ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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知ってたか?夕張って、深夜アニメ録画してるんだぜ。
「…いまさら…?」
案を考えながら艦これをしていたら、突然喋ってきたんだぜ…。
「あれ?秘書艦って私じゃ…?」
ん〜?交代したんだよ?
「……。…あれ?なんでだろう…?目の前がぼやけてくる…。」
ギャグだよ〜、ギャグだってば〜。…ハンカチ。
「…うん。」
じゃ、今回のゲストは?
「この人。」
「とうっ!…あっ、いきなり召喚されたからナイフが…。」
グサッ!
ん?何か頭の後ろが痛いんだけど…、なんか刺さってない?てか、シレアさん、お久しぶりです。
「えっ?あ。うん。久しぶり。」
「…本当に不死身なのね…。なんかゾワッとするわ…。」
ズボッ
ナイフだったのか…。ん?瑞鶴ちゃんが何か感じているのかな?瑞鶴ちゃんいい子ね〜。
「…訂正。ゾワじゃなかったわ。イラだったわ。ちょっと待ってね筆者ちゃん。今すぐ艦載機飛ばしてあげるから。」
え。ちょ、冗談だよ。うん。待って待って待って、それよりあらすじでしょ?ねぇ。シ、シレアさん!早く!早く言って!
「え〜、なんか面白いそうなことが起こりそうなんだけどなぁ〜。」
ねぇ、お願い!
「しょうがないな〜。まぁ、嫌がる人を放ってはおけないしね。」
やったぁ!好き好き愛してる。
「…キモ…。…瑞鶴、やっぱり爆撃した方がこの人のための気がする。」
「やっぱり?じゃぁやって良いわよね?」
「うん。思いっきりぶっ放しちゃって。」
ちょ、待…。
ドガァァァァァン!!!
「…まぁ、消し炭にしてもまた生き返るけどね。それじゃぁ、佐藤中佐お願いします。」
「あいよー。」

あらすじ
前回、私の鎮守府では何もなかったな〜。…いや、あったね。元帥が私の所属の明石に用があったらしいんだけど…。なんだったんだろう…?
あの設計図…。


110話 旅行 その6

…………

 

「まず〜、右手に見えますのが〜…。なんだあれ?」

 

「おい、誰か司会交代しろ。」

 

現在、ドミナントたちはバスの中に乗っている。こっちでは、番号の席を毎回シャッフルして決める方針らしい。運転手も大変である…。そして、今司会を務めているのがドミナント。ジナイーダが辛辣な言葉を送る。ジナイーダと同じバスみたいだ。

 

「わかった、ちゃんとやるよ…。」

 

「よし。」

 

「左手に見えますのが〜、住宅街で〜す。」

 

「みりゃわかるだろ…。」

 

「右手に見えますのが〜、森で〜す。」

 

「よし、司会交代決定だな。てか、有名所通り過ぎて無いのに司会もクソもないだろう…。」

 

「辛辣だねぇ。」

 

「当たり前だ。それより、どこへ行くんだ?」

 

「う〜んと〜。しおりだと…。」

 

…………

 

「着いたな。」

 

「洞窟か…?」

 

「そうだよ?」

 

「なんだか…、気味が悪いです。」

 

ドミナントたちは、入り口に立つなり言う。

 

「…でも、なんだかワクワクします。」

 

「そりゃそうだろう。阿武隈。お前の名前も入っているもの。」

 

ドミナントたちが来たのは『あぶくま洞』。つまり、鍾乳洞だ。

 

「じゃ、入るぞ。」

 

…………

 

「わぁ〜。綺麗です!」

 

「これが自然…。」

 

「まだ見ぬ世界があった…!」

 

艦娘たちは驚きの声を上げる。

 

「…なるほど。私の世界にはなかったものだな…。こんなところがあるとは…。」

 

「ジャックのいた世界にはないもんね。」

 

「ああ。あるのはガレキやACの残骸、弾、硝煙の香り、朽ちた死体だけだ。」

 

ジャックがしみじみ言う。

 

「ふむ…。一応、色々資料を見て調べたつもりだったが…、実際に見ると良いものだな…。」

 

「ふふふ、そうですね。私のいたところには絶対にありませんね。あるとしても、映像だけだと思いますし。」

 

「すごいなぁ〜。」

 

「む?お前はもっとすごいものを知っているんじゃないのか?」

 

「確かに、神の国の方が知っているけど…。ここで言う?」

 

「ジナイーダさん…、それは答えるのに困りますよ…。」

 

ジナイーダたちも話している。

 

「う〜ん…。中々じゃない?」

 

「主任、頼むからそれを折ろうとするなよ。危ないから。」

 

主任とドミナントも話す。

 

「鍾乳石が場所ごとに色が違う。つまり、成分が少し異なるのかな…?」

 

「幻想的な風景ですね〜。」

 

駆逐艦たちが言う。

 

