目標はGW前に完結。
最悪六月以内に完結させます。
日本国と世紀末日本国召喚
フェン王国編その2
フェン王国
アマノキでの戦いから数日後。
Side 名も無き自衛隊員
『クソみたいな戦いだったけどようやくツキが回ってきたな!!』
一度は自衛隊の隊員を止めたが、フェン王国の人々やもう一つの日本からの援軍と合流し――再び軍服を着て自衛隊員を名乗る決意をして――日本の後継者とやり合ってきた。
正直苦しいなんてもんじゃなかった。
こちらもパワーローダーを身に纏っちゃいるが、敵との条件が少し五分に近付いただけ。
敵のSF兵器の群れ相手を押し留めるのが精一杯だった。
だが日本から来た援軍――と言って良いのか。
まあ、国家反逆罪らしいが――フェン王国でもネットぐらいは使える。
彼達の配信を見たり、今迄の日本政府の行動からして俺はあの空中戦艦にいる少年少女達を信じることにした。
日本政府も地におちたもんである。
『ここで押し込め!!』
『戦いの流れが変わってきてる!! いけるぞ!!』
首都アマノキでの戦いを知ってから味方はこの調子だ。
フェン王国の人間とかもパワーローダーを身に纏って前線に出ている。
これまでにないぐらいに士気が上がっていた。
☆
フェン王国 北部
日本の後継者 フェン王国総司令部。
Side 日本の後継者 フェン王国 基地司令官
「敵の進軍が止まりません!!」
「各地で敵の活動が活発化!! 一斉蜂起状態です!!」
「なにをやっている!? 敵はゲリラ風情だろう!?」
たかが敵の首都でラッキーパンチを貰ったぐらいでここまで調子づかれるとは想像だにしなかった。
あの空中戦艦の少年少女達の仕業だ。
どうやら今迄の戦いをあの戦いをこの世界の報道機関を通して世界中に流しているらしい。
世界規模で反抗勢力が活発化している。
幾ら科学技術が優れていても数で押されては我々も負ける。
「アインブラッドタイプが各戦線に出現!!」
「なに!?」
☆
フェン王国 中央線戦。
平野エリア。
Side 木里 翔太郎
『味方が頼もしく感じるなんて初めてだな』
「まあね。同胞に追い回されての逃亡生活がずっと続いていたから」
手毬の言う通りだ。
とにかくフェン王国にいる味方が強い。
俺達の手助けもあったんだろうが次々と敵へ果敢に攻めている。
この調子だとこの国を奪還するのにそんなに時間は掛からないだろう。
『敵の陸上戦艦撃破!!』
『敵基地の一つを制圧した!!』
『雑魚には構うな!! このまま一気に進軍する!!』
無線も先程からこんな感じだ。
戦線も大まかにわけて中央、左翼、右翼みたいな感じで分けているが実際は複雑に入り乱れて錯綜している。
敵の戦力も小出しになっていて事態を把握出来ていないように感じた。
日本のネットも大盛り上がりで現実でも現政権への反対運動が起きているらしい。
曰く「お前らはテロリストに屈するのか」と、「少年少女だけに戦わせて恥ずかしくないのか」と。
まあともかくこれで世論は動かせた。
だが日本の世論(ブーム)は冷めやすいからな。
冷めないうちにケリをつける必要がある。
だから強行軍で日本の後継者を攻め続ける必要があった。
☆
フェン王国 北部
日本の後継者 フェン王国総司令部。
Side 日本の後継者 フェン王国 基地司令官
「各戦線崩壊!! 情報も錯綜しています!!」
「順次後退して態勢を建て直せ!! 防衛戦を築く!! 脱出の準備とガハラ神国の部隊にも増援要請!! ここが陥落したら日本の部隊は孤立するぞ!!」
司令官は矢継ぎ早に指示を出していく。
「出せる戦力は全て出せ!! 出し惜しみして陥落する事態だけは避けたい!!」
「了解!!」
司令官を総力戦を覚悟した。
☆
Side 木里 翔太郎
『また傭兵って奴か!?』
フェン王国北部。
平野部。
そこで木里達は三体の傭兵と遭遇していた。
『悪いが仕事なんでな。死んでもらうぞ』
『これもビジネスだ。悪く思うな』
『なんだかんだね金払いはいいんでね』
三者三様にそう言って襲い掛かってくる。
動くミサイル弾薬庫。
グレネードランチャーオンリー。
重火力戦車型。
この三タイプだ。
とにかく火力重視の編成で中々手が出せない。
平野部なので身を隠す場所もない。
『もらっ――なに!?』
と、その時に現れたのは――
『手毬!!』
「ごめん!! 立て込んでた!!」
メカスーツ姿の手毬と合流できた。
周囲の敵は粗方片付いたのだろう。
三対二だがこれで負ける気はしない。
☆
戦いは一気に優勢に傾いた。
手毬が俺の動きに合わせるし、俺が手毬のためにどう動くべきなのかが分かる。
先日との無人機との戦いを経てからより一層感じるようになった。
『一体増えただけで急に動きが――』
『早くて捉えきれない!!』
『火力で――』
「そうはさせない!!」
竹宮高校の他の面々が援護に入り、傭兵達の動きを制限させる。
流石に不利を悟ったのか傭兵達は後退していった。
『流石傭兵。引き際も心得てるな』
「だけど、もうそろそろ相手の最終防衛線よ」
『・・・・・・激しくなりそうだな』
☆
Side 日本の後継者 フェン王国 基地司令官
基地司令は陸上戦艦に搭乗。
パワーローダーを含めた全ての兵器――無人兵器、砲台も後先考えない全力稼働して迎え撃つつもりだった。
「右翼、左翼ともに敵の攻撃による損耗が激しく、このままでは――!!」
「被害報告はいい!! それよりもパワーローダー部隊は!?」
「全て出動させました!! 傭兵は――」
「傭兵は所詮傭兵だ――この局面ではアテにはできん」
傭兵はビジネスストライク優先な連中である。
命を捨ててまで付き合う奴など希だ。
「全砲門開け!! 弾を惜しむな!!」
基地司令は指示を出す。
己の死期を悟りながら――
☆
Side 木里 翔太郎
「もうここまで来たら陥落寸前ね」
『ああ・・・・・・』
手毬の言う通りだ。
敵の抵抗が激しいがこのままなら陥落するだろう――
そう思った時だ。
『敵が急速接近!! 大きいぞ!!』
オペレーターの如月 純夏先生がそう言う。
レーダー場に大型の熱源反応を探知。
視界に入るとそこには――
『なんだあいつは!?』
銀色のSF的なジェット戦闘機にも見えなくはない。
頭部やアームまでついている。
周辺にミサイルを撒き散らし、ビーム弾を乱射しながら高速起動で迫り来る。
「やるしかないわね」
『だな!!』
手毬の言う通りやるしかないだろう。
俺は腹を括ることにした。