ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「えっ!?いきなりどうしたの?」
いや、轟沈すると、どんな気持ちになるのかなぁって。
「…この先、轟沈するの?」
いや、する予定は今のところない。特別話以外。
「…そうなら良いけど…。」
で、どんな気持ちなのかな?
「私は沈んだことがないからわからないけど…。多分、提督のことを最後まで思っているんじゃないかしら?」
どうして?
「自分をここまで育ててくれたから。」
…そうなら良いな…。
「ええ…。多分、私も轟沈したら『提督』のことを思うと思うわ。」
そうか。…その提督はどっちなのかわからないけどね。
「ええ。…そろそろあらすじね。」
「妾じゃ。久しき登場じゃのう。」
先輩神様ですね。
「そうね。」
「あらすじをすれば良いのか?」
はい。お願いします。
「良かろう。」
あらすじじゃ
…妾は実は今…、瀕死の状態からやっと回復したのじゃ。あやつらめ…。あそこまで強いとは…。取り逃してしまった…。当分は第4佐世保に行くことはできんのぅ…。
162話 連行
…………
第4佐世保鎮守府 食堂
ワイワイガヤガヤ
食堂は朝でも賑わっている。肝試しからもう数週間経っていた。
「今日も運ぶ、戦う、増える、そして食べられる…。」
「初雪、人参食べる前にその歌はNGだ。ドミナントとの約束だ。」
ドミナントも艦娘たちと食べていると…。
「お、終わりました〜…。」
少し汚くなっている夕張がよろよろと入ってくる。
「おお、夕張。久しぶりだな。」
「はい…。何とか大本営にそれを運んで、今終わったところです…。」
「疲れただろう。それに、ちょっと臭いしな。風呂に入ってきたか?」
「まだです…。それより、お腹が空きました…。」
「お、おう。…寝たか?」
「あれから平均睡眠時間1時間ですが、一応寝ました。」
「アウト。ご飯食べて、風呂に入ったら寝なさい。ブラック認定されちゃうから。」
「でも…。」
「ダメ。じゃないと、録画した『アニマル友達』、『再確認で進行形』、『進撃の老人』、『勇しば』を消しちゃうよ?」
「…はい…。」
何とか、夕張の一件も終わったみたいだ。そして、夕張はもそもそと食べ始める。すると…。
「あっ、あと提督、大本営からこんなものが送られてきました…。」
「?何それ?」
夕張がポケットから何かを出す。
「大本営から送られてきた、『ダメコン』と呼ばれる妖精さんです…。一回、艦娘が沈んでもまた復活できるらしいです…。」
「マジか。この妖精さんが?」
ドミナントが妖精さんをつつく。だが、なんの反応もしない。
「…非常に無口だな…。それに、反応すらしない…。」
「ですが、性能は大本営のお墨付きです…。」
「わかった。あとで倉庫に入れておく。」
ドミナントが妖精さんを懐に入れた。そこに…。
ビーーーーー…!
玄関のチャイムが鳴る。
「お客さんかな?出てくるよ。」
「はい、いってらっしゃい…。」
ドミナントが食堂を出て、玄関へ行く。
…………
玄関
ガチャ
「いらっしゃ…。」
ドミナントは相手を見て、言葉が詰まる。
「guten Tag(こんにちは).久しぶりね…。本当に…。第4佐世保提督…。」
「ビスマルク中将…。」
そこにいたのは、引きつった笑みを浮かべたビスマルクだ。
「…お手紙、届いていませんか…?」
「届いてないわね…。手紙というより、メモみたいに、5分足らずで書いたと思われる紙なら届いたわ…。」
「あっ、それです…。」
「そう…。」
ますます引き立った笑みを浮かべている。
「えーっと…。その通りの感じなんですか…。」
「……。」
「…わかりました。行きます。支度するので、待っていてください。一週間そちらに滞在します。」
ドミナントはこのまま言い訳をすると何をされるか分からないので、急いでジナイーダたちに知らせに行った。
…………
食堂
「突然だが、皆に話がある。」
ザワザワ…
艦娘たちを集めて、ドミナントが話す。
「これから、俺やジナイーダたちは出張に行ってくる。パラオ泊地へ。その間、この鎮守府は休みだ。一週間ほど俺たちはいないから、休日を楽しんでくれ。それと、俺たちがいない間の提督は長門だ。」
