ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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タイトルのネタすらなくなったらもう終わりだな…。
「…最終回とか考えてる?」
いや?もうとっくに考え終わってるから。
「そう…。」
…覆しネタも無くなった。というより、最近忙しく、書く暇がなくなってきまして…。
「どうして?」
…春だよ?仕事で新入りやら入るでしょ?面倒や尻拭いは最初のうちはやらなくちゃいけないし…。
「…大変ね。」
そうなんだよ…。まぁ、この前書きは思っていることをそのまま書いているから10分やそこらで終わるんだけどね…。てか、この小説、リアリティ追求もしているから、計算方法や公式、距離や時間など、化学方式も使っているから、大体が現実に通用するんだよね…。
「例えば?」
第4佐世保鎮守府の場所から大本営の場所や、第4呉鎮守府の場所。時間も計算してあるから、場所も大体は分かったり。
「へぇ〜。」
まぁ、実際、それらの計算のせいで投稿が遅れたりするんだけどね…。あと、ドミナントが深海棲艦にアタックして、どれくらいで吹っ飛ぶのかとか…。
「そんなことまで…。」
深海棲艦とドミナントの強度や体重を計算して、どのくらいの速度で当たったら吹っ飛ぶのか?とか。
「無駄にリアリティ追求するわね…。」
まぁ、それも小説を書いて楽しむ醍醐味だよ。ツッコミとかあったらよろしくお願いします。
「見るんじゃなくて書いた方が楽しいかもしれないものね…。」
そうだよ。テレビとかで見て、ツッコミだらけなところを、自分ならこうするって感じで書いてるし。
「ふぅ〜ん。」
というより、この先バトルが多くなりますね。対陸軍、対深海棲艦、対暗躍者などなど…。
「ネタバレよ?」
ネタバレって…。おそらく誰もが分かってるよ。おそらく…。
「そう…。それじゃぁあらすじやるわよ。」
了解。
「第4呉鎮守府所属、神通です。」
おぉ〜。神通さんですか。
「はい。」
あらすじを頼みます。それと、ついでにその刀の説明できますか?
「はい。この刀は提督から譲り受けたものです。平家に代々伝わる刀だとか…。でも、これは誰にも知られていない刀だとか…。刀の名前は『小烏丸』、『薄緑』の兄弟分の『豪猫辰』です。」
もらったってことは意味わかるかな?それが代々伝わっているってことは。
「えっ?それって…。…!ま、まさか…。」
そう。意味わかった?
「……。」
「顔を赤くしちゃったじゃない。」
意味が伝わって良かったよ。
「提督…そんな遠回しに…。言われるまで気づきませんよ…。」
「良かったわね。それじゃぁ、あらすじ頼めるかしら?」
そうすれば、すぐに戻れるから。
「は、はい。」

あらすじ
前回、第4呉鎮守府ではやっと榛名さんが帰ってきました。長い修行を終えたとか…。見るからに強そうでした。変わってないように見えますが、かなり強くなっています。…まぁ、最初に確認された『榛名』でもありますけど…。

つまり、大決戦経験者です。


151話 帰還しました

…………

大本営

 

「待て!武蔵!」

 

「……。」

 

走る武蔵をドミナントが追いかける。

 

「武蔵!」

 

「……。」

 

だが想像以上の速さに、直ぐに見失う。

 

「はぁ、はぁ…。どこだ…?」

 

ドミナントは長年のデスクワークで体力がすぐになくなる。

 

「…愛しい人…か…。…どうしてこうなっちゃったんだろう…。」

 

ドミナントは考えながら探すのだった。

 

…………

執務室

 

「…何故、呼ばれたかわかるな?」

 

「……。」

 

この部屋に大和と元帥がいる。

 

「いくら熱くなったとしても、アレは少し駄目だろう。」

 

「…はい…。」

 

「ドミナント大佐は良い奴だ。それくらい君もわかっているはずだ。」

 

