ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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タイトルが思い浮かびませんでした。
「なんとなく想像はつくわ。」
へ〜。
「どうせ歩いて何分かなんでしょう?」
さぁ?
「さぁ?…て、あんた…。」
ネタバレ防止。
「ふぅーん。」
と、言うわけでアラスジを頼むよ。
「アラスジ…?…まぁ、やるわ。」

あらすじ
結局、第4呉鎮守府に行くことになりました。なんだか、嫌な予感がするわ…。


126話 意外に近い

…………

第4佐世保鎮守府 食堂

 

「ところでさ、司令官って何が好きなんだろう?」

 

「ふぇっ!?ゴホッゴホッ…。」

 

食事をしている艦娘。深雪がいきなり言い、吹雪が変な声を出し、咳き込む。

 

「いや〜、よく一緒にいる吹雪なら知ってると思ってさ〜。」

 

「…ゴホン。いや、そんなこと知らないんだけどなぁ〜…。」

 

「いや〜、知ってるでしょ?同じ吹雪型だし、話してくれよ〜。」

 

「いや、本当に知らないんだけど…。」

 

「そうなの?あんなに一緒にいるのに?」

 

「うん…。司令官って、自分のことを人に知られることを好まないから…。」

 

「へぇ〜、そうなんだ〜。」

 

「夕張さんが司令官のことを調べようとしたんだけど、あまり好きじゃないって言ってたし。」

 

「じゃぁ、何が好きなんだろ〜。」

 

「さぁ…。」

 

深雪と吹雪が話していると…。

 

「それはお寿司です!」

 

「「お寿司?」」

 

いきなり吹雪の隣に座って胸を張りながら言う雪風。

 

「この前、大本営に行った時、空で聞きました!」

 

「空…あぁ〜…、あれの時か…。」

 

「あれ、もう乗りたくないです…。」

 

「…まぁ、とにかくお寿司みたいです!昔同僚と一緒になんたらかんたらと言っていました!」

 

「ふむ…。お寿司か…。」

 

「ところで、深雪ちゃんはなんでそんなこと聞くの?」

 

「いや、司令官の誕生日に何か…って。」

 

「…誕生日すら知らないでしょ…。」

 

「あっはははは。じゃぁ、着任日に。」

 

「まだあと半年くらいあとだよ…。」

 

「その間に聞くと、絶対に披露するってバレちゃうじゃん。」

 

「まぁ、そうだけど…。」

 

3人が話していると…。

 

『この時間なら食堂にたくさんいるっぽい。』

 

『そうか…。て、毎回食堂に来てる気がしない!?』

 

『暇な艦娘は必ずいるっぽい。』

 

『そ、そういうものなのか…?』

 

廊下からドミナントと夕立の声が聞こえる。

 

「あっ!提督!」

 

「司令官が来る!」

 

艦娘たちが騒ぎ出す。

 

「……。」

 

吹雪は周りの艦娘たちを見て、微妙な顔をする。全員、ドミナントが来ることを予想し、隣の席を開けるのだ。それと、自身の食べる量を少なくしたりしている。もっと素早い艦は、ついでに化粧をしていた。吹雪は苦笑い以外の顔ができなかった。

 

『ふむ…。』

 

ドミナントが扉の前に立ったのがわかり、艦娘たちは準備を整える。…が。

 

『早く行くっぽい。』

 

ドミナントが中々入ってこない。

 

『いや、いきなり入っても迷惑な気がしてな。』

 

『大丈夫っぽい。』

 

『だが、友達同士で仲良く食べているところに、ここの最高責任者が来たら気を使わせて、楽しく食べることが出来ないかもしれない…。そうなれば、低い俺の評価がさらに低くなる…。』

 

『提督の評価は低くないっぽい。』

 

『そう言ってくれるのは夕立だけだよ…。この前なんて、『クソ提督』とか『死ね』とか『クズ提督』とか『ウザい』とか…。さらに前には、久々に俺が作戦立てたとき、『なんでこんな場所に配属されたのかしら。』って、俺の前で言ってきたんだ…。もう、いっぱいでち…。』

 

『少し提督も可哀想っぽい…。』

 

吹雪など穏健派以外の艦娘たちは一気にある艦娘を冷たい目で見る。その艦娘たちのせいで自分たちまで評価が下がるのは堪らないからだ。

 

