ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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…何も案が浮かばない。
「えっ!?いきなりどうしたの!?」
スランプなのだよ。
「えっ…?何…?どゆこと…?」
気分が乗らない…。
「…疲れてるんじゃないの?」
最近立て込んでてさ…。年末だからかな…?
「仕事も大変ねぇ。」
そうなんだよ…。…それじゃぁ、今回のゲストは?
「久しぶりにこのコーナーに登場!」
「神様ね。…多分、本当の名前があると思うけど。」
「まぁ、そうだけどね。」
それより、あらすじをどうぞ。
「なんか疲れてる?」

あらすじだよー
前回、ドミナントが旅行することをみんなに告げたよー。あと、その時の席も決めたね。しおりを渡すらしいけど…?


106話 旅行 その2

…………

第3呉鎮守府

 

他の鎮守府からも危険視されている鎮守府。第4佐世保鎮守府が世間では秘密情報のため、ここが世間では最強の艦娘たちが集う鎮守府。

ここにいる艦娘は朝から就寝時間まで訓練尽くしであり、平均レベルが80を超えている。大本営とレベルの大差がない鎮守府である。

そこは『難波少将』が提督であり、秘書艦が『長門』である。

大本営からよく情報が届いているらしく、ドミナントたちが強いことを知っている。ただし、ドミナント自身ACのことは知らない。

『難波少将』は、武人としての志を持っており、筋の通らないことが嫌いで、そこに『長門』が惹かれている。ただし、自分の証明したいことができない場合は思い切った行動に出ることがある。

 

…………

早朝

 

「よし…。しおりをかけたぞ…。」

 

ドミナントは艦娘たちに配るしおりを書いていた。一睡もしていない。

 

……仕事とは違って、こういうものはすごく遅いな…。あとは、これを人数分コピーして束ねれば良い。それで寝れる…。

 

ドミナントは一枚一枚をコピーして、さらにホッチキスなどを使ってとめる。

 

……これ、やっと一枚だよな…。これを人数分…、つまり、100以上作らなければならないのか…。そして、その重い束を少しずつ執務室に運ばなければ…。

 

ドミナントは考えてうんざりする。

 

「…ハクション!…朝方は寒いな…。」

 

ドミナントはなんとか作り終わり、運び、自室に戻り、ベッドに潜る。すると、5分も経たずに…。

 

コンコン…ガチャ

 

「おはようございます!改装済み大鳳です!」

 

大鳳が入ってくる。

 

「……。」

 

「さぁ、今日もトレーニングしましょう!もちろん、提督も一緒に。」

 

「……。ごめん、大鳳。」

 

「?どうかしました?」

 

「寝かせて…。あと、執務室の机の上にしおりあるから、配っておいて…。仕事はある…。俺が必要なもの以外はやってくれ…。午後になったら起きるから…。」

 

ドミナントはきつい声を発する。前まではそれくらい普通だったが、睡眠時間が長くなったため、眠い。

 

「提督。…おやすみなさい。」

 

大鳳は、部屋を暗くしてあげて出て行った。

 

…………

執務室

 

「しおりって…。これかしら?」

 

大鳳がしおりを見つける。

 

「…どうせ配るんだから、みんなより少し先に見ても問題ないわよね?」

 

そして、しおりの内容を見る。

 

…………

一日目

 

集合場所 グラウンド マルハチサンマル

 

出発 マルキュウマルマル

 

空港へ マルキュウマルマルからマルキュウヨンマル

 

確認その他 マルキュウヨンゴーからマルキュウゴーゴー

 

元帥殿選別の貸切飛行機 ヒトマルマルマルからヒトフタヒトマル

 

…………

 

「…少しみただけでどれくらい熱意があるのか伝わるわね…。」

 

ドミナントは一晩かけて、すべての時間の計算をしたのだ。

 

「まぁ、とりあえずみんなに渡しておけば良いのね。」

 

そして、大鳳は配りに行った。

 

…………

話は変わるが、陸軍

 

ぐぅ〜…。

 

「「……。」」

 

艦娘2人がお腹を空かせている。

 

「まるゆ准尉…、お腹…、空いたでありますな…。」

 

「入渠はあきつ丸准尉のおかげで許されましたけど…。もう2日も食べてないもんね…。」

 

あきつ丸とまるゆは話す。

 

「…食堂…、行くでありますか…?」

 

「…残飯でも、ないよりマシだもんね…。」

 