「そっちですか…。」

 

「それもある。が、君はどうしてもドミナント大佐を認めていないような節がするぞ?」

 

「…だって…。」

 

「だって…なんだ?」

 

「だって、彼は化け物なんですよ?」

 

「化け物では無いと言ったのは君だが?」

 

「…彼が突然攻撃してくるかもしれません…。そうなったとき、私たちには対抗手段がありません…。ドミナント大佐は…。彼は“歩く銃”なんですよ?“生きた兵器”なんですよ?」

 

「…大和、今何と言った?彼を“歩く兵器”と言ったか?」

 

元帥が少し目つきを鋭くする。

 

「……。」

 

「大和、それは言ってはいかんぞ。よく考えてみろ。それはお前たちも同じことだろう。」

 

「……。」

 

「我々人間は、『艤装』と言う名の武器を持った、『艦娘』と言う名の君たちがいる。どういう意味か分かるか?我々も君たちを恐れているんだ。いつ裏切るか分からない。深海棲艦と手を組んだ君たちを想像してみろ。我々が使っていた兵器でも傷つかない深海棲艦が、今まで味方で心強かった君たちと手を組む…。恐ろしいと思うぞ。まだこの国でも艦娘反対派が僅かながらいる。戦いが終わったあとすぐに君たちを抹殺しようとする動きも少なからずある。君たちを兵器としか思わない提督もいる。だから、まだ君たちに権限が無いんだ。だが、私がそうはさせない。君たちが頑張っているのを知っているし、人間の心がしっかりとあるのもわかる。私は君たちを“歩く兵器”だとは思わない。いや、思えない。…だが、君の言い分は歴とした差別だ。」

 

元帥が厳しく言う。

 

「…ですが…。…ですが…。

 

大和は目の縁に涙を浮かべながら俯いてしまった。

 

「…君の言い分もわかる。」

 

そんなやるせない気持ちの大和を見て、元帥が言う。

 

「…こういう経験は初めてなのだろう。君たちに絶対的な天敵がいないから。君が彼らを天敵に思うのも普通だ。我々も深海棲艦を天敵だと思っている。だが、君たちと同じじゃないか。君たちが人間を助けたから、人間の中から君たちを信じる者が現れた。彼らも艦娘を助けたから、艦娘の中から信じる者が現れた。彼らも平和を願っていて、君たちも平和を願っている。我々も平和を願っている。同じなんだよ。願う物は同じだ。その願いに『人間』も『艦娘』も『彼ら』もないんだ。差別なんてどこにも無い。願う気持ちも同じだから。」

 

元帥が優しく語りかける。

 

「だから、彼らを少しくらい信用してもいいんじゃないかな?」

 

元帥が大和の顔を覗き込む。

 

「…はい…。…そうですね。…彼らも同じ…ですね。」

 

「そうだ。彼らも同じだ。差なんてどこにも無い。」

 

「…はい。」

 

大和は少しスッキリしたような顔になっていた。

 

「それと…。武蔵の件についてだが…。」

 

「はい…。いくら妹といえど、失礼なことをしました…。武蔵の気持ちを汲むべきだったと思います…。それに、挑発したような言動をした私に非があります。熱くなってしまって、ドミナント大佐にも失礼なことを言いました…。あとで詫びを入れておきます…。」

 

大和はシュンとしながら言う。自分がどのくらい大層なことをしたのか改めて分かったからだ。…と言っても、ドミナントは全然気にして無さそうだが…。

 

「…いや、大和くんだけではない。その場に私もいたのなら、止めなかった私も悪い。それに、武蔵も言いすぎたことを思っている筈だ。君たちは姉妹艦だ。切ってもきれない縁だ。…彼らが帰る前に仲直りしておくといい。これが最後だった場合、物凄く後悔するぞ。…本当に…。」

 

「元帥殿?」

 

「…ん?あ、いや。何でもない。よし!じゃぁ、行くか。」

 

