ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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AC新作はまだかぁ〜。
「は?いきなり冒頭で何言ってんの?」
フロム…。AC6…。
「…あぁ、教官さんたちがいた世界の新作ね…。そんなに待ち遠しいの?」
そりゃね…。新作だ!我々にはそれが必要だ!
「新作って言ったって…。まだ情報がないんだから仕方ないじゃない。」
し、しかし…。
「はぁ…。あのねぇ、あんた以外に待っている人はいるのよ?その人たちも待ち遠しいけど我慢しているの。」
もう8年前だ…。Ⅴが発売されたのは…。VDは7年…。
「えっ…。そんなに前なの…?」
ああ。10年以上前だったな…。私がACの魅力に気付いたのは…。
「ふぅ〜ん。でも…。」
…?
「あなたの待つ戦場は、そんなに浅かったの?」
…どういう意味だ…?馬鹿にする者は例え瑞鶴でも許さんぞ…?
「違うわよ。今も尚、戦いは続いているの。新作が出る戦いはね。あんたが待ちきれないって喚いたところで何も進展はしないわ。」
それは…そうだが…。鍋氏もスタッフも居なくなって絶望的なんだよ…。
「はぁ…。筆者…いや、傭兵さん。あんたの戦場は、その先にあるんでしょ?たった7年や8年。スタッフがいない?それが何よ。いつか出ると信じなさい。あんたは…、あんたの魂の場所はそんなところで終わるような場所じゃないでしょ?」
…そうだな。…待とう…。ACが筆者の魂の場所だから…。…待つさ…。戦場が俺たちを必要とする限り…。
「そうよ。待ちましょう。そして、行きましょう。新たなる戦場へ…。」
ああ…。戦い続ける歓びを…!
「うん。…あっ、そろそろゲストね。」
おぉ、そうだった。じゃ、どうぞ〜。
「あ、あの…。」
うおぅっ!?壁に隠れてる!?出て来ても良いんですよ。
「その…。」
「恥ずかしいのよ。あんたみたいな奴がいるから。」
ひっど。…でもこれじゃぁ前書きコーナーが終わらない…。そうだ!これを置いて…。
「…あんたねぇ…お菓子なんかで釣られるわけ…。」
「モグモグ…。」
「釣られた!?」
瑞鶴、うるさいよ。逃げちゃうじゃん。
「なっ…!?」
食べ終わったらで良いから、名前とあらすじ言ってくれるとありがたいなぁ〜。
「…はい…。」
「…あとで覚えておきなさい…。」
…瑞鶴が怒ってるなぁ。…まぁ、さっきの言葉は結構嬉しかったけど。
「ほ、褒めても後で爆撃だからねっ!」
ツンデレなんてやってないで…。て、食べ終わったのかな?じゃぁ頼むよ。
「はいっ!妙高型重巡洋艦、羽黒です。」
おぉ、お菓子を食べて安心したのか、元気になってる。これが噂のキラ付けってやつか…。
「違うわよ。」
「それじゃぁ、あらすじに入ります。」
頼むよ〜。

あらすじです。
鎮守府では異常ありませんでした。ただ、翔鶴さんが少し提督を探しておりました。べ、別に深い意味は無いと思います。多分…。ご、ごめんなさい!

なぜ謝るのか不思議だ…。
「あんたには一生わからないでしょうね。」
…なんか厳しい…。
「私は忘れないわ。」
うっ…。


147話 武蔵の話

…………

大本営 食堂

 

「「「お〜。」」」

 

ドミナントたちは食堂の扉を開けて驚く。なぜなら、第4佐世保とは違い、長すぎる長方形のテーブルには純白のテーブルクロスが敷いており、汚れは一切ない。床のタイルはピカピカに輝いていて、念入りに掃除しているのが窺える。シャンデリアは天井の色と合わせていて、広い食堂を暖かく包み込んでいるような感じだ。言うならば高級レストラン。

 

「無駄に広い…。」

 

「無駄に装飾が良いな。」

 

「蒼龍、武蔵。無駄とか言うんじゃありません。」

 

何人かいたが、ドミナントたちは気にせず見回したりして歩いている。

 

「…む?あれは一般人か?」

 

武蔵が食事をしている一般人を見つける。

 

「なんで大本営に一般人がいるんだよ…。」

 

ドミナントは微妙な顔をして言う。…忘れていないだろうが、一応ここは大本営だ。一般人は立ち入れない場所。

 

「…提督、少しここ落ち着かない…。」

 

