カフェD08へようこそ!   作:ムメイ

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キング・クリムゾン!!
時は消し飛び結果だけが残る……!!


☆冬を超すピンク地区

時の流れとは早いもので……私の愛娘は3歳となった。

そこ、時間をかっ飛ばしすぎとか言わないの。

3歳にもなれば活発に動き回るし目を離せば何を手にとって遊びだすか分かったものじゃない。

けれども言葉で言って聞かせればちゃんと言うことを聞く。

幸いネーナは利発な子だから危ない真似はしない。

 

「寒い……」

 

時期はクリスマスシーズン、雪がはらはら舞い落ちる季節で私の格好じゃ冷えてしょうがない。

胴体部分の露出が多くて多くて……でもまぁ幸いな事に極寒って程じゃないからね。

それにウチの所属人形は胸元にでっかいミートテック抱えてるから極寒に放り出されても結構生き残ると思う。

喫茶は結構常連が多くなって安定して運営できている。

物産の方も安定した顧客が居てくれるおかげでなんとかなってる。

畜産だって他に子牛や子豚を回せるだけの余裕がある。

運送やらは結局断念したけどね……コストがかかるしそれなら防衛戦力貸すだけで良いやって話。

 

「客寄せはこのへんで良いかな……警備に移行っと」

 

クリスマスシーズンって事でミニスカサンタコスに着替えて客寄せをしていた。

おんなじような仕事をしているのは他にも居る。

今日のメンツは私の他にはPPK、PP90、ステン、SVDだね。

それぞれ真っ赤なミニスカサンタの格好で客寄せして……時間になれば警備に移る。

代わりの呼子は店から出てきて警備にってループ。

まぁ私達が最後のグループだから今日はもう無いけどね。

 

「各自無線チェック、こちら417、聞こえるー?」

『PPKよぉ、問題なく聞こえるわ……っくしゅん!』

『っくしゅん!……こちらステンです、問題なく……っくち!!』

『コレくらいの寒さで……だらしないな』

『そういうドラグノフだってへくちゅん!!なんて』

『ち、ちがう!あれは……』

「問題なし……と、警備始めるよー」

 

ゆるゆるな警備なのは言うまでもない。

この2年ちょっとの間は本当に何もなく緩やかに過ごしていたからね。

テロも起きちゃいないしELIDだって来ちゃいない。

鉄血騒ぎだって収束して今じゃ他所の地区でも鉄血人形が笑顔で闊歩している。

まぁそれを善しとしない連中は居るのは確かだし……

治安が良いと言っても……

 

「有り金全部出しな!」

「ひえぇぇっ……」

 

まぁこの時期お金が無くて強盗やら恐喝に出るのも居る。

 

「はーい、そこのお兄さん、ちょっとお話いーい?」

 

 

――――――――――――

 

 

とりあえず案外お話聞いてくれたし暖かいコーヒー奢ったら泣きながら謝ってた。

比較的安定してるとは言えD08地区でも失業者とか生活困窮者は問題になってる。

まぁ私は何も見なかったとして流したけど……本当は良くないんだよね。

雇用創生は結構問題でウチもなんとか雇用を出そうとしてるんだ。

 

「そういえばクリーニング業者の雇用を案内したら良かったかな?」

 

従業員として雇用するにしてもあまり枠が無いし色目を使ってるのが多かった。

そもそも人形で大半占めてるから人間の入る余地が無かったが正しいか。

そこで清掃、洗濯等を外注することにした。

新たにクリーニング業者を設営させてそこに回収、洗濯、納品をさせるようにした。

運搬だって外注にして護衛にうちの人形を出してって感じだしね。

っと、通信?