「?はい!」

 

元帥の説教が終わり、執務室から2人が出て行った。

 

…………

 

「武蔵の奴どこに行ったんだ…?」

 

ドミナントはこの広い大本営の中を彷徨う。

 

…………

No.2448

 

「武蔵と提督どこ行ったんだろう…。」

 

蒼龍が部屋で待っている。そこに…。

 

「ただいま。」

 

武蔵が何ごともなかったかのように入ってくる。

 

「えっ?武蔵!?提督は?それに、どこ行ってたの!?」

 

「いや、恥ずかしい話…。急に腹痛が出てな…。先日の大和のチョコソース和えにやられたと思う。」

 

武蔵は申し訳なさそうに言う。

 

「あ〜…。あれは流石にね…。私も残したし…。…て!そんなこと言っている場合じゃなくて!提督は!?」

 

「あぁ…。何か追っかけて来たが、振り返る余裕も無かったんだ…。それに、女性が便所へ駆け込むところをついてくるのは変態な行為だ。」

 

「提督は武蔵のあの言葉を聞いちゃったから逃げちゃったと思って追いかけてたんだよ!」

 

「そうなのか?」

 

武蔵は全く気にした風もない。

 

「…どうしてそんなに落ち着けるの?」

 

「?何故取り乱さなくちゃいけないんだ?」

 

「?…!」

 

武蔵の言葉に、何かに気がつく蒼龍。

 

「…もしかして、感情を間違えてる?」

 

「?」

 

「提督のことを考えて、何を思い浮かべる?」

 

「…面白そうだな。それに、強い。あと、知りたいな。」

 

「…あっち系のことを考えて、どんな気持ちになる?」

 

「あっち系とは?」

 

「みなまで言わせないで。18禁の方よ。」

 

「特に何も…。」

 

「…うん…。間違いなく間違えてる。」

 

蒼龍は額に手を当てる。

 

「?」

 

「武蔵、深海棲艦だった頃の影響かもしれないけど…。それ、違う感情だよ…。」

 

「そうなのか?」

 

「…大和さんと同じような感じ…?」

 

「…少し違うな。何というか…親しみやすいような…。」

 

「…間違いなく友人とかそこらよ…。」

 

「そうなのか…。」

 

「…提督…。」

 

盛大な勘違いによって、面倒なことになってしまったドミナントたち…。そこに…。

 

コンコン、ガチャ…。

 

「提督…!」

 

「…じゃありません。元帥殿と私です。」

 

「すまんな。」

 

大和と元帥が来た。

 

「武蔵。先程はごめんなさい。少し言い過ぎました…。」

 

「いや、私も言い過ぎた。つまらないなどと言って悪かった…。」

 

2人が謝る。

 

「…私も止めなくて悪かった。」

 

「元帥殿はほぼ悪く無いのでは…?」

 

元帥が言っているが、蒼龍がツッコミを入れる。

 

「…て!武蔵!?ドミナント大佐は?というより、何で?出て行ったんじゃ無いんですか!?」

 

「うん?あ、ああ。今頃か…。」

 

そして、蒼龍が全貌を説明する。

 

…………

 

「…馬鹿みたいじゃないですか…。私…。」

 

大和はシュンとしている。

 

「大和くんは前々からどこかが抜けているところがあるからな。秘書艦にした理由の一つでもある。」

 

「そんな基準だったんですか!?」

 

元帥が半分笑いながら言う。

 

「と言うより、提督は?どこにいるか分かりますか?」

 

蒼龍が元帥に聞く。

 

「ここは見かけよりも広いからな…。まぁ、適当に歩いていれば、保護されるだろう。」

 

「保護って…。」

 

元帥の冗談に蒼龍がツッコム。そして、ドミナントが帰るのを待つのだった。

 

…………

工廠

 

「どこだここ?すごい兵器っぽい物ばかりだな…。」

 

ドミナントは遥々歩いている。

 

「…艦娘たちが現れる前…。戦争でもしてたのかな…?」

 

ドミナントは戦車のような物を見る。昔に壊れたのだろう。もう動かないのは誰が見てもわかる。

 

……砲塔がない…。何でこんな物が?

