ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「私の予感外れたわね。」
そうだねぇ〜。
「私の出番って、あとどれくらい残っている?」
分からん。だけど、戦いの時はよく出そうだよ。
「…また、そいつらが強い奴じゃないわよね…?」
強いよ?じゃないと盛り上がらないじゃん。陸軍や深海棲艦、暗躍者たちがいるんだから。まだ見ぬ強敵達がうじゃうじゃいるんだし。
「そんなにたくさん…。」
ま!いつかだよ。それより、あらすじ。
あらすじ
前回、提督さんたちが第4呉鎮守府へ出発したわ!その時、私たち空母は倉庫でセラフさんと一緒に艦載機の点検をしていたけど…。ちなみに、修理が必要な艦載機は5個あったわ。
…………
森の中
「何処ここ…。」
ドミナントは呟く。降り立ったのは良いのだが、鎮守府が見当たらないのだ。
「提督、もしかして場所を間違えました?」
妙高が聞いてくる。
「ま、迷子…ですか…?」
羽黒は目の縁に涙がたまっている。
「普通鎮守府って海に面してないかい?」
時雨も心配になり、聞いてくる。
「もしかして、提督迷っちゃった〜?」
鬼怒は気楽に聞いてくる。
「1分遅かったっぽい?」
夕立はドミナントの顔を覗き込む。
「いや、迷ったというか…。」
「迷ったのではなくて?」
扶桑が言う。
「いや…。そもそも、ここの鎮守府の正確な場所は大本営でもわからないらしくてさ…。」
「えぇ!?」
「いや…。提督になったら、全鎮守府の場所を記された世界地図を渡されるんだよ…。でも、第4呉鎮守府の場所だけがまるで囲んであってさ…。その丸の中のどこかで、地元の人でも場所がわからないらしくて…。だからとりあえずその丸のど真ん中に来たってわけ。」
「それじゃぁ、近くの街が緊急の時はどうやって伝えるんですか!?」
「市に連絡をして、市がその内容の紙をfaxで送るらしい…。」
ドミナントが言い、全員が黙る。
「憲兵に連絡しようにも、ここは俺たちと同じく、憲兵がいないらしくてさ…。…まぁ、とりあえず探すってことで…。この山のどこかなのは確かだから。」
「「「……。」」」
ドミナントたちは歩き出す。
…………
数分後
「鎮守府見当たりませんね…。」
「それより、なんだかうっそうとしてきてない?」
森が深くなる。
「どこなんでしょうか…?」
妙高が言った途端…。
カチッ…
「「「!?」」」
「?」
聞こえない程度の音がして、艦娘全員が反応する。ドミナントは全く分かっていない。
「提督、ごめんなさい。」
「!?」
扶桑が突き飛ばす。すると、紐に吊るされた大きな大木が来る。
「妙高さん、共に…。」
「わかりました。扶桑さん。」
二人が拳を構え…。
「「えいっ!」」
バッギャァァァ!
大きな大木を粉砕する。
「ふぅ、なんとかなりましたね。」
「そうですね。…て、提督!?」
「ぁぁぁぁぁ…。」
ドミナントは突き飛ばされて、坂を転がって行ってしまっている。
「提督ー!」
「ぁぁ…。」
ドミナントが見えなくなった。
「提督が落ちちゃった…。」
「そんなこと言ってないであとを追うよっ!」
ショックを受けている羽黒を後にして、時雨たちが坂をうまく滑りながら追う。少しして、羽黒もあとを追う。
…………
竹林
「いたたたたた…。ここはどこだ…?」
ドミナントは下で落ち葉塗れの体を起こす。
「うっわ…。俺でもわかる罠の数々だな…。憲兵がいらない理由がわかった。」
あたり一面罠だらけなのだ。そこに…。
「提督ー!大丈夫かい!?」
時雨が来る。
「おう、時雨。俺は無事だ。…て、おい!止ま…。」
「あ…。」
ドガッ!
