ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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はぁ、ネタがない…。…いや、あるんだよ?でも、そこに繋げるネタがないんでござんす。
「語尾が変ね…。それより、旅行は本日で終了かしら?」
そだよ。これ以上行くところもないし。もし、いちいち書いていたら、20話前後になると思うし。
「そんなに…?」
だって、4泊5日分の名所だよ?それに、そこでの説明や出来事を書くんだよ?
「まぁ、そうなるわね。」
…さて、今回のゲストは?
「阿武隈、出撃です!」
いや、出撃しないから…。あらすじどうぞ。
「そんなさくさく進めるようじゃ、疲れが抜けきってないじゃない…。」

あらすじです
前回、班行動に提督を誘ったけど、OKしてくれませんでした…。提督は窓から飛び降りたけど、怪我もしていなくて安心しました!えっ?結局どうなったかですか?…べ、別に寂しくなんてないです。足柄さんたちと一緒に行動しましたし…。


113話 己の正義

…………

温泉街

 

「で、結局むさ苦しい男3人組か〜。」

 

「むさ苦しい言うな。主任。」

 

「私は艦娘にどちらかと言えば爽やか系だと言われるが?」

 

男3人、温泉街で何をしろと…。

 

「何が悲しくて俺たちは集まっているんだか…。ん?あれ艦娘じゃない〜?」

 

「ふむ。他の提督もここにいるのか?」

 

「あれは…。…あきつ丸?」

 

遠くの丘で男の人と話しているあきつ丸を見つける。

 

「提督…?なのか?」

 

「いや、服が違うぞ。」

 

「いーじゃぁん!緑色だね〜。ほうれん草を思い出すよ。」

 

「主任、それ、侮辱っていうんだぜ…。罪に問われるからやめときな。」

 

3人はコソコソ見る。だが、あきつ丸は最初は険しい表情で話したが、少しずつ表情が柔らかくなっていた。そして、二人は山の中へ消えて行った。

 

「…なんだったんだ?」

 

「分からん。」

 

そして、ドミナントたちは普通に温泉街を歩き、一通り満足した。

 

…………

あきつ丸たちの会話

 

「…森崎少将…。」

 

あきつ丸は待っていた森崎少将と会う。

 

「…戻ったか。任務は?」

 

「…殺すことができませんでした…。」

 

険しい表情であきつ丸は言う。

 

「…そうか。」

 

だが、森崎少将はどこ吹く風だ。そして…。

 

「あきつ丸。」

 

「は、はい…。」

 

あきつ丸は怒られるのではないかと歯を食いしばった。が。

 

「どうだった?」

 

「…?何がでありますか?」

 

「外の人たち。」

 

「……。」

 

あきつ丸はキョトンとする。

 

「…優しかったであります。」

 

「そうか。」

 

「まんじゅを食べたであります。」

 

「饅頭ね。美味しかったか?」

 

「…はい…。」

 

「そうか。」

 

「…森崎少将の言った言葉がわかったであります。」

 

「…そうか。なら…よかったのかもしれんな。…行くぞ。」

 

そして、森崎少将は歩き出す。

 

「あ、あの…。」

 

あきつ丸が話しかける。

 

「?」

 

「どうして…自分たち艦娘に優しくするのでありますか…?」

 

「……。」

 

森崎少将は空を見る。

 

「…昔、俺が陸軍に入ったばかりの頃だ…。」

 

…………

5年前

 

「ぐっ…。」

 

森崎二等兵は鬼軍曹に絞られている。

 

「立て!まだ学生のつもりか!?そんなことでは国を守れないぞ!」

 

森崎二等兵は立ち上がる。

 

「うわっ!?」

 

「甘い!」

 

立ち上がった途端に木刀が頭をかする。

 

「くっ!はぁぁ!」

 

森崎二等兵も木刀を振るが、全く当たらない。当たったとしても、受けられるだけである。

 

「脇腹が空いている!」

 

「ぐぁぁ!」

 

脇腹に木刀を叩き込まれる。

 

「本物の刀だったら死んでいるぞ!立て!」

 

「ぐ…。」

 

森崎二等兵は立ち上がるが…。

 

「待て。両者とも木刀をしまえ。」

 

鶴の一声。鬼軍曹が木刀をしまう。

 

「り、陸田大尉…。なぜここに…?」

 

「新人の様子を見にだ。…随分と派手にしたようだな。」

 

「これも新人を鍛えるためです。」

 

「そうか…。ならば、私と勝負だ。軍曹を鍛えてやろう。」

 

「ご、ご冗談を…。大尉ほど強くありません…。」

 

「どうかしたのか?お前ほど強くない新人を散々叩いておいて、私とやるのは不満か?」

 

「……。」

 

陸田大尉が木刀を構えるが、軍曹は戦意喪失している。

 

「…新人の前だ。しっかりしろ!」

 

「は、はい…。」

 

そして、軍曹は見事にボコられた。

 

…………

 

「新人、大丈夫か?」

 

「あ、ありがとうございます。陸田大尉。」

 

「別に良い。あんな教育だと、この先不安だな。」

 

