ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「もう130話行ったのね。早いわねぇ。」
そうだね。
「…何?」
いや、少しね〜。
「…また面倒なこと?」
いや、少し長期休暇をあげようと思うんだ。
「?どうしたの?急に。」
いや〜、少しここで働いているからね〜。
「なら、お言葉に甘えさせてもらうわね。」
そうだね〜。じゃ、あらすじ頼むよ。
「わかったわ。」
あらすじ
前回、第4佐世保鎮守府に封筒が届いたわ。提督さんがいないため、執務室の机の上に置きっぱなしだけど…。何が入っているのかしら?
…………
第4呉 夜
「「「……。」」」
囲炉裏を囲んで食事が並べられている。全員が揃うのを待っているのだ。
……時雨たち遅いな…。
ドミナントは思い…。
「…あの…、時雨たち知りませんか?」
聞く。
「それがしの仲間と共に狩りへ行っとる。」
瀬戸大佐が言う。
「答えてくれるんですね。」
「当たり前じゃ。左様なことは知らせござらぬてはならないであろうからな。」
「そっすか。」
ドミナントは短く答えた。
……気まずい…。まだかな?
ドミナントが思っていると…。
「けふは嫌に遅いでござるな…。」
「…もしかして、迷ったとか…。」
「其れはござらぬ。神通も共にいるのでござるぞ。」
「そっすか。」
ドミナントが言うと…。
「…もしかして、あの人影って…。」
川内が呟く。
「川内さん、何か知っているんですか?」
ドミナントが聞くと…。
「うん…。実は私が竹林でドミ…。ゴホン、みんなの様子を見ていた時に、奥に行く集団がいたんだよ。」
川内は何か言いかけたが、瀬戸大佐が横目で見ているのがわかって言葉を言い直す。
「いや、神通がいたから大丈夫かなぁ〜って思ったんだけど…。…この時間帯に奥の森は迷うよ。」
川内が言う。
「…心配になってきたわ…。」
神風が言う。
「…いや、あと十分経とはも戻らのうござったら、探しに参ろう。」
瀬戸大佐が言う。そして、探しに行った。
…………
奥の森
「疲れたっぽい〜…。」
「頑張って。あと少しかもしれないから。」
歩きながら弱音を吐く夕立に時雨が宥める。
「さっきからそればっかりっぽいー…。」
夕立は不満だ。
「……。」
神通は歩きながら考える。
……こうなったのも私の責任…。それに、このまま闇雲に歩いても拉致が飽きません…。皆さんも疲れた顔をしています…。…仕方ありませんね…。
神通は思い…。
「皆さん、聞いてください。」
みんなの前で振り向き、言おうとする。が。
「歌なら聞かないっぽい。」
「突然のカミングアウト!?」
「諦めてはいけません!必ず道は開けます!」
第4佐世保の艦娘が勘違いする。
「違います…。このまま闇雲に歩いても問題が解決しないと思いました。こうなったのも私の責任です。なので、ここからは私一人で行きます。そして、帰れたら提督やドミナント大佐を呼びに来ますので、ここでじっとしていてください。」
神通が言う。
「待って!あなた一人で行く気!?」
朝風が行く準備をしている神通に聞く。
「はい…。迷ってしまったのは私の判断ミス。そしてこうなったのは、あなたを信用してなかった私です。全責任は私にあります。」
「でも、もし一人で行って怪我でもしたら…。」
「…その時はその時です。」
神通が短く答えて駆けて行った。
…………
森の中
「おーい。どこだー。」
「神通!朝風!いずこじゃ!」
「神通ー。返事をしてー。」
「朝風ー!返事くらいしなさーい!」
ドミナント、瀬戸大佐、川内、神風は提灯をそれぞれ持って、照らしながら探している。春風、松風、旗風は行き違いにならないように鎮守府に残っている。
「…ん?ちょっと待って…。何か音がする…。」
川内が何かに反応する。
「…きゃつか…。朝風、そやつの背に隠れてろ。」
