ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「次はどうなるのかしら?」
そろそろ秘蔵のあのネタでもやろうかな…?
「?あのネタ…?」
もちろん、AC勢は笑うと思うけど。
「気になるわね…。」
まぁ、タイトルを見れば大体の予想はつくはずだ。
「へぇ。それじゃぁ、あらすじやるわね。」
了解。
あらすじ
前回、提督さんたちがお茶会を開いていたわ。すごい盛り上がっていたみたいね。
…………
第4佐世保 夕方
「ふぅ、それでは妾はこれから色々あるから、ここで帰る。」
お茶会している時に先輩神様がオレンジ色の夕陽を見て言う。
「そうですか。なら、たいほーともお別れですね。」
ドミナントがカップを置きながら名残惜しそうに大鳳ミニを見る。
「?」
もちろん、大鳳ミニは分からない。
「そうじゃの。最後に、皆と挨拶して別れた方が良かろう。」
先輩神様が軽く目を閉じながら言う。
「寂しくなるネー。これ、大事に飲んで欲しいデース。」
「今度、また来てしまったら共に遊びましょう。気合入れて選んだ茶葉です。」
「榛名も歓迎します。これは、榛名からの贈り物です。」
「次に会える可能性は極僅かですが、会えたらまた茶会を共にやりましょう。これは、私からの選別です。」
金剛型4姉妹が、自身のお気に入りの紅茶の茶葉を持たせながら言う。
「?」
だが大鳳ミニは全くわかっていない。自分の世界に帰っても、ドミナントたちがいるのだから。
「その…、色々楽しかったよ。」
神様が大鳳ミニの頭を優しく撫でる。
「…頭を撫でる気持ちが少し分かったかも。」
「…そうだな。」
頭を撫でる神様と、それを見ているドミナントが言う。
「…まぁ、少しは時間があるから、皆にも挨拶して来たらどうじゃ?きっとお別れの言葉くらいは言いたいはずじゃ。」
先輩神様は、実を言うともうとっくに戻らなくてはいけない時間を過ぎているが、待ってくれる。
「ありがとうございます。それじゃぁ、たいほー。挨拶してこよう?」
「?」
ドミナントと大鳳ミニが手を繋いで行く。
…………
「皆んな回ったかな?」
「つかれたー…。」
ドミナントたちが挨拶を終える。
「最後に、大鳳か…。」
ドミナントは大鳳の場所へ歩いて行く。
コンコン
「大鳳、いるか?たいほーがお別れだから、一緒に行くぞ。」
ドミナントが言うと…。
ガチャ
「それでは、行きましょうか。」
大鳳が何か持っている。
「それなんだ?」
「たいほーに渡すものです。」
大鳳が歩きながら少し笑顔で言う。そして、三人は先輩神様の場所へと向かった。
…………
夜
「先輩、大丈夫?」
「何がじゃ?」
「本当はもう3時間くらい過ぎているでしょ?」
「…まぁの…。じゃが、これくらい妾が仕事して取り戻せば大丈夫じゃ。」
「本当?…暇な時手伝いに行くよ?」
「いや!大丈夫じゃ!…それより、この時間を大切にするのじゃぞ。」
「?う、うん。わかった。」
神様たちが話していると…。
「遅くなってすみません。」
「きたよー!」
「少し遅れてしまいました。」
ドミナントたちが現れる。
「別に良い。それより、これで最後じゃが、平気か?」
先輩神様が、心配したように言う。
「…そうだな。たいほー。お前と過ごせて久々に楽しかったぞ。」
「おとーさん?」
「…そうだな。その世界の『おとーさん』にもっとわがままを言ってやれ。困らせてやれ。一緒に遊ぼうと言ってやれ。きっと、遊んでくれる筈だ。」
ドミナントが口元を緩ませながら言う。
「そうです。きっと提督ならその望みを叶えてくれるはずです。」
「おかーさん?」
「この洋服はあなたにあげます。私が作った服です。『おかーさん』にも元気な姿を見せてあげてください。きっと、それを望んでいるはずですから。」
大鳳も口元を緩ませながら言う。
「…ありがとう!」
大鳳ミニが太陽のような笑顔を見せる。
「…それじゃぁ、これで…。」
先輩神様が言いかけた途端…。
「今です!打ち上げてください!」
「「「はいっ!」」」
ヒューー…!ドーン!…!