「「「……。」」」

 

その艦娘は別にドミナントのことが嫌いなわけではない。そういう性格なのだ。

 

『前、満潮の前で作戦考えていたら、『出るんなら出る、出ないんだったら出ない、はっきりしなさいよ!ったく…。』て言われたから、『トイレしたいなら行ってきて良いよ。』って言ったら思いっきりぶん殴られたし…。』

 

『それは提督が悪いっぽい…。』

 

だが、そのドミナントの一言で艦娘たちは一気にドミナントを軽蔑する。

 

『でも、一緒に第4呉鎮守府へ行ってくれる人いるかなぁ?』

 

『夕立も行くっぽい?』

 

『行ってくれれば嬉しいな。でも、向こうで乱闘になった場合、あと5人くらいは来て欲しいし…。前は一人だけど、今回は5人…。ハードルが一気に上がった…。』

 

ドミナントは苦悩するが、中にいる艦娘たちはまだかまだかとソワソワして待っている。

 

『試してみるっぽい。』

 

『でもなぁ〜…。』

 

『…もしかして、わざと開けないっぽい?』

 

『よくわかったね。おそらく、声は聞こえてないけど、俺がいることは勘の良い艦娘なら分かっていると思うからね。いつまでもここにいれば、焦らすことができるでしょう?焦らされて、ソワソワする艦娘を想像したら可愛いと思うしな。』

 

『提督、今さらっと変態発言を言ったっぽい…。』

 

『なぬっ!?セクハラか!?』

 

『…多分っぽい…。』

 

『これもセクハラに入るのか…。気をつけなくては…。』

 

『それに、提督の評価は低いんじゃ無かったっぽい?ソワソワするわけないっぽい。』

 

『だろうな。だが、せっかく提督になれたんだ…。俺の評価が低くてもそういう想像しても良いじゃないか…。たとえ現実逃避だとしても…。想像して何が悪いんだ…。教えてくれ夕立、想像することは悪いことか…?』

 

『…提督も苦労しているっぽい…。』

 

『それが現実だよ…。』

 

ドミナントたちが扉の前で長話していると…。

 

バァァァン!

 

「いいから早く入れ!」

 

痺れを切らした天龍に扉を蹴破られて怒鳴られた。

 

…………

 

「と、言うわけで行く人いるかな?」

 

ドミナントは募集する。

 

「う〜ん…。ボクは行こうかな。」

 

……VOBの可能性もあるけど、前はVOBじゃなかったみたいだし…。

 

「おー、時雨来てくれるか。ありがたい。」

 

ドミナントは盛大に歓迎する。

 

「じゃ、鬼怒も行こうかな〜。」

 

「…き、きぬ…って言う名前…?」

 

「そうだよ。初めて話すね〜。」

 

「覚えておこう…。そうだな。歓迎しよう。盛大にな。」

 

ドミナントはさらに歓迎する。

 

「なら、私も参ります。」

 

「妙高さん。」

 

「わ、私も…。」

 

「羽黒さん。」

 

「なんで鬼怒以外の名前は知ってるの?」

 

「聞いたことがあるから。」

 

鬼怒がドミナントに言う。妙高と羽黒、時雨も初めて話している。

 

「これで5人か…。夕立も合わせて駆逐二人、軽巡一人、重巡二人…。バランスが悪いな…。軽空母か航空母艦はいないか?」

 

「今日はセラフさんのところで一つ一つ艦載機を点検だそうです。」

 

「そうか吹雪…。なら、戦艦はいるか?」

 

「あっ!それなら…。」

 

…………

 

「落ち葉が溜まっていますね。」

 

「もう冬に入り始めたというのに…。不幸だわ…。」

 

二人の戦艦。扶桑型の扶桑と山城が門の前を掃除している。そこに…。

 

「いましたー!」

 

「吹雪ぃ…。待ってくれ…。ゼェゼェ…。」

 

「遅いです。」

 

「デスクワークで…鈍っているんだ…。はぁはぁ…。」

 

ドミナントは息を切らしながら来る。

 

「この二人を推薦します!憧れの先輩です!」

 

「あら、そう言ってもらえて嬉しいわ。」

 

「お姉さまが嬉しそう。」

 

吹雪が推薦するが…。

 

「えっと…。誰…?」

 

「扶桑型超弩級戦艦、姉の扶桑です。妹の山城ともどもよろしくお願いいたします。」

 

「武装型戦艦姉妹、妹のほう、山城です。」

 

「俺はこの鎮守府の提督、ドミナントだ。」

 

「「「知ってます。」」」

 

「ふざけただけなのに…。」

 

ドミナントが言った途端…。

 

「!」

 

パシッ!