「…そうだな。どちらかといえば、俺たちは騒ぐ系だからな…。」

 

テーブルマナーを全く知らない三人はただ突っ立って眺めているだけだ。すると…。

 

「?どうかしましたか?」

 

後から来た大和がドミナントたちに気づき、声をかけてくれる。

 

「あの…。ここでこんなことを言うのもなんですが…。近くにレストランやコンビニありますか?」

 

「えっ?コ、コンビニですか…?」

 

大和は少し戸惑った声を上げる。それもそうだろう。自分たちが食べているものより、コンビニの方が良いと思ってしまうのなら。

 

「あっ。別に無いのなら良いです…。はい…。」

 

「い、いえ、近くにありますよ。…ですが、見た目よりもまず一口食べてもらえれば…。」

 

「えっ?……。……!いえ、違います。料理の味がどうとかではなく、こういう場所は落ち着かないので、別の場所で食べようかと…。」

 

ドミナントが誤解に気づき、訂正する。

 

「落ち着かない?」

 

「こういう高級レストランみたいな場所に、自分たちみたいな下位な者では似合わないという意味です。」

 

「あぁ、そういう意味でしたか…。」

 

大和はそれを聞いて安心する。相手の機嫌を損ねないようにするのも楽ではない。

 

「…ですが、せめて少しだけでも食べてもらいたいです…。」

 

しかし、大和が何故かこだわる。表情は少し残念そうで、シュンとしている。一方、ドミナントはそんな大和も可愛いと思っていた。

 

「「「……。」」」

 

大和をドミナントたち三人が見て、何やら円になって話す。

 

「…大和さんがこだわってるな。あんなの初めて見るぞ。」

 

「初めて?」

 

「ああ。いつもなら簡単に引くのに。まるで機嫌を損ねないように。」

 

「…それ、多分まだ提督に恐怖しているんじゃない?だって側から見たら普通に怖いし、機嫌損ねて何されるかわかんないし。」

 

「まるで俺は災害か何かだな…。」

 

「実際、そんなに強ければね…。」

 

ドミナントと蒼龍がコソコソ話す。

 

「…と、話が脱線してしまったな。何故大和さんが今回は簡単に引き下がらないのかだったな。」

 

「理由は分かっている。」

 

「「本当?」」

 

武蔵が言い、ドミナントと蒼龍は聞く。

 

「おそらく、自分の料理を食べてもらいたいんだ。」

 

「自分の…て、ことは大和さん自らが作ってるの!?」

 

「ああ。一つ一つ、細かなところまで丁寧にな。私も手伝わされた。盛り付けやら位置やら味やら色々な。…昔から変なところが少し不器用だからな。大和は。」

 

武蔵がシュンとしたままの大和をチラリと見る。こちらに気づいた様子はない。

 

「…見えないところで結構苦労してるんだ…。…提督、余計なお世話かもしれないが、食べてやってはくれないだろうか…。」

 

武蔵がドミナントに頼む。

 

「…武蔵たちがここで食べても良いなら、ここで食べるけど…。」

 

「私は別に良いけど。」

 

「なんで即答…。さっき“落ち着かない”って言ってたよね?…まぁいいや。じゃぁ食べることにするよ。」

 

そして、ドミナントたちは了承して、大和に作ってもらうことになった。ちなみに話したあと、大和はすごく嬉しそうな顔をして、良い笑顔でキッチンに歩いて行った。ドミナントは一連のことを“可愛い”としか思っていなかった。

 

…………

しばらく経ってから…。

 

「お待たせいたしました。」

 

大和がフルコース料理を持って来てくれる。

 

「これが噂の大和ホテ…ごほん。大和さんの料理ですか…。」

 

「今“ホテル”って言おうとしましたよね?」

 

ドミナントは目の前に置かれた料理を見る。この場所に合った、高級そうな料理たちだ。

 

「気のせいですよ。…て、そうだ。お金…。」

 

「いえ、結構です。お客様にもてなすのは当然ですし…。」

 

「しかし、流石にこれは…。」

 

「大丈夫ですよ。たまに艦娘たちにも振る舞っていますし。…うん。いつもより美味しい。」

 

大和は気にした風もなく食べている。そこに…。

 

「ふぅ〜…。」

 

元帥が何やら疲れた様子で隣の席に座り、用意してあった料理を食べ始める。

 

「あっ、元帥殿。」

 

ドミナントはすかさずに改まって敬礼をする。

 

