ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「下水溝調査って…。何があるのかしら?」
そりゃ…。色々だよ。
「色々…ね。」
そ。
「それが2話も続くほど?」
もしかしたら、3話まで行くかもしれない…。
「3話も…。下水溝に一体何があるのかしら…?」
知らない方が良い…。知らなくて良いこともあるんだ…。
「気になる言い方ね…。」
そこで、筆者はふと思う。もしかして、普段歩いている道のマンホールの中にはここまでのサイズじゃないとはいえ、全長1m前後の巨大……がいるのではないかと…。
「…巨大…?…ゾッとするわね…。」
だろう?てか、あらすじ頼む。
「…前回もだけど、140話くらいから役を交代するんじゃなかったっけ?」
そうか…。すっかり忘れていた。それじゃぁ、次からやるから今回も頼む。
「…仕方ないわね。」
あらすじ
前回、廊下を歩いていると、長門さんがなんだか提督に騙されているような現場を目撃したわ…。面倒なことをアイスで釣っているような…。まぁ、夕張や叢雲もいたから大丈夫だとは思うけど…。
…………
下水道入口
「よし、では入ろうか。」
ドミナントが皆んなに呼びかける。
「ひどい匂いですね…。」
「きっと汚物が溜まっているのよ…。逆流しなければ良いけど…。」
「一応長靴とマスク、防水服を着ているが…。匂いがつきそうだな…。」
ドミナントの他に夕張、叢雲、長門がいる。4人で下水道に入るらしい。
「夕張、工具ある?」
「あります。不具合があった場合は直す予定です。」
「了解。叢雲、地図ある?」
「あるわ。普通のマンホールの中と比べると想像以上に広いから散り散りにならないように気をつけなさい。」
「なるほど。長門、もしもの時の武器は?」
「ある。艤装はこの提督支給のバッグに入っている。」
「わかった。」
そして、忘れ物がないかどうか確認し…。
「よし。では行くぞ。」
ドミナントたちは下水道へ潜る。
…………
下水道
「うぇ〜…。ひどい臭いです…。」
夕張が、ドミナントたちと歩きながら言う。下水道の中は、水位が上昇していて長靴が無かったら靴が完全に乙樽(水没)していた。
「むぅ…。マスクをしているとはいえ、流石にキツイな…。」
長門がバシャバシャと足音を立てながら言う。
「…あんたも人の姿になりなさいよ…。」
叢雲はドミナントを睨みながら言う。
「嫌だよ。この姿だと匂いも感じないから楽だし。」
ドミナントはちゃっかりACになっている。ACには鼻が無いため臭いを感じない。
「「「……。」」」
「…冗談だよ。人型になるからそんな目で睨まないで…。」
艦娘三人は信じられないような目でドミナントを睨み、ドミナントが人型に戻る。
「うぉっ…。これは…ひどいな…。」
ドミナントが言う。汚物や、ゴミなどの腐った臭いで鼻が曲がりそうだ。そして、しばらく歩いていると…。
「…あれ?なんでここが閉まってるの…?」
壁?ゲート?にドミナントたちが行手を阻まれ、夕張が不審に思っている。
「普通、ここは開いているはずなんですが…。」
「…開かないのか?」
ドミナントが言うと…。
「ここを開けるには、今来た道を戻って、入口から逆の方向へ少し行った場所にロックの解除システムがあるわ…。」
叢雲が答える。
「ありがとう叢雲。」
「別に。それが私の役割だから。」
そして、ドミナントたちは淡々と進んで行く。そして、道中…。
「あっ。」
夕張が突然声を上げる。
「どうした?」
「これ…。」
夕張が見せたのはドローンだ。
「何でこんな残骸果てているんだ…?」
「わかりません…。」
「何もないはずだろう?」
「そうなんですが…。不具合でしょうか…?」
夕張とドミナントが歩きながら話す。すると、先頭の長門と叢雲が止まる。
「…どうした?」
「ここは閉まっていて、水が出ないはずなんだけど…。」
小さなゲート?みたいな場所から、勢いよく水が出ている。
