迷走してる感が否めないがまぁそれは盗賊関係片付くまで
さて、一応ながら諜報部が掴んだ情報をまとめよう。
不確かな情報も多いけれどPMC「フレイヤ」のここらへんの支部がかなり不明瞭な武器の入荷と損失をしている事が断片的に分かった。
そう不明瞭な武器の損失、これが分かっただけでも収穫物なんだ。
調査を向けても良いんだけど……それでは尻尾切りで済まされる可能性もある。
ましてや繋がっているだろう盗賊にも逃げられてしまうから……
「という訳で柔軟に動ける私が潜入の憂き目を見るわけね……」
「そう言わない、現状一番判断力のある人形は貴女なの」
「このおっぱいで潜入とか無理があるでしょ……パーソナルも移せないんだよ?」
私が潜入するっていうのはまぁ別に出来なくもないかな?って感じだけど。
問題が私のボディに由来する。
そう、このカフェ大体に言えることなんだけど……おっぱいがバカでかい!
大人の拳でも有り余るおっぱいでどうやって潜入しろって言うんだよ。
どうにか出来るとしても半径150メートル程度でしか活動できない別躯体の遠隔操作。
普通の人形なら別躯体にパーソナルを移して……が出来るんだけど……
私はちょっとまぁ……特殊と言いますか……
バックアップしようにも複雑怪奇すぎてバックアップしようにもデータが膨大になりすぎる。
コピーしたAIが私となるかといったらNOなんだよね。
「おー本体本体、今日もベイビーたちは元気だぞ」
「こっちも2人抱えていっぱいいっぱいおっぱい」
「これで飯を作れとは鬼畜だー」
「だまらっしゃい」
そうコピーして反映させたのがこの私のダミー達。
ダミー人形故に演算能力が削減されているとは言えどここまではっきりとした差が出るのはおかしい。
ヴィオラ、ロマネシアに関してはそもそも鉄血人形がダミーシステムに対応していない。
対応出来るとしたらそもそも躯体コストが安くAIも単調で済むリッパーを始めとする量産モデル。
まぁこんな訳で私のAIコピーは無理な話となるわけです。
「はいはい話は聞いたわよ、そんな時は私の出番ってやつよぉ」
で、意気揚々と現れたのはウチのとんでもメカ開発担当、ドリーマー
片手に持っているのはなんかの衣装と思う……私の見間違えでなければスニーキングスーツに見える。
そう、このドリーマーMSFの技術に舌を巻いて再現しようと躍起になっている。
現状再現に漕ぎ着けられているのはウォーカーギアって呼ばれる二足歩行戦車。
フルトン回収システムのバルーン……まぁ打ち上げたところで回収が難しい。
そんな細々としたところから切り込んでいっている……
今回出してきたのはMSFでも最新装備だと思われるスニーキングスーツ。
大真面目に持ってきているから何かしら……
「残念ながらこのスーツに特別なことなんてしてないわよ」
「じゃあなんで持ってきた」
「私達のバカでかい胸を縛り上げる為よ」
「あぁ、そういう……」
着てみてびっくりめちゃくちゃおっぱいがギッチギチ。
どうやってこんなのをって思ったけど原理は簡単。
私達の電源から微妙に電力拾って胸部の布だけ萎縮するように仕向けたらしい。
ご丁寧にめちゃくちゃぴっちりなもので私のボディラインがくっきり。
「じゃ、これで軽く潜入も出来るかも?」
「そんな簡単に行ったら苦労しねぇ……まぁ念の為だ」
「本当のところは?」
「ピッチリスーツって良いよね」
「おう、コラ表出ろ」
ダーリンに久しぶりのなんちゃってCQCをしかけた。
アームロックを炸裂させなかったのは私の慈悲。
PMCが統治活動しているのはこのご時世の理だけど……それぞれで気色が違う。
ウチ……G&Kの統治と他所……ここではPMCフレイヤの統治で比較するけどね。
全PMCが統治活動してるとは限らないしね。
MSFとかは大きな目で見ればPMCと言えなくはないけど……そういうのには不干渉な感じがする。
あくまで自分の手の届く範囲でって感じがする。
G&Kの統治は言っちゃえば緩い。
本部が記述している指示はざっと……
・警備隊配置してね
・納税関係ちゃんと管理してね
・あとはそこの指揮官の自由よ
とまぁすっごくアバウトで設定幅が自由すぎる。
警備隊というのも規模が設定されて無くて何部隊、何人規模でとか無しなの。
だから下手な話をしたら警備隊が5人程度でも規約違反ではないの。
薬物などの規制もこっちじゃしてない。
だからその辺はその地区ごとに違ってくる。
S03のヤベー奴とかが槍玉にあがるね、まぁその風土に合わせて危ういバランスでも自治出来てりゃOKがG&K。
フレイヤは……まぁなんというか……
旧世代の独裁国家みたいな政策を出している。
それを可能にするだけの武力があるからだと思う。
スポンサーはあくまで富裕層、ソレ以外はただの労働力程度。
搾取対象が反逆したら即座に屠殺するって。
富裕層の為にと非合法な事をすることもあるとか……奴隷を拵える為に盗賊とマッチポンプしてるとかね。
そう、今回の私達のダミーに手を出した盗賊の母体がそうと睨まれてる。
「でー……マジで私が潜入するの?」
「そのためのスニーキングスーツでしょぉ、足音も激減するんだから」
「うぇぇぇ……まぁなんとかするけど……」
柔軟な思考力と演算力、躯体のちっこさから私が選抜されたけど……
あー……出来ることならどっかに依頼したい。
共同というか並行進行とかでいいからさー……はぁ……いざって時のバックアップ。
黒い噂が本当なら……しくじったら間違いなく私は奴隷送りで酷い目に遭うのは避けられない。
「はい、バーチャルミッションで練習してきなさい」
「……ねぇこれ」
「捕まったら電子世界で体感一週間は苗床よぉ♪」
「よりにもよって対魔忍ベースで作りやがって……」
まぁバーチャルなら捕まっても問題は無いか……見つからなけりゃ良いんだし。
そう思ってた私が居ました、3回も捕獲されました。
???「そう言えば最近ドリーマーがよく吐いていますわね……まるで私たちの悪阻みたいに」
前回投稿が1月?
あーまぁ、色々あって気力がごっそり持っていかれていたんですわ。
所でバーチャルでのアレコレ見たい人居たら書いてみる。