ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「てことは、まだ時が止まっているの?」
ザ ・ワールド!
「と、時が…止ま……。」
5秒…フッフッフ。まだまだ止められるぞ。
「…何しているんだ?」
あっ、ジナイーダさん。遊んでいるの。
「…この体制きついわね…。」
「そ、そうか…。」
では、あらすじを頼みます!
「いいだろう。」
あらすじ
前回、私たちは温泉街へ行った。…神様は妄想が止まらないし、セラフはいちいち店に寄って、お土産を見ている…。とてもじゃないが疲れた…。…あの二人だ。ドミナントもきっと疲れているだろう…。
次々と戦線を離脱していく中、二人が残った。
「…逃げなくて良いんですか?陸田少将。」
「それをいうならお前もだろう?森崎中佐。」
二人は深海棲艦を見る。
「…私は付近の住民に避難をさせるためにいるんだ。今頃大混乱で大変なことになっていると思うしな。」
そして、沈黙の後…。
「…自分の身を削ってでも国民を守るのが我々の役目だ。」
「…ならば、陸田少将も国民の一人ですよ。」
「クックック。違えねえ。」
「…ここは私が食い止めます。陸田少将は国民を…。」
「どうやって食い止める気だ?武器も通じないのだぞ?」
「……。囮になるくらいならできます。」
「…許可できんな。お前も国民の一人だ。」
「…すみません。陸田少将。」
「?いきなりなんだ?」
ガシッ…グググ…。
陸田少将を持ち上げた。
「生きて帰って来れたら、叱ってください。」
「お前…!まさか…!」
「さようなら。」
ブゥン!
陸田少将を投げた。
……投げた方向と、スピードと、今の高さならちょうどここから少し離れたネットに落ちるはずだ。
実際その通りだった。陸田少将は、そこに落ち、助けに行くよりも、国民を案内することを優先に思い、国民を避難させた。
「…さて、この国を脅かすクソども。俺が相手だ。」
森崎中佐は深海棲艦を睨む。
「ギャァァァ!」
「グァァァァ!」
ドガァァァン!ドゴォォォォン!
「…こっちだ。」
ヒュッ!
森崎中佐はなんとか避け、石を投げる。
ドカッ。
「?」
もちろん、深海棲艦にダメージなどない。が、これは囮であり、敵を引きつけるのが目的である。
「ギャァァァ!」
「グァァァァァ!」
その作戦は成功した。深海棲艦たちは森崎中佐に狙いを定めた。
「…多すぎるな。」
森崎中佐は攻撃を避けるが、いずれは体力もなくなる。
「…だが、避難完了の報告が出るまでくたばるわけにはいかねぇな。」
森崎中佐は口元を引きつらせる。
…………
一時間後
『こちら、陸軍。避難は完了した。…早く戻ってこい!森崎!』
「…陸田少将…。市役所の放送まで借りて…。へっ…へへ…。」
森崎は全身血だらけでにやける。
「…だが、この状況…。戻れねぇーな…。最後に…国民守って死ぬんなら…それも…良いか…。」
諦めた笑みを浮かべる。
「…だけど…よぉ…。陸軍らしく…!1発…ぶちかまして逝くか!」
森崎中佐は全身血が出ているのも気にせず、自分より何倍もある巨大な岩を持ち上げ、投げた。
「……。」
もちろん、深海棲艦はそんなもの食らわない。そんなものは無視をする。だからこそだろうか…。
その岩に乗っている森崎中佐が見えなかったのは…。
バシャァァァン!
「うぉぉぉぉ!」
「!?ギャァァァ!」
バギァ!
森崎中佐はたまたま持っていた木刀で叩きつけた。
「!?」
深海棲艦は食らわない。が、驚いていた。
人間が、攻撃など効かないことを気にせず、自分の今の状況を考えず、ただただ殴り続けていることに。
深海棲艦たちは、森崎中佐を少し恐れた。
「ギャァァァァ!」
「うるせーー!」
ドガ
深海棲艦も物体だ。攻撃が効かなくても、肉体はある。だからこそ、殴ることも…攻撃をそらすことも可能なのだ。
「グァァァ!」
ドガァァン!
「グ…ハ…。」
だが、前文で述べたように、いずれは体力もなくなる。そして、深海棲艦の攻撃が森崎中佐の近くにあたる。爆風を受けて、倒れ、深海棲艦に囲まれて銃口を向けられた。
……ここまでか…。
森崎中佐は覚悟するが…。
ヒューーーー…ドガァァァァン!ドゴォォォン!