「いや、良い…。敬礼なんぞするな…。ここは大本営と繋がっているが、一般人も食事できる場所だから…。」

 

「そうなんですか…。」

 

……足りない分はそうやって稼いだりするのか…。

 

元帥は疲れた感じで言う。

 

「…大和くん…。」

 

「は、はい。」

 

「…作戦が思い浮かばぬ…。」

 

「まぁ、そうですよね…。あんな反則的な深海棲艦…。」

 

大和は苦笑いをして言う。

 

「…もしかしてだが、あの生き残りなのかもしれん…。」

 

元帥が何か興味深いことを言う。

 

「…やめてください。いくらなんでも冗談がキツいです。」

 

その言葉を聞き、大和が顔をしかめる。武蔵も顔をしかめていた。

 

「だが、あれからまだ2年しか経っていない…。可能性もゼロではないだろう…。」

 

「しかし、もうすでに私たちが全て沈めたのですから、あり得ません。」

 

「だが、それ以外に考えられん…。」

 

「…もし、そうだったとしても対抗策が…。」

 

大和と元帥が話し合っている。

 

「?」

 

だが、ドミナントにとっては訳がわからない。

 

「…蒼龍、2年前になんかあったの?」

 

「さぁ?私はまだ建造されてないから…。」

 

「まぁ、俺より後だもんな…。」

 

ドミナントと蒼龍が話していると…。

 

「提督、知らないのか?」

 

武蔵がドミナントに聞く。

 

「知るわけないだろう。お前も知っているだろう?俺のこと…。」

 

「まぁ、そうだが…。」

 

ドミナントが当たり前のように返して、武蔵が苦笑いをする。

 

「…ここで言うのもなんだ。あとでな…。」

 

武蔵が一言言ったあと、再び食事を取る。あんなにあった量がもう僅かしかなかった。しかし…。

 

ぐぅ〜…。

 

食事しているのにも関わらず、また誰かがお腹を鳴らす。そして、今度は全員が武蔵を見た。武蔵は少し恥ずかしかったのか、俯いている。

 

「…俺の分もあげるよ。腹一杯食え。」

 

ドミナントが自身の料理を武蔵にあげる。

 

「…すまない。」

 

「あっ、武蔵が照れてますね。」

 

「て、照れてなど…。」

 

大和が茶化し、武蔵は否定する。

 

「提督、私もお腹空いちゃった。」

 

「お前は大丈夫だろう。そんなにあるんだし。」

 

「そのみかんちょうだい?」

 

「これは私の最後の料理。気安くあげることは出来ないな。」

 

「え〜。」

 

やはり、ドミナントたちは騒ぐ系のようだった。元帥だけはマナー良く食べていた。

 

…………

外 ベンチ

 

「…で、その話とやらは?」

 

桜が花開きそうな木の下で、ドミナントと蒼龍、武蔵がベンチに座っている。街灯も近くにあり、夜だが少し明るい。

 

「昔、私が深海棲艦になる前…。いや、最初の艦娘たちが確認されてからの直後だったな…。」

 

「最初の艦娘…?」

 

「ああ…。ほとんどが存在しなくなったが…。」

 

「なんで?」

 

「…2年前の大決戦で多くが沈んだ。」

 

「大決戦だと…?」

 

「ああ。深海棲艦と艦娘のな…。その時の艦娘も深海棲艦も今の何倍も強かった。今の世界平均レベルが低いのは、その艦娘たちが沈んだせいだ…。ちなみに、その時は平均80前後。大和も私もまだまだ新兵レベルだ。そして、そのレベルに伴う戦いがいかに壮絶かわかるな?人間たちの援護もむしろ邪魔の領域だ。何度も立ち上がるソレに私達艦娘は恐怖を覚え、核攻撃と見間違うほどの私たちの猛攻は人間たちに恐怖を与えた。」

 

「…今はその生き残りは何人いるんだ…?」

 

「…分からん。だが、大和とこの武蔵はその戦いに生き残った者だ。あの戦場は今でも忘れられない。人間たちは知らずにいるがな…。あの時、多くの深海棲艦は消え、艦娘も消えた。」

 

「そうか…。」

 

「だがその戦いは、不明な点が多い。」

 

「へ?なんで?経験者でしょ?」

 

「そうだが…。深海棲艦たちがどうにも読めないんだ。その時の深海棲艦は異常なまでに強かった。ただ強かったわけではない。何というか…いつもはただ暴れ回るだけだが、その時だけは的確に我々の弱点を突いて来たんだ。」

