【完結】日本国と世紀末日本召喚   作:MrR

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完結させる覚悟を決めて投稿します。


基地強襲 後編

 

 =日本の後継者基地周辺の上空・空中管制機アルバトロス=

 

 Side 佐伯 麗子

 

 垂直離着陸可能な純白の大型航空機。

 

 機体に備え付けられたレーダーで空中から指揮もできるすぐれ物。

 

 名をアルバトロス。

 

 かなり不吉な名前に感じるのは私だけではないはず――

 

 そこの機内には様々な情報が送られてくる。 

 

(控えめに言って地獄だな――)

 

 味方が壊滅とか全滅寸前とかではなく、戦いの内容がである。

 

 自分の事をクソ上司呼ばわりしているあの二人率(キンジ、キョウスケ)いるハウンド隊は敵の新型機の部隊と交戦中。

 

 これも緊急事態だが、ナチスやら巨大なワニやら野盗、ゾンビ、ミュータントたちの襲撃まであるのだ。

 

 特に巨大なワニと戦っているらしい、宮野一尉や三木二尉たちは大丈夫だろうか(白目)

 

(――ともかく今は彼達の作戦成功を祈るしかないか)

 

 この作戦は"基地の破壊"ではなく、"制圧"が任務だ。

 

 その作戦の要となる彼達がもっとも重要な役割なのだ。 

 

 

☆

 

 

 =日本の後継者 基地・地下司令室=

 

 

 Said 日本の後継者 基地司令

 

 

「この基地を爆破する」

 

 私は決断した。

 

 敵は想定を遥かに超える規模と戦力を有している。

 

 アインブラッド部隊や新型機で覆せるような状況ではない。

 

「本気ですか司令!?」

 

「ああ。本気だとも――他の非戦闘要員は基地から脱出しろ。脱出の手順はそれぞれ伝える」

    

 この土地で敗走すると言うのは死に等しい。

 

 道中で野盗や化け物どもに遭遇する可能性が高い。

 

 と言うかなんだあのハーケンクロイツの集団は。

 どこから現れた?

 

 ともかく最悪の事態は避けねばなるまい。

 

 

☆

 

 

 =基地内部=

 

 

 もう一つの日本へ日本政府が部隊に派遣した際、現地での情報を知って危機感を覚えた政府の人間は特殊部隊を幾つか創設、あるいは送り込んだ。

 

 その一つがアポカリプスウォーカーズである。

 

 

 Side アポカリプスウォーカーズ 隊長

 

(なんか初めて特殊部隊みたいなことしてるな――)

 

 などと思いながら俺は部下を率いて基地内部に潜入する。

 上と自分の読み通りならここの連中は基地を爆破するだろう。

 

 そこをヘルダイバーズや第0部隊と一緒に手分けして制圧する。

 

(この土地は確かに危険だが隙がないわけではない――)

 

 もう一つの日本は確かに危険だ。

 

 そこに住まう日本の後継者の軍事力、技術力も確かに高い。

 だが日本の後継者は言わば残党化していて平均的な練度が落ちているように感じる。

 

 こうして基地の奥深くまで潜入できたのがその証拠だ。

 

 次々と敵を無力化していき、内部を突き進む。

 

☆

 

 

 =日本の後継者 基地敷地内 =

 

 Side 緋田 キンジ 二尉 

  

『敵の数が多い!? てかあのブラッドタイプの軍団なんなんだ!?』

 

 キョウスケの言う通りだ。

 腕も装備も確かで張りぼてではない。

 

 だが若干連携に大雑把な部分がある。

 

 特に三機で一塊の方――飛行型、遠距離型、防御重視型?――は既視感を覚える外観で特に連携がメチャクチャだ。

 味方とか基地の被害とか考えてない部分も感じられる。

 

 まあその御蔭で助かってるわけだが。

 

(問題は空中のデカイ奴だな――)

 

 普通の戦闘機の倍近いサイズでロボットの頭部とロボットアームを載っけたような奴だ。

 

 ミサイルをバンバン撃ってレーザーの雨やら高火力のビーム砲を搭載していたり――マトモに攻撃を受ければパワーローダーでも一溜まりがないだろう。 

   

『こちらレイヴン隊――上空の奴は任せろ』

 

『おお、待ってましたレイヴン隊!?』

 

 思わず俺は声をあげる。

 

 レイヴン隊。

 腕利きの戦闘機パイロット隊だ。

 たったの二機だが頼もしいエースである。

 

 上空の脅威だけでも減るのならありがたい。

 

『あのデカブツとやり合うぞ!! 左右から挟み込めレイヴン2!!』

 

『了解!!』

 

 そして左右に別れて一気に仕掛ける。 

 素人目でも分かるぐらいに綺麗で鋭い戦闘機動だ。

 それを脅威に感じた上空のゲテモノ戦闘機ロボと護衛機達はレイヴン隊を相手にするつもりのようだ。

 

