カフェD08へようこそ!   作:ムメイ

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もう平常運転よ


開発ママのドリーマーさん

「どーするのよこれ……」

「どうするもこうするも試作品としてD17に納入するだけよぉ」

 

装甲剤サンプルと機関部等からリバースエンジニアリングして理論を確立させて

それから製造に使う機材を作ってからまずは試しにと中量二脚ACの骨組みが出来上がっていた。

装甲は試作品のサンプルをいくつか用意、CE系はなんとかなったけどKE防御などは強化セラミック等の製造でなんとか。

TE系は現状フォースフィールドの応用でなんとかしている感じだ。

動力も既存のエンジン等から改造して搭載。

名目上の作業用機材としては十分な性能を持ち合わせたACモドキになっていた。

 

「んぁ、んぁ……あぁぁぁああああああ!!!」

「あら、アリスはもうお目覚め?はーいママのおっぱいよぉ♪」

「自分専用にハイテク背負ギアを開発してまでするかねぇ……」

 

開発責任者は勿論のことウチのドリーマー。

無茶はしないことを条件に開発解禁したらこのざまよ。

自分自身に搭載されてる反重力ユニットを応用して作った浮遊型の背負紐……もとい背負ギア。

背中にマウントしてぐるりと一周ガイドが走るスタイルのおんぶに抱っこが自由自在な子守道具。

勿論のようにフォースフィールドによる防御で大体の驚異からは赤子を守る設計。

背中におんぶしていたのに泣き出したと思ったらするーっと胸の前まで

スムーズな授乳を可能にしている……そこまでするかね……

 

「んあぁぁあああままぁぁぁぁ!!」

「あーこちも泣き出した……はいはい、おっぱいですかー?」

「んむんむ……」

 

こっちはというと至って普通の背負紐で抱っこ状態。

今日はお休みで私はなにかする必要がないからね。

ネーナを抱っこして一日過ごす予定だけど……まーママが近くだからかよく泣いて甘える。

こうやって泣かれておっぱいあげたのこれで3度目。

私の制服も胸元ががら空きだからすぐに授乳に移れるのが利点だよ。

 

「あぁそうそう、ネーナはおっぱい要求で泣くことが多いでしょうけどぉ……正確にわからないでしょ?」

「ん……まぁ確かに……何で泣いてるかは推測でしかないね」

「ママになって分かったから解析して作ったのよぉ……ベビークライデコーダ」

「安直なネーミングゥ……」

 

曰く赤ん坊が何を要求して泣いているかを解析して出力してくれるらしい。

泣き方にも種類があることは私も知ってたけどそれを科学的に解析したらしい。

大凡合ってるでしょうけど……ってのがドリーマーの言。

 

「今度P基地に売り込みに行こうかと思ってるのよねぇ」

「あっちもママになったばっかりだもんね」

「夜泣きもするでしょうしぃあったら便利でしょ?」

「違いない」

 

夜泣きに振り回されるのは人形だったらOKだろうけど……

人間のユノちゃんにはちょっとキツイだろうし……

 

 

 

 

 

「で、なんで私がACの操縦させられてるの?」

「なんでって、何となく?」

「ネーナの事頼んだよー……んんっ、何この支持腕、おっぱいをがっちり掴んでるんだけど?」

「それは簡単よぉ、女性パイロットの乳揺れ防止」

「あぁそう……」

 

やることないから手伝えと言われて手伝うと言ったらコレだ。

今ネーナはハイテク背負紐の中でアリスちゃんとお戯れ中。

母親の私は安心出来るけど……ネーナは不安に思わないかなぁ……

フレームだけのACとは言え巨大ロボットを操る機会に恵まれたのは幸運だ。

操作マニュアルはインストールしてもらったし手にとるように扱える。

 

「問題はなさそうねぇ……じゃあ次は負荷試験するわぁ」

「何をするの?」

「回収されたObject279の移動をお願いするわぁ」

「レストアされたアレ?」

「そう、アレ」

 

偶然発見した戦車のスクラップ同然だったのをレストアしていたんだっけ?

レストア担当したのはお隣で経営中のジャンクショップ「ダイナマイト」

兄と嫁のシェリーがよくぼやいてたっけか……夜の時間が取れなくなって欲求不満だって。

レストア完了したからと暫くはお休みをもらったらしいけどね。

レストア依頼したのは勿論ウチ、メカメンテナンスとかは相変わらず任せてる部分があるからね。

 

「ついでに複製して近代化改修をしようと思ってるのよ」

「重戦車なんて骨董品をぉ?」

「そ、その骨董品を一級品に改修するのよぉ……キヒッ腕が鳴るわぁ……」

「いよっと……すごい、軽々と持てたよ」

「出力と各部モーターの耐久も問題なしね……上々♪」

「ただこれ、すごく揺れるね、ショックアブソーバー壊れてるんじゃないの?」

「アンタOFFにしてるからでしょ」

「え、嘘?」

 

Object279の全備重量はおおよそ60トン、しかしながら試作ACモドキは持ち上げることに成功。

作業用として売り出すのも悪くはなさそうだ。

で、ショックアブソーバーをONにするとふわっふわ、サブアームによるおっぱいホールドは要らないでしょ。

 

「このアーム要らないんじゃないのー?」

「必要よぉ、特にアンタみたいなデカパイにはぁ」

「こんなにふわふわだったら揺れもそんなに……」

「ブーチャ食らったら大惨事よぉ?」

「あっ……」

 

なおこの支持腕は自動認識で伸びで来るそうだよ。

男が乗ったりペチャパイが乗っても伸びてこないから安心を。

 

 

 

で、移ったのはObject279の改修プラン。

130ミリ砲はそのままに完全自動装填に改修。

原型はソビエト発祥のカセトカ式自動装填装置。

搭乗員はドライバーと車長、砲手のみになる。

空気圧力式の密閉を行うハッチを取り付けてNBC対策をとり排莢まで自動にするとのこと。

防御面も内張りに複合装甲を採用、耐弾性を向上させている。

ハッチ上には機銃とグレネードランチャーの装着とまぁ豪華。

 

「ぶっちゃけ過剰火力にならない……?」

「正規軍の戦車に比べたらマシよ」

 

正規軍は高出力のレーザーにミサイルポッド付きの戦車を用いている。

当然装甲なんかも複合装甲でガッチガチ。

正直私達が束になっても敵いっこない相手。

睨まれる心配もないはずか……でもなぁ……

 

「置き場所はどうするの?」

「まだ格納庫には余裕があるわよ」

「動かす人員はー?」

「アンタ、ヴィオラ、ローミィの3人で良いんじゃないかしらねぇ?」

「胸がつっかかるわ」

 

というかココの人形だったら胸がつっかかってしまう可能性が浮上するんだけどね。

私達は筆頭格だから十中八九つっかかって入れないよ。

 

「また暫くは開発祭りよぉ、キヒヒヒッ♪」

「あーそう……身体には気をつけてよ?」

「勿論よぉ、アリスも居るから安心しなさいってばぁ」

「うぁぁぁぁああああぁぁああう!!!!」

「ままぁぁ……」

「「はいはいなんでしょうかー」」

 

母はどうあっても我が子には勝てないのだ。

何をしていようと、何に追われていようと我が子には勝てない。

特に私は身体的にも負かされることが多発するからなぁ……吸い方上手いんだもん。

ドリーマーのアトリエでビクンビクンするハメになった……




フラグだけ立ててほったらかしだったObj279やら回収。
あと試作ACは中2脚ベースです
武装はまだまだですわぁん
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