陸田大尉はすごすごと建物の中に入る軍曹を遠目で見ていた。

 

「…だから新人が辞めていくのだ。…上の者たちは何をやっている?人がいなくなったらそれこそ国を守ることなど出来ないではないか。」

 

陸田大尉はため息混じりに言う。そして…。

 

「新人、選別だ。」

 

缶コーヒーを投げる。

 

「わっと…、ありがとうございます!」

 

「別に良い。」

 

陸田大尉は背を向けたまま手を振り、建物の中に入って行った。

 

…………

3年後

 

「はっ!とぅっ!」

 

「む!いいぞ!」

 

「とうっ!」

 

「ぐ…。」

 

そして、森崎中佐が陸田を倒す。

 

「…腕を上げたな。森崎中佐。」

 

「ありがとうございます。陸田少将。」

 

二人は話す。

 

「まだまだだったひよっこが、随分と強くなったものだ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「もうお前も中佐か…。」

 

「はい。陸田少将の言う通り、あの頃は、陸軍入隊希望者が少なかったため、どこか特殊な能力を開花させることができ、楽に昇進できました。」

 

「楽にと言うがな…。特殊能力を開花できる人間はごく一部だけだぞ…。私も開花していない。」

 

「そ、そうなんですか…?…でも、開花出来たのはずっと私の相手になってくれた陸田少将のおかげです!」

 

「う、うむ…。」

 

陸田少将は微妙な顔で言った途端…。

 

ゴゴゴゴゴ…。

 

重いような音がする。

 

「…またあの音か。」

 

「…そのようですね…。」

 

二人は海を見た。

 

「…最近頻繁にその音が鳴るようになってきたな…。」

 

「そうですね…。何も起こらなければ良いのですが…。」

 

「おいおい…。不吉なことを言うものじゃないぞ…。」

 

二人は少し心配になりながらも建物の中に入る。

 

「…まぁ、何か起きても、国民を守るのが我々の役目だ。」

 

「そうですね。もし、そのようなことになったら役に立てるように今より努力します。」

 

「いい心構えだ。…あと、覚えておけ。」

 

「?」

 

「誰のためでもない。自分の信じた正義を何があっても貫け。」

 

「…了解!」

 

そして、二人はその後何気ない1日が過ぎた。

 

…………

数日後

 

そして、その予感は当たってしまった…。

 

ウ〜…!ウ〜…!

 

いきなり、鳴るはずのない警報が鳴る。

 

「何事だ!?」

 

「何が起きているんですか!?」

 

陸田少将と森崎中佐は自室から司令部へ駆けつける。

 

「敵襲です!海から現れました!」

 

「なんだと!?」

 

深海棲艦の襲来である。

 

…………

 

「きゃぁぁぁ!」

 

「逃げろーー!」

 

ワーワーキャーキャー

 

人々が海岸から逃げる。

 

「ギャァァァァ!」

 

「グァァァァァ!!」

 

ドガァァァン!ドゴォォォン!

 

深海棲艦が海岸に攻撃を仕掛ける。

 

「…な、なんだあれは…?」

 

「魚…?だが、人の形をした者もいるぞ…。」

 

もちろん、初めて見る深海棲艦に戸惑う陸軍。そして、深海棲艦が陸軍を見つけ、狙いを定める。

 

「!?」

 

ドガァァァン!!

 

近くの堤防が壊れ、瓦礫などが飛んでくる。

 

「これは…映像やおもちゃじゃない…。本物か!?」

 

そして、すぐさま連絡する。

 

…………

一時間後

 

ガラガラガラガラガラ…

 

やっと陸軍が動き出す。戦車が海岸に並び、攻撃ヘリコプターが標準を定める。その中には、もちろん、陸田少将と森崎中佐もいる。

 

『目標!狙い!よーし!…てーー!』

 

ドオオオオオン!ドガアアアアアン!ドオオオオオン!…

 

プシュッ!プシュッ!ガガガガガガガ…!…

 

『ちゃくだーん…!今!』

 

カッ!…ドゴオオオオオオオン!!!

 

深海棲艦たちがいたところに大爆発が起き、黒い煙が上がる。

 

『やったか?』

 

否。

 

「ギャァァァ!」

 

「グァァァァ!」

 

『なんだと!?』

 

深海棲艦たちは無傷だ。

 

ドガァァァァン!ドゴォォォン!

 

深海棲艦の攻撃で戦車や装甲車などが損傷する。

 

『一時退避!』

 

ガーーーー…!…

 

ガラガラガラガラ…!…

 

バラバラバラバラ…!…

 

次々と戦線を離脱していく中、二人が残った。




はい。長いから切りました。…実は、全て作ったのですが、字数が多くてですね…。半分に切って次回に繋げました。あと、タイトル変更すみません!
登場人物紹介コーナー
戦車…10(ヒトマル)式戦車。すっごいつよいんだよー。詳しくはウェブで。
装甲車…96式装輪装甲車。詳しくはウェブで。
次回!第114話「ヒーローは遅れてやってくる」お楽しみに!

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