カフェD08へようこそ!   作:ムメイ

60 / 74
そういえばコラボしてたよね、アレと


おっぱいハッカー

今日は新しく雇用したハッカーが来る予定だ。

ハッカーと言っても他所への攻撃のための人員じゃない。

どっちかと言えば自分の所の防御が大丈夫か?というチェック。

ハッカーと言う名のセキュリティ・コンサルタント。

なんでまたそんなのをって?……世間がうるさいからさ。

ウチ、カフェD08の従業員は99%人形がやっている。

そこで噛み付いてきたのが人類人権団体と人形権利団体の穏健派。

流石に人形ばかりが従業員なのはおかしい、雇用状況の見直しを早急に行なえってね。

穏健派が噛み付いてきたのは流石によろしくない。

過激派なら適当に数減らしてバイバイだけど……

清掃スタッフ等の再雇用が検討されている。

今回雇用したセキュリティ・コンサルタントもその一環な訳だ。

 

「いらっしゃいませ、カフェD08へようこそ」

「ふーん……ここがそう?」

 

時間はもう夜中、頃合い的にはバーD08として動いている頃。

ジュークボックスからは洒落たジャズが流れてお客はバーテンに夢中。

入ってきたお客はちょっとめずらしい巨乳の小麦肌のお姉さんだった。

目を引くのは右手が機械の義手だってことか。

身体の一部を機械部品に変えるのはそう珍しいことじゃない。

ただこうしてスキンレスなのを着けている女性は居ただろうか?

D08じゃあんまり見ないな……他所から来た人だろうか?

 

「1名様でしょうか」

「そうそう、アルマで予約入れてるけど」

「アルマ様ですね……はい、カウンター席指定ですね、こちらへどうぞ」

 

予約客でバーカウンターに入る人はめずらしい。

大体は飛び入りが座るものだけど……

うーん今入ってるメンバーは全員接客中か……なら私がこのお姉さんの相手だな。

 

「ご注文がお決まりでしたらお声がけください」

「シュガーラッシュを」

「お早いですね……承りました」

 

シュガーラッシュとはまたベーシックなカクテルを

レシピ通りに作れば問題ないバーテンダー入門のカクテル。

さてはいかがわしい店と見て試してるな?

 

「はい、シュガーラッシュです」

「うんうん、これこれ……」

「今日はどうしてこちらへ?」

「お仕事、と言ってもこれからなんだけど」

「随分遅いお仕事ですね……失礼かもしれませんがお仕事は?」

「ヒミツ♪」

 

アルコールはそんなに混ぜてないけどグイグイ飲むなぁ。

かなり飲み慣れていると見る。

カクテルも迷いなく注文してきたからバー常連って感じ。

 

「お仕事前でしたらノンアルコールが良いのでは?」

「大丈夫、少しくらい入ってるほうが効率いいの」

「そうですか?なら良いのですが……次、お作りますか?」

 

グイグイ飲んであっという間に飲み干したアルマ女史。

うーん……これはかなりの飲兵衛かも。

 

「じゃあ次はブランディーニ」

「承りました」

 

というかこれBTC……えーっと英国商標協会だっけか。

場所は確かグリッチシティに居を構える企業のカクテルマシンで作られるものばっかり。

同じ素材を使えば出せるけど……一応I.O.Pも一枚噛んでるからこっちにもある。

このケミカルな味が良いというお客が居るから持ち込んでてよかったよ。

 

「こちらになります」

「うーん……やっぱりこの一杯よね」

「お気に入りなんですか?」

「うん、元気の出る一杯!」

「それはそれは、覚えておきます……グリッチシティからお越しのお嬢様」

 

たしかブランディーニはこっちで言うカミカゼが該当するっけか……

ライムとウォッカのカクテル……割と強めだけど。

ちげぇ、カクテルの王様マティーニだ。

生まれたのもマティーニ作ろうとしたんだっけか。

 

「あらご存知?」

「一応ここにもBTCのカクテルマシンがありますので」

「そっか……それは良いこと聞いた♪」

「もうお帰りですか?」

「これからひと仕事してくるからね、また後で」

「またのお越しを……後で?」

 

この後店がハッキング受けてカクテルマシンが動かなくなった。

認証しようにも全然ダメになってBTC系……シュガーラッシュやらスープレックスとかが出せなくなった。

ハッキング受けるような施設じゃないんだけどなぁ……お店側は。

 

 

「え、じゃあ雇用したセキュリティ・コンサルタントって……」

「そういう事よ、おっぱいバーテンダーちゃん」

「アルマさんだったんだ……ほげぇ……」

 

店じまいして住居区画に戻ってみればびっくり、アルマさん。

ダーリンの説明で納得、凄腕のハッカーなんだって。

今日は雇用契約ついでに寄っただけで本来はグリッチシティに住居を構えているんだって。

それに直接クライアントに会うのはそうないんだとか……

 

「だからまた後で……」

「それにここのバーは気に入ったからまた来るわ」

「それはどうも……」

 

私結構気に入られたらしい、最後に頭を撫でていった

完全に子供扱いだったけど…まぁ良いや。

 

「あとは完全に住み込みの従業員を確保するだけだな……」

「清掃員と簡単な整備とか任せるスタッフになるのかな?」

「すぐにってなるとそうなるな、じゃ……今夜は」

「あー私の番だったね……ようやくだよ、いっぱい愛し合おうね♪」

 

カメラがハッキングされてたらしく後でアルマさんから色々突っつかれた。

私の携帯端末までハッキングしてたのかよ……




というわけで雇用されたのはVa11HallAからアルマさん
本当はジルさんとかもって思ったけどボツにしました。
他の作品とかとの整合性とか考えてるのは今も変わりませんわ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。