「ぐぼはぁぁぁ…!」
時雨が勢いが止まらず、ドミナントの腹にドロップキックが命中!
「ぁぁぁぁ!」
カチッ
ビュンッ!
ドミナントの足に縄がかかり、反対に吊るされる。
「た、助けてくれ…。」
「提督ー!」
そこに…。
「提督!無事ですか!?」
「大丈夫…じゃなさそうですね。」
「あはは。何その格好!パナイんだけど!」
「夕立たちも来たっぽい。」
「て、提督…。大丈夫…ですか…?」
皆が来る。
「あー…。そこら辺罠だらけだから、気をつけて…。あと、俺を助けて…。」
ドミナントが言うと…。
「わかったっぽい。」
ヒュンッ!
「!?」
夕立がそこらへんにある竹を思いっきり投げ、縄に命中させて切れ込みを入れた。
「…いや、待って。これって…。」
ブチブチ…。プチンッ!
ヒュー…グギッ!
「ぐはぁ!」
「「「提督ー!」」」
ドミナントは首から落ちて、変な音がする。良い子も悪い子も真似しないようにしよう。
「やっぱり…かー…!」
キボウノハナー
ドミナントはうつ伏せのままになる。
「提督…今ものすごく変な音がしたんだけど…。生きてるかな…?」
「死んだかもしれませんね…。」
「あははー。死んじゃった〜。あははははは。」
鬼怒が言うと…。
「死んでるのに笑う奴がいるか!?」
「「「あっ、生きてる。」」」
「当たり前だ!死んでたまるか!」
「提督ピンピンしてるっぽい。」
ドミナントは文字通り元気だ。
「なんか首が異常なまでに丈夫なんだよね…。なんでだろ…?」
覚えているだろうか…。ジナイーダとセラフにダブルで殴られて、首が鳴らしちゃいけない音を鳴らしたことを…。
「まぁ、いいや。それより、気をつけて。」
ドミナントが言うと…。
「よくここまで辿り着いたね。」
「「「!?」」」
風が吹き、枯れ葉が舞ったと思ったら、そこに川内(改二)がいたのだ。
「普通はここに辿り着けないはずなんだけどね〜。」
川内はやれやれの手つきで言う。
「…ここの鎮守府の者か?」
ドミナントが聞く。
「そうだよ?」
「そうか…。助かった。鎮守府へ行こうにも、どこにあるかわからないからな…。道案内してくれるか?」
「やだ。」
「良かった。なら…て、えぇ!?なんで!?」
「そういう命令。罠を突破した侵入者が来たら、まず私が対応するの。それで、敵意があったらボコボコにして、敵意がないのなら歓迎なんだけど…。」
「こっち敵意ないんだけど。」
「第4佐世保だけ、案内もせず、ボコボコにもしないで、ただ近くで見守れって命令。」
「えぇ…。」
「…ごめんねっ!私たちの提督、ちょっと人間を信用するのが苦手で…。」
「そうか…。なら仕方がないな…。自力で探せということか。」
「そうだよー。」
「そっかー。」
「「「……。」」」
まだまだドミナントたちの訪問は続く。
…………
十分後
「このボロ家みたいなのがそう?」
「ボロ家言うな!」
深い森の中に、ボロボロの昔ながらの一軒家がある。どうやら、そこが第4呉鎮守府らしい。
「ここの所属の艦娘って、何人いるの?」
「私を含めて十人少しかな〜?」
「そっか〜。ところで、瀬戸提督っている?」
「確かこの時間は他の艦娘達と一緒に山菜採りに行ってると思うけど…。」
「「「山菜採り…。」」」
「?どうしたの?珍しい?」
「…いや、まぁ、する人はするからな…。でも、こっちはしないな…。」
「ふぅーん。」
「上がって待ってていいかな?」
「うーん…。許可がないからなぁ〜…。」
「じゃぁ、瀬戸提督がいる場所わかる?」
「確か東の方。」
「…どっち?」
「こっから見て左。」
「なるほど。」
「あっ、艦娘たちは上がって良いよ。」
