ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

154 / 280
153話です。
「153話ね。」
残り47話。陸軍編はどうなるんだろう…?…まぁ、なんとかなるだろう。
「前向きね。」
そうじゃ無いと生きていけんよ…。
「大変ねぇ。」
最終話で陸軍編終わりかな?
「そんなに長いのね。」
色々あったなぁ…。
「そんなにねぇ〜。」
あと、深海棲艦のことなんだけど…。
「?」
酷すぎる…。この小説の設定を書いていて、可哀想になってしまった…。
「何なのよ…。その設定…。」
まぁ、話す話題がそれしか無いから。それじゃぁ、そろそろあらすじ頼むよ。
「はいはい。この人よ。」
「はて?ここは…?」
瀬戸大佐ですね。あらすじ頼みます。
「ここがどこなのか気になるが…。まぁ、よかろう。」

あらすじ
榛名が帰還して騒いだ。拙者らも鍛錬を積まねばならぬな。


153話 散々な1日

…………

第4佐世保 執務室

 

「仕事終わりっ!」

 

ドミナントが仕事を片付ける。そして、秘書艦の方を見て…。

 

「…そう思ってみればさ。」

 

「?」

 

「セントエルモって、よく顔を合わすけど、秘書艦初めてじゃない?」

 

本日の秘書艦はセントエルモのようだ。

 

「そう思ってみれば、そうだね。」

 

セントエルモが筆の手を止めないで話す。

 

「いつも何してんの?」

 

「いつも倉庫にいる。」

 

「へぇ〜。」

 

「……。」

 

「……。」

 

……早く仕事を終わらせたくて構っていられない…。

 

セントエルモは心の中で思う。そして…。

 

「…仕事終わった。もう自由よね?」

 

ドミナントと同じスピードで仕事を終わらせる。

 

「あ、ああ。それより、終わったならアイスでも食べに…。」

 

「それじゃ。」

 

「えぇ…。」

 

ドミナントが言いかけている最中に、セントエルモは直ぐに出て行った。

 

「…暇だなぁ。」

 

ドミナントが1人、執務室で鉛筆を削っていると…。

 

バァァァン!!

 

「!?」

 

ドアが勢いよく開かれる。

 

「ドミナントー!」

 

「!?」

 

神様が飛びついてきた。だが…。

 

パシッ

 

「えっ?」

 

ドミナントが空中にいる神様の腕を掴み…。

 

「一本背負いっ!」

 

「!?」

 

ドミナントが神様を投げるが…。

 

トンッ

 

「えいっ!」

 

「な、なんだと…!?」

 

背負って投げた直後に背中ではなく、足をつけて、神様がドミナントを飛ばす。忘れていないだろうが、ACより“神様”の方が強い。そして…。

 

パリィィィィン!!

 

窓ガラスが割れて、ドミナントが外に…。神様は顔が真っ青になっている。まさか、ここまでになるとは思いもしなかったのだろう…。

 

「ギャァァァァァ…!!!」

 

「ドミナントーーーー…!」

 

ドミナントは文字通りに落ちていき、神様が窓から身を乗り出して叫んだ。

 

…………

 

「全く…。死ぬかと思ったぞ。」

 

ドミナントは運良くガラスが刺さらなかった。

 

「ごめんなさい…。」

 

神様は謝る。アホ毛が萎びている辺り、本当に反省しているみたいだ。

 

「全く…。しょうがない奴だな。」

 

「許してくれるの?」

 

「ああ。わざとでは無いみたいだしな。それに、大半自分のせいだし。」

 

ドミナントは紅茶を入れながら言う。

 

「やったぁ!ありがとう!」

 

だが、神様が嬉しさのあまりドミナントに抱きつき…。

 

「あっつ!?」

 

「!?」

 

熱い紅茶がドミナントに…。もう目も当てられない…。

 

「……。」

 

「……。」

 

2人は沈黙する。ドミナントが睨み、神様はもうこの世の終わりみたいな顔だ。

 

「…あ、あの…。」

 

「……。」

 

神様が言うが、ドミナントは何も無かったかのように椅子に座り、紅茶を飲む。

 

「…ごめんなさい…。」

 

「……。」

 

無視。

 

「…ねぇ…。」

 

「……。」

 

「…聞いてる…?」

 

「……。」

 

だが、ドミナントは全く聞いていない。そこに…。

 

コンコン、ガチャ

 

「提督、作戦が…。…どうかしたんですか?」

 

赤城と加賀が入ってきて、気まずい空気が流れていることに気づく。ドミナントは神様には目もくれず、神様は目の縁に涙が溜まっているが、泣いている余裕がないくらい反省した顔になっている。

 

「赤城、作戦がどうした?」

 

「えっ?あっ、はい。…作戦…ではありませんが、休日の予定の変更を…。」

 

「わかった。視野に入れておく。いつだ?」

 

「3日後を休日にして、4日後の日に働きます。」

 

「わかった。」

 

ドミナントが予定表を見ながら言う。

 

「…何かあったんですか?」

 

赤城が神様とドミナントを見る。

 

「「……。」」

 

2人は何も言わない。そこに…。

 

「提督、少し話があります。」

 

加賀が言う。

 

「…私は、神様に話があります。」

 

赤城が察して言う。

 

「神様、外で話しますから、ついてきてください。」

 

赤城が神様を連れて行く。

 

…………

廊下

 

「何かあったんですか?」

 

「なんでも無いよ。私は大丈夫。」

 

神様が目の縁の涙を拭き、笑顔になる。

 

「…なんでも無いと言う人になんでもあるんです。それに、何が大丈夫なんですか?」

 

