最終戦争で荒廃した日本が異世界召喚されて暫くの月日が経過した。
とくに世紀末日本の人々は何もしなかったしする気力も湧かなかったようだ。
ただ「気候が少し変わったかな~?」ぐらいにしか思わなかった。
それに日々の暮らしで大変なので外交しようとかそんな気はゼロである。
海は暴走軍艦だの海底要塞だの、レールガンやビーム兵器が通用しない巨大サメだの化け物だらけで脱出不可能であり、侵入も不可能である。
第一の犠牲者は日本にもっとも近いガハラ神国だ。
「サメだ―!?」
「サメが襲撃してきたぞ!?」
「なんでこんな大量のサメが!?」
突如として凶暴化したサメの餌食になった。
日本のイージス艦と真正面から殴り合いして打ち勝った船食いサメなども参戦。
さらに二本足のサメなども上陸したり、何やら魔改造された機関車トー○スなども上陸し、ガハラ神国は業火に包まれた。
フェン王国もガハラ神国同様になすすべ無く、サメの餌食になった。
ロデニウス大陸でもっとも日本に近いクワ・トイネ公国もサメの餌食になった。
こちらはサメと戦艦が合体した全長400mのサメ戦艦の襲撃を受けた。
「なんだあの生物は!?」
「まさか古の魔帝国!?」
「世界の危機だ!! 至急ミリシアル帝国に知らせろ!!」
きっと世紀末日本に潜んでたナチスの残党あたりが産みだした生物兵器かなんかだろう。
こちらにも次々と二足歩行のサメやワニ達が上陸してくる。
ついでになんか機関車トー○スに似た何かも手当たり次第に核爆弾やレーザー砲を撒き散らしてロデニウス大陸を放射能に汚染させていく。
必死に立ち向かったがサメ戦艦や機関車トー○スの前では無力だった。
最低でもレールガンやビーム兵器、核兵器、理想としては陽電子砲クラスの破壊力は欲しい。
サメ軍艦は沿岸部の都市を国とかそう言うあれこれを関係なく焼き払い、トーマスは目につく生命体――たとえ同級のサメだろうとロデニウス大陸の人間だろうと平等に抹殺していく。
最後はサメ軍艦VSトー○スの戦いになったが機○車と戦艦では勝負は目に見えている。
トーマスはスクラップになった。
☆
ロデニウス大陸は滅亡した。
機関車トー○スやサメ戦艦の核攻撃や予想以上の被害をもたらしたからだ。
あとサメ軍艦も容赦なく核攻撃を連発していたのでそのダメージも甚大である。
こうしてロデニウス大陸は核の炎に包まれた。
☆
パーパルディア皇国は滅亡した。
キッカケはフェン王国やガハラ神国、ロデニウス大陸の国家が事実上滅亡したからだ。
パーパルディア皇国や世界各国はこの異変を察知し、調査船団などを送り込んだが皆さんの想像通り全員が海で帰らぬ人になった。
運良く生き延びて日本に辿り着いてもこの世の地獄を体現した世界の世紀末日本で地獄その物のようなサバイバルがはじまるだけ。
海は化け物だらけで脱出不可能だった。
航空手段でなら何とか辿り着けるが――遠方からワイバーンなどを送り込んで地道に資材を運んで日本に拠点作りしようとした。
「こんな上空にサメェ!?」
それでも海から飛び跳ねてきたサメがワイバーンに噛みつか、そのまま海でサメの餌食になったりした。
「こんなところにいられるか!? 俺は逃げるぞ!?」
「待て!? どこに逃げるつもりだ!!」
「そんなこと言ってないで応戦しろ!!」
「隊長がワニに食われた!!」
「サメが大量にくるぅぅぅぅ!!」
そして現地の兵士達も携帯式核兵器で武装した野盗達の襲撃で消し炭になったり、二足歩行で走るサメやワニの餌になった。
「俺はこんなところで死にたくねえ!!」
「ああ、俺の相棒(ワイバーン)が!!」
「放っておけ!! もう助からん!!」
ワイバーンやワイバーン・オーバーロードなども奮戦して頑張ったが現地住民や生物の餌になったりした。