「!?」
いきなり新海棲艦たちのいたところが爆発した。
「…無理だ…。こいつらには…。!?」
なんと、今まで攻撃が効かなかった奴らが沈んだり、攻撃を食らったではないか。
「こ、これは…!」
森崎中佐は岩の上で見た。海の上を走る少女や女性たちを…。
「…よく頑張りました。人間さん。あとは任せて。」
「カッコ良かっぞ。」
「すごかったです。」
「あとは…私たちの…役割。」
「燃えたクマー!」
「…これをどうぞ。あげます。」
ハンカチを渡される。海水で染みていた。
「君たちは…?」
森崎中佐は尋ねる。
「私たちは、深海棲艦と唯一対抗できる力を持つ者…。艦娘です!」
ヒーローは遅れてやってくる。
…………
数日後
陸田少将は国民を避難させたり、助けたりした貢献で中将になった。
森崎中佐は深海棲艦という謎の存在を相手に、勇敢に戦ったことを評して、少将になった。
艦娘たちは、その森崎中佐を助け、深海棲艦を倒した功績を評して、勲章をもらった。そして、艦娘はいつでも出撃できるように、鎮守府を設けられ、そこに所属されることになった。つまり、海軍の管理下に置かれた。
…………
外
「陸田少…いえ、中将…。」
陸田中将は屋上にいた。
「…わしは…、国民を守ることができたのだろうか…?」
「……。」
「あいつらを倒すことが出来なかったではないか…。」
「……。」
「…その艦娘?とやらも、海軍の管理下に置かれた。…敵は陸地ではなく、海…。…嫌な予感が的中せねば良いが…。」
陸田中将の予感は当たった。
…………
「中将!先日、国会で陸軍の資金を大幅に削減されるそうです!」
「なんだと!?何故だ!?」
「現時点で交戦しているのは深海棲艦と呼ばれる者たち…。それに唯一対抗できる力が海軍に所属しています…。…意味はおわかりですね…?」
「くっ…。こちらも開発や、訓練で今でも資金が足りないというのに…!」
…………
「中将…、今年の入隊志望者が…。」
「よい…。わかっている…。」
「……。」
…………
「…中将、お話があります。」
「…どうした?」
「…辞職させてください…。」
「お前もか!?何故だ!?」
「このままでは生活もできません!現時点で、私のような兵長の給料をご存知なのですか!?一般の会社の平社員と同じ額なんですよ!?それに、私にも家族がいるんですよ…。今年、長男は大学生2年生、長女は専門の大学…、次男は私立の高校入試…、それに加え、母が病気で寝たきりの状態…。」
「…それは辛かったな…。…もっと早くに気づいてやるべきだった…。」
「…いえ、いいんです…。私も何も言っておりませんでしたし…。」
「…一つ気になることがある。どこの職業へ行くんだ?」
「…海軍から招待状が届きました…。」
「…そうか。まぁ、そこなら給料も良いだろう。…海軍でも頑張ってくれ。佐々木兵長。」
「いいんですか!?」
「勿論だ。…頑張れよ。…体を大事にな。」
「あ、ありがとうございます!」
…………
「…陸田中将…。」
「……。先日、我が家に張り紙がしてあった…。森崎少将、お前はどうだ?」
「何もなかったです…。」
「……そうか…。」
…………
そして、ある日、陸田中将の心の中の何かが壊れた。
「森崎少将、任務だ。」
「えっ?はい。」
……陸田中将が俺に任務なんて珍しいな。
「艦娘をこちらの権限で管理することは出来ないか?」
「えぇ!?それは無理ですよ…。」
「…確か、艦娘の中では我々陸軍で作られた艦もいるそうじゃないか。こじつけでもなんで良い。そいつらを管理下に置けるようにしろ。」
「…何故ですか?」
「今、海軍に全権力が行使されている。その大半が彼女たちの功績といっても過言ではない。その一部を我々で管理できれば、国会の奴らも我々を無視できなくなる。そうは思わないか?」
「思いますけど…。」
「ならばしてこい。これは、陸軍の存続に左右する重要なことだ。」
「…了解。」
…………
「おい、森崎少将。」
「な、なんでしょうか…?」
「艦娘二人を連れて来たのは良くやったと思うが…、あいつらを無視しろ。良いな?」
「…何故ですか?」
「命令だ。余計なことは気にしないで良い。」
「……。」
「…納得していなさそうだな。ならば言おう。あいつらは、ただの人間と比べると強いが、お前やわしの選抜の人間と比べると弱すぎる。孤独にして、いじめぬかないと、次の力のバネにならないからだ。」
「……。」
「…もっと言うとだな…。我々は強くなるのだ。力を覚醒させ、お前たちのような強者を量産する。そうすれば、我々の力がいかに強力かわかり、頭の硬い上の無能どもが無視できなくなる。そうなれば、元通りになり、前のような生活に戻れるのだ。海軍のひいきも無くなり、国民に中傷されることもなくなる。全ては国のためだ!」
「…了解…。」
……陸田中将…イカれているよ。お前…。…だが、事実だな。俺は俺の信じた正義を全うするまでだ。
…………
現在
「色々あったが…。お前たちに優しくする理由は“艦娘"に助けられたからだ。恩は返す。それが俺の信じる正義だ。」
「そうでありますか…。」
「…あの日だったな。陸田中将の何かが壊れたのは…。代表の器ではなくなったのは…。俺の知っている陸田中将ではなくなったのは…。」
森崎少将は遠くを眺める。
「…陸田中将は優しいのでありますね。」
「…いや、優し“かった”だ。今は違う…。」
そして、二人はヘリコプターに乗り、基地に戻った。
終わった…。次は、ドミナントたちが帰るところから始まります。
登場人物紹介コーナー
最初の艦娘たち…伊勢、天龍、古鷹、弥生、球磨、翔鶴。最初に確認された艦娘。
次回!第115話「訪問」お楽しみに!