ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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暇つぶしの産物として、もう一つ小説を書いてしまった…。
「あらら。忙しくなるわね。」
本当に暇で、深夜テンションでおかしくなってたからねぇ…。
「そのうち倒れるわよ?」
なに…。このくらい…まだまだ…ぐはぁ…。
「ボロボロのヨレヨレね…。」
永眠しないように気をつけるよ…。せめて、この小説は完結させてみせる…。
「残り42話ね。」
もうあまり時間は残ってない…か。
「?」
なんでもない…。それより、あらすじを頼む。
「今回は察しの通り、この子よ。」
「僕は神風型駆逐艦四番艦、松風だ。」
僕っ子来ましたね。あらすじ頼みます。
「あっは!任せてよ。」

あらすじ
前回は、僕の鎮守府ではあまり変わったことはなかったかなぁ〜?…姉貴と喧嘩?したした。暇すぎてさ。

喧嘩した理由が暇だからとか…。迷惑だな。
「あんたが言わないでよ。」


158話 亡霊の館 その2

…………

 

「何なんだ?この霧は…。金剛たち、演出に凝りすぎないか?さっきもリアルすぎる火の玉が出たし…。俺は面倒が嫌いなんだ。」

 

ドミナントが面倒そうに言う。濃霧によって、周りがよく見えない。

 

「……。」

 

長門は何も言わない。怖がっているのか、ドミナントの手を握っている。

 

「…あの…。長門さーん…。手、痛いんですけど…。」

 

だが、長門は恐怖のあまり、握った手に力が入ってしまっている。ドミナントの言葉を聞き、少し力を緩めた。長門の怪力を考えた場合、ただの提督ならば潰れているだろう。

 

「…提督は怖くないのか?」

 

長門がドミナントに聞く。

 

「俺は…こういう霧とかは平気だ。」

 

「そうか?」

 

「だって、考えてみて?ただの霧だぞ?小さな水滴だよ?」

 

「そうなんだが…。この不気味な森と一緒だと…な。」

 

長門が周りを見回す。夜のため、木の葉の割れ目が人の顔に見えたり、木のうろが怪物の顔に見える。

 

ブォォォォ…

 

「……。」

 

「……。」

 

風が木のうろや、空洞を通って、不思議な音がする。長門はドミナントの手に抱きついて、目をギュッと閉じていた。

 

……可愛い…。この状況でこの感想は変だと思うが…。可愛い。これが巷で噂のギャップ萌えか…?

 

ドミナントはその場に似つかない感想を述べた。

 

……それと、手に柔らかな感触が…。…柔らかな感触?…!なっ…!?

 

ドミナントの手がちょうど長門の胸に…。

 

……これはまずい…。事案発生だ…。憲兵がいたら連行される…。

 

大袈裟なことを考えるドミナントだが、長門が手を離さない。

 

……まぁいいか…。

 

ドミナントがふしだらなことをしないように心に誓い、長門と共に歩き出す。すると…。

 

ガサガサ…

 

草が揺れる。

 

「て、提督…。」

 

「な、長門…。俺、こういうのダメなんだ…。」

 

「基準がわからん…。」

 

2人が恐怖していると…。

 

ガサッ!

 

草から何かが出てくる。

 

「どこ…?ここ…?」

 

「ひぃぃ…。…て、神様?」

 

ドミナントが草から出てきた神様を見る。

 

「えっ、えっと…。」

 

「…?神様じゃ…ない?」

 

ドミナントはよく見る。

 

「名取と…いいます…。」

 

「名取…?艦娘か?」

 

「は、はい!」

 

「…それにしても、神様に似ている…。ん?先輩神様は叢雲に少し似ていたっけ?」

 

ドミナントの考えていることが逸れていくが…。

 

「名取、何故ここにいるんだ?」

 

長門が聞く。確かに、何故いるのか不思議だ。

 

「じ、実は…。」

 