 

扶桑が空中から矢を掴む。

 

「…提督、提督を狙った矢が…。」

 

「狙われた俺ですら見えない速さの矢を止められるお前は何者だ?」

 

ドミナントはそんなことを言いつつも矢を見る。

 

「そのことで相談が…。」

 

「「?」」

 

…………

 

「つまり、単独では危険で、編成のバランスも悪いため、私たちのどちらかを連れて行きたいと?」

 

「うむ…。頼む…。」

 

「お姉さまと別れろと?」

 

「なんか変な言い方だけど…。まぁ、ざっくり言うとそうだ。」

 

「……。」

 

山城が思いっきり嫌な顔をする。

 

「頼みます…。」

 

「…わかりました。私が行きます。」

 

「お姉さま!?」

 

「山城と離れるのは辛いですが、すぐに終わりますから。」

 

「そんな…。」

 

扶桑と山城はそんな会話をする。

 

……もしかして…シスコン…?

 

ドミナントは一つの疑問を持つ。

 

「では、提督。用事をさっさと終わらせましょう。」

 

「う、うむ…。」

 

ドミナントと扶桑は歩いて行った。

 

……吹雪の憧れの基準が分からなくなった…。

 

ドミナントは歩きながらそんなことを思うのだった。

 

…………

飛行場

 

「やっぱり…薄々そんな気がしてたけど…。まさかボクまで体験するなんて…。」

 

時雨は諦めた表情をしている。久々の登場のVOBはすでに全員に取り付けられている。

 

「なんか嫌な予感がするっぽい…。」

 

夕立は不安そうだ。

 

「何これ?パナイんだけど。すごく面白そう!」

 

鬼怒はなんだかワクワクしている。

 

「えっと…。これじゃないとダメでしょうか…?」

 

妙高は笑顔を崩さないが、少し声が震えている。

 

「えっと…これは…?」

 

羽黒は少しビクビクしている。

 

「…これ、聞いたことがあるんですが…。」

 

扶桑も聞く。

 

「これか?これはVOBだ。」

 

「「「やっぱり…。」」」

 

「「VOB?」」

 

羽黒と鬼怒はわからないようだ。

 

「ようこそ、音速の世界へ。」

 

「……。」

 

羽黒はことの重大さに気づき、顔を青くする。

 

「なにそれ!すごく楽しそう!」

 

鬼怒はまだわかっていない。

 

『ハッチ、オープンします。』

 

毎度お馴染み、夕張のナレーションが入る。

 

ガガガガガガガガ…

 

空が青い。鬼怒以外が死んだ目で青い、青い空を見る。この世の最後の景色かもしれないから目に焼き付けておくのだ。

 

『まるで死にに行く戦士のようですね…。VOB点火させます!』

 

ゴオオオオオオオ…!!!

 

背中からものすごい音がする。

 

「おー!ワクワクするなぁ!早く早くぅ!」

 

鬼怒はみんなの気も知らないで楽しそうだ。

 

「みんなに注意事項。飛んでいる間は話さないこと。舌噛むから。そして、背中から火が出ているのがわかったら、すぐに外すこと。爆発するから。パラシュートは用意してある。降りる時は大声で言うから、その時以外は絶対に降りないこと。大騒ぎになるから。以上、注意事項…。」

 

「「「はい…。」」」

 

「楽しみだなぁー!背中から火が出るのか!」

 

この場にいる全員が鬼怒の言葉を聞いて、“あぁ、こいつ終わったな。”と思う。

 

『あ、足元ロック、解除…。』

 

ゴォォォォォォ…!ゴォォォォォォ…!ゴォォォォォォ…!…!