 

「弱点?」

 

「ああ。資材補給の拠点、孤立しやすい鎮守府を重点的に狙って来た。そして、さらにはわざわざ艦娘たちを遠出任務にする様に囮になって、帰還中の満身創痍の艦娘を狙って沈めたり…。さらには寝込みを襲って来た。例えるなら、ジワジワと追い詰めるように我々の城を崩していったんだ。」

 

「……。」

 

「おそらく、裏で何者かが糸を引いていたと考えるのが妥当だが…。存在するはずがないんだ。」

 

「なんで?」

 

「深海棲艦を助ける奴がどこにいる?人間に、これっぽっちのメリットもない。同じ深海棲艦が糸を引いていたとしても、所詮は深海棲艦だ。…それに、幹部と思われる奴が沈むところはしっかりと見た。そして最後と思われる深海棲艦は完全に沈むその瞬間まで笑みを崩していなかった。…まるで、まだ戦いが続くかのように…。」

 

「…結構不吉だな。」

 

「そして、『ミッドウェー』になって確信した。」

 

「えっ?」

 

「…蘇っているんだ…。あいつらが…。幹部が…。」

 

武蔵は声と共に体が震えていた。

 

「何故かわからないが、生きていた…。同じ種類の深海棲艦だと思ったんだ。だが、見てわかった。こいつらは蘇ったんだと…。完全に沈んだはずの者が…。『ミッドウェー』になっていたから、全く恐怖を感じていなかったが…。だが、今はものすごく恐怖している…。この私でさえも…。」

 

「だ、だが今度は対処法が分かっているから、なんとかなるだろう…?」

 

「いや!ならない!」

 

「きゃっ!…びっくりしたなぁ…。」

 

武蔵が突然大声を上げ、蒼龍が驚く。

 

「すまん…。だが、その幹部と思われる深海棲艦たちの多くが、最初の艦娘の最高ランクと共倒れだ…。今の私たちでは勝ち目がない…。」

 

「その最高ランクというのは…?」

 

「夕立、加賀、長門、神通、大井と北上、そして最初の艦娘ではないが、私と大和だ。あと1人は全員の一斉特攻じゃないと無理だった。」

 

「全部で7人いるのか…。」

 

「いや、違う。」

 

「?」

 

「あと2人いた…。その2人は深海棲艦だった私でも強いと感じた。」

 

「そいつらが裏で糸を引いていた感じは?」

 

「全くない…。全員平等のような感じだった。」

 

「そうか…。」

 

震えている武蔵にドミナントは背中をさする。すると、少し安心したのか、震えが収まっていく。

 

「…安心しろ。俺たちが付いている。そんな結末になどさせないさ。」

 

ドミナントは武蔵が安心するまで頭を撫でてあげたのだった。

 

…………

ドコカノウミノウエ

 

「…アラ?ナニカヨウ?『レイテ』。」

 

「『ソロモン』…。スコシヒッカカルコトガアッテネ。」

 

「ナニカシラ?」

 

「『ミッドウェー』ノコトナンダケド…。」

 

「?」

 

「モシ、カンムスニウマレカワッテイタラ、コッチノジョウホウツツヌケナンジャナイ?」

 

「…ソウネェ。」

 

「ワタシタチノソンザイガバレタラメンドウヨ?」

 

「ダイジョウブヨ。イマノカンムスタチニバレタトコロデ、ナニモオキナイワ。」

 

「…ナゼ?」

 

「オボエテル?アノタタカイノコト。」

 

「イマモセンメイニ。ナンジュウニンシズメタカワカラナイホド。」

 

「アイテニトッテハダイダゲキヨネ。ソンナコトガマタクリカエサレルキョウフハ、トテツモナイクライナノ。アナタダッテ、コロサレルトワカッテイルアイテトハ、マタタタカイタクナイデショウ?」

 

「サァ?ソンナアイテニアッタコトナイカラ。」

 

「マァ、ソウイウコトナノ。カンムスニナッテイテモ、ワスレタイコトヲネガウハズヨ?」

 

「…ソウイウモンナノカ…?」

 

「ソウイウモンナノ。」

 

「ソウナノカ…。」

 

「ソウナノヨ。」

 

「…ジャマシタネ。ソレジャァシツレイスルヨ。」

 

「エエ。オタガイイキテイタラマタアイマショウ。」

 