そして、二人は食堂をふらふらした足取りで目指す。

 

…………

食堂

 

カチャカチャ…。パクパク…。ガツガツ…。

 

沢山の兵が不味いレーションなどを食べている。

 

「「「……。」」」

 

しかし、あきつ丸たちが来た途端、手を止めて見ている。

 

「…食べ物を…。」

 

あきつ丸が言うと…。

 

「…お前たちにやるものはない。訓練でもしていろ。」

 

「艦娘なんぞ、何日も食べなくても生きていられるでしょ?」

 

「こんなものの残飯すらもったいね〜なぁ〜。ハハハハハ。」

 

兵は言うだけ言い、また食べ始める。

 

「「……。」」

 

二人は、逆らうことができず、外に出る。

 

「…ゴミ箱の中に…。」

 

「あきつ丸准尉!それだけはダメだよ。これでもまるゆたちは艦娘だから…。」

 

「…でも、このままだと活力を失うであります…。艦娘というプライドだけではお腹は膨れないのであります…。」

 

「でも…。」

 

二人が外の、全然人の通らない階段で座り、話していると…。

 

「こんなところにいると邪魔だぞ。」

 

あきつ丸と同じ特殊部隊の一人が通る。が。

 

「…どうかしたのか?」

 

振り返り、聞く。

 

「森崎少将…。…お腹が…空いたのであります…。」

 

「…そうか…。」

 

さも興味のなさそうな顔をする。そして、あたりをキョロキョロして人がいないことを確認すると…。

 

「…乾パンだ。食え。」

 

「「!?」」

 

二つの缶詰を渡す。

 

「えっ…?な、なんで…?」

 

あきつ丸は訳がわからなかった。毎日挨拶しても、“ああ。”などと素っ気ない返事しかしないし、聞いても、面倒なことには適当にしか答えてくれなかったからだ。

 

「…今日はレーションを食べたい気分だからだ。それよりも早く食え。」

 

森崎少将は言う。

 

「で、でも…、レーションは不味く、乾パンの方がここでは価値が高いのに…。それに、持っていたというのは食べるつもりだったからでは…?」

 

「…嫌なら食べなくても良いが?」

 

「た、食べるであります!」

 

「ありがとうございます…。」

 

二人は缶を開けて、固い乾パンを頬張る。

 

「美味しい…。」

 

「美味しいよぅ…。」

 

二人は少し泣いていた。

 

「…陸田中将には内緒だぞ。」

 

森崎少将はそう言ったあと、食堂へ向かおうとするが…。

 

「ま、待つであります。」

 

「なんだ?レーションを買いに行か…。」

 

「「ありがとうございました!!」」

 

二人は頭を下げて、深く感謝した。

 

「…そういうのは良い。俺には似合わない。」

 

そう言って立ち去ろうとする。

 

「あと、一つ聞きたいことがあるであります。」

 

「…なんだ?」

 

「…何故、あの場所や、ほかの人がいる場所ではあんな言い方しかしないのでありますか…?」

 

あきつ丸は聞く。

 

「…陸田中将の命令だ。中将は、昔は陸軍として活躍していた時代があった。国を守るためにきつい仕事をしてきたり、後輩などに優しく教えたりなどしてみんなに好かれていた。もっと上の…代表の器だった。…だが、深海棲艦が出てきたことによって、陸軍より海軍や空軍の方に資金や人材などが偏り始めた。それにより活躍できず、どれほどきつい仕事をしても階級も上がらない。今まで守ってきた国民に、“陸軍は役立たず。”、“税金泥棒”など散々中傷されたんだ…。そして、家族が危険な目にあったり、家にイタズラや、張り紙などをされた。それ以来深海棲艦や、それを倒して名声を上げる海軍や艦娘のことを憎むようになったんだ…。」

 

森崎少将は少し語った。

 

「…そう…だったんでありますか…。」

 

「…だから、私たちがこんな目に…。」

 

2人はいままでの扱いに納得する。

 

「食堂に行ってきたのだろう?おそらく、あの中にも俺みたいな奴もいる。だが、本当にお前たちのことを憎んでいる奴も少なくはない。…なるべく、俺が一人だけの時に助けを求めろ。陸田中将には内緒でな。」

 

森崎少将は言い、立ち去る。

 

「…いい人ですね。」

 

「…そうでありますな。」

 

二人が話していると…。

 

『あきつ丸准尉、特殊部隊司令室まで来い。』

 