「飛び越えるしかないんじゃない?」
「…もし、失敗したらすぐ隣の下水の溜まり場で溺れるわよ…。」
「…それは絶対に嫌だな…。」
ドミナントはすぐ左隣の下水の溜まり場を見る。結構深そうだ。
「…でも、何も状況が進展しないから、結局のところ飛び越えるしかないんだよね…。」
「「「……。」」」
叢雲たちが嫌な顔をする。
「まぁ、俺がまずやるから、後は続いて来てくれ。」
ドミナントが言う。
「助走つけて飛ぶから、そこで見ているが良い。」
そして、十分に助走をつけ、走る。が。
「ひぃ、ひぃ…。…はぁ、はぁ…。」
そう、長年のデスクワークで鈍った身体には走るだけで疲れるだろう。
「はぁ、はぁ…。とぅ…。」
だが、一応飛ぶ。
ザバァァ…
「ギャァァァァ…!」
「提督ー!」
「結果は見えていたけど…。」
「ただの愚かなのか…。」
ドミナントが盛大に下水に突っ込み、流される。夕張はドミナントのことを本気で心配し、叢雲が辛辣な言葉を投げかけ、長門が眉をひそめ、どうしようもないような顔をした。
…………
「何とか渡れたわね…。」
「助走をつければ余裕だったな。」
「提督!提督ぅ!…臭い…。」
叢雲がやれやれとした顔になり、長門が当たり前のように言う。夕張は倒れたドミナントをずっと揺すっている。
「おそらく、これは忘れられない記憶となるだろう…。」
ドミナントは、下水が勢いよく出ている場所を渡った夕張たちに引き上げられた。防水服を着ていたが、既に意味を成していない。逆に、防水服のせいで中で水が溜まってしまっている。もちろん、長靴の中にも…。
「…提督、一つ良いですか…?」
「…なんだ?」
夕張が、立ち上がって防水服や長靴を脱いで下水を出しているドミナントに聞く。
「…少し、飲んじゃいましたか…?」
「……。いや、飲んではいない…。」
ドミナントは苦虫を噛み潰した顔になる。
「口に少し入っただけだ…。」
「はい。盛大に汚いし、菌がいるのでこれで口を濯いでください。」
「何それ?」
「綺麗な水です…。そして、濯いだらこの解毒剤を飲んでください…。セラフさんと共同で作った対毒用の万能薬です…。」
「すごいなそれ…。」
ドミナントは口を濯ぎ、解毒剤を飲んでから、また綺麗な水で口を濯いで飲む。
「それより、提督がロボットになって、一緒に運んでくれれば良かったのではないか?」
長門が言い、ドミナントたちが気付く。そして、後悔した。
…………
「ここよ。」
「やっとたどり着いたな。」
叢雲の案内により、解除システムにたどり着く。そして、夕張が工具を持つが…。
「…あれ?ここも異常ないです。しっかり作動しますよ。ほら。」
夕張が解除システムを弄る。すると…。
『システムを起動しました。汚水の流入量を調整します。』
そして、水の水位がどんどん下がって行き、長靴がなくても平気なくらいになった。
「これで、あそこのゲートのロックも解除されました。調べることが出来ます。」
夕張が少し嬉しそうに言う。なぜなら、そこを調査すればもうここにいる必要がなくなって出られるからだ。
「これで、あの勢いよく出ていた下水も消えて、のんびり行くだけか。」
そして、ドミナントたちがその場所へ歩き出す。
「にしても、ここまで何もないってことはドローンの不具合じゃないか?」
「…そう思いたいんですが…。ここを見てください。明らかに攻撃された痕です。」
「…確かに、そう言われればそんな気がしなくもないな。」
「暗いからよく見えませんが…。」
「まぁ、明るい場所に出てから確認しよう。」
ドミナントと夕張が話し終え、歩いていると…。
モゾモゾ…
「…?」
夕張が背後になんらかの気配を感じ、振り向く。
「…何もいない…?」
夕張は辺りを確認しながら言う。
「提督、気配とか感じました?…提督?」
夕張はドミナントの方を見るが、夕張が立ち止まっていることを知らず、結構遠くにいた。
「お、置いてかないでよぉ!」
夕張は駆け出そうとしたが…。
モゾモゾ…
