よっぽどのことが無い限りは
ちーん、チーンと金属音がする。
ここはカフェ・タカマチのバックヤード……というか住居スペース。
「ブッキョーね……宗教はあまり興味なかったけど」
ヤーパンのお盆シーズンに入っていてカフェD08の筆頭嫁人形9人とダーリンで押しかけていた。
FALことフローラがブツダンに対して興味津々だしお父様のお父様……つまり私達から言えばお祖父様になる人の遺影を見ていたり。
ブッキョー……仏教はヤーパンの国民的な宗教の一つ。
こちらで言うキリスト教になるかな?まぁヤーパンは多神教みたいだけど。
というか八百万の神々って思考もあるから……どうなんだろう?
私もその中の付喪神に分類されそうかなー……と思ったりも。
「結局は道徳心を養うための教え?」
「そうじゃないわよ、調べた感じ大陸から流れてきた感じよ?」
「発祥はインド、それから大陸伝いに流れていってジャパン……ニホンに流れたみたいですね」
「タカマチ一族は浄土真宗派らしいですわね……なむあみだぶつ?」
「えーっと……死んだ後そのナンマンダ仏って仏様になるとか……だっけ?」
「……さぁ、俺はそのへんの学はないし」
「あははは……僕もその辺の事は分からないかな」
ガクッ……なんじゃそりゃ、信仰してるのにずっぼらー……
でも私達もキリスト教のとやかくをって言われたら結構困るか。
熱心なキリスト教信者じゃなかったら教義とかまでは説けないし。
というか皆一応調べてきてるね、ダーリンの実家の事だから当然か?
G36Cことセラのなむあみだぶつでダーリンとお父様が萌えて仰け反ってた。
なおその背後、お母様のアルカイックスマイル。
「じゃあお盆ってなに?」
「それは確か……あー、このシーズンだけ先祖が帰ってくるんだよ」
「そうそう、それを迎えてあげて帰りの手段とかも用意してあげるご先祖様を思うイベントって思ってくれたら良いかな」
「ふーん……死んだ先祖が、かぁ」
宗教とか違うけど私のパパ、ママとかもそうだったら良いなぁ。
私の事認めてくれないかもしれないけど……
「私達が祈って良いものかしら?」
「良いだろ、それに待望の子孫が……あー……今何人?」
「アンタ……数えたいの?」
「……自分のヤリチン加減にげんなりするからいいっす」
なおそれぞれの娘、息子抱えてるからかなりの大所帯。
これには多分ダーリンのご先祖様も苦笑いだね。
なお連れてきてないけどさらに子孫がたーんまり……ほんと何人孕ませたんだろう。
それから数日はカフェ・タカマチの方で動くことに。
本当はお墓とかもってなるんだろうけど……そんなのはWW3で焼けて無くなった。
お父様の故郷、ヤーパンは汚染がひどくてもう手つかず。
化け物が闊歩しているだろうから近寄りたくても近寄れない。
代わりにと代々継いで来た仏様とちっちゃな仏壇にお祈りしているみたいなんだ。
「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」
まぁ小ぢんまりとしたお店だから来る客は限られている。
普段見ない店員が居るから入ってきた客はみーんな一度看板を見に出る。
ちなみに制服は無くてエプロンを着けるだけ。
「バイトさん?」
「違うわ、ここの店主の息子の嫁よ」
「ほほー……あぁ、そういや今はボン・フェストか」
今はフローラが出て接客をしている。交代交代で出てるんだ。
いつものタカマチ夫妻が居ないで応対してるからアルバイターと間違われる。
まぁある意味ではアルバイトで間違いないかも。
「で、後ろの娘達は?」
「あれも嫁、私含めて9人よ」
「……あのオシドリ夫婦の息子とは思えないな」
手をふると慌てて目を逸らされるからなんとも……
番の数がべらぼうに多いけれどウチもオシドリ夫婦でーす、そこは間違えないで欲しいな。
さて、結構落ち着いてきてヴィオラの娘、リンちゃんとかは割と乳離も近いかな?って感じ。
同時期に生まれてる私の愛娘のネーナは……まぁーギャン泣きするわめっちゃ飲むわ。
一向に乳離の気配がしないから私は結構大変、気持ちいいの我慢するのもなんとか慣れてきたわ。
「ひぐっ……ままぁぁあああああ!!あー!!!!うぁああああああ!!!」
「フローラ、ヴァレリーちゃんが泣き出しよ、チェンジチェンジ」
「あら、もうお腹すかせたのね?がっつき性は誰に似たんだか……」
「続きは私、シーナ・タカマチが承ります、ご注文はお決まりですか?」
「……デカ……さっきの子もだけど……」
「……ふふ♪ご注文はまだお決まりでない、でよろしいですか?」
「あーうん、カフェオレを頼むよ」
私のおっぱい見てカフェオレって言ったな?
まぁこれも慣れっこだけど、大きい=ミルク出るとは限らないんだけどなぁ。
どうして大きいと出るって思われるんだろう……まぁ出るんですけどね?
マジで母乳カフェオレにしてやろうか?