 

武蔵を探し、歩きながら一つ一つ見る。

 

「…?これなんだろう?」

 

ふと、ドミナントが見つけたのは、丸いジャガイモのような形だが、両手を広げたくらいの大きさで、鉄で出来ている。おそらく朽ち過ぎて形が歪に変化したものだろう。完全に錆びて、鉄臭い匂いが漂う。

 

「…わっ!?」

 

だが、ドミナントが触れた途端に、そこがポロポロと削れた。

 

「朽ち過ぎてるだろ…。一体何年前のなんだ…?」

 

ドミナントは直ぐに、触ろうとする気持ちを止めて歩き出す。すると、真っ暗な部屋の扉が少しだけ開いているのに気づく。

 

……武蔵、あの中かな?でも、立ち入り禁止って書いてある…。…でも、いるかもしれないし、一応…ね。

 

ドミナントはその部屋に入る。そこは、大きな…工廠の中枢みたいな広い場所だ。東京ドームが入るくらい…。

 

「…真っ暗で何も見えん…。」

 

ドミナントは部屋の電気を探すが、どこにも見当たらない。

 

「…?うん?」

 

だが、そうこうしているうちに目が慣れてきて…。

 

「何だ…?これ…?」

 

ドミナントが見たのは巨大な軍艦のようなものだ。

 

「…誰だ?ここは関係者以外立ち入り禁止の筈だが…?」

 

そこに、整備士のような人が暗闇から懐中電灯を照らす。

 

「とある鎮守府の提督です…。」

 

ドミナントは逃げずに話す。逃げたら余計面倒になるからだ。

 

「?提督…?…あぁ、第4佐世保のか。迷ったのか?」

 

「いえ、武蔵がどこか行ってしまって…。…見てませんか?」

 

「知らんな。…見落としたなんてことはないぞ。一応赤外線センサーがある。お前が入ってきたから出てきたんだ。」

 

「なるほど…。ありがとうございます。それでは…。」

 

ドミナントは退室しようとするが…。

 

「待て。」

 

「……。」

 

呼び止められる。そして、整備士が近くに来て…。

 

「これ、持っていくと良い。ここは暗いからな。」

 

懐中電灯を渡してくれた。

 

「足元、気ぃ付けろよ。」

 

そして整備士が肩をポンと一回叩いたと思ったら、予備の懐中電灯を照らして奥に行った。

 

「……。」

 

ドミナントはその懐中電灯を照らしながら部屋を出て、歩いて行った。ちなみに、そのあとすぐに憲兵に連行され館内放送という辱めを受けたあと部屋に戻った。

 

…………

No.2448

 

「酷い目にあった…。」

 

ドミナントが帰投する。

 

「連れ戻しに来た私まで恥ずかしい思いしたんだから…。あとでアイスね。」

 

「むぅ…。」

 

蒼龍に言われて、唸るドミナント。そこに…。

 

「ところで、ドミナント大佐、急ぎの用があるんだが…。」

 

「はい。何でしょう。」

 

元帥に言われ、ドミナントが返す。

 

「…さっきの封筒、実は紙が一枚抜けてしまっていたみたいでな…。すまないが、出してくれないか?」

 

「「「えっ…?」」」

 

ドミナントや蒼龍、武蔵は息を飲む。破ってしまって、袋の中だ。

 

「…元帥殿、私がしっかりと入れておきます。だから、そんな手のかかることをしなくても大丈夫ですよ。」

 

「いや、そうはいかないのだよ。決まりでな…。本当に面倒だと思うが…。」

 

「なら、封筒を開けるのも何ですから、新たな封筒に入れてもらった方が…。」

 