赤城が神様に言う。

 

「…あのね…。…うっ…うっ…。わぁぁぁん!」

 

神様が赤城に抱きつき、泣いている。赤城はそんな神様の頭を優しく撫でていた。

 

…………

執務室

 

「提督。」

 

「どうした…?」

 

「何があったか説明してもらいます。」

 

加賀が鋭い目つきで聞いてくる。

 

「話すまで、私はここにいるわ。」

 

「……。」

 

「…言いますよね?」

 

加賀の目がさらに鋭く、冷たい目に変わった。

 

「…わかった。」

 

…………

廊下

 

「そうですね。それは大変でしたね…。」

 

「うん…。」

 

「…大丈夫ですよ。きっと仲直りできます。あなた自身、非があると感じて、本当に反省しているのであれば、提督は必ず許してくれます。」

 

「本当…?」

 

「ええ。」

 

赤城は自身の胸の中で泣いている神様の背中を優しくトントンしたり、頭を撫でたりしている。

 

「…思う存分泣いたらスッキリしましたか?」

 

「…うん。」

 

神様が返事をして、赤城から離れる。

 

「なら、あと少し心が落ち着いたら、入って仲直りしましょう?」

 

「うん。」

 

赤城が微笑みながら言い、神様が返事をする。

 

…………

執務室

 

「提督、あなたはもう子供では無いんだからしっかりしてください。」

 

「うむ…。」

 

「紅茶が溢れて、手が火傷したくらいでなんですか。それだけで彼女を悲しませたの?」

 

「……。」

 

執務室では、ドミナントが加賀に説教をくらっている。

 

「彼女は、あなたのことが好きだから、構ってほしいからこういう行動をしていることに気づきなさい。」

 

「はい…。」

 

「いい大人が、子供を泣かせて恥ずかしいと思いなさい。」

 

「だが、神様は俺よりも年上…。」

 

「黙って聞く。」

 

「…はい…。」

 

「カッとなって、ついしてしまったかもしれないけど、冷静に考えれば、相手がどのような気持ちになるかわかるわよね。彼女も、わざとでは無いわ。」

 

「…はい…。」

 

加賀も、一応ドミナントの気持ちはわかっている。両方を踏まえて言っているのだ。

 

「…反省したら、仲直りしなさい。提督自身も、心がもやもやしているでしょう?」

 

「……。」

 

実際、もやもやしたままだ。そこに…。

 

ガチャ

 

執務室のドアが開いて、神様と赤城が入ってくる。

 

「……。」

 

「……。」

 

2人は、中々目を合わすことができない。

 

「提と…。」

 

「加賀さん。大丈夫です。」

 

加賀が何か言おうとするのを赤城が止めて、見ている。ドミナントたちの耳には届いていない。

 

「…その…。…すまなかった…。」

 

「ううん…。私も、もう少し考えて行動するべきだったよね…。…ごめんなさい。」

 

ドミナントが言い出し、神様も謝る。そして、2人の目が合う。

 

「……。」

 

「……。」

 

神様が笑顔になり、ドミナントの口元も緩んだ。

 

「ありがとう…!」

 

「…こちらもな。」

 

神様は今度は慎重に…。よく考えて抱きついた。ドミナントはそれを受け入れた。

 

「ドミナント…。本当に大好き…。」

 

「…そうか…。」

 

神様とドミナントが抱きしめ合っている。気のせいだろうが、執務室の温度が上昇しているのがなんとなく伝わる。甘々だ。

 

「…ゴフッ!」

 

「!?赤城さん!?」

 

だが、そんな空気もつかの間。赤城が微笑んだ顔で血を吐いて倒れる。ちなみに、赤城は甘い空気にやられたのでは無い。彼女も、ドミナントに好意を抱いている。すなわち、神様とドミナントの関係の手助けをしたことになったのだ。

 

「加賀…さん…。私の…亡骸は…、海に…流して…くだ…さい…。それ…で…は…。」

 

「赤城さん!?しっかりしてください!赤城さーーん!」

 

倒れた赤城を支え、加賀が叫んだ。




はい。次回は後半ですね。後半まで続くとは思っていませんでした。ちなみに、赤城は死んでません。
登場人物紹介コーナー
セントエルモ…前々回を参照。
赤城…前回を参照。
加賀…前回を参照。
ドミナント…女の子を泣かす最低な奴。
神様…前回を参照。

「久しい長門コーナーだ。」
「今回のゲストは私かな?」
「自称神様じゃないか。」
「いや、本当に神様だから…。というより、先輩が来るところも一度は見ていると思うんだけど…。」
「見ている。」
「だよね?…で、何をすれば良いのかな?」
「自分の生い立ち、家族構成などだな。」
「えっ…。…嘘…。本当に言わなくちゃダメなの…?」
「…話せる限りに頼む。」
「…わかった…。天界のことは言いたくない…。でも、家族構成なら教えてあげられる。私とお兄ちゃん、そしてお父さんとお母さんの4人。色々あって、先輩に助けられて、世界の管理をさせてもらったの。」
「そうか…。色々あってとは?」
「…言いたくない…。」
「…そうか。まぁ、人には言いたくない過去は沢山ある。私も、言いたくないこともあるしな。」
「…ありがとう。で、次回は?」
「良いタイミングだ。次回か。次回は…えーっと…。…次回、第154話『散々な1日 その2』…だ。」
「同じタイトルに付け足ししただけだね。」
「…そのようだな。」

後書きが必要かどうか

  • いらない
  • たまにいらない
  • たまにいる
  • いる

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。