なかなか0とか1の評価がつかないな。
日本国召喚の名を騙るサメ小説に片足突っ込んでる小説なのに。
今度こそ、今度こそつくだろうと期待と恐怖が混じりながら投稿しました。
*SS集のVS暴走軍艦の話の序盤で語られた自衛隊の拠点建築作業や現地住民との交流を詳しめに書いたお話です。
*これなんの二次創作だっけ?
Side 緋田 キンジ二尉(*特例昇進)
おっす。
おら緋田 キンジ。
陸上自衛隊の一人。
女クソ上司のせいで地獄のようなもう一つの日本国に取り残され、相棒の宗像 キョウスケ二尉と一緒にこの世紀末な日本の市街地でベースキャンプを建造している真っ最中だ。
まあ何人か武装勢力とかサメとかUFOの餌食になったりもしたが。
最初は砂浜で橋頭堡を確保しようとしたが十トントラックサイズの巨大サメが群れを成して襲い掛かってきて全滅しかけた。
二回目は前回の反省を活かして廃墟でベースキャンプを建造したが血気盛んな世紀末ファッションの現地住民の襲撃で壊滅。
三回目もまた場所を変えたがUFOの攻撃でズタボロにされた。
俺は一度目の段階からいるが、はっき言おう。
日本本土に返してくれ。
家族との関係のいざこざで自衛隊に入ったけど、これならまだ刑務所に入る覚悟で親と拳で語り合った方がまだマシだ。
まずこの土地は生物が巨大で凶悪だ。
そして攻撃的であり、タフである。
種族によっては対戦車装備でないと太刀打ちできない。
12・7mm以下は牽制ぐらいにしかならない。
現地の武装勢力なんかは装備は自衛隊よりも上である。てかスターウォーズかよ。
しかも民間の車をマッドマックス風に改造して武装乗っけて突っ込んできたりする。
またパワードスーツらしき装備は対物ライフルを弾く程の強度でこれも対装甲目標用の装備を投入しないとダメだ。さらに核動力ときた。(一部車も同じ)
科学技術が狂ってやがる。
そんな連中と毎日のように激闘を繰り広げた。
本土の方では「人材の墓場」、「物理的な首切り場」、「特殊部隊の訓練が天国に思える地獄」など好き放題に言われているらしい。
「サメだぁああああああああ!?」
「今回は数が多いぞ!」
「動きが速い!!」
「基地内に侵入された!」
「あいつら防壁を飛び込えてくるぞ!!」
現在二足歩行のサメと交戦中。
自衛官達は火炎放射器(粘着性)や現地の武装勢力から殺して身包み剥いで奪い取った武装で対抗している。
もうこの頃になるとみんな、憲法九条守って死ぬぐらいなら憲法九条破って自衛隊辞める道を選ぶと腹を括ってる。
『このパワーローダー中々良いな』
「お前何気に良い装備してんな!?」
相方の宗像 キョウスケはパワーローダーを身に纏って迎撃に参加していた。
一応核動力だがそんなの怖くないらしい。
いや、楽に死ねること考えたらそっちの方がいいのか?
などと考えつつ俺は戦いの手を止めずに戦闘を続行する。
☆
『なんだおめえら』
最初にマトモに会話が通じた現地住民はロボットだった。
レトロフューチャーとかスチームパンクとかそんな言葉がよぎる錆びた銀色の2mのロボット。
頭部も胴体もバケツをひっくり返したかのような形状をしている。
両腕と両足はいわゆる蛇腹型アームだ。分からなかったらジオン軍の水陸両用MSとかを連想してくれればいい。
背中の大きなバックパック。
そしてドラムマガジンにマガジンベルトで連結されたガトリングガンを保有している。
名前はガンテツと言うらしく、自衛隊の協力者として末永くお世話になることになるロボットである。
『おまえら馬鹿だろ。こんな危険地帯に基地を建造するとか自殺行為だ』
と、説教から始まり色々と心を痛ませながら耳を傾けて貴重な情報を仕入れる事が出来てすぐさま上に報告された。
どうやらこの国は核戦争で一度崩壊した異なる歴史を辿った日本であり、現在は三大勢力を筆頭に各地を様々な自治体が治めているが、手が届かない地域は全て危険地域だそうだ。
そして自分達が今居る場所は危険地帯の一つだ。
念のため言うが俺達も好き好んでそう言う場所を選んだわけじゃない。
政治的なあれこれ――法務省やら外務省の連中とかが現地の人々を刺激したくないと言う理由で人が居なさそうな場所を選んだからだ。
もっとも安全と言われる場所でも銃撃戦は日常的に起きているそうだが。
と言うのもフロンティアと呼ばれる戦前の文明を保った場所や核戦争をコールドスリープで生き延びた日本の後継者を名乗る連中などが戦争で壊滅したせいで治安が悪くなったりしているらしい。
他にも元の世界にいた太平洋連邦やユーラシア連合と呼ばれる連中のいざこざとかに巻き込まれたり――それを考えると彼達からすればこの世界に転移したのは幸運だったかもしれないがこの世界の人間からすれば厄災以外の何物でもない。