やはり、後ろから気配を感じる。そして、気配がさっきより近くに感じた。
「……。」
夕張がゆっくりと振り向く。
…………
「疲れた…。そこらで休憩しない?」
ドミナントが言う。
「それでもここの提督か?」
「はぁ…。あんたねぇ、まだ先は長いんだから…。…て、夕張さんは?」
「夕張?…そう思ってみれば…。」
ドミナントたちが夕張がいないことに気づく。すると…。
『キャァァァァァァァ!』
闇を引き裂く怪しい悲鳴が響く。
「誰だ。誰〜だ…って、夕張しかいない!」
ドミナントたちが来た道を戻る。
「夕張!」
そこにいたのは、今にも喰いちぎらんとする口や牙をガチガチと鳴らして、夕張に覆いかぶさっている大きな白い蜘蛛と、押し倒されてはいるが喰われないように懸命に手足を使って抵抗している夕張だ。
「夕張さんから離れなさい!この汚いゴミムシ野郎が!」
叢雲が長門から半ばひったくるように艤装を取り、構える。が。
「叢雲!後ろだ!」
「えっ?きゃぁっ!」
そう、一匹だけとは限らない。もう一匹の蜘蛛が叢雲を襲ったのだ。ドミナントの声が無かったら、不意打ちを食らって完全にやられていた。
「この…離れなさい…よっ…!」
叢雲も必死に抵抗しながらも、蜘蛛の胴を殴ったり蹴ったりしていた。
「長門、お前は早まるな。現在夕張と叢雲が危険な状態だ。お前まであの状態になったら、さすがの俺でも少し手を焼く。しかも、俺の嫌いな蜘蛛だ…。」
「分かっている。後ろに注意しながらも攻撃。だろう?」
「そうだ。…死ぬなよ。」
「馬鹿な。長門型の装甲を侮るなよ。」
「へいへい。期待しないで待っとるよ。」
二人は短い会話を終えた後、ドミナントがAC化になり、長門が艤装を手に取って各々を助けに行く。
「叢雲から離れやがれ!」
「ビッグ7の力、侮るなよ!」
ビー!
ドガァァン!
ドミナントが毎度お馴染みWR05L-SHADE(レーザーライフル。通称シェイド)を撃ち、長門が41cm連装砲を撃つ。
ボボボボ…。
蜘蛛が足を引っくるめて、リアルに死ぬ。だが、死んだのは長門の攻撃だけだった。ドミナントの攻撃は効果が今ひとつのようだ…。
「EN攻撃の効果が薄いのか…?この世界では…。」
「前も深海棲艦にそれで攻撃したが、あまり意味が無かったからな。」
長門とドミナントが昔を思い出しながら話す。ドミナントが何回か撃っているうちに、その蜘蛛も死ぬ。
「長門さん。ありがとうございます。」
「もっと早くに助けなさいよね。」
二人は感謝?の言葉を口にする。
「別に良い。それよりこの蜘蛛は…。…提督?」
長門は難しい顔をして考えているドミナントを見る。
「…キサラギ…下水…白い蜘蛛…。…嫌な予感がするけど、何故か思い出せない…。なんかムズムズするなぁ…。」
ドミナントは顔をしかめながら言うのだった。
はい。ドミナントがなぜ気が付かないがというと、ドミナントにとっては何年も前のゲームの1ミッションだからです。機体を思い出すだけで1時間も悩んだ人ですからね…。
登場人物紹介コーナー
蜘蛛…B988a C-type。蜘蛛嫌いの人にはキツイ…。しかも、死に方がそっくりすぎる…。流石フロム。変態だ。ちなみに、ビームを出してくる。容姿は全く毛の生えていない、足の細い白い蜘蛛で足音も…。AMIDAと比べたら、おそらくAMIDAを取るだろう…。
次回、第142話「下水溝調査 その3」
後書きが必要かどうか
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いらない
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たまにいらない
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たまにいる
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いる