…………

 

「何!?みんな帰った!?」

 

「はい…。」

 

名取が、ドミナントたちを忘れて金剛たちが帰ったことを伝える(後で気づいたが…)。長門は目の前が真っ暗になっていた。

 

「私は気づいて、呼び戻しに来たんです。」

 

名取はドミナントたちに伝えようと、無鉄砲にも走って来たのだ。そして、近道しようと、草むらの中に入ったが最後、自分自身が迷ってしまい、怖くてとにかく走り回って来たのだ。

 

「何故、他の人に言わなかったんだ?」

 

「みんな帰ろうと歩いていて…。いつもみんなの足でまといなので、こういう時こそ私が行かないとって…。」

 

名取がおずおずと言う。

 

「それはわかったが…。一人で平気だったのか?」

 

ドミナントが名取を心配する。

 

「はい…。では、私はこれで…。」

 

「待て、どこへ行く?」

 

「ふぇっ!?」

 

名取がドミナントを避けるように戻ろうとするが、ドミナントに腕を掴まれる。

 

「…残念だが、共に来てもらうぞ。前例として、川内が霊に騙されて、あの世へ行きかけたことがある。…それに、本物だとしても、1人じゃ危険だし。…温かかったから、本物だと思うけど。」

 

ドミナントは名取を逃さないように、腕を掴んだままだ。

 

「だから、共に帰るぞ。これは提督命令だ。」

 

「そうだぞ。名取。それに、提督命令だ。」

 

ドミナントと長門が言う。

 

「あっ。ありがとうございます。」

 

名取が心配してくれたことに感謝する。しかし…。

 

ゴロゴロ…

 

夜空が黒い雲で覆われ、雷の音がする。

 

ピシャッ!ゴロゴロゴロ…

 

「!?」

 

ドミナントが雷の一瞬の明るさで、森の出口を見つける。

 

「…一雨降りそうだな…。しかも、嵐が…。」

 

長門が空を睨みながら呟く。風も少し強くなってきた。

 

「長門。名取。今森の出口が見えた。金剛が言っていた神社だろう。そこで雨宿りだ。」

 

「わかった。」

 

「神社…。」

 

「名取、大丈夫だ。俺たちがついている。」

 

そして、ドミナントたちは森の出口へ来たが…。

 

「「!?」」

 

長門と名取が顔を真っ青にする。

 

ピシャッ!ゴロゴロゴロ!

 

雷の光に照らされて、実態を見た…。

 

「!?墓地だ…。ここ…。」

 

いくつもの墓石があるが、大半がコケに覆われていたりしていた。明らかに、墓地そのものが朽ちた感じだ。忘れられた墓地だ。ドミナントはズカズカと進んで行く。

 

「提督、戻ろう?」

 

「戻りましょう…?」

 

2人が恐怖で近くへ来ようとしない。

 

「戻るって言ったって…。雨が降るよ?それに、嵐になる。…今まで無事にこの場所へ来れたのは運が良かったからかもしれない。金剛たちは危険な目に遭ったらしいし…。とにかく、森よりもこっちの方が安全な気がするし。…まぁ、森の出口付近にいれば、大丈夫だと思うけど…。」

 

ドミナントが2人を見る。

 

「まぁ、どうしても行きたくないなら、そこで待っててくれ。墓地があるなら、必ず建物もあるから。見つけたら、戻ってきて、そこで雨宿りだ。」

 

ドミナントはそう言って、歩いて行ってしまった。すると…。

 

ポツリ…ポツリポツリ…ザーーーーーー…!

 

ゴロゴロゴロ…!