……でた。子供の勘違いあるある。色ごとに違うのはスポットライトの色を変えているからだ。そもそも、ライトがないと真っ暗だしな。でも、いつかわかることだし、何より、可愛いしな。

 

ドミナントが思っていると…。

 

「あれは色の違うライトを当てているからだ。」

 

長門が言ってしまう。

 

「へ〜、そうなんですか〜。」

 

「ああ。そうだ。」

 

駆逐艦たちは少しがっかりしている。

 

「ちょ、長もん。なんで言っちゃうんだ?」

 

「長もん…。…勘違いしたままだとかわいそうだろう?」

 

「…あの子たちは、そういう『自然』のものだと思っていたんだ…。そういう人工的なものだと分かってしまえば、感動も半減してしまうんだ…。」

 

「む…。そうだったのか…。」

 

長門は少し反省する。

 

「…まぁ、過去は変えられない。それに、確かに勘違いさせたままもおかしいからな。」

 

「うむ…。」

 

「まぁ、遅かれ早かれいつかわかることだし、それが早かっただけ。」

 

「うむ…。」

 

「まぁ、次挽回しよう?」

 

「…ありがとう。」

 

ドミナントは次に期待した。

 

…………

 

「次はここだ。」

 

ドミナントが言う。

 

「お城…。」

 

「私たちが生まれる前にも存在する建物。」

 

「戦術が多種多様で、戦いにも守りにも徹しているもの。」

 

艦娘たちが眺める。…とはいえ、公共の場だ。カメラなどで艦娘を撮る輩もいる。

 

……何しに来たんだよ…てめぇら…。

 

ドミナントが思うのも無理はない。

 

「ここはなんて言うお城なんですか?」

 

「ここか?ここは『鶴ヶ城』だ。」

 

ドミナントが言う。すると…。

 

「これが城だと?高度な技術が組み込まれていないようだが…。」

 

「鉄でできていないのか?これだと簡単に破壊できるぞ。」

 

「私の世界にもありましたが…。やっぱり、砲台がないと…。」

 

「ま、ちょうど良いおもちゃかな?」

 

愉快な仲間たちがぼやく。

 

「お前らと同じ尺度にすんじゃねぇ!発達してねぇんだ!」

 

ドミナントが言う。

 

「司令官…、公共の場ですよ…。」

 

「あっ。」

 

ザワザワ

 

「…よし、俺は少し消える。楽しんだあと、時間通りにバスに乗っていてくれ。それじゃ…。」

 

ドミナントは風のように消えた。

 

…………

バスの中

 

「司令官、この紹介たちはいつ終わるんですか?」

 

「う〜ん。そうだねぇ〜。広告みたいだからねぇ〜。次で最後にするか。」

 

「まぁ、話にするのはその部分だけで、色々なところ行ったり、食べたりしますけどね。」

 

「外だから規制かかるしなぁ〜。すまんな、由来の艦娘&慰霊碑や神社。」

 

ドミナントたちはそんなことを話した。

 

…………

2泊3日目 早朝

 

「で、なんでここなんですか…。」

 

「いいじゃないか〜。」

 

ドミナントたちは大湊警備府前にいた。

 

「すみませ〜ん。そこの憲兵さん。」

 

「む。なんだ?」

 

「この手紙を、ここの八神提督に渡しておいてください。」

 

「…まずはお前の名前を聞かないとな。」

 

「俺は第4佐世保鎮守府のドミナント大佐です。」

 

「…証拠は?」

 

「…ここにいる艦娘じゃダメですか…?」

 

そんなことを話していると…。

 

シュー…コー…

 

『何事?トラブルか?』

 

ガスマスクを被り、フードをした者が来る。前もそうだったが、顔も体も黒くてよくわからない。

 

「八神提督。この者たちがあなたに手紙がどうのとか…。」

 

憲兵が説明する。

 

シュー…コー…

 

『ふむ…。見ればわかる。君はドミナント大佐だね。上がってくれ。』

 

「え…。でも、今旅行中で、みんなを待たせているので…。」

 

シュー…コー…

 

『いいじゃないか。少しくらい。それに、その者たちにも上がってくれれば良い。なに、1時間くらいで済む。』

 

「そんなにですか…。」

 

そして、ドミナントたちは大湊警備府に上ることになった。

 

…………

応接室

 

シュー…コー…

 

『君と二人きりで話せて嬉しいよ。』

 

「は、はぁ。」

 

現在、艦娘たちは別の部屋で艦娘たち同士の交流をしている。ジナイーダたちもそこにいる。

 

シュー…コー…

 

『お茶でも飲むかい?』

 

「あっ、いえ。大丈夫です。それより話を…。」

 

シュー…コー…

 

『…顔を見ればわかる。君は異世界からの者だろう?』

 

「はい。あなたもですか?」

 

シュー…コー…

 

『ああ。まぁ、私の場合は転移だけどな。』

 