『言いたい事は分かるが仕方ないだろう。こっちは今日の暮らしで精一杯なんだよ。必要とあれば人間の肉を食らうサメだって食べなきゃなんねーんだから』
と、ガンテツさんに言われた。
話を聞いていた自衛隊の隊員の一人が「放射能汚染とか大丈夫なんですか?」と言われたら「食べた後に放射能除去剤でも飲めばいい」と返された。
このやり取りで抱いた感情は様々だ。
安直なネーミングはともかく、もしも名前通りの効果を発揮するなら福島の問題を解決できるかもしれないと思った。
これにより日本政府はより深くこの島に関わる事になる。
そしれ俺達の不幸がさらに続くことが決定した。
☆
ガンテツは相当人脈が広いらしく、様々な人間がこの自衛隊のベースキャンプに訪れるようになった。
その御陰で案の定、部隊が壊滅して難民化していた自衛官を何人も救出できた。
相変わらず武装勢力や凶悪な生物に暴走ロボットの襲撃などもあるが以前よりもマシだ。
迎撃に参加してくれる現地住民がヘタな自衛官よりも強くて逞しいのが原因である。
核融合炉搭載の戦車やらパワードスーツやらに搭乗し、ミニガンやロケット砲などの武器を普通に所持していて凄い人になるとレーザー、ビーム、レールガンなどで武装している。
護衛にレーザー兵器を標準装備させた戦闘ロボットを同行させている住民もいた。
ベースキャンプに来る住民は基本水やら食料やら資源やらを求めてやってくるらしい。
それだけでなく、空き缶や空のペットボトルも値がつく資源になるそうだ。
自衛隊の隊員はほぼ独断で物々交換――時にはコインと呼ばれる通貨を入手してそれを元手に装備を整えていった。
☆
そしてまた少しばかりの時間が経過し、自衛隊の隊員はガイド(少女二人組)をつけてもらいながらようやくベースキャンプ周辺の探索に乗り出した。
この崩壊した日本の土地の把握だけでなく、様々な場所を治めている自治体の場所や三大勢力であるヒノモト、NUSA、醒と接触し、国交を開くのが最大目的である。
またこの国に存在する自衛隊と言う自警団の接触も目的の一つだ。
地理的な関係で最初にコンタクトに出来たのはジャンクシティ、次に軍艦街と呼ばれる町やNUSAと言う国だ。
他にも核戦争を生き延びるためにそのまま避難してずっとそこに居住しているシェルターと一括りにされている人々とも接触できたがこれはまた後で語ろう。
☆
ジャンクシティ
その名の通り廃墟に建造された町言う名の集落であり、廃墟にそのまま住んでいたり、とジャンクで建造された建物に住まう物達やバスを家にしている人もいる。
集落の周辺はスクラップなどのバリケードが作られ、あちこちにタレットや武装した車両にパワードスーツ、様々な銃火器で武装した民兵がいる。
簡易的な貯水池に浄水器を建造していたり、畑を作っていたり、簡易的な牧場も建築されていた。
ジャンクシティに辿り着くと現地住民だけでなくこの土地に取り残された前の世界の住民、ユーラシア連合や太平洋連邦の住民などもいて興味本位に自分達の事を尋ねられた。
最初自衛隊の名前を出すと敵意を向けられたがその理由は後で話そう。
馬鹿正直に答えると敵意はなくなり、この土地が異世界に転移したと知っても悲観する人間は殆どおらず、大半は「あの化け物達からよく生き延びられたな」とか「お前達運がいいな」とか気前よく接してくれた。
元の世界の外から来た人間は殆どは帰還を諦めてこの土地で骨を埋める覚悟をしていた人間であり、外の世界が異世界に転移したと分かっていてもそれを外面に出すことはなかった。
☆
次に軍艦街。
廃墟となった軍艦に住まい、海の怪物と日常的に戦い、それを食料とするとんでもない武道派の町である。
町の防衛システムも座礁した軍艦の砲台をそのまま転用しているので日本側からすれば驚異である。
しかも日本本土を恐怖に陥れている、イージス艦を沈めた巨大な船食いサメの撃退経験もあるそうだ。
余談だがとある自衛隊の隊員が醤油を持ち込んだら一気に広まり、高値で取引されるようになる。
どうやらこの土地、調味料、香辛料の類いは高値で売れるらしい。
☆
NUSAはこの土地に取り残された外国人達が建国した国であるらしい。
戦力比は土地柄のせいか地上、航空戦力に力を入れている。
ただしジェット戦闘機の類いはないらしく、最近出回り始めた飛行用パワーローダーなどで補っているらしい。これは他の二大勢力でも同じようだ。
国の特徴としては日本版アメリカを目指したようであり、バリバリの軍事国家で現在、フロンティアや日本の後継者を妥当して戦勝ムードに浮かれている。
NUSAの首都であるネオワシントンと名付けられたこの町は建物は多少荒廃しているが安全な町であり、市街地を車両やパワーローダー、ロボットなどがパトロールしている。
(最初からこの国近辺に降下して接触していれば犠牲者はアレだけ出さすにすんだんじゃないのか?)
