 こちらもパワーローダーや戦闘ロボットを配備してどうにか持ち堪えているが焼け石に水だ。

 

 さらにまずいことに未来技術の塊の戦車や戦闘ヘリだけでなく、陸上戦艦なんて言う化け物まで呼び出してきた。

 

 空も海もあてにならず、陸もこんな状況である。

 

 俺は敵よりも無能な上層部を殺したい気持ちでいっぱいだ。

 

 こんな状況では士気も保てる筈もなく、自衛隊の隊員も毎日のように脱走しているぐらいだ。

 

 この戦地は長くは保たないだろう。

 

  

☆ 

 

 Side 日本政府の偉い人達

 

 

 内閣はお通夜のような状態になっていた。

 

 あまりにも酷い惨状だ。

 

 自衛隊の退職者も殉職者も日を追うごとに増え続けている。

 

 今迄の敵とは次元が違うのだ。

 

 無理からぬお話だ。

 

 どうしてこうなったのか理解できるぶんだけ、より頭が痛い。

 

 正直今迄の戦いは必ず勝てる戦いに勝っただけであり(世紀末の日本関連の出来事は除く) 、今度は立場が逆転したのだ。

 

 本音を言えばリーム王国の一件には関わりたくもないし、好きこのんで世界中で世紀末日本から這い出た化け物退治とかもやりたくもなかった。

 

 だが国際情勢が許してくれないのだ。

 

 これならまだ元の世界の方がマシだった。

 

 しかも最近ではリーム王国周辺の国家に手を伸ばし、日本の領海にも平然と侵入して海上保安庁だろうと戦闘機だろうとイージス艦だろうと潜水艦だろうと、なんでも破壊して回っている。

 

 民間の船舶にも被害が出ている。

 

 そのせいで自衛隊の士気は崩壊し、マスコミや野党だけでなく国民にも叩かれている状況だった。

 

 内閣支持率は十%以下。

 

 政党支持率は五%未満。

 

「こんなことならばあいつらに頼ればよかった――」

 

 あいつら――グラ・バルカス帝国に救援として派遣したが勝手に行動したせいで政治、外交的に敗北した。

 

 ぶっちゃけあいつらムショに放り込んでも天国だとか言いそうな環境で育ち、また密かに暗殺とかも目論んで刺客とかも派遣して失敗したりしてるので関係は修繕不可能だ。

 

 あーでも、こーでもないと時間ばかりが過ぎていく。

 

 

 

 

 Side 緋田 キンジ 二尉

 

 

 緋田 キンジや宗像 キョウスケはそんな日本の内情を知っているがいちおう組織なので上からの命令には従わないといけない。

 

 そんなことよりも今は――

 

『ああクソ――まだ俺達生きてやがる』

 

『俺達なんか呪われてるんじゃねえのか!?』

 

『知るか!? とにかく内部を突き進むぞ!!』

 

 現在緋田 キンジ達は部下を引き連れて超巨大生物の赤黒いグロテスクな空間の内部を突き進んでいた。

 

 現地で岩石ワームとか言われている奴だ。

 

 とにかく馬鹿でかい上に(*軍艦を複数連結させたようなサイズ)核兵器やプラズマミサイルの直撃を受けても生きているぐらいに頑丈で生命力もある。

 

 時間もないので適当に風穴空けて内部に侵入して心臓をズタズタにしようと言う酷い作戦だ。

 

 全員、対戦車チェンソーを武装し、パワーローダーを身に纏い、「自衛隊の仕事ってなんだっけ?」とか自問自答しながらとにかく突き進む。

 

 ダメージは負っているのか内部が回転したり、突然垂直になったりとかカオスな状態だ。

 

 しかも寄生虫的な生物も徘徊しているがもうめんどいので殴り、踏みつぶし、チェンソーで岩石ワームの内部に串刺しにしながらチェンソーで解体する。

 

 突然変異しているっぽい二足歩行のサメも住んでいたがその辺りは想定内だ。

 

 自分達はパワーローダーで身に纏い、チェーンソーを身に纏っている。

 

 つまりサメだろうと寄生虫だろうとチェーンソーで殺せばいい。

 

『これで心臓二つ目だぞ!?』

 

『ぎゃあああああ!! 血が沢山溢れてる!!』

 

『暴れるんじゃねえ!!』

 

『殺される前に殺したらぁええんじゃボケが!!』

 

 などと苦戦しながら血気盛んに暴れ回る自衛隊達。

 

 なんかこいつら全員やばい宇宙線浴びてそうな感じだが前からだろう。

 

 

 数分後――岩石ワームは死んだ。

 

 三つ目の心臓を破壊し、ついでにサメや寄生虫の生き残りも全員チェンソーで殺害し、もう元の道に戻るのめんどいから岩石ワームの内部を切り開いて外へと脱出した。

 

 しかし整備班から「お前ら、頭まで放射能でやられたのか!? 整備するこっちの苦労も考えやがれ!!」と、もっともな意見をもらいました。

 

 誰だって血で全身をペイントされたパワーローダーの整備なんてしたくない。

 

 それにこの土地では水は貴重だ。

 

 給料から水を購入して清掃することになったと言う。

 

 後日、埋め合わせな形で周辺住民から感謝されて様々な支援物資を貰ったりもしたが――

 

 自衛隊は今日も元気です。

 

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