『問題は地上の新手のパワーローダー、それもアインブラッドタイプ――ガワだけだと思ってるが――』

 

『中身も性能も一級品だ――』

 

 バリア持ちで空中や地上を駆け回り、連携して追い込んでくる。

 あの特注の三機とは違って十二機もいた。

 

 殺されないようにするだけで手一杯だ。

 

『おいキンジ!? なんか迫ってくるぞ!?』

 

『うわあああああああ!? なんだありゃ!?』

 

 そんな時、白い巨大なワニが――大体戦闘機ぐらいのサイズかな。

 敵味方とか関係なくワニが襲い掛かってくる。

 てか光線吐いてるんだけど。

 

 最近のワニは凄いなぁ――(白目)

 

『こいつアレだ。宮野さん達が相手してた例のワニだ・・・・・・』

 

 と、キョウスケが言う。

 たぶんヘルメットの中は死んだような目をしているんだろう。

 

『ハイルヒトラー!!』

 

『おい、なんか聞こえたぞ!?』

 

 その掛け声と友に漆黒の軍服にヘルムにガスマスクをつけた連中が雪崩れ込んできた。

 

『やばい!! ナチスだ!!』

 

 キョウスケの言葉に俺は心の底から『どっから湧いて出やがった!?』と叫んだ。

 

『ナチスはどっからでも現れるんだ――月面とか火星とか平行世界、近所の山奥とか海底、南極や北極、地底――』

 

『おい、キョウスケ!? しっかりしろ!! なんか呪いの魔導書読んだ人みたいになってるぞ!?』

 

 しかも地響きを建てて超巨大戦車まで現れた。

 上空にはハーケンクロイツのマークがついたUFOまで。

 パワーローダーまである。

 

 まだ古の魔帝国とかの方が100倍マシだ。

 

『ハイルヒトラーハイルヒトラーやかましいわ!! ナチスなんてクソ食らえだ!! いいナチスは死んだナチスだけだ!!』

 

『それについては同感だキンジ!!』

 

 もう頭来た。

 日本の後継者もワニもナチスもぶっ殺そう、そうしよう。

 

☆

 

 戦いは混沌を極めた。

 

 上空ではレイヴン隊が敵の新型ゲテモノ戦闘機ロボと激戦を繰り広げ。

 

 特注の三機の方は木之元 セイさんとその仲間達が。

 

 十二機の敵の方は俺と合流した宮野一尉たちと一緒に戦うことになった。

 

 宮野 ヒデト一尉もアインブラッドタイプだ。

 

 フルアーマーガンダムみたいと言うかその物だ。

 

 背中右側のキャノン砲、左側にはセンサー類。

 右手の二連装シールドビーム砲とか。

 肩にはミサイルコンテナがあったらしいが投棄したらしい。

 

 宮野さんの相方の三木 ケイイチさんは俺の相方のキョウスケも身に纏っているNextー01の狙撃戦仕様機である。

 

 

 ともかくワニとナチスの増援という頭の悪いスパロボみたいな状況もあり、事態は収束に向かいつつある。

 

 

 最後に――

 

 

『キンジはやらせない!!』

 

『鋼鉄の騎士団の騎士、シェリー参上!!』

     

 俺も宮野さんも――この現地で知り合った女が駆けつけて来た。

 

 リオもアインブラッドタイプ、ブルーウィンドウに新調している。

 翼がついていて飛行可能な機動戦闘型のパワーローダーで翼内部にビーム、腰の側面にレールガンを搭載している。

 

 それはともかく――キョウスケは『二人とも(俺と宮野さん)熱いねぇ』と苦笑する。

 

 そう言うキョウスケも女持ちになっていて――リオが来ていると言う事はその女性もこの戦いに駆けつけて来ている可能性大だ。

 

『キンジ!! どうして私達置いてきたの!?』

 

『いや、まあ自衛隊としての活動にあんまり一般人を巻き込むのは――』

 

 リオの言い分に俺はしろもどろになりながら答えるが『そんなの関係ない!!』と返された。

 

 宮野さんも似たようなやり取りしていた。

 

(この分だと戦いが終わった後も相手せにゃならんな――)

 

 などと考えながら戦う。

 

 腕利きの少女――もとい女性が乗ったアインブラッドタイプを筆頭に増援が来たので形成は一気に逆転。

 

 ナチスだろうがアインブラッドタイプだろうが関係なく粉砕していく。

 

 例の三機も後退していき、上空のゲテモノ戦闘機も彼方此方から火を噴いて火花を散らし、決着が見えてきた―― 

 

『遠くのハッチから陸上戦艦を確認した。戦闘エリアから離脱していく――』

 

 と、クソ上司こと佐伯 麗子が報告をあげる。

 

『特殊部隊達は基地を掌握。やはり敵は基地の爆破を目論んでいたらしい。後は敵を掃討していけば終わりだ』

 

 それが一番問題なんだよ。

 

 ワニとナチスだぞ?