 

『生活困窮者がお恵みをって……どうしましょう?』

「規模は?」

『ざっと50人は居ますわぁ……』

「なら簡易基地設営用のテントとか出せばいいか……他に居ないか聞いて」

『わかりましたわぁ……あ、ちょっと、どこを触って』

 

通信途絶……うーん、これは揉みくちゃになってるな。

途切れる寸前にビンタの炸裂音してたから撃退は出来てるだろうけど。

 

「他の皆は聞いてた?」

『うん、基地の方に連絡しておいたよ』

『……SNS見てください、はぁぁぁ……やだ、凄いことになってる』

『ボンバーマン化はやめるんだぞ、ステン』

『しないですよぉ……』

 

SNS?はて……うげ。

これはひどい、生活困窮者に端末契約する金なんてあったんかい

……SNSで拡散されて反応を見るに100人規模を有に超えている。

うーん、これは受け入れしきれるかなぁ……テントの備えとかそんなに無いんだけど……

 

「とにかく、警備を続けようか……」

 

なお私も数分後に困窮者の群れに出くわし揉みくちゃにされた。

 

 

――――――――――――

 

 

「ママ、このおじさんたちだぁれ?」

「うーん……食べ物に困った人たちかなー」

 

ネーナはまだ3歳ながらに美幼女として君臨していた。

そして根っからのママっ子であり……3歳にして乳離できない甘ったれでもあって。

 

「ママ、おっぱい」

「そろそろおっぱいは卒業しない?」

「やっ」

「そっかー……あ、ちょっとまってね、ココでチュパるのは……あっあっ」

 

なおこの子のテクはダーリン譲りな所があり私を即殺するだけの舌技がある。

慣れようとしても絶妙に変化を加えてきて慣れさせてくれない。

最終手段として感覚カットするんだけど……

 

「ママ」

「はいはい?」

「ミルクもっとちょーだい」

「んんっんっ……!!!」

 

ネーナとダーリンが言うには感覚を切ると勢いがすこし減るんだって。

その少しが気に入らないのがこのネーナ、影に隠れて感覚また入れないとなぁ……

 

「ごめーん、皆そういうことだから……」

「甘やかし過ぎは良くないわよ、シーナ」

「それお姉ちゃんが言う?」

 

というかウチの基地のママ人形達は全員自分の娘息子にはデレ甘だと思うなー!

子煩悩炸裂してるんだと思うけど、私は自覚あるけど止められない最悪なヤツだけど……!!

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

「げぷっ、ママごちそうさまー」

「……ネーナは本当にもう……」

 

へろへろになりながらも授乳終わらせるとネーナは遊びに戻った。

遊び相手は専らヴィオラだったりG28、DP12といったメンツ。

甘えやすい雰囲気のママ人形とかと遊んでる。

私が暇な時はものすっごい勢いで甘えてくるんだけどね、その辺が聡いんだよね。

 

「ふぅ、さてと……」

「はいはい、押さないでください、配給は順に渡します!おうコラそこ手を止めろや」

「あぁら情熱的な目を向けてくれるじゃなぁい……でもお手つきはダメよぉ」

 

D08地区最高責任者のダーリンも出張ってきて配給に大忙し。

シャワールームも急遽20ほど確保、テントも張れるだけ張って収容人数は120弱。

集まった生活困窮者は190人にのぼる。

じゃあ余った人間は見捨てるかと言えばNOなんだ。

基地内のソファーとかを寝床として貸し出す。

それでも無理なら倉庫とかになるけど……それでもってのは考えてないな。

 

「はーいおっぱい揉み放題はこっちーあぁん♪」

「おうこらダミー人の身体で誘惑してんじゃねぇぞ、仕事はあるんだからそっちやれ」

 

暇を持て余してる私のダミーが色ボケた事をしてる。

揉まれる前にケツに回し蹴りを入れて仕事を割り振る。

 

いくら年月が経とうともD08は変わりませんっと……




お久しぶりです、気力切れてました
んで、長く更新とかする気がない状態が続きそうなので一応の区切りとしてこの話を投下した次第でございます。
気が向けばまた書いたりしますけど期待はしないでねって事です、はい。


追記:さらに年が加速した物に関してはサブタイトルに☆の装飾をします。
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