「……。」
瀬戸大佐が面倒そうに言って、そこらへんにある竹を拾い上げ、折って先を尖らせる。神風は急いでドミナントの後ろに隠れている。
ガサガサ…。
「…化け物のお出ましだね…。」
…………
森の奥
「…ここ、安全なのかな…?」
時雨が突然言い出す。他の艦娘も神通の言われた通り、その場で待っている。
「…ここ、化け物が出るから安全ではないわね…。」
朝風がポツリと言う。
「化け物って…。私たちの提督や教官ほどの化け物はいないと思うよ〜。」
鬼怒が気楽そうに言う。
「…あなたたちは、あれを見てないから言えるのよ…。ある意味、私たちは提督に守られているの…。だから、夜外出はしないし、ここから出ようと思わないの…。迷って夜になったら確実に喰われちゃうから…。」
朝風が震えながら言っているのを見て、時雨たちは嘘ではないことがわかった。
「…百歩譲って本当だとしても、喰われちゃうってのはどういうことかな…?」
「食べられちゃう…。」
朝風が恐怖で震えている。それがここに来ないように祈っている。
「…大丈夫。ボクたちが守ってあげるから。」
時雨が優しく言う。
「もし来たら、ボッコボコにしてやるっぽい〜。」
「どれだけ強かろうが、私たちの方がパナイんだから!」
「そうです。同じ艦娘として見捨てません。」
「もし、食べられちゃいそうになっても、その化け物の腹を裂いてあげるから。」
「わ、私も…守ります…。」
第4佐世保のメンバーが励ます。
「…ありがとう。」
朝風は静かに言った。
「よしっ!そうと決まれば、提督たちに私たちの場所をどうやって知らせるか考えよう!」
鬼怒は不器用な笑顔で言い、全員が嬉しそうに笑った。
…………
……こちらは…まだ通ってなかったはずです。
神通が進む。
……分かれ道…とにかく、急ぎましょう!
神通は夜の森を駆けて行く。
…………
「んだありゃ!?あんな動物見たことねぇぞ!」
ドミナントは神風を担ぎながら必死に逃げ回っている。
「キ"ュ"エ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!」
「ヒィーーー!」
叫び声をあげながら突進してくるそれに、ドミナントは逃げる。
「川内!」
瀬戸大佐と川内は罠を仕掛けていた。
「引けっ!」
「了解!」
両者とも、枯れ葉の中のロープを思いっきり引く。すると…。
「キ"ュ"エ"ァ"ァ"ァ"!?」
ドシーーン!!
それは盛大に転ぶ。
「ハァ、ハァ…。な、なんなんだアレは!?ゼェ、ゼェ…。」
「あれはこの近くにいる化け物だ…よっ!?」
川内はそれが口から吐いた何かを紙一重で避けた。
ビチャッ!シュゥゥゥ…。
「毒!?」
ドミナントは驚く。その液体の付近が腐っていくからだ。
「頭が牛なのに、それはないだろ!?」
ドミナントはツッコム。
「あれは牛鬼!この近くにて現るる妖怪じゃ!」
「それは空想上じゃねぇのかよ!?…いや、平家もいたからな…。絶対…とは言い切れないか…。」
ドミナントが呟いていると…。
「キ"ュ"エ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!」
「ヒィーー!キタァーーーーー!!」
ドミナントは逃げる。神風はドミナントに担がれてぐらんぐらんだ。
「…このままでは、神風がもたぬ…。川内!何時ものあの手立てでやろうぞ!」
「了解!」
瀬戸大佐と川内が準備する。
「何かしようとしているのはわかりますけど!こっちも限界ですよ!!お願いですから早く!」
ドミナントも何とか躱しながら言う。だが…。
「キ"ュ"エ"ァ"ァ"ァ"ァ"!」
「やば…。」
牛鬼が蜘蛛のような体を使って糸をはいたのだ。
「…チッ。」
そこに、瀬戸大佐が舌打ちをし…。
「川内!あとは頼む!」
「ちょ、えぇ!?」
バシィ!
