HAHAHA そうっすね……
カフェD08はその実とんでもなくデカい施設に化けている。
一個の総合商業施設といっても良いくらいにはデカくなってたりする。
カフェっていうのは方便かもしれないなぁ……
で、そんな施設をいくら多くなったとは言え人形で賄いつつ警邏に出るっていうのは厳しい。
それに人権団体の声も無視できなかったので人間を雇入して働いてもらっていたりする。
その多くは他の地区から追放されたり戦火から逃げてきた難民だ。
D08に元々住んでいた人間はそれぞれ定職を持っていたりする。
スラムに住み着いている人間も大体は難民だったりする。だから難民をどうにか出来たら大多数のスラム問題は解決……するはず。
働いてもらうのは大型倉庫整理、施設内清掃、各種設備点検等の所謂施設の保守って所。
これには人数を多く割いてやってもらわないと結構たいへんだったり。
倉庫の担当人形じゃないと現状全部理解していなかったりするから私が色々言えない部分だったり。
施設の清掃状況も担当人形が全部把握していてレポートを上げてくれたりするんだけどね。
そういう形でしか私は全貌把握は……できてないね。
流石に私の頭がパンッパンになってパンクしちゃう、外部メモリーが必要になってくるかも。
「今日の作業は各自支給されたタブレットに出ます、確認してみてください」
「なんだこれ?どう使うんだ?」
「ん、おめぇさんコレ見たことないんけ?どらどら教えてやんべ」
「お、おう……」
「横で教え合うのも良いですけど分からない事があったら近くの人形に聞いてみてください」
一応私は現場指揮に出されたから私も情報端末を持っている。
ぶっちゃけこれ見ながら一時記憶に留めておかないと他の業務プログラムとかが……!
えーっと、今日の倉庫整理に来ている人は男性20人。
これらを纏めろってのは結構キツイなぁ、中にはヤンチャそうな人も居るし。
スラム上がりだったりするからしょうが無いだろうけど。
「休憩時間は12時から一時間が確保されてます、その他はノルマと相談してください」
さてと……私も今日のお仕事開始だね。
カフェに居て仕事中なのにメイド服じゃないのは久しぶりだなぁ。
ま、それはそれとして……運搬作業はそれぞれマシンオペレート……
私の人力でってなると持てるの限られてくるし。
この大型倉庫でせっせと動いているのは無人の完全オートマチックのグラーマTypeA
4つのカーゴが合体したドローンみたいな物、ベースのシャーシに使われてるのはプラウラー。
アイツをもっとぺったんこにしてあの脚の上にカーゴを括り付けたような物かな。
装輪式から反重力式に変えていて床に与えるダメージは無し。
ただコイツの難点は……コストが高くついて中々量産すると……ね。
っていうのが建前、従業員を入れるに当たってコイツはD08区内の各所に譲った。
グラーマTypeB、これが今従業員や私が操っているヤツ。
AIを組み込む必要が無いからドリーマーのヤツは楽してたね。
「さて、事故とか無いように……っと」
ヒューマンエラーは極力潰す設計にはなってるけど……不慮の事故とか無いように目を光らせておかないと。
午前の部はなんとかそれぞれノルマを上回る勢いでこなしてくれていた。
事故も無かったしこれは安泰かな……現場監督として専属で指揮しているMCXが何かやらかすとか懸念してたけど。
今は倉庫の片隅に設営した休憩スペースで顔合わせしながらお昼休憩。
それぞれにカフェのまかない飯を振る舞いつつ……人形との距離感を縮めてもらう意図があったりする。
今ここに居るのは私、MCX、M870……私以外がイタズラ好きの警官じゃん……
まぁある意味正解といえば正解か、スラムあがりで荒くれ者が多いだろうし。
その手の扱いに慣れている人形が割り当てられるのも……って私慣れてるつもり無いけど?
「それで、お仕事は大丈夫そう?」
「え、あぁ……まぁ……」
「ノルマを言ったけど守らなくても大丈夫だから……とにかく怪我が無いように」
コミュニケーションは取ろうとしてるけど向こうが慣れてないな、めっちゃ視線が下を向く。
というか私やMCXのおっぱいばかり見てるだろコレ、男だなぁ……って感じ。
他の野郎どももそうだ……あのさぁ、ちょっとは顔見てくれないかなぁ……
ほら、私の顔可愛いんだぞー、ほれほれ見ろ見ろ~?
「MCXから見てどう?」
「ん?神経尖らせることは無いしむしろ今は視線が視線でゾクゾクしてるって感じ♪」
「……程々にしておきなよ」
「えー?どうしようかなぁ~♪」
MCXはまぁいつも通りだな、これ……これ見よがしにおっぱい揺らしたりしてからに……
童貞をからかって楽しむのはあんまりよろしくないけどなぁ……
いつか暴走されて問題になるからどっかでお仕置き考えとかないと……
「ちょっとこっちに聞くことは?」
「ぁ?870に聞くとロクな返事帰ってこないじゃん」
パッキン警官ちゃんが噛みついてくるけどコイツはイビるしなぁ。
実際に何度かイビろうとしていて止めに入ることが多くてチョットキレ気味。
向こうがキレてるけど知るかボケェ。
「んだとロリっ子ぉ!アンタ今から組み敷いてアンアン言わせてやろうかぁ!?」
「上等じゃん、おら来いよ性格悪くて嫁二軍止まりの雑魚」
「ムッコロス!!」
「図星ぃ~?あはは、逆に揉み潰してくれるわ!」
こんの性悪自称警官揉み潰してこの野郎どもに献上してやろうじゃねーか!!
「あー……とりあえずあんまり見ないように~食事に集中しましょ?」
「あっあっ……はい」
「うす……」
お互いに喘ぎまくる不毛な戦いは結局お姉ちゃん召喚で終止符が打たれた。
なお私もM870も罰として生活保護者寮の寮母に任命されることに……とほほ。
「それで、今度またユノちゃん達が来るの?」
「えぇ……ただ、また増えてる感じ」
「……はい?増えている?」
またユノちゃんクローン?
またって言うのも凄く変な事だと思うんだけど!
とりあえず来るとしたら予定聞いて目一杯お料理でおもてなししないとね。