「な、なんだと!?」
「却下!長門の意見は受け付けない!」
「なっ…!」
「仕事はしなくて良い。ただ、何かあった場合は俺に連絡してくれ。それまで、君たちは自由だ。外出はしても良いけど、極力控えるように。何かあった場合は俺たちはパラオだ。すぐに助けに行けない。…だが、俺は君たちをそんな子たちだとは思っていない。俺たちが不在の間、一般の常識を弁えていれば、何をしても構わない。何も壊さなければ、鎮守府の中でのサッカーも許そう。そんな感じだ。それでは、諸君!良い一週間を!」
ドミナントは風のように走り、食堂を後にした。
…………
娯楽室
「主任、出張だ。」
「?」
まずは、娯楽室にいた主任を説得する。
「面白い鎮守府に行くぞ。」
「面白い?」
「ああ。間違いない。一緒に来るか?」
「いーじゃん!」
主任は難なくクリア。
「なら、一週間くらいあっちにいるかもしれないから、支度して玄関にいてくれ。」
「はいはーい。」
…………
裏庭
「ジャック!チェーン店にするぞ。」
「どうしたんだ?いきなり…。」
次に狙いを定めたのはジャックだ。裏庭で折りたたみ式の店を広げている。
「今から、パラオ泊地に行く。ジャックも来て欲しい。」
「私はこの店の管理を…。」
「向こうに行って、この店をチェーン店にするんだ。この店の良さが分かれば、どんどん増えていく…。そうは思わないか?」
「……。」
「行くのなら、一週間くらいの荷物を持って、玄関にいてくれ。」
「…いいだろう。」
…………
倉庫
「セラフ、南の島に行かないか?」
「えっ?いきなり何を言っているんですか?」
夕張の任務が終わって、解放された倉庫にいるセラフをつかまえる。
「ビスマルク中将の鎮守府へ行かないか?ってこと。あそこ、周りが海だから南の島にも当てはまる。なんせ、島一つ丸々鎮守府の管轄だから、楽しめると思うし。」
「ですが、ここの管理は…。」
「長門とかに任せる。何かあった場合はすぐに連絡するように知らせておいた。…まぁ、そのかわり、その鎮守府の艦娘たちに稽古をつけてほしいが…。」
「……。」
セラフは考える。自分がその鎮守府に稽古はするが、楽しんでいる姿を…。本でしか知らない世界に行くことを…。
「…行きます。」
「なら、一週間分の荷物を持って、玄関へ。」
「わかりました。」
…………
ジナイーダの部屋
「ジナイーダ。」
「なんだ。」
最後に、ジナイーダをつかまえる。
「パラオ泊地でちょっと稽古をつけてやってくれないかなぁ〜?」
「断る。」
「えっ…。」
ジナイーダが即答した。
「ジナイーダ…どうして…。」
「…そこまで私は暇じゃない。」
「年中無休で暇だって前会議をしてたよね?」
「…それはそうだが…。鎮守府が心配だ。」
どうやら、ジナイーダはもうすでに状況を理解しているらしい。
「大丈夫だよ。あの子たち、そこまで子供じゃない。ジナイーダたちと戦って、成長をしていると思うよ?」
「…そうかもしれないが…。」
「それに、そっちの世界ではない景色も見られるよ?」
「……。…本当に大丈夫だと思うか?」
「…イレギュラーな事態に直面しなければ。」
「……。」
「…大丈夫だよ。ここは世間では知らない場所だし。あの子たちも強いから。なんなら、俺の評判が地に落ちても構わない艦娘もいるし。」
「誰だ?その艦娘は。」
「加賀。でも、仲間のために仕方なくって感じだから。そういう面では、俺が嫌われていて良かったと心から思っている。彼女は強いよ。」
「…だろうな。」
「行くなら、一週間分の荷物を持って、玄関へ。俺も支度してくるから。」
「…わかった…。」
…………
ドミナントの部屋
「これでよし。支度完了。…と、行く前にトイレしないと…。」
…………
2分後
ジャー…
「よし、準備OK。それじゃぁ、行こうか…。」
ドミナントがバッグを持つ。
「重っ!?ま、まぁ…一週間…分の…荷物…だからな…。」
ドミナントがバッグを両手で持ち、玄関へ行く。
…………
玄関
「遅い!」
「すみません…。ビスマルク中将…。」
ドミナントが謝る。
「荷物はこの船に乗せなさい。」
ビスマルクが小舟を指差す。…いや、小舟の方がまだマシなレベルの船だ。そこらへんの木材で作ったんじゃないだろうか…?
