「ねぇ417、ACって知ってるかしらぁ?」
「ACィ?なんのAC?」
「ロボットよ」
「あー……わからなくもないかなー」
ある日の休暇、ドリーマーからそんな事を聞かれた。
なんでもACが出現したとかそんな情報が転がり込んできたらしい。
それもCG乙って感じじゃない写真と一緒に。
データが回ってきたけどパット見はV系の中二脚AC
既存のものじゃない、それっぽく見せたワンオフくさい。
似たようなACならゲームでもアセンできるかもしれないけど……
というかまたゲームから飛び出てきた感じ?
現実は小説よりなんとかとは言うけど……
「どんなのがあるの?」
「ドリーマー知らなかったんだ?」
「ゲームしてる暇なんて無かったもの、今は暇持て余してるけどぉ」
「じゃあ手始めに初代ACやってみ」
略称AC、正式名称アーマード・コア。
未だ熱狂的なファンが居るロボットアクションゲーム。
ひいてはゲーム内に存在する架空の機動兵器がACだ。
人が搭乗するコアを中心に頭・腕・脚を組み合わせる。
それだけじゃなく動力、ブースター、武装などを組み合わせる。
強い機体となれば相場は決まってくるけどネタ機体も合わせればその組み合わせは数千通りだろうね。
シリーズを重ねる毎に細分化、ボリュームアップを重ねていき……
現在発掘されてる物ではACVDを最期に途絶えてるが……
最期の方では肩内蔵武装、CPU、リコンモジュール等まであった。
「たしかレクリエーションルームにあったPSだったかしらぁ?」
「そうそう、PSソフト欄にあるから探してみ」
「じゃあやってみてくるわぁ……楽しみねぇ♪」
空想上とはいえそういうものに惹かれるのかなぁ?
いや、アイツの場合は空想を実現させるのに快感を覚えてる口だ。
ダーリン専用の機動外骨格だってガンダムベースだし。
さて、まずはとオススメした初代ACだが……正直初心者バイバイだからオススメしないんだ。
ではなんでAC1からと言ったのか?
ACを知るには初代からが良いからさ。
作風からロボットの進化過程も含めてね。
まぁ世界観は私達の今を生きている環境と似たりよったりだけどね。
世界大戦後荒廃した世界がベースだったはずだし。
まぁそれはそれとして……洗礼が
「クソがっ!!」
「おーおー荒れてる荒れてる」
「何がオススメよ!操作説明もなしにいきなり何よこのゲーム!!」
「騙して悪いがそれがACなの」
ユーザーフレンドリー?なにそれ美味しいのレベルの詐欺をやってくるのさ。
説明書は読んだな?じゃあ死ね!をしてくるのがこのゲーム。
返り討ちにしている辺りは流石人形、対応力抜群だね。
「なるほど、分かったけれども解せないわねぇ」
「なにが?」
「再現自体は可能だけどぉ……データほど機敏には動かせないはずなのよ」
「つまり?」
「あの転がってきたACのデータ、ホンモノじゃないかしらねぇ……」
「えぇ……マジ……?」
ACネーム、パイロット等は不明だけど……マジなACがどこかに居る可能性が示唆された。
しかも地形データからウチの近くも示唆されている。
「D-17地区だったかしらぁ?」
「まさかと思うけど……」
「実際に行ってみて確かめてきて頂戴♪」
「う、うげぇ……」
正直横つながりはそう強くないから新規開拓に近いんだよぉ……
向こうが欲しがってるのは分からないし下手に警戒されかねないし……
最悪ぶっ放されて私蜂の巣とかもありえるんだよぉ……
「社長に話しは通してるから大丈夫よぉ」
「いつの間にお前コンタクト取ったオイ」
「ついさっき♪」
「……ゲームしながら通信してたな」
マルチタスクの無駄使い……まぁ良いや、コンタクトは取ったというならまぁ良いでしょう。
とりあえずこっちの潤沢な資材を持ち込めば怪しまれるかもしれないけど喜ばれるだろうさ。
「クルーガー経由での任務って形で護衛につけるそうよぉ」
「誰を……まさか」
「多分そのまさかよ」
騙して悪いがされなきゃいいけど……
非武装の貨物バンとACが並走するかも知れないとは……
ともかく荷物積んで出発だね。
「さて、UNACとやらは出てくるかしらねぇ……できればウチにも回して欲しいけど……」
おぉふ、悪寒が……何事も無ければいいけどなぁ。
帰ったらネーナ抱いて寝よう……うん、そうしよう。
ミッション概要を説明します。
本ミッションは護衛任務になります。
輸送車両一台を護衛してください。
推定される敵戦力は少数でしょうが万が一がありえます。
護衛対象の損害状況に応じて報酬は支払われます。
護衛対象の大破が確認されるとミッションは失敗です。
とかって感じになりそうですな。
ま、自由に動かしてくださいな。(いつもの)