 

土砂降りの雨が降り始め、雷が鳴る。嵐だ。

 

「!?地面が…!」

 

「!?」

 

長門と名取がいた場所が雨でぬかるみ、だんだん足が沈んで行くではないか。墓地の地面はなんともなさそうだ。

 

「…しょうがない…。提督と一緒に行くぞ。」

 

「い、行くの!?」

 

「このままでは歩けなくなる。今のうちに脱出した方がいい!」

 

長門は名取の手を掴んで、一緒にドミナントのところまで行く。名取が森を振り返ってみると、自分たちがいたところはともかく、森の道全てが沼に変わっていた。あのままいれば、どうなっていたのか…。

 

…………

 

「くそっ!なんなんだ!霧の次は沼か!」

 

そんな嵐の中、森の中でドミナントたちを必死に捜索している者がいる。

 

「どこに行ったんだ…?」

 

ジナイーダだ。

 

ゴロゴロゴロ…ピシャッ!

 

「!」

 

雷の光で、彼女が何か見つけた。

 

「…なるほどな…。この森、明らかに敵だ。誰も立ち入らないのが確実にわかる。」

 

ジナイーダは歩き、その場所まで行く。

 

「錯覚だ…。ここに道があるように見える…。それに、こっちの道?を見ると、本当の道が見えなくなる…。」

 

森が錯覚を見せているのだ。もはや、ここまで来ると自然そのものが敵意を剥き出しにしているかのようだった。

 

「これで、後を追えばドミナントに辿りつけるな。」

 

ジナイーダは駆けて行った。

 

…………

 

「なんだ。来たのか。」

 

長門と名取が走ってくるなり、腕に抱きついてきた。

 

「…ごめん、俺、こういうハーレム行為望んでないんだ。離れてくれない?」

 

「この状況でよくそんなことが言えるな…!」

 

「……。」

 

三人、墓地を歩いていると…。

 

「あっ!館があるぞ。」

 

「「……。」」

 

ドミナントが館に指差し、2人が泣きそうになった。不気味すぎる館なのだ。何か起こるのは間違いがなさそうな…。

 

「早く入ろう?」

 

「だ、だが…。」

 

「……。」

 

長門と名取は否定的みたいだ。名取は首をいやいやと降っている。

 

「…でも、この嵐の中は風邪ひくし…。…それとも、一晩中死人と一緒に野宿したい?」

 

「「……。」」

 

…………

 

「すみませーん。誰かいませんかー?」

 

ドミナントが扉の前で言う。結局、館の中で雨宿りをするみたいだ。

 

「…いないのかな…?」

 

「い、いないみたいだな。なら、ここでも雨は凌げるから…。」

 

「……。」

 

長門が言い、名取がうんうんとうなずく。

 

ガチャ…キィ…。

 

「あっ。開いてる。」

 

ドミナントがドアに手をかけた途端、開きだす。

 

「不法侵入だぞ。」

 

「説明すれば良いだろう。お前たちはここで待っててくれ。」

 

ドミナントが入り、扉が閉まりそうなところ…。

 

「や、やっぱり、私も行きます!」

 

名取が入る。

 

「何だと!?私も行くぞ!」

 

長門が入ろうとしたが、扉が閉じてしまった。

 

ガチャガチャ

 

「な、なんだと…?開かない…!」

 

長門の怪力を持ってしても、ドアノブすら壊れない。

 

『長門!大丈夫か?』

 

どうやら、中でも開けようとしているみたいで、ドミナントが言う。

 

「提督!待っていろ!今助ける…!」

 

『いや!長門!俺たちは大丈夫だ!それより、助けを呼ぶことはできるか?』

 

「…わかった。行ってくる!」

 

『頼んだぞ!』

 

長門は夜の墓場を走って行く。

 

……森は沼に覆われたが…。なんとか歩くくらいはできそうだ…。それに、提督が助けを呼んでいる…!