「開封のことか?別に平気だろう。私が入れて、このテープを貼れば。それに、見てしまうこともある。」

 

「大丈夫です。私と、武蔵たちがいれば安全です。」

 

「だが…。」

 

元帥とドミナントが言っていると…。

 

「元帥殿、ドミナント大佐が大丈夫とおっしゃっています。」

 

大和がドミナントの肩を持ってくれる。

 

「むぅ…。そうか…。なら、頼む。…が、一応のためこの袋の中に入れておく。」

 

元帥が別の袋の中に入れて、渡してくれる。

 

「これで、用件は終わりだ。…おそらく、今日会うのは最後だろう。気をつけて帰りたまえ。」

 

「あっ、はい。」

 

元帥は握手したあと、退室した。

 

「…では…。」

 

大和は武蔵の目を見たあと、ドミナントに頭を下げて退室した。

 

「…ふぅ、バレるところだった…。」

 

ドミナントが安堵の息を漏らす。

 

「…いや、バレていた。」

 

だが、武蔵が否定した。

 

「何故だ?」

 

「少なくとも、大和にはバレていた。肩を持ってくれたのも、それが分かったからであろう。姉妹艦だから、あの目を見れば通じる。」

 

「…そうか。」

 

「…感謝しておけ。」

 

「ああ。」

 

そして、ドミナントたちは帰還しました。

 

…………

第4佐世保

 

「ん〜…!やっぱり、ここが一番だよな。」

 

「そうだね〜。」

 

「そうだな。」

 

ドミナントたちは帰って早々、肩の力を抜く。

 

「じゃぁ、各自解散。俺は夕張にこれを渡してくるから。」

 

ドミナントが言い、武蔵たちは自室に戻る。

 

…………

倉庫

 

「んーん〜っと、いたいた。夕張。」

 

ドミナントが夕張を見つけて、声をかける。

 

「?提督?何ですか?」

 

夕張が作業台の上にドローンを飾っていたが、手を止め、ドミナントの近くへ来る。

 

「これ、大本営から極秘の書類らしいんだけど…。」

 

「開封厳禁って書いてあるのに、何でもうすでに開封してあるんですか…。」

 

「アクシデントだ。」

 

「アクシデント?それは…。提督の虚栄心が生んだ必然です。」

 

「なに?」

 

「その言い訳では、何のタクティカルアドバンテージになりません。実用とふざけは違います。」

 

「くっ…。」

 

「それと…提督は一つ、根本的な誤解をしています。」

 

「?」

 

2人はノリに乗っている。

 

「その言い訳が嘘じゃ無いくらい、私が見抜けないとでも?」

 

「…夕張大好き。」

 

「私もです。」

 

2人が笑う。そして…。

 

「それより、中、ちゃんと見てね?俺は見ちゃいけないらしいから。」

 

「なるほどです。どれどれ〜?」

 

夕張が気楽に見る。が…。

 

「……。」

 

中を見た途端、一変して真面目な顔になる。

 

「…これが実現可能なんですか…?」

 

「えっ?何だって?」

 

「あっ、いえ…。……。」

 

夕張は真面目に見ている。そして、最後の紙を見たあと…。

 

「…提督、お願いがあります。」

 

「なんだい?」

 

「倉庫を当分借ります。それと、誰も入れないでください。食事の時はドアをノックして、ドアの取手の横に小さな扉みたいなものがあるので、そこを開けて入れてください。」

 

「えっ?」

 

突然言い出す夕張に困惑するドミナント。

 

「どうしたの?」

 

「それは…。…言えません。」

 

そして、夕張は一枚の書類をドミナントに見せる。

 

「!…筆で書かれてるってことは…。元帥直々の命令…!?」

 

それが何を意味するかなど説明するまでも無い。

 

「…あとは、この紙に書いてある指示通りです。」

 

夕張はもう一枚も見せる。

 

「どれ?」

 

…………

拝啓 ドミナント大佐

 

