ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「102話も続いたのね。」
そだよ。…次は200話目指すか…。
「あっ。言ったわね?言っちゃったのね?」
…目指すだけさ。
「いいえ、言った以上、私が責任持って書かせるわ。」
…ブラック企業も真っ青だな。
「何言ってんの?1日1話ぐらい平気でしょう?」
あのねぇ…。筆者は一日中忙しいの。この小説だって、暇な空き時間に書いているの。それも1日1話ペースで。
「?1日1話ペースじゃなきゃいいじゃない。」
?
「だって、筆者さん1日1話って決めてないでしょう?」
…ハッ!?そうだった!その通りだ!
「でしょう?」
フッフッフ…。200話いけるな。…というより、ゲストは?
「いないわ。」
そっか〜…。
「たまには筆者さんやりなさいよ。」
りょ。
あらすじ
前回、セラフの記憶がなくなった。そして復活した。
「…これだけ!?」
詳しくは、前回を見よう!(丸投げ)
…………
大本営
ここで働いている艦娘は全員優秀であり、優れた素質の持ち主が集う場所。だからこそ、全艦娘(例外もいる)にとって憧れの職場であり、ここに来られることを夢見ている。
ここには、世界でたった一人しかいない艦娘『大和』がおり、全艦娘の憧れの人である。現在、その姉妹艦の『武蔵』は数年前海上で確認されて以来、姿を見たものがいない。つまり、大和型は『大和』しかいないのだ。
そして、その『大和』…、その場所、この組織の最高責任者であり、全提督(例外もいる)の憧れである元帥がいる場所…。
そして元帥と大和だけが、ドミナントたちがACであることを知っている。
それが大本営である。
…………
大本営 執務室
「元帥殿、連絡です!」
「知っている。」
「?」
「第4佐世保鎮守府の活躍だろう?」
「はい。」
ここにいるのは元帥、そして大和である。
「新種の深海棲艦を沈めることができたようです。」
「そうか。」
「その深海棲艦は、『ミッドウェー』と名乗り、ラスボス級の強さだったらしいです。」
「そうか。」
「…あまり関心がなさそうですね。」
「ああ。重要なのはそいつの対処だからな。次出てきたら、また彼らの手を借りてしまうことになる。」
「…そうですね。でも、もう出ない気がします。」
「?何故だ?」
「彼らの証言によると、その新種は何年も前からいるみたいです。もし、そのことが本当なら、その間にもう一人の『ミッドウェー』が確認されてないとおかしいからです。それと…。」
「それと?」
「うふふ…。私の勘です。」
「なるほど…。」
今ので元帥は納得したようだ。
「フフフ…。また彼らに一歩先を行かれたな。」
「…そうですね。私たちも頑張りませんと…。」
「まぁ、我々と同じくらいの強さの鎮守府ならば、『第3呉鎮守府』くらいだろう。しかし、第4佐世保や第3呉と並ぶ鎮守府があると私は思っている。」
「えっ!?どういうことですか…?」
「…君は知らないと思うが…。一週間くらい前、『第2舞鶴鎮守府』の提督が第4佐世保鎮守府に訪問した。…ただの提督なら、不明な点が多い第4佐世保にだけは普通は訪問しないはずだ。」
「…そ、そうですね。」
……どうしましょう…。元帥殿は佐藤中佐が彼らの仲間の一人と親友だったなんて知らない…。…彼らのことを考えると、“訪問”という名の"ただ遊びに来ただけ”な気がします…。
大和が考えていると…。
「…第2舞鶴の提督に頼み、第2舞鶴のデータを送ってもらった。そこには、艦娘のレベルこそ低いものの…。技術力や科学力がとんでもなく高い。…彼らと同類の気がしてならないのだ…。」
「…なるほど…。」
……佐藤中佐…。そんなに科学力が高いなんて初耳ですよ…。彼らの一人と親友で、ロボットにはなれないだけだとずっと思ってましたよ…。
「それともう一つが、『第1横須賀鎮守府』だ。」
「はい…。」
「あそこは、この大本営ですら極秘扱いの鎮守府…。どんな艦娘がいるか、何人いるか、平均練度はどれくらいか、資材の量はどれくらいか、どんな施設があるかなど、全く知らない。調査書を送っても、帰ってきたこともない。訪問しても私ですら門前払いの鎮守府だ。どんなものやどんなことをしているのかが全く不明だ。つまり、あそこは大将が提督だが、どれくらいのものか検討がつかない。」
「…警戒しておく必要がありそうですね…。」
「つまり、注目しておく鎮守府は、『第4佐世保鎮守府』、『第3呉鎮守府』、『第2舞鶴鎮守府』、『第1横須賀鎮守府』だと私は思う。」
「そうですね…。」
「…これから第4佐世保鎮守府に向かおうと思う。大和も支度をした方が良い。」
「なるほ…。えっ!?」
「前から言っていたはずだろう?第4佐世保のドミナント少佐と会って話がしたいと。」
「おっしゃっていましたが…今ですか?」
「うむ。」
そして、元帥は支度をする。
「ちょ、ちょっと待ってください。今電話しますので。」
「わかった。」
大和は第4佐世保に連絡する。
…………
第4佐世保鎮守府 執務室
「暇だー↑暇だー↓暇だー↑。」
「司令官、すごく暇そうですね…。」
ドミナントが、本日の仕事が終わり、椅子に座りくるくると回っていると…。
プルルルル…。プルルル…。
電話が鳴り出す。
「……。」
……大本営からの気がする。…無理難題押し付けられる前に居留守使おうかな?