「なんで!?」
「人間じゃないから。」
「差別感じるなぁ…。」
ドミナントは一人歩いて行った。
「…山菜採りって…。どこだろう?」
ドミナントは独り言を言いながら歩く。
……にしても、誰かから見られているよな。この森に入った時から。
ドミナントはどこからか見ている者を感じていた。神様がよくストーカーをするので、大抵のことは感じられるようになっている。
「……。面倒くさくなった。誰?見てるの?てか、瀬戸提督の場所教えて。」
ドミナントが言うと…。
「やっぱり、これくらいは感じとることが出来ますか…。」
「神通さんでしたか。」
神通(改二)が竹林から姿を現す。
「それより、瀬戸提督知らない?」
「音が聞こえませんか?」
「…すまない。画面越しだと音がしないんだ。」
「…そっちから音楽が流れています…。」
「なるほど。行ってみよう。」
ドミナントは神通に方角を指され、その場所に行く。
『那珂ちゃんライブだよー!提督頑張れー!』
「……。」
那珂(改二)がライブをしている。その近くで何人かの艦娘と、提督と思われる人物がいる。
……いや、手伝えよ。
ドミナントは心の中で思うが、口では言わなかった。そして、提督と思われる人物の近くへ行く。
「「「…!」」」
近くにいた艦娘たちはとっさに作業をやめ、瀬戸提督の前に出る。
「…良い。下がれ…。」
瀬戸提督が言い、艦娘たちは下がる。
「あの…あなたが瀬『那珂ちゃん行きまーす!』?」
「…聞こえ『ハイハイハイハイ!』?」
「あなたが瀬戸提『手を叩いてー!』!?」
「…『ジャーンプ!』?」
「「……。」」
『ワンツーワンツー!』
……ごめん、那珂ちゃんうるさい。
ドミナントは思うと、瀬戸提督が那珂のところへ行き、話す。すると那珂はすぐにライブをやめた。
「改めて問う。お主は何者じゃ?」
……じゃ?
「じ、自分はドミナント大佐であります。第4佐世保鎮守府の提督をしております。」
「第4佐世保…。来たりや。拙者第4呉鎮守府提督、瀬戸 和弥なり。」
……なり?
ドミナントは首を傾げる。
……その名前でその言葉は変だろう…。
ドミナントは思い…。
「…この時代の言葉話せますよね?」
聞く。
「如何にも。少々困難極まるなれど。」
「そうですか…。その言葉の方がわかるので、その時代の言葉で…。」
「御意。」
「えー、このような手紙で呼び出したわけとは…?」
ドミナントは紙を見せる。
「うむ…。かのような戦果を挙げた貴様が如何ような人物だかを知りたくて呼び出し、ここに来てもらったでござる。」
「…それだけ?それだけのために命狙ったの?随分軽いな俺の命。」
ドミナントはゲンナリする。
「まぁそれより、まず気になったことがあるので良いですか?なんでそのような言葉何ですか?」
「……。」
何も言わずに歩き出す瀬戸提督。ドミナントも隣に並ぶ。
「何も言う気はない…ですか。」
「うむ。」
「で、何か分かりましたか?俺がどのような人物だか。」
「……。」
「…帰っても良いですか?」
「それは出来ぬ。」
「えぇ…。」
ドミナントは微妙な顔をする。
「いつまで居ればいいですか?てか、鎮守府に上がらせてくれるんですよね?俺だけ外でテントとか死んでも嫌なんですが…。」
「テント…?なんじゃそれは。」
「テントすら無いのか…。じゃぁ、マジのサバイバルじゃん…。」
ドミナントはゲンナリする。
「無理に此処を出ようとしても無駄じゃ。」
「罠だらけですからね!本当に!」
ドミナントは少し不機嫌だ。なぜなら、自分は今軟禁状態でもあるからだ。そのうちに着く。
「あっ、提督お帰りなさーい。」
「うむ。」
川内が瀬戸提督を迎える。