今もワイバーンの一体がグロイゾンビ映画の如く群がってきた大量のサメの餌になっていた。
そんな現状にパーパルディア皇国は危機感を覚えた。
アルタラス王国も属領地にしたが、トーパ王国は魔王ノスグーラに滅ぼされて次々と周辺諸国に進撃している。
魔王ノスグーラが予想以上に強く、このままでは自分達パーパルディア皇国の将来設計(世界征服)にも大きな障害になると判断して一先ず魔王ノスグーラの相手に専念し、その傍ら調査隊を送り込むことにした。
その調査隊がまずかったのか、あの「とある世界で暴れ回った暴走軍艦」がパーパルディア皇国を襲撃。
魔王軍だろうがなんの罪のない国だろうがパーパルディア皇国だろうが無差別に破壊活動を開始した。
今回は自衛隊もヒーローもいないので頑張って止めるしかない。
この世界のグラ・バルカス帝国やミリシアル帝国が手を取り合って戦力を結集させればチャンスはあるかもしれないがそんなのあり得る筈がないので暴走軍艦は沿岸部から届く範囲の都市を全て焼き払い、そのままアルタラスも焼き払った。
この暴走軍艦はなんかこの世界にでも恨みでもあるのだろうか。
「我がこんなワケもわからぬままぁあああああああ!?」
魔王軍も暴走軍艦の前では無力だった。
魔王ノスグーラも暴走軍艦の砲撃を受けて5体バラバラになった後、配下ともどもサメの餌になった。
☆
どんどんとこの世の地獄に変わりつつある異世界。
このままでは古の魔帝国がくるまえに世界が滅びそうな勢いだ。
サメやタコ、イカやワニにクラゲ、ヒトデなどの巨大生物が世界各地に侵攻して繁殖して侵攻を繰り返し、暴走兵器もどんどん世界中に行動範囲を広げていった。
そんな中でも世紀末日本の人達は暢気に世紀末ライフを楽しんでいる。
もう「世界の人達が全員不幸になれば幸運な奴がいないから世界は平等な世界」が実現しつつあった。イヤな世界平等もあったもんだ。
はたして今が地獄なのか、死んだ後の地獄がより地獄なのか誰も分かりゃしない。
人々は逃げ惑い、時として巨大生物の餌になり、難民達がまだ無事な場所へとあらゆる手を尽くして逃げ込んでくる。
そうして治安が悪化し、まだ無事な土地を巡って争いが連鎖していく。
そんな彼達の生きる努力をあざ笑うかのようにサメは無慈悲に食らいついていく。
☆
とうとうグラ・バルカス帝国やミリシアル帝国、ムーなどの世界各国は危機感を覚えて、日本と言う名の魔境を調査する方向で話が纏まった。
まだ無事な世界各国も最大限の支援を惜しまずに乾坤一擲の探索任務を開始した。
暴走軍艦が暴走しすぎてミリシアル帝国やグラ・バルカス帝国本土まで攻撃したのも大きな要因だろう。現在暴走軍艦は行方不明である。
ちなみにこの時点でグレードアトラスターやミリシアル帝国の三隻の空中戦艦のうち二隻が沈んでいる。両国の艦隊は全滅した。
世界各国の艦隊も全滅している。
本編の黒幕、天使の姿をした悪魔どもことアニュンリ―ル皇国も馬脚を現すか現さないかギリギリのラインで――かなり本気でやる気を出していた。
なにしろ巨大なサメ、ワニ、クモ、タコ、イカ、ヒトデ、マグロくってそうなトカゲ――なんか最後、変なの混じっていたがそんな巨大生物が襲来しまくったせいで古の魔帝国迎え入れる前に滅びそうな勢いだったからだ。
アニュンリール皇国としては古の魔帝国――ラヴァーナル帝国がこの世界に来る前に少しでも日本の力を利用できる物は利用し、他国を妨害しながら日本を焼け野原にしようと考えていた。
まあ何時ものアニュンリール皇国である。
そうして一部を除き、世界中の国はこの強大な危機に立ち上がった。
しかし問題は山積みだった。
何を持って作戦を成功とするのか。
そもそも自分達は現地で何をやればいいのか?