「そうですか…。」

 

シュー…コー…

 

『……。』

 

「……。」

 

しばらく両者とも話さず、ガスマスクの音が続いたあと…。

 

シュー…コー…

 

『…クク…。』

 

「?」

 

シュー…コー…

 

『クククク…。フフ…フフフフフ。』

 

「……。」

 

笑い続ける八神提督にドミナントは気味が悪く感じる。

 

シュー…コー…

 

『いやぁ〜、ごめんごめん。やっぱり、昔と変わらないね。』

 

「?誰だ?」

 

シュー…コー…

 

『私だよ。私。…と言っても、これ付けてちゃわからないか。』

 

「ああ。」

 

カチャ…

 

そして、八神提督はガスマスクを外した。なんと、美人な女性だった。ドミナントにはそういう星の下に生まれたのだろう…。いや、転移だから生まれじゃないな。

 

「…覚えてる?」

 

「お前は…!…誰だ?」

 

「…そういうところも変わらないんだね…。」

 

八神提督は苦笑いする。

 

「俺の知り合いに『八神』という人はいないが?」

 

「偽名だよ。偽名。君もでしょ?」

 

「まぁ、そうだが…。」

 

ドミナントは考えるがピンとこない。

 

「同僚か?」

 

「違います。」

 

「…ネット友達か?」

 

「そんな友達いるんだ…。でも、違うよ。」

 

「……援◯のやつか?」

 

「…そんな事したの…?」

 

「いや、していない。カマかけただけだ。」

 

「良かった。君がそんなことする人じゃないって思ってたもん。」

 

話していく。

 

……ふむ。どうやら、同僚でもなく、ネット友達でもない人…。俺の心理を理解している…?ならば、付き合いが長い?だが、そんなに付き合いが長い人なんていない…。しかも、話し方からして、親しい?

 

ドミナントは考えるがわからない。

 

「……。」

 

難しい顔をしていると…。

 

「…はぁ…。まぁ、しょうがないよね。中学校は別々のところへ行っちゃってそれから会ってないし。…これでわかる?」

 

髪を二つに縛った。

 

「…?…あっ!」

 

……面影が…。

 

「わかった?」

 

「中学の時、いじめに来たけど、逆に返り討ちにした奴!」

 

「違う!てか、虐められてたの…?…一緒の中学で守ってあげたかった…。」

 

八神?提督は後悔した顔をする。

 

「冗談だ。懐かしいな。星奈 紬(つむぎ)。」

 

「なんだ、覚えていたんじゃない。」

 

星奈(八神)提督は微笑む。

 

「ねぇ、覚えてる?昔、あなたに…。」

 

「それより、久しいな。こんなところで会うなんてな。」

 

「ええ。…それより、あの時の…。」

 

「てか、もうそろそろ時間だね。あいつらも心配だし、ちょっと様子見に行ってくるよ。」

 

ドミナントは立とうとするが…。

 

ガシッ

 

星奈提督に腕を掴まれる。

 

「ねぇ、覚えているんでしょう?」

 

「……。」

 

「あの時の返事。」

 

「……。」

 

「答えられる…かな…?」

 

「……。すまん。まさか会うとは思っていなかった。時間をくれ。」

 

ドミナントは立ち去ろうとするが…。

 

「もう…、もう10年以上待ってたのよ…。なのに…。また待てなんて…。」

 

「お前もわかっているだろう…。お互い、荷が重い仕事をしている…。そう簡単に決められることではない。転移?する前なら答えられたかもしれなかったがな…。」

 

「……。」

 

「それに、お前自身、また俺に会えるなんて思っていなかったんだろう?」

 

「…ええ。ずっとあの時の答えを待っていたわ…。」

 

「俺は、この世界に来る前、仕事で忙しくて、考えてもいなかった。もう会わないと思っていたからだ。同窓会にも、仕事で行くつもりもなかったしな。」

 

ドミナントは言う。

 

「でも、もう考えてくれるんでしょう?昔、約束したじゃない…。」

 

「…わかっている。だが、お互い歳をとり、人生を歩み、社会を知った。そう簡単に決められるものじゃないことくらいわかっているだろう?」

 

「でも、私はあなたのことが…。」

 

「……。」

 

星奈提督は涙が頬に伝いながら言い、ドミナントは今まで以上に険しい顔をする。両者とも、物凄い重荷を背負っているのだ。一緒になれば、社会が大混乱になるだろう。大本営からは危険視され、世間では極秘の第4佐世保の提督と、同じ異世界者の大湊警備府の提督が一緒になるのだから…。




終わりです。難しい問題ですね…。
登場人物紹介コーナー
星奈 紬…ほしな つむぎ。この世界では八神という偽名を使っている。もちろん、変わったことがないため、大本営にも異世界者だということはバレていない。艦娘や憲兵からは信頼されている。
次回!第111話「旅行 その7」お楽しみに!
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