「大丈夫だった?あと少し遅かったら僕たちも行くところだったよ。」
時雨が心配した眼差しで言ってくれる。
「時雨…お前ってやつぁは本当に…いい子だなぁ…。」
ドミナントは撫でる。
「それと、みんなに言うことがある…。」
ドミナントはすぐに撫でるのをやめて、時雨たちを向き直る。
「俺はここに軟禁されることになりました…。皆んなは出入り自由みたいだから、先に帰ってていいよ…。」
「「「……え?」」」
時雨たちは今のを聞いて、困惑の極みになる。
「な、なんで!?」
「わかんない…。そこの提督に聞いて…。」
「やっぱり潰した方が良いっぽい…?」
「夕立、潰すのはやめような?あとで大和さん達が本気で怒るから。」
「この人数で、このレベル差…。十分に蹂躙できますが?」
「扶桑、君みたいな美人がそういう野蛮なことは言っちゃダメだよ…。」
「あれ?私は?」
「鬼怒、今その状況じゃないから。それに、君はどちらかというと可愛い系だから。」
「でも、提督がいないのはこちらの鎮守府にも少し影響します。」
「妙高さんは事務的っすね。」
「て、提督は…。夜とか中に入れて…もらえるのでしょうか…?…す、すみません!」
「羽黒、なんで謝る?あと、中には入れてもらえないみたい…。マジのサバイバルだよ…ホントに…。」
ギロリ…
ドミナントの一言を聞いて、時雨たちが相手を睨んだ。
「少し…ヤバイね…。」
「威圧だけでこれほどとは…。」
「顔はやめてーっ。キャハッ。」
川内型の皆さんは少し余裕がありそうだが、他の第4呉鎮守府の艦娘は耐えられなかったのか隠れている。
「う〜ん…。だけど、さすがにやりすぎじゃない?提督。人間不審?だとしても…。」
川内が瀬戸提督に向き、自分のペースで言う。ちなみに、威圧には少しも屈していない。川内自身の感想だ。
「…そなたたちを失せものにしたくはない。」
「優しい考えから来るのはわかるけど…。流石に軟禁で、外で野宿はダメでしょ。ならせめて帰らせることぐらいは許してあげなよ。」
「むぅ…。」
瀬戸提督は悩んでいる。
「よろしい中に入れてやる…。じゃが、貴様が不審な動きをした途端切り捨てる。」
「なんかものすごく理不尽!でも、ありがとうございます。瀬戸提督、川内さん。」
ドミナントが叫ぶが、中には入れてもらえそうだ。
文字数の基準が分からなくなりました…。出来れば、もっと先をこの話内で済ませたかったのですが…。ちなみに、第4佐世保鎮守府では、改二になれる艦娘は全員改二で、それ以外は全員改。レベルはMAX。
登場人物紹介コーナー
川内…せんだい。川内型軽巡1番艦。改二。第4呉鎮守府所属。夜戦が好きであるはずが、ここの鎮守府では夜戦騒ぎはなぜかしない。一応、この鎮守府の秘書艦。この鎮守府の忍者であり、よく竹林で術を使ったりしていると噂がある。
神通…じんつう。川内型軽巡2番艦。改二。第4呉鎮守府所属。この鎮守府の戦士で、川内がいない時の艦娘の副リーダー的存在。川内より攻撃力などが高い。この鎮守府の侍であり、瀬戸提督からもらった刀を大事にしている。竹林で技を磨いている。
那珂…なか。川内型軽巡3番艦。改二。第4呉鎮守府所属。この鎮守ではアイドルで、よくライブをしているが、艦娘の人数もあって、第4佐世保より人は集まらない。瀬戸提督がよしみに聞いてくれる程度だ。この鎮守府の芸者であり、瀬戸提督から芸の本を勧められるが、アイドルにしか興味がないため、読んではいない。…わけでもなく、提督から勧められたからという理由で、たまに芸を披露したりする。竹林で練習をするらしい。
次回!第128話「第4呉鎮守府」お楽しみに!