瀬戸大佐が持ち場を離れ、竹刀を持って牛鬼を叩きつける。
「キ"ュ"エ"ァ"ァ"ァ"!?」
叩きつけたおかげで糸がそれ、ドミナントの真横を過ぎる。
「…チッ。」
だが、それにより瀬戸大佐が狙われる。
「キ"ュ"エ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!」
バシィ!
「グッ…!」
ドシンッ!
「ゴフッ…。」
瀬戸大佐は牛鬼に蹴られ、木に叩きつけられて吐血する。
「「提督!?」」
川内と神風は今のを見て固まるが…。
「早う…せい…!川内…!」
なんとか声を絞り出す。
「て、ぎょわーー!なんか狙われてる!」
次はドミナントが狙われる。
「…普通牛鬼って、人を食い殺すはずなんだけど…。なんかドミナント大佐が狙われてる…。懐かれたのかな?」
「そんな懐かれても嬉しくねーー!てか、早くして下せえ!」
ドミナントが逃げるが…。
「キ"ュ"エ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!」
「無理無理無理!」
牛鬼がドミナントを食おうとしたが…。
「仕方ないわね!えいっ!」
「おわっと!」
「私が走る!」
ドミナントが担がれていた神風に背負われる。牛鬼の顔面がめちゃくちゃ近い。
「あっち行きやがれ!シッシッ!」
「キ"ュ"エ"ァ"ァ"ァ"ァ"!」
「ぎょわーー!」
「挑発しといてそんな情けない声上げないで!笑って力が入らないから…!」
神風はドミナントの情けない声に我慢しながらも笑っている。すると…。
「出来たっ!こっちに連れてきて!」
木の上で川内が言う。
「わかったわ!牛鬼!ついてらっしゃい!」
神風が体格を生かして木の下を通過する。
「キ"ュ"エ"ァ"ァ"ァ"ァ"!」
牛鬼も後を追おうとしたが…。
ドシーーン!!
体格的に無理がある。木にぶつかり、体が止まる。
「今だっ!」
川内が飛び乗る。そして…。
「くらえっ!」
グサッ!グサッ!グサッ!…!
数本の先を尖らせた竹を背に突き刺す。
「キ"ュ"エ"ァ"ァ"ァ"!?」
牛鬼は次々と竹を刺されて、暴れ回る。そのうちに…。
カチッ…
カチッ…
「えいっ!」
当然、その巨体で暴れれば罠の一つや二つかかる。川内はかかったのがわかり、離れる。すると…。
ブォォォォ…!
ブォォォォ…!
牛鬼の両横から、紐に吊るされたでかい大木が迫り…。
ドシャァァァァン!!!
「キ"ュ"エ"ァ"…ァ"ァ"…!」
勢いよく迫ってきた大木に挟まれ、牛鬼が声にならない悲鳴をあげ…。
ドドドドドド…。
走って逃げて行った。
「……。…ふぅ、これで2、3日は安心だね…。」
川内がホッと息を吐きながら言う。かなり緊張していたのがわかる。
「…よくぞやった…。川内。」
瀬戸大佐が近づく。
「よくやったわ。」
神風も川内を称賛する。
「ありがとう。それより、提督、大丈夫?」
「ああ。あれくらい幾度も受けておる。」
瀬戸大佐もなんとか元気そうだ。
「…ふぅ、なんとかなったか…。とんだハプニングどころじゃ無かったけど、捜索を再開しましょう。…もちろん、みんなで。」
ドミナントが言う。またあんなものなどに鉢合わせしたくないからだ。
終わりました。ついでにお話があります。少し休暇をいただきたいです。詳しくは活動報告を見てください。
登場人物紹介コーナー
牛鬼…西日本における妖怪。牛の頭に鬼の体。また、逆もある。が、筆者の想像は牛?鬼?の頭に蜘蛛の体なので、そういうことにしました。本当の身体は知りません。見たことがないため。毒を吐き、幻を見せたり、人に化けたりする面倒な妖怪。性格は残忍で残虐。人を生きたまま喰らうこともあるらしい。
次回!第131話「大切なもの」お楽しみに!