ドミナントがそう思っていると…。
「はい、こちら第4佐世保鎮守府です。えっ?大本営ですか?」
「白雪ぃ…。」
秘書艦である白雪が出てしまった。
「今司令官と変わります。…はい、司令官。」
「……わかった…。」
ドミナントは、少し微笑んでいる白雪に渡される。
「こちら、ドミナント。ただいま、電話に出ることができません。ピーという音が聞こえましたら、おかけ直しください。」
『えっ!?あの…。』
「…何でしょうか?大和さん。」
『あっ、聞いてくれるんですね。…その声から察するに、無理難題を押し付けられるのではないかと思っていますね…。それと、大変申し上げにくいのですが…。』
「何でしょうか…?」
『元帥殿がそちらに向かうそうです…。』
「…えっ?」
『元帥殿がそちらに向かうそうです。』
「…何で?解雇?俺ちゃんとやってきたよね?何で?…イレギュラー要素の抹消ですか…?大本営がそう判断したんですか…?」
『違います。あなたの戦果を耳にして、是非会いたいとおっしゃっているんです。』
「なるほど…。…では、用意しておきますね。」
『すみません…。…あれ?元帥殿?…もう行ってしまったのでしょうか…?す、すみません。それでは、失礼します。』
ガチャ…。
電話が切られた。
「あの…、司令官…?解雇とか聞こえましたが…?」
白雪が心配そうに聞いてくる。
「…大丈夫。解雇はされないと思う…。というより、思いっきり大変だ…。」
「な、何がですか?」
「…元帥と大和が来る…。」
「えっ!?あの大和さんが!?」
「そうだ…。だから、全員に放送してくれ…。おそらく、5時間後には元帥が到着する。それまで、準備しておくように…。」
「わ、わかりました!」
白雪は急いで放送室へ向かった。
「…はぁ…。なんだか、疲れたな…。いつもこんなんじゃ身体がもたん…。」
独り言を呟いたあと、準備をするのだった。
…………
キキィ。ガチャ…
「ここが、第4佐世保鎮守府か…。」
「そのようですね。」
元帥と大和が到着する。タクシーは街に戻って行った。
「…憲兵もいないのか…。」
「…不用心ですね…。」
そして、一歩足を踏み入れると…。
ビュッ!
「動くな…。」
「なっ!?」
「……。」
紫色の風が吹き、元帥は背後からナイフを喉に当てられる。元帥は黙っている。大和は驚きの声を発し、バレないように携帯を操作しようとするが…。
「最後の警告だ。動くな…。」
「……。」
「……。」
もちろん、見逃すわけがない。氷よりも冷たい声の警告に、緊迫した状況に陥り、時間が流れるのが遅く感じる。そこに…。
「ちょ、ちょ、ちょ…。ジナイーダ!何をしているんだ!?」
ドミナントが駆けつける。
「…侵入者だ。」
「いや、放送聞いてなかったの?この人たちは元帥殿と大和さんだよ。…まぁ、その心がけは感心するけど…。」
「む?そうなのか?」
そして、ジナイーダはナイフをしまい、ドミナントの横に並ぶ。
「…すまなかった。」
「すみませんでした!元帥殿、大和さん。」
二人は頭を下げる。
「いや、良い。実に見事な腕だ。大本営の警備隊長に任命したいくらいだ。流石に、ヒヤヒヤしたがな。」
「い、いえ、元帥殿も無事でしたし…。あはは…。」
大和は無理をして笑い、元帥殿は少し笑っている。
「いや、私はここが良い。大本営へは行かないぞ。」
「はっはっは。そうかそうか。」
「…挨拶が遅れた。私はここに所属している『ジナイーダ』だ。」
「お…。いえ、私はここの提督、『ドミナント』です。」
「私は大本営の最高責任者、元帥だ。」
「大和型一番艦、大和です。」
4人は簡単な挨拶をした。
はい。終わりました102話。次回も元帥殿の第4佐世保見学編は続きそうです。筆者は、この話で初めて第4、第3、第2、第1と並んでいることに気づきました。深く考えても、特に意味はありません。
登場人物紹介コーナー
白雪…前も紹介したはず…。あまり出番が少なく、不満を持っている。だが安心してくれ、艦娘とドミナントだけの回も存在する。つまり、出番はまだある。
次回!第103話「褒美」お楽しみに!