などと苦々しく思いながら俺はNUSAの首都を観光しつつ、現地のガイドとして雇った少女、水色髪のショートヘアーでちょっと野性味と不思議さが入り交じった雰囲気がある胸が大きい少女リオに尋ねる。
「フロンティアとか日本の後継者とかそんなに嫌われてたのか?」
「うん。フロンティアも日本の後継者も自分達こそが日本の真の統治者だって疑わなかったから。特に日本の後継者達は従わない物は皆、力尽くで支配しようとしてきた」
(本土の人間が聞いたら喜んで発狂しそうな話だな)
左側の連中はこれを攻撃材料にして政権批判する様がありありと思い浮かぶ。
別の世界の異なる歴史を辿った日本の事ですと説明しても聞きはしないだろう。
日本の左側の連中とはそう言う連中なのである。
『警報発令!! 巨大戦車がこっちに向かってくる! 市民は避難し、警備部隊は戦闘態勢を!』
「あれ? この町って安全じゃなかったっけ? 首都だよね?」
「どこもこんなもんだよ。どうするの?」
「一先ず部隊と合流するか」
爆音と銃撃音が響き渡るが俺は落ち着いて行動する。
リオはともかく俺もすっかりこの土地に順応し始めていた。
☆
それからヒノモトと言う国やホープタウンなどの自治体などとも接触した。
ヒノモトでは最終戦争を生き延びてコールドスリープをして現代に目覚めた少年兵士、木之元 セイにホープタウンでは日本本土で転移以前から行方不明扱いになっていた加藤 佳一少年と運命的な出会いを果たす事になる。
他にもそうした出会いを積み重ねていき、ベースキャンプも駐屯地建築作業へとシフトしていき、日本駐屯地や出島街が誕生した。
ついでにこの土地に俺を送りやがったクソ美人女上司とも再会した事も付け加えておこう。
駐屯地の防備は現地で得た戦訓や装備を中心にして装備されている。
パワードスーツや現地の戦車にSF兵器も満載だ。
まあどれだけ防備を固めても何かしらの敵が襲撃してくるので暇なんて無いけどな。
それからアルタラスまで行って暴走した無人戦艦に突入したり、UFO相手に大討伐ミッションしたりと色々とあった。
外の世界ではグラ何とか帝国と何やらきな臭くなっているらしいがまあ気にしない。
ここに攻めてきても海のサメバリアが。
それを突破してもSF兵器で武装した現地住民や巨大生物、暴走ロボット達が待ち構えている。
どう考えても無理だ。
まあそれはともかく。
「ようやくここまでたどり着けたなぁ」
などと感慨深く思いながら俺は隣にいるキョウスケと一緒に焼きそばを焼いていた。
現地ガイド関係が続いているリオは相方の眼鏡をかけたメカニック少女、パメラと一緒に様々な食べ物を両手に持って食べ歩きしていた。
今は第一回日本駐屯地基地祭。(*駐屯地の自腹で開催されています)
例によって武装勢力の襲撃もあったりもしたが、まあそれも覚悟の上での開催だったので気にしない。
マスコミも来るかと思ったが、初期の頃からくっついていたので流石にこの土地のヤバさを感じ取ったのか、ある程度空路の安全が確保された今となっても近寄ろうともしない。
本土のSNSでは「リアルFall●ut」とか「この世の地獄」とか「人の愚かさの成れの果てを具現化した魔境」とか色々と言われていたり、トーパー王国で魔王を討伐した連中達からは「まだ魔王達の相手をしている方が楽だった」とか言っている。
魔王軍、意外と弱いなと思いながら俺はソバを焼く。
基地祭はまだ始まったばかりだ。
今度こそ不定期になって元の場所(カクヨムとか小説家になろうとかPIXIV)に引き籠もります。
それじゃ。