セラフの声がして、艦娘たちが花火を打ち上げまくる。季節ではないが…。
「わー!」
大鳳ミニが目を輝かせて、それを見ている。
「これで最後ですからね。いつか、この世界に来たことも分かると思います。ですから、最後に打ち上げました。こちらの勝手なことは分かりますが、好きなように生きるのが私たちのモットーですので。」
セラフがそう言いながらドミナントたちに近づく。
「まぁ、60発ぐらいしかありませんし、先輩神様も少し時間を取らせてしまいますし…。」
セラフは先輩神様を見る。が。
「おぉ。これはすごいのぅ。これを見て帰ったら仕事が捗りそうじゃ。」
「…逆に良かったのでしょうか。」
セラフが苦笑いする。
「セラフだけか?他の皆んなは…。」
「もうすぐ来ます。最後に見たいらしいので。」
「来たぞ。」
セラフが言い終わると同時に、艦娘たちも現れる。
「みんないるー!」
大鳳ミニは皆んなで一緒にいることを嬉しく感じている。
「最後に、青葉ちゃんが写真撮るって。」
「司令官、撮って良いですかぁ?」
「勿論だ。青葉も入れよ。」
「…はい。」
そして、青葉が三脚をどこからともなく出し、タイマーをセットする。
「たいほーさんが一番前ですね。」
「おとーさんとおかーさんがとなりがいい!」
「…じゃぁ、司令官と大鳳さんがたいほーさんの隣ですね。」
そして、勝手に順列が決まっていき…。
カシャッ
写真が出来る。
「…これ、あげます。」
青葉が大鳳ミニにあげる。
「ありがとう!」
大鳳ミニは嬉しそうに感謝を伝える。
「…そろそろ本気でまずいからの。帰るのじゃ。」
先輩神様が大鳳ミニの肩に手を置き、少しずつ光出す。
「あそんでくれてありがとう!」
大鳳ミニが笑顔で言った。艦娘たちは手を振っている。主任は少し口元が笑って目を細めていた。ジャックは敬礼をしていた。セラフは笑顔で軽く手を振っていた。ジナイーダは腕を組みながらも、優しい目をしていた。大鳳は寂しい感じで手を振っていた。ドミナントは口元を緩ませながら優しい目をしていた。そして、先輩神様と同時に光り輝き、消えた。
「…行ってしまいましたね。」
「…そうだな。明日からまたいつもと同じように過ごす。寂しいだろうが、我慢してくれよ。」
ドミナントが言うと…。
「なんなら、誰かと子供でも作れば良いだろう。」
ジナイーダがニヤニヤして、冗談まじりに言ったが…。
「そうです!それが一番です!」
「nice idea(いい考え)ネー!提督ー!早速…。」
艦娘たちがバンバン反応してくる。
「…ジナイーダ…。」
「…すまん…。」
ドミナントが恨めしそうな声で言い、ジナイーダが申し訳なさそうに言った。
…………
たいほーの世界
「……。」
「……。」
暗い鎮守府に2人、暗い提督自室で生気を感じない顔でテーブルの上を眺めている。
「…提督…。あの子は…。」
「…もう…。もう…いいんだ…。」
ドミナントはマジで笑顔も見せず、大鳳の顔すら見ない。
「2日も前から突然姿を消した…。あんな小さい子だ…。生きているはずがない…。」
「ですが、ほかの皆さんも探して…。」
「たいほーが2日の間で遠くに行けるはずがないんだ…。海で溺れてしまったのか…。山のどこかで…。誘拐されていたとしたらまだ救いが…。でも、連絡すらない…。」
「……。」
二人とも、もう終わりみたいな顔で全く生きている感じがしなかった。すると…。
コンコン
ドアがノックされる。
「…ジナイーダか…。…そうだよな…。捜索時間が長くて鎮守府が回っていないんだろう…。…捜索を中止だ…。…もう…いいんだ…。」
ドミナントが言う。が。
コンコン
まだノックされる。
「分かっている…。明日から深海棲艦を相手にしなければならないしな…。…警察の捜索に頼るしかないよな…。わかっているんだ…。」
コンコン
「ジナイーダ…。頼むからこれ以上はやめてくれ…。いくらお前でも、これ以上は耐えきれない…。」
コンコンコン
「あぁ…。もううるさいな!」
ガチャ
ドミナントは心境を弁えないジナイーダに言おうと思ったが、誰もいなかった。
「…いたずらか…。…ん?」
しかし、視界の隅に小さな子がいる。
「ただいま!」
たいほーがいたのだ。
「…たいほー?たいほーなのか…?この馬鹿野郎!心配させるんじゃない!」
ドミナントは思わず抱きつき、涙を流す。
「たいほー!」
大鳳も抱きついた。
「どこ行ってたんですか…。親を悲しませないでください…。」
「?」
たいほーはちんぷんかんぷんだ。何も知らなければ、ついさっき別れたばかりなのに、大袈裟すぎるからだ。そのあと、ジナイーダたちも帰ってきて、大騒ぎした。
…………
天界 夜
「……。」
先輩神様が先の尖った岩の上に槍を持って立っている。
「…溝ができるはずがないのじゃが…。…調べるか…。」
ザンッ
そして、先輩神様は闇夜に消えた。
終わった…。ネタ切れ感がすごい…。
登場人物紹介コーナー
たいほーの世界のドミナント…こちらの世界とさほど変わらない。大鳳と夫婦になっていること以外。あと、秘書艦が大鳳オンリーになっている以外。
たいほーの世界の大鳳…艦娘。ドミナントと夫婦。こちらの世界とさほど変わらないが、ドミナントを想う気持ちはたいほーの世界の方が断然に大きい。
次回!第140話「下水溝調査」お楽しみに!