など、足並みは揃っていないままだった。
グラ・バルカス帝国もミリシアル帝国もムーも新造した軍艦もクルーも急増もいいところで中には民間の船に武装を施したような物まであった。
そうして作戦は開始された。
☆
第一段階:上陸作戦。
海底要塞玄武を始めとした暴走兵器。
帰ってきた暴走軍艦。
巨大サメなどで犠牲を出しながらも上陸。
この時点で各種軍艦や飛行戦力は五割が失い、ミリシアル帝国の最後の空中戦艦の一隻が轟沈するが想定の範囲内として作戦を続行。
拠点の確保作業だがこれも事前情報や、この驚異に率先して対策に当たってい魔法文明圏の人間や科学文明圏の人間達が頑張ってどうにか確保。
第二段階:拠点制作
携帯式核爆弾を現地住民に撃ち込まれたり、暴走した戦車が突っ込んできたり、二足歩行のサメやワニが襲撃してきたがどうにか拠点を確保――と言う名の取り残された人々によるサバイバル生活が始まった。
第三段階:探索任務
ゾンビっぽくなった現地住民の末路。
突然変異で凶暴化して人のシルエットを保った怪異と化した人間。
様々な化け物や暴走マシン、野盗が入れ変わり立ち替わり襲われ、時には食料を奪い合って仲間割れを起こしたり、過酷な環境下で精神がイカれたりなど、様々な苦難や困難を潜り抜ける中で科学文明圏の人間がラジオ電波を受信し、どうにか現地住民と接触に成功した。
第四段階:情報収集
この段階で作戦は上手く軌道に乗っていく。
そして日本の世紀末的な実態や驚異的なテクノロジーが明らかになる。
一番の驚愕は自分達が転移国家だと知らず、外界の情報を何一つ知らずに生活していたことだ。
だが逆に無理もない話である。
一部の人間は気づいていたらしいが周りの海は化け物だらけで何かしたくても出来ない。
飛行機などがあっても暴走兵器に感づかれて的にされ、撃墜される恐れがあるので空も飛べない。
外界から完全に隔絶された世界なのだ。
そして問題が起きたが――これからどうすればいいべきなのか?
具体的には世界中に拡散した巨大生物を排除するにはどうすればいいのか?
である。
この解決案を出したのは現地住民のカトウ ケイイチ、キノモト セイなど、現地でかなりの信頼を得ているらしい少年達だった。
世界を恐怖に陥れた超兵器を片っ端から自分達の物にすればいいと言う発想だ。
それからは早かった。
同時に世界中の人々は驚愕した。
仲間達がパワーローダーと呼ばれる機械仕掛けの鎧を身に纏い、背中に巨大なエンジンを載せて超音速で巨大兵器に接近。
巨大兵器の砲火をかいくぐって内部に乗り込んでコントロールを掌握すると言う方法だった。
時には地下に潜伏して待ち伏せして捕獲したりなどだ。
巨大生物に対しても専用の薬を撃ち込んで撃退すると言う方法を提示された。
ただ薬を生成する資源が足りないので協力してほしいと言われたので、奪還した敵の要塞から脱出した任務従軍者は急いで薬の量産に取りかかった。
薬が効かない巨大生物に対してはプランB、奪った巨大兵器の火力で粉砕すると言う手段で次々と世界を解放していく。
こうして世界に平和が訪れた――
☆
かに見えた。
世の中、上手くいかないもんだ。
とうとう古の魔帝国、ラヴァーナル帝国と本性を現したアニュンリール皇国(滅亡して亡命しました)が世界中に宣戦布告したのだ。
だがラヴァーナル帝国はあっさりと滅びた。
いちおうコア魔法(魔方式核攻撃も)を乱発した。
サメトレイン作戦で引き寄せた巨大サメの群れや無人状態で突っ込ませた元・暴走戦艦などには勝てなかったのだ。
最後は少数精鋭の核動力のパワードスーツ、パワーローダー部隊や世界各国の精鋭チームが少数精鋭の中枢部で殴り込んだり、どこから湧いてきたのかトー○スが上陸してラヴァーナル帝国の本土を急襲したりして戦いの幕はアッサリと閉じた。
まるで作中のパワーインフレについていけなかったバトルマンガのキャラクターみたいな状態だった。
☆
こうして世界は救われたが問題は山積みだ。
巨大生物やまだ見ぬ暴走兵器の脅威。
核兵器で汚染された大地。
ラヴァーナル帝国の残党。
移民、難民問題。
以前の国家関係についてなど。
それでも世界は進んでいく――。
END
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