新しいドリンクサーバーの納入が決まった。
使用用途はお店側で利用するのではなく基地側、つまり私達専用になる。
製造元はI.O.P経由している、グリンダとかいうらしい。
個人が製作しているとなるとハンドメイドになるんだろうか?
いつぞやにはお世話になったDG小隊のお抱えさん?
なんかそんな感じらしいから即決したらしい。
午後には納入されている予定らしい。あと一応人形らしい……人形のドリンクサーバー?
あ、でも私達もミルクサーバーみたいな所あるし仲間かな?
「Rad汚染状況確認……正常だね」
私達は極力飲まないようにしてるけどヌカ・コーラのクーラーもちょこちょこある。
美味しいけどその中身は核だ、ガツンと来るどころじゃない。
Falloutはいわゆる核技術がすごく発展した世界だ。
それの一端が納入されてるんだけど……これが曲者。
開封して飲めば軽微な放射能汚染が発生する。
幸いにしてそいつを除去する技術も取引したんだけどね。
「そういえばELID感染者って言っちゃえば放射能汚染者よね」
「広義的にはそうかも」
「これ利用したら治療もできるんじゃないかしらぁ?」
「なるほど……」
「あとはそうねぇ……核技術応用してACのジェネレーターに核動力入れようかと思うの」
「それヤバくない?」
「ヤバいわよぉ」
ウラン鉱石は一応D地区近辺でも微量に採掘される。
あとはコーラップス技術の応用で錬成とかもできるらしい。
ここには納入してないけどM1A2エイブラムス戦車とかの装甲剤にも使われてたっけ?
そんなだから一応採取しようと思えばできるんだよね。
再利用しようとしたら面倒くさいけど……
それはそれとして卓越した核技術は私達に大きな進歩をもたらした。
半永久的なエネルギーっていうのは大きいよ。
「発電システムもかなり効率良くなったわねぇ」
「汚染確認の為にPip-Boyが必需品になったけどねー……」
「ガイガーカウンター機能もあるから良いわよねぇ、パーツはあの運び屋経由でしか来ないけど」
「製造できないの?」
「無理よぉ、技術系統が違いすぎるもの」
時代遅れと言われ廃れていった技術がかなり使われてるらしい。
その結果ウチでも生産できないとか……パーツはすべて購入品……
「なにこれ」
「何ってドリンクサーバーだぞ」
「……ダーリン、私にはこれどう見てもペプ●マンにしか見えない」
「よく知ってるな、シーナ」
「シュワッ!!」
納入されたドリンクサーバー、デリドリくん……コンセプトはとてもいいと思うんだ。
ボタン一つで押した相手の元に駆けつけて飲み物を提供する……うん……
ただその見た目が強烈極まる、筋肉質なのっぺらぼうなマッチョマンなんだ。
しかも全身タイツな見た目なのも相余って完全な不審者。
でも中身はドリンクサーバー、30Lも入ってキンキン冷えになるらしい。
意思疎通は可能、簡単なAIが搭載されているんだろう。
返答はこの炭酸の音とも言えない音だけなんだけどね……
「えーと……なになに……」
「どうも最初に入れた飲み物以外を入れたら壊れると……」
「で、何入れたの」
「ペプシ」
「どっからどうみてもペプシ●ンです、ありがとうございました」
早速お呼ばれしたのか駆け出していった。
しかもコイツご丁寧に音量はそこそこ抑えめに……
例のテーマも搭載してるから狙ってるとしか思えねぇ……
「これボタン結構あるけど複数人が一気に押したらどうなるんだろ?」
「順に来るらしいぞ」
「ふーん……ボタン全員に配布したんだよね?」
「そうだが、なんか問題があったかぁ?」
「んーん、それも即決?」
「勿論よ、こういう時のための貯蓄ってヤツだ」
「そっかぁ……ぁん、こら揉むのはTPOを弁えてよ……」
「二人っきりだから良いだろ?」
二人っきりになった途端にこれだもの
ダーリンは相変わらずだしこれで嬉しい私が居る。
ちなみにデリドリくんは柔軟に対応してくれるもので二人で飲むってときはコップを2つ用意してくれるみたい。
この後ダーリンと一緒に試すつもり。
フリー素材ということで納入しました。
でも便利と思うよね、どこでも駆けつけてくれるドリンクサーバーって。