 

そして、森の出口から行こうとしたが…。

 

「!?沈む速度が早くなっている!?」

 

長門は咄嗟に下がる。

 

「くそっ…!」

 

長門は悔しそうに眺めていたところに…。

 

「長門か?」

 

暗闇から一つの小さな光が出る。

 

「ひ、ひとだま…。」

 

長門は思わず後退りをしそうになったが…。

 

「誰がひとだまだ。私だ。」

 

「その声…ジナイーダか?」

 

長門はホッと息を吐く。

 

「長門1人とは…。ドミナントはどうした?」

 

「助けて…。」

 

「?」

 

「提督を…。提督を助けてくれ…。私じゃどうにも出来なかったんだ…。」

 

「…そうか。わかった。任せろ。」

 

長門が雨の中、ジナイーダに泣き声で頼んだ。どれほどドミナントを心配しているのかがわかる。

 

…………

館の中

 

「ふぇぇぇん…。」

 

「名取。大丈夫だ。俺がついてる。」

 

館の玄関で名取が泣き始め、ドミナントが慰めている。

 

「…不気味なところだな。」

 

「ぐすん…。」

 

ドミナントは館のあちこちを睨む。蜘蛛の巣が張ってあったり、所々の家具が壊れ、カビている。そこに…。

 

ポゥ…

 

「!…名取、俺がついている。だから、周りを見るな。」

 

「?」

 

人魂らしき光が二階から見える。名取は気づいていない。ドミナントは見せないようにしている。

 

ギシ…ギシ…

 

人魂が階段を降りて、ドミナントたちに向かってきて…。

 

「誰?」

 

「!?」

 

人魂が聞いてきた。いや、蝋燭を持った女性だ。

 

「人か?助かった。不法侵入申し訳ない。突然の雨で、雨宿りをさせて貰おうと尋ねたが、ドアが開かなくなってしまってな。」

 

「ごめんなさい。そこのドア、たまに開かなくなるのよ…。怖がらせちゃったかしら?」

 

女性は申し訳なさそうな顔をする。

 

……どうやら、人らしい。名取も少し落ち着いてきている。

 

名取は泣きやんで、ドミナントは少し安心している。

 

「何故、ここに館があるんだ?」

 

「ここに?何故って…。墓守の館よ?ここ。知らずに来たの?」

 

女性は驚いた感じで言う。

 

「墓守か。確かに、墓があったしな。」

 

「久しぶりの来客ね。周りが森で、近くが墓だから誰も来ないの。」

 

「でしょうね。近隣に住んでいるのに、全く聞いたことがなかったので。」

 

ドミナントと女性が話す。

 

「…雨に濡れているようですし、シャワー室に案内します。」

 

「それはありがたい。名取も行こう?」

 

ドミナントが名取の手を掴み、歩き出す。名取は少し震えているようだったが、雨に濡れて寒いのだろう。

 

「この館、一人で守るのは大変で…。掃除も出来てなくてごめんなさい。」

 

「いえいえ。こんなに広い館ですから、一人でいるのはさぞ大変でしょう。」

 

ドミナントと女性は歩きながら話す。

 

「そう思ってみれば、自己紹介がまだでしたね。私はソワーズ。あなたは?」

 

「ドミナントです。こちらにいる、少し人見知りの子は名取と言います。ほら、名取も挨拶して?」

 

だが、名取はドミナントの背中に隠れたままだ。それに、ギュッと抱きしめている。怖いのだろう。

 

「…すみません。人見知りの子で。」

 

「いえ、可愛いじゃありませんか。」

 

「…そうですね。」

 

……この人とは気が合うな。

 

ドミナントはそう思いながら、ソワーズに案内されるのだった。




長い…。文面が…。

登場人物紹介コーナー
ソワーズ…この館の主人。親はすでに他界していて、一人で墓守をしている。
名取…長良型三番艦軽巡、名取。活発な姉妹に囲まれる中、気弱かつ引っ込み思案で、人見知りの性格。天然ボケが少しあり、自信過小であり、足手まといにならないように、色々なところで頑張っている。好意は持っていて、一生懸命。神様と容姿が少し似ている。

長門不在
次回、第159話「亡霊の館 その3」

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