そして、2人はそれぞれの海域に向かって分かれたのだった。




前半、マジでネタがありませんでした。…ちなみに、100話で終わるつもりでしたから、少々おかしなところがあると思いますが、目をつぶっていただければありがたいです。
登場人物紹介コーナー
食堂…一般人も食べに来ることは可能。高級レストラン。店名は珍しく、『大和』という普通の店名だった。そこの人気メニューは大和フルコース。
大決戦…深海棲艦と艦娘の大規模な戦い。戦争といっても過言ではなかった。ただ、深海棲艦が出たことによって、海水浴やら船の貿易やらが禁止されて軍の飛行機でしか貿易が出来なくなり、一般人は誰も知らない。
深海棲艦幹部…前出てきた面々。レイテ、ソロモン、マリアナ、セイロン、インド、トラック、ブーゲンビル、渾、バタビア。
最高ランクの艦娘…加賀はマリアナと共倒れ。夕立は渾と、長門はトラックと、神通はバタビアと、大井と北上はインドと、それぞれ共倒れになり、最後の武蔵と大和はセイロンにボロボロの状態で勝った。ブーゲンビルは特攻で勝った。


「長門のコーナーだ。ホテルでは無いぞ。」
「人のセリフ取らないでください!私の名台詞です!」
「…と、今回は大和がゲストだ。」
「…大和です…。」
「ところで大和。」
「なんでしょうか…?」
「何でホテルと言われているんだ?」
「よくぞ聞いてくれました!」
「冷房装備も付いていて、陸軍軍人訪問時、もしくは将校が豪華な食事を提供されていたからだろう?まぁ、冷房に関しては他の艦も設備に羨ましがっていたりしたことも含まれているのだろう。ラムネに関しては、実は他の艦でもやろうと思えばできるのだとか…。しかし、ホテルと言えば聞こえは良いが、それを満喫できるのは限られた士官や将校のみ。一般的な乗組員はラムネすら許されない。当たり前だな。乗組員全員が贅沢できるのなら、誰だって乗りたいだろう。陸軍が少なくなって、海軍が爆発的に増えてもおかしくない。だが、増えなかったのは全員が贅沢できるわけではないと知っていたからだ。雑用やらで忙しいだろう。それに、何よりも大きい。と、なれば乗組員の数も多い。その分乗組員の食料や水などはどうなる?もちろん、ろくに飲み食い出来ないだろう。ラムネや贅沢など、夢のまた夢だ。今の時代がいかに恵まれているかが分かるな。」
「知ってて聞きましたよね?ねぇ?」
「ああ。」
「それに、後半は省いてくださいよ…。現実を見せないでください…。私だって、贅沢させてあげたかったです…。」
「…すまん。私も、ビキニ環礁で原爆を受けた身だ。そういうことは掘り下げないようにしないとな…。」
「そうです…。」
「よし、暗い話はやめだ。ところで、武蔵の方は何もないのか?」
「武蔵の方は、旅館と呼ばれていたとか…。」
「そうか…。長門型には特に特徴はないがな…。」
「ビッグ7があるじゃないですか。」
「いや、それだと陸奥は入るが、他の艦も入るではないか…。しかも、当時はビッグ7の言葉や文字すらなかったぞ…。」
「まぁ、そうですが…。それより、私には武蔵の他にも姉妹がいるんです。…まぁ、1人は生まれる前になくなりましたが…。」
「信濃と111号艦だろう?信濃、早く見つかると良いな。大方の場所は分かっているらしいが、誰も見つけに行っていない。いや、行けないからな…。」
「はい…。…て!なんでそんな細かい情報まで知っているんですか!?」
「あそこにいる人からこのコーナーが始まる前に教えてくれたぞ?」
「げ、元帥殿…。」
「元帥!?あの人の良さそうな人がか!?」
「失礼です!…と、それよりも元帥殿、後でお話があります。帰ったらゆっくりとお話ししましょう。」
「笑顔なのに恐怖を感じるぞ…。…あっ、逃げた。」
「……。まぁいいです。どうせ帰る場所はわかっているので…。」
「そ、そうか…。次回、第148話「枕投げ」。…なんか楽しそうだな。…少し水でも飲むか…。」
「では、失礼しますね。長門さん。あっ、あとぬいぐるみがどうとかって…。意外と可愛い一面もあるんですね。」
「ブフォッ!?ゴホッゴホッ…!そ、それをどこで…?」
「ドミナントさんが…。」
「て、提督ぅ…!」
「あっ、元帥殿と共に逃げました…。」
「…大和、考えていることはわかるな…?」
「はい。」
「「捕まえる!」」

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