 

一人叫び声を上げながら6人飛んで行った。

 

…………

9分後

 

『降りるぞ。』

 

ドミナントが言い…。

 

「「「パージします。」」」

 

空中でパージする。今回は爆発しなかったらしい。…まぁ、落ちる前に爆散させて痕跡を残さないようにするが…。

 

「…ごめん、ボクもう二度と乗りたくない…。」

 

時雨はパラシュートでゆっくり落ちながら言う。

 

「私も…。」

 

妙高は速すぎて目がチカチカしている。

 

「……。」

 

こちらで気絶しているのが羽黒。

 

「乗らない…もう絶対に乗らない…。なんであんなに張り切ってたんだろう…。」

 

鬼怒は楽しみから一変、恐怖に変わり、ぐったりしている。パラシュートから抜け落ちないか心配である。

 

「…山城にはこの恐怖は不要だわ…。」

 

扶桑は戦艦だから遅いため、余計に早く感じるのだろう。

 

「着くのが早かったっぽい〜。」

 

夕立は相変わらず元気だ。

 

「意外に近かったからな。」

 

「「「どこが!?」」」

 

夕立以外は少し怒っていた。

 

「雪風や長門、赤城や瑞鶴、古鷹や吹雪や金剛や夕張やセントエルモは30分ずっとだぞ。」

 

「「「……。」」」

 

ここにいる艦娘たちは乗ったことがなかったため、大袈裟だと思っていたが、これの3倍近く乗っていたことに尊敬した。

 

「さて…。降りたら第4呉鎮守府だ。気を引き締めて行こう。」

 

ドミナントが言い、艦娘たちは頷いた。




終わりました。半分にすると字数が足らず…、終わらせようとすると字数が長く…。嫌な字数です。陸軍編はもう少し後になりそうです。文の方もまだですが…。一応、本当の最終回までのシナリオは完成しています。
登場人物紹介コーナー
深雪…みゆき。特型駆逐艦3番艦。やんちゃな性格。ドミナントに寿司を握るとしたら、『深雪にぎりスペシャル』。興味があるものには我先にと飛び込んで行く。口調は、少し荒っぽい。
雪風…ゆきかぜ。詳しくは43話参照。幸運艦であり、VOBの最初の犠牲者。空にいた時、気を紛らわせるため、ドミナントから色々と聞いた。
夕立…ゆうだち。かわいい。
冷たい目で見られた艦娘…ツンデレ。
天龍…てんりゅう。男っ気もあるが、またそれも良い…。
時雨…しぐれ。白露型駆逐艦2番艦。物静かで、どこか憂いを帯びた僕っ娘。自分より他者を優先するかつ、自分を蔑ろにしない良い子。筆者のお気にキャラの一人でもある。
鬼怒…きぬ。長良型軽巡5番艦。表情は固いが、それとは反対で、活気あふれる元気な子。訓練が大好き。たまにギャグを言うが、センスが…うん…。
妙高…みょうこう。妙高型重巡1番艦。筆者は普通にさん付けします。物腰が柔らかい性格であり、提督や仲間を常に気にかけてくれる。家事などは妙高さんに頼めばほぼ解決。だが放っておくと、主任もいて、家事で休む暇がないため、ドミナントが強制的に休ませるため目を光らせている。妙高型の一番艦だが、竣工したのは3番目であり、那智が1番目である。足柄が言うには、一見は強そうに見えないが、実は凄く強いらしく、火がつくと説教が長いらしい。
羽黒…はぐろ。妙高型重巡4番艦。かなり気弱な性格であり、何かあるとすぐに謝る。しかし、ある時には芯の強いところも持っており、その時は中々良いセリフを言う。
扶桑…ふそう。扶桑型戦艦一番艦。お淑やかで礼儀正しい一方、どこか儚げで憂いを帯びている。少しシスコン。頭の飾りを変えたりする遊び心はある。提督との関係はフレンドリー。
山城…やましろ。扶桑型戦艦2番艦。姉と比べると反骨心があって強気。だが、気持ちの浮き沈みも激しく、一度沈むとどんどん沈んで行く。よく「不幸だわ…。」と言う。また、極度のシスコンであり、姉がいないと何をやらかすかわからない…。ドミナントは眼中になく、お姉さまのことだけを考えている。
VOB…よく爆発する代物。気をつけて扱わないとあの世への切符となる。
次回!第127話「何処ここ…」お楽しみに!
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