1.資材に関しては大本営が100%負担します。

2.夕張くんが作る物に関して深く聞かないこと。

3.夕張くん以外に作っている物を知られてはならない。

4.夕張くんの邪魔は一切してはいけない。

5.この件に関しては一切の他言無用である。

 

以上の5つを守ってもらいたい。ドミナント大佐…。突然大変申し訳ない。夕張くんの力が必要不可欠なのだ…。以上の5つの事項を守り、作ったものが完成した暁には、君たちに素晴らしい物をあげよう。何かは言えないが、良い物なのは確かだ。第2舞鶴鎮守府にも協力してもらっている。つまり、第2舞鶴鎮守府には相談しても構わない。頼みます。

 

元帥 敬具

 

…………

 

「は?」

 

ドミナントは困る他ない。

 

「つまり…?」

 

「当分私は倉庫暮らしです。提督、ゾンビにならないでね。」

 

「えっ?ゆ、夕張は良いの?いや、ならないよ…。」

 

「別に大丈夫です!内容が内容なので、逆に嬉しい気持ちもあります!」

 

「えっ?そ、そう…。」

 

「あっ、でも、不満があるとすれば、深夜アニメが見れないことですかね…。提督、録画お願いします。」

 

「あ、ああ…。」

 

「セントエルモちゃんに関しては、提督に任せます。それでは、覗かないでくださいねっ!」

 

夕張は張り切った様子でドアを閉める。

 

「はいっ!」

 

「えっ?何?どゆこと?どしたの?」

 

と思ったら、夕張がセントエルモを外に閉め出した。

 

バタン!

 

「えっ…?何…?なんなの…?」

 

セントエルモはわけがわからない。突然外に閉め出されたのだから…。

 

「ドミナント提督、何かあったの?」

 

「えっ?あ、ああ。うん。」

 

そして、ドミナントは説明したのだった。

 

…………

???

 

「……。」

 

この暗い場所で、何やらドデカイものやあんなもの、こんなもの、変なのを整備しているハスラー・ワンがいる。そこに…。

 

「そろそろ計画の準備は出来たかな?」

 

1人の男?が来る。

 

「…見て分からないか?今整備しているところだ。」

 

「アハァハ。まぁ、そんなもんかね。」

 

「それより、前作った機械だが…。有効活用できて何よりだ。」

 

「興味深い意見だ。全く、驚異的だ。まさか、“僕たちがいた世界”からデータを盗み出すことができる代物を作るとはね。それに、僕たちの世界と似ている世界からも…。」

 

「そのデータを元に作ったのが、ここらにある『巨大兵器』だ。」

 

暗躍者の2人は恐ろしいものを作っていた。そこに…。

 

「ふぁ〜…眠い。」

 

もう1人が来る。

 

「やぁ、おはよう。どうかな?ここの暮らしは。」

 

「人を回収するのは面倒だね。」

 

「何人回収したんだい?」

 

「0。」

 

「アハァハァ。君も単純に働いたらどうかな?」

 

「まぁ、必要だと思う人材を見つけたらね。」

 

暗躍者の2人が話していると…。

 

ドガァァァァン!!

 

「「「!?」」」

 

いきなり爆発が起き、三人が驚く。

 

「…溝の原因を辿ってみて来てみれば…。お主らか?」

 

先輩神様が溝の原因の場所を突き止めたのだ。

 

「…!主ら、異界の者じゃな…。妾が元に戻してやろう。」

 

先輩神様が優しく提案するが…。

 

「…私はこの世界を再生する…。それからだ。」

 

「興味深いね。でも、計画は、既に始まっている。」

 

「面倒だね。」

 

反応は三者三様。だが、要約すると行かないのだ。

 

「それは残念じゃのう…。この世界の者でないなら、干渉できるからなるべく穏便に済ませたかったのじゃが…。…仕方ない。ここで始末する。」

 

先輩神様が槍を取り出す。

 

