【完結】日本国と世紀末日本召喚   作:MrR

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逃避行の終わり編

 

 日本国と世紀末日本召喚

 

 逃避行の終わり編

 

 

 Side 木里 翔太郎

 

『なんなんだこの戦闘機モドキは!?』

 

「各戦線も手が離せないから二人で乗り切るしかないわね」

 

 手毬の言う通りなんだが正直手が欲しい。

 

 敵はとにかく素早く、火力がある。

 正直これ、パワードスーツで相手するような奴じゃない。

 

 俺と手毬は空中を飛び回りながらの二人掛かりで挑むが状況は均衡している。

 

「どうする? 仕掛ける?」

 

『あんまり無茶はしたくない局面だが――』

 

 そう思っていると地上から砲火が上がる。

 なんだろうと目を向けてみると―

 

「援軍!?」

 

『こちら自衛隊――と言っても今は残存戦力や現地の住民などと一緒に行動しているが――援護する』

 

 そう言って雑多な種類のパワーローダーからの援護射撃の弾幕が敵の新型機――戦闘機モドキに集中する。

 直撃弾はないが敵の動きが乱れた。

 

 仕掛けるなら今だろう。

 

『手毬!!』

 

「木里!!」

 

 まず二人で射撃武器を使って飛び込む。

 続いて俺が近接武器を抜いて切り裂き、手毬が上昇して射撃をお見舞いする。

 俺も振り向き様に再度射撃武器を発射して動きを止め、今度は手毬が飛び込む。

 

『凄い連携だな――パワーローダーであんな事が――』

 

 などと地上の自衛官にそう言われる。

 

「とどめいくわよ!!」

 

『ああ!!』

 

 俺と手毬は両手に近接武器を装備して左右から挟み込むようにフィニッシュ。

 敵の戦闘機擬きを両断した。

 

『凄かったな――なんだこんな時に――ちょっと待ってくれ?』

 

 地上の自衛官の様子が変だ。

 

『なんだって――嘘だろ!?』

 

 突然叫び声を上げた。

 

『おい、そこの二人!! 今すぐここから離れろ!!』

 

「どうしたの急に?」

 

 手毬が当然の反応をする。

 

『君達の捕縛、あるいは殺害命令が出ている!! その部隊も近付いて来てるぞ!!』

 

『「なんだって!?」』

 

 との事だった。

 

 

 

 

 俺達は一旦レギンレイヴに戻る。

 

 そして状況の確認を取ったがどうやら本気で日本政府は始末するつもりで部隊を差し向けているらしい。

 

 それも曰く付きの連中をだ。

 

 表向きはフェン王国への救援活動。

 

 だが実態は俺達を抹殺。

 

 艦の代表者のプレラーティ博士は「仕方ないけど予定を早める」と言ってもう一つの日本の連合部隊と合流するためにフェン王国を脱出することになった。

 

 まではまだ良かったのだが――

 

『空中用のパワーローダー部隊!?』

 

『何時の間にそんな部隊を保有するようになったんだ!?』

 

 皆驚きの声でそう言う。

 空中飛行型のパワーローダー達の襲撃。

 そもそもパワーローダーは想像以上の低コストで量産出来るらしいがそれでもかなりの大部隊を送り込んで来ている。

  

 日本政府もネットの反応とか無視してここまで形振り構わなくなるとは想像だにしなかった。

 

『このままじゃ消耗戦になるけど――脱出プランはあるのか!?』

 

 俺がそう言うとプレラーティ博士は「一つあるけどいいかな?」と言った。

 

 それは――

 

『日本の後継者の基地を通る正面突破ルートか・・・・・・危険だがやる価値はあるな』

 

 敵の基地を正面突破して日本政府の追跡から逃れる作戦だった。

 危険ではあるが、このまま戦い続けるよりかはマシだ。

 

「はーあ。今度はゆっくり観光したいわね」

 

『歓迎してくれるかどうか怪しいけどな』

 

 手毬の言う事には同意だがここまでやらかしといて歓迎してくれるかどうかは怪しいもんだと思った。

 

 

 

 

 日本の後継者と自衛隊の弾幕が集中する。

 

 なにかワケありの部隊なのか、自衛隊の飛行型パワーローダー部隊はしつこく食らいついてくるがどんどん日本の後継者の攻撃を食らって脱落していく。

 

「もっと後方に部隊がいるけど、たぶんアレは今襲ってきている連中の監視部隊ね。逃げたら殺すみたいな」

 

『日本は何時から民主主義から悪の独裁国家に手の平返したんだ?』

 

 なんかどんどん自分の母国が、一度滅んだ方がよくないか? と思うようになってきた。

 

「人間に追い詰められたらなんでもやるのよ。結局第二次大戦の頃から本質は変わってなかったのよ、ウチの国」

 

『言い返せないな』

 

 

 とりあえず恨みはないが、自衛隊の飛行型パワーローダーを片付けて行く。

 

  

 敵の旗艦を横切り、基地の真上を通貨。避難船らしき船をも通り過ぎ――そして海へと出た。

 

 もう追ってはこれないだろう。

 

 

 

  

 俺達はそれから海上を旅をした。

 

 アルタラスの日本の後継者などの部隊はプレラーティ博士の仲間達が撃破。

 

 現在リーム王国の方では激戦になっているらしい。

 

 そして俺達は一先ず、リーム王国戦線の後方に退避した。

 

 近くであったのもあるが、戦闘での無茶とかもあるしな。

 

 戦場の方が身が安全だとはとても皮肉が利いてると思った。

 

 

 とりあえずリーム戦線の人達を助けながらもこれからどうするか俺達は考えた。

 

 総じてみんな、元の生活に戻りたいと言うのが本音だった。

 

 

 まあそこまではいい。

 

 ある衝撃的な事態になってそれどころではなくなった。

  

 

 リーム王国が陥落したのはまだいい。

 

 

 同時に自分達の母国の日本が陥落。

 

 日本の後継者とフロンティアの連中の手におちた。

 

 どうやら日本に戻る時が来たようだ。

 

    

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