放送が入る。

 

「あきつ丸准尉…。」

 

「…大丈夫でありますから、まるゆは安心してほしいのであります。」

 

あきつ丸は力ない笑みを浮かべる。

 

「…うん。」

 

「じゃぁ、行ってくるであります。」

 

そして、あきつ丸は走って行った。

 

…………

特殊部隊司令室

 

「遅い!」

 

「ご、ごめんなさいであります…。」

 

「このわしの貴重な時間を割いてまで待っていたのだぞ!もっと早く来い!」

 

「ごめんなさいであります…。」

 

陸田中将に怒鳴られ、あきつ丸は必死に謝る。

 

「まぁいい。次の任務だ。」

 

そして、書類をあきつ丸の方へばら撒く。

 

「拾え。」

 

「は、はい…。」

 

そして、拾う。艦娘として屈辱である。

 

「これをしろ。」

 

陸田中将は葉巻を吸いながら言う。

 

「…殺し…。」

 

書類に書かれていたものは、殺しの任務である。

 

「なんだ?」

 

「…今までこれだけは避けてきました…。これだけはやっちゃいけないって…。」

 

あきつ丸が恐る恐る言う。すると…。

 

ドガッ!

 

「ひっ…。」

 

「なんだと貴様!!今なんと言った!!」

 

陸田中将が机の上に足を思いっきり乗せ、あきつ丸が恐怖する。

 

「この国のために必要なことをやらないつもりか!?ふざけるな!!貴様!それでも陸軍か!?陸軍の肩書を持つ者ならこれくらい当然だ!!それとも追い出されたいのか!?」

 

「……。」

 

あきつ丸は震える体を押さえつけるばかりだ。

 

「お前のせいで、もう一人の艦娘まで追い出されたいのか?」

 

「…嫌…であり…ます…。」

 

「なら、殺れ。これは命令だ。」

 

「……。」

 

「返事はどうした!!」

 

「は、はい!」

 

あきつ丸は引き受けてしまった…。

 

「こいつは今、忌々しい海軍の元帥から褒美をもらって、東北地方へ行く。浮かれている最中に殺れ。こいつは陸軍にとって、大変危険な存在だ。一週間後行け。」

 

「…はい…。」

 

そして夜、おぼつかない足で、自室へ戻るのだった。

 

…………

自室

 

「…ただいまであります…。」

 

「お帰りなさい。どうだったの?」

 

まるゆが布団に入りながら聞く。

 

「…なんでもないであります…。」

 

あきつ丸も、布団に入り、力ない笑みをする。

 

「…?わからないけど、力になれることがあるならなるよ!」

 

「…ありがとうであります。」

 

あきつ丸は話す。そして…。

 

「…まるゆ准尉…。」

 

「二人だけの時はまるゆでいいよ。そのかわり、まるゆもあきつ丸って呼ぶから。」

 

「…まるゆ…。」

 

「どうしたの?」

 

「…一週間後、少し留守にするであります。」

 

「…そうなんだ…。」

 

「…必ず帰ってくるであります。」

 

「…絶対だよ?」

 

「絶対であります。」

 

あきつ丸は笑顔を見せる。まるゆはそれを見て、安心する。

 

……ごめんなさいであります。まるゆ…。失敗したら、殺されると思うであります…。あの人たちは自分よりも、何倍も強いでありますから、多分もう会えないであります…。

 

あきつ丸は言葉に出来なかった。出来るはずがなかった…。

 

「…まるゆ…。」

 

「どうしたの?」

 

「これから一週間、留守にする間まで一緒の布団で寝ていいでありますか?」

 

「そんなこと?別に良いよ!」

 

まるゆはあきつ丸のスペースを作ってあげた。

 

「ありがとうであります。」

 

「別に良いよー…。」

 

そして、二人は寝たのだった。




はい。終わりました。今回は、陸軍メインでしたね。まだ旅行すらしていないという…。
登場人物紹介コーナー
大鳳…本日の秘書艦。今回はあまり出番ないので、次回も出ます。
しおり…ドミナントが手掛けたしおり。一睡もしないで書いた、努力の結晶であることが、何十人の艦娘の中、何人の艦娘がそれをわかってくれるのやら…。
森崎少将…基本的、良い人。陸田中将に、艦娘には冷たくする様に言われている。深海棲艦が現れる前から陸軍にいる。
次回!第107話「旅行 その3」お楽しみに!
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