「あっ、僕は手出しできないから、まぁそのつもりで…。今開発中でね。」

 

1人が下がる。

 

「使えない奴だ。」

 

「僕たちだけか〜。」

 

ハスラー・ワンが呟き、もう1人が出る。

 

「お前と共闘など、私の使命に背くが…。この際仕方ない。それに、“新しく取り付けた機能”も気になる。」

 

「オッケー。決まりっ。じゃぁ、手加減できないけど、一応逃げる準備はしておいてね。」

 

2人がAC化…?…する。

 

「…妾に勝つ気でいるとは…命知らずじゃのう…。」

 

先輩神様がとてつもない殺気を出すが、2人は全く怯んだ様子もない。

 

「…そう思ってみれば、お前の実力を知らないな。」

 

「そう?なら、見せてあげる…。この力…。多分、誰も敵わないと思うけど…。でも、外でね。」

 

ヒュゥゥゥン!

 

1人は風のような速さで外へ出た。

 

「…戦う場所を変える。異論はないな?」

 

「良かろう。」

 

ウ"ィーーーン!

 

ダッ!

 

そして、三人は外で…。世界じゅうを震撼させるほどの戦いをした。




随分遅い投稿です。やめようかどうか本気で悩みました。
登場人物紹介コーナー
武蔵…元ミッドウェーであり、大和の姉妹艦。大和と同じく、どこかが変に抜けている。
蒼龍…今まで書いた中で、一番ネタに困る人。この小説では影が薄い。
大和…大本営秘書艦。大決戦経験者。どこかが抜けている。
元帥…海軍のトップクラス。提督の指揮権が彼にある。だからと言って、無闇に乱用しない。大決戦の英雄。
ドミナント…自称人間。
巨大な軍艦?…戦艦大和や武蔵より大きい軍艦。
整備士…大本営所属。上の奴の手入れをしていた。意外と優しかったりする。
夕張…第4佐世保所属。科学力、技術力は第2舞鶴鎮守府の面々に引けを取らない。結構『自称人間』に好意がある。
セントエルモ…オリキャラ。元はACⅤの戦艦から。容姿は決まっていない。
ハスラー・ワン…アリーナのトップ。かの有名な『ナイン・ボール』の搭乗者。戦闘で破壊しても、アリーナから消えない謎がある。この小説では、彼の容姿の没設定を使っている。つまり、筋肉モリモリのマッチョマン。グラサンはいつでもどこでも掛けている。
暗躍者…1人は、性別不明の10代後半らしき人間。もう1人は、世界を滅ぼそうとしている者。
先輩神様…正式名称はあるが、続けたら書きます。槍を主な武器として使っており、天界で、この世界の管理をしている。神様が作った溝から、現れた暗躍者たちを元の世界に連れ戻そうとした。容姿は大体決まっている。


「やってきたな。まぁ、今回活躍したのは俺かな?」
ドミナントだね。
「む?長門は?」
あぁ、最近流行のウイルスにやられたらしい。
「マジか。…まぁ、あの服装じゃ寒いに決まってるしな…。」
まぁ、そういうことだ。
「それより、アクシデントのネタわかったかな?」
さぁ?この小説の主な設定とは関係ないし。
「だが、この小説の何の関係もないシーンではたまにそのネタを披露するよな?」
そりゃそうだ。じゃ無いと、もうすでにネタが切れているから終わる。
「…そうか…。もうアクシデントは起きないと良いな。」
アクシデント?あれは…お前の虚栄心が生んだ必然だ。
「なに?」
確かにいい銃だ。だが、そのアングレームには、何のタクティカルアドバンテージもない。実用と鑑賞用は違う。
「く…。」
それと、お前はもう一つ根本的な誤解をしている。
「?」
お前に、俺は殺せない。
バァン!
グフゥッ!
「リンクス(山猫)は獲物を逃がさない…。」
じ、次回…第152話…『セントエルモの1日』…だ…。

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