  

 これでサメとか宇宙人とか来たらフルコースだぞ?

 

(そう言えばアール星人やベルセルク星人、グランドオーダーの人達元気かな?)

 

 なんか宇宙絡みのごたごたが起きて宇宙に帰ったんだよな――

 

『まあ現実逃避しても仕方ないよね!!』

 

 キョウスケに『やけくそ気味になに言ってるんだ!?』とツッコミを入れられた。

 

 ごめんね。

 

 そうでもしないと気持ち保てないの。

 

 

☆

 

 

 =空中管制機・アルバトロス内=

 

 Side 朝田 泰司

   

 戦いは凄まじいの一言だった。

 

 SF映画ラストの戦闘シーンかそれ以上の激しさだ。

 

 この土地に来て様々な修羅場を潜ったがまだまだ驚かされてばっかりだ。

 

 自分は危険は承知でこのアルバトロスに乗って戦闘報告を眺めながら嘗てのパイプを使ってこの戦いをどう収束させていくか考える。

 

 隣にはシエリア。

 

 グラ・バルカス帝国の外交官であり、情報担当官だ。

 

 この土地に逃げ込んできたらしいが、彼の国の上層部で何かがあったのか役職を復帰したらしい。

 

 まあそれでも一定の距離は置いているらしい――

  

「何をお考えで?」

 

 と、現場指揮官の佐伯 麗子さんが尋ねてくる。

 

「左遷されても外交官ですから外交のことを・・・・・・主に母国相手に交渉することになりそうですが」

 

「てっきり後継者連中と交渉すると言い出すかと」

 

 自分は「まさか」と前置きしてこう言った。

 

「確かに時間稼ぎ目的の交渉ならしますが、話し合いが通じるとは思えません。最悪核兵器を東京に撃ち込むぐらいのことは確実にするでしょう。その前に一発どこかに核を撃ち込むことをすると思いますが」

 

 その言葉にシエリアさんは「本気でアレを使うのか?」と返してこう言った。

 

「そもそも日本の後継者の目的は核兵器で荒れ果てたこの土地の統一だろう? この土地の地獄を見ておいてその地獄を自分達の手で作ろうとは――私が言うのもなんだが狂ってるとしか」

 

「それが人間ですよ」

 

 人間その気になれば都市に原子爆弾をそれぞれ二発も打ち込める残虐性を秘めた生物だ。

 

 この世界の人間も様々な残虐な一面をこれでもかと日本人に見せてきた。

 

 そしてこの土地の人間も同じく残虐な一面を持っていただけにすぎない。

 

(もっとも自分達がいた日本の中枢は愚者の集まりだったが――普通に暮らしている市民に罪はない)

 

 そう考えつつ、どうすれば事態を好転させるかどうか考える。

 

 

☆

    

 

 Side 緋田 キンジ 二尉

 

 

 化け物戦闘機はレイヴン隊の活躍により撃墜された。

 

 12機いたアインブラッド隊は数を減らしながらも撤退。

 

 特注の三機も同じく撤退。

 

 猛威を振るっていたワニも骸に変わった。

 

 ナチスの部隊も撃滅された。

 

 パワーローダーがそのまま棺桶になり、基地の守備に当たっていた陸上戦艦はそのまま巨大な墓標になった。

 

 最後に司令官が率いるパワーローダー部隊と交戦――

 

『もう止めろ!? 決着はついた!! 降伏しろ!!』

 

 宮野 一尉はそう言ったが――

 

『まだ負けてはおらぬ!! 私がいるかぎり戦いは終わらぬ!!』

 

 そう言って戦闘を続行した。

 

 凄まじい気迫だったが、気迫だけで戦いに勝てるほど甘くもなく――

 

『ふはははは――ただの平和ボケした日本人と侮っていたが――これ程までに成長したか・・・・・・』

 

『機体を捨てろ!! 機体が爆発するぞ!?』

 

 俺は思わずそう叫んだ。

 

『・・・・・・武力以外の選択肢を模索し続けておけば、こんなことには――だが、もう遅すぎた――』

 

 その言葉を最後にパワーローダーは爆発。

 残って抵抗していた兵士達も降伏した。

 

 

☆

 

 

 その後――基地は各方面の支援のもとに重要拠点として、生産工場として本格的に稼働した。

 

 部隊は分断し、もう一つの日本に残留して日本の後継者とフロンティアの連中を倒していくするチーム。

 

 もう一つは海外に打って出るチーム。

 

 俺はそちらにハウンド隊――キョウスケやルーキー、リオや相方のパメラともどもひっついてきてそちらに配属された。

 

 現地協力者も何人か付いてくる。

 

 

   

 戦いは新たな局面へと向かう。

 

  

         




なんか色々と蛇足感やらグダグダしたお話になってしまった。
ご意見、ご感想お待ちしております。
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