今日はP基地のノアちゃんの定期検診日だ。
施設もデータも出揃いつつあるからあちらでも出来るはずなんだけど……
これが嬉しいことにこっちのご飯が美味しいからってこっちが良いんだって。
あと近況報告係も兼任してっていうのが本人の談。
「シノーそっちの準備は?」
「味付けに間違いがありますが……何も問題はありませんよ?」
「はいはい、味付けもパーフェクトね」
カルカノ妹もとい、シノはこうしてくっだらない嘘を言う。
まぁ構って欲しい合図だっていうのは誰でも分かるんじゃないかな?
得意料理はもちろんのことイタリア料理。
まぁそれだけじゃないけど、今日は朝から大盤振る舞いなんです。
いやまぁカフェの従業員っていうか……私達タカマチファミリーの母数が多いからね……
さらに言えば……
「シーナねえちゃん……飯はまだ?」
「ん、もうちょっとだから……はい、おっぱい揉むのやめようね?あと私はママだよ?」
「……なんか恥ずい、あとにーちゃんが揉めって」
「ダーリン……」
孤児を引き受けちゃったもので食い扶持が一気に多くなったの。
その数なんと18人……まぁこの子達からしたら一気にママが……百人近くに増えたんだからそっちの方が困惑するか?
それも全員そろっておっぱいがデカイときたら思春期真っ只中の子はキツいか。
女の子も居るけど……二人だしね、おまけに年齢はまだ10歳らしいし……
栄養も足りてなかったのかイロイロと発育が乏しい。
ま、だからってわけじゃないけどママとして接するからには甘く時に厳しくって所で。
ママに甘える分にはおっぱい揉むのは黙認しようかなって思ったりもしなかったり。
「はーい、出来上がりだよー皆呼んできて?」
「へへ、いただき!」
あーあ、つまみ食いしていっちゃって……あとで叱らなくちゃ。
ちょっと前に地区の森から畑を荒らした不届き者がいてね……まぁ鹿って言うんだけど。
スケアクロウとスオミが激おこで狩ったんだ。
んで、出来上がったのが……大量の鹿肉。そこで今日の家庭内メニューは朝から鹿肉のカルパッチョです。
そして隣で作ってるのは大量のポルペッテ、トマトソースで彩られてる。
それとナポリピッツァ……コレを作ったのは……
「うん!子供たちの笑顔は素晴らしいですね」
「姉さんの笑顔も鬱陶しいくらいです」
シノの姉スペラ、イタリア語の希望から名前が来てるヤツ、いやーコレがすっごく……元気なのさ。
ピザとパスタを作らせたら右に出るものが居ないくらいなんだけど……
「今朝起き抜けにワタシの所にきてぎゅーっとしてきた子が居たんです、もうすっごく可愛くて
あ、シノの寝顔や寝起きの寝ぼけ眼な顔もすっごく可愛いんですけどね!
もう思わず抱きしめて二度寝しちゃおうかと思ったくらいです!それでお姉ちゃんみたいになりたい……なんて言われたものですからも~う」
とまぁ超ポジティブな上に料理中もこのマシンガントーク。
手元が一切狂わないのがまたね……私は鼻歌こそ歌うけど……ここまでやかましくはない。
っと、ノアちゃんの分も用意しておかないと……
「で?」
「で?とは何よぉ?」
「その白衣は何のつもり?」
「ふふん、イカしてるでしょう?時に美少女、時にメイド、時に開発者な私にはピッタリじゃなぁい?」
「あっそ……その首のキスマークはなんだ?」
おーっとドリーマーそっぽ向いた、コイツさては白衣を見せに行って襲われたな?
若干よれた感じしてるのはペルシカリスペクトかな?
「で、今日がその……アレのお披露目日?」
「そうそう、テストはしてるから大丈夫よ。主に私とジャッジとデストロイヤーで」
「あー、だからジャッジとデストロイヤーが数日前に泣きべそかいて引きこもってたのね」
「ちょっと情熱的に愛してあげただけじゃない……つれないわね」
まぁアレだ、ドリーマーとジャッジにナニを生やして稼働するかの実験だ。
ドリーマーはデストロイヤーをめちゃくちゃ愛した……と言うがまぁアレだよね……
で、ジャッジはドリーマーにご奉仕されて無事男の頃以上の快感を味わったそうな。
本来のジャッジならそんなの知らないだろうけどね……
まぁそんなこんなでデータ取りもしてるし実地試験もしたから問題は無いと。
「あとはあっちの覚悟次第ねぇ……ま、クフェアの方はヤル気満々みたいだけど」
「胸弄るなよ」
「いじらないとだめでしょぉ?妊娠させる上に子育てするなら胸もいじらなくちゃぁ……キヒヒヒッ……」
クフェアも私達と同じおっぱい勢になるかもしれないなぁ……
まぁそこはそれとして……やっぱり怖いのかもしれないね。
私はもうダーリン大好き、愛してるの大暴走でやっちゃった後だしなー……
……これで五体満足で生まれてきてくれたネーナには感謝してもしたりないなぁ。
まぁ、どこかにハンデを背負って産んじゃったとしても……ママが悪かっただけ……だしね。
なんであっても絶対に育て上げるし……なんなら私はその生涯を見届ける。
「ま、決まったなら私達はそれのサポートに回ろうね」
「投げっぱなしは主義に反するから任せておきなさい」
妊娠するかどうかはまだ実証できちゃいないけど……
いや、それを試すためにデストロイヤーかジャッジを生贄にするのはね……
「ちなみに実験で装填したDNA情報はダーリンのだから安心してもいいわよ」
「数発限りのヤツでDNA間違えて装填しないでよ?」
「そんなヘマはしないわよぉ……」
そんなこんなしてる間に件のノアちゃんと伴侶のクフェアがやってき……
なんでユノちゃんファミリーも来てるのかなー?こりゃまたご飯を用意しなくちゃ……