「えっ?何故ですか?」
「海を渡るのよ?」
「…直で海の上を行くんですか…。」
「それ以外に方法ある?」
あるとは思うが、その意見を受け付けなさそうだ。そして、ドミナントたちは海を渡ることになった。
…………
パラオ泊地
「ここが例の…。」
数時間後、やっと鎮守府へ到着する。
「ようこそ、我が鎮守府へ。」
ビスマルクが言う。その鎮守府は、ドミナントたちが住む鎮守府とは違う…。どちらかといえば、海外の鎮守府のような感じだ。花園があり、整備された芝生、遺跡のようなインテリアもちらほら…。そして、なによりも目立つのが真っ白な、純白の鎮守府だ。
「お邪魔し…。」
「いくぞ。」
「ギャハハハハ。」
「入りましょう。」
「ドミナント、何をしている?」
ACというのは、無礼なのがうりらしい。
…………
鎮守府内
「ここが…。この部屋が…!あなたたちの部屋よ。」
ビスマルクに案内されたのは、お客様用の部屋だ。装飾が無駄に良い。
「…まさか、男女共同じゃなかろうな…?」
ジナイーダが睨む。
「まさか。ここが、あなたとセラフの部屋よ。」
「…そうか。どうやら、どこかの鎮守府よりかは良いらしいな。」
ジナイーダが呟く。そして…。
「男のあなたたちはこちらの部屋。」
ビスマルクに部屋を案内された。
「…ここですか…。」
「性差別もここまで来たか…。」
「……。」
さっきの部屋を見たせいか、どうも貧相に見える。いや、貧相なんてものではない。汚い部屋だ。すると…。
「ビスマルク姉さま?物置なんて覗いて何をして…?」
「しーっ!」
可愛らしい海外艦の子が聞いて、ビスマルクは慌ててとめる。
「「「……。」」」
ドミナントたちは何も言わなかった。
「…まぁ…ね。」
「「話が違うぞ。」」
二人がドミナントに詰め寄る。
「いや…ね…。俺もここまでとは思ってなかったし…。」
ドミナントは物置の中の物をどかす。埃や塵があると思ったが、全くなく、一応キレイにはしているみたいだ。
「まぁ、住めば都だよ。」
「都の前に、住むのが嫌なんだが…。」
いやいや言いながらも、なんとか居てくれそうだ。
…………
「荷物は置いたかな?」
ドミナントが言う。
「ああ。私の荷物は大丈夫だ。」
「俺も〜。」
ジャックと主任が言う。
「ところで、ドミナント…。」
「なんだい?」
「お前のバッグはいつからアホ毛が生えているんだ?」
「アホ毛?」
ドミナントがバッグのチャックを見る。そこには、黒いアホ毛がピンピン跳ねていた。
「……。」
ガシッ!
ドミナントは問答無用で掴み、引っ張ったりする。
『イタイイタイイタイ!イタタタタ!私のチャームポイントが!』
聞き慣れた声がする。
『ごめんなさい!ごめんなさい!離して〜!』
「……。」
スッ
ドミナントは無言でその手を離す。すると…。
ジ〜〜〜〜〜…
「じゃーん!登場!」
「帰れ。」
チャックを開けて、中から出てくる神様。ジャックたちは驚いている。
「だからあんなに荷物が重かったのか。」
「いやいや、気づけ。人が入っていたんだぞ…。」
ジャックがやれやれとしている。
「だって〜…。南の島ずるいし〜。」
「ずるいじゃない。俺たちはただバカンスを楽しみに来たわけじゃない。ちゃんと代価を支払うんだ。」
「そうなんだ。」
「…お前は何の代価を支払うつもりだ…?」
「からだ!」
「……。」
ギュ〜〜〜〜〜…!
「イヒャヒャヒャヒャ!ごえんなひゃい!ごえんなひゃい!」
ふざけている神様の頬を引っ張るドミナント。ジャックたちも呆れている。
「ゆるひて〜!」
「許さん。まだまだ終わらんぞ。」
「ひぇぇぇぇ!」
ドミナントのお仕置きに泣きながら悲鳴を上げていた。
終わり方がイマイチ…。ドミナント御一行はパラオ泊地に上陸しましたね。ちなみに、ドミナント御一行は神様も含めたAC勢全員。愉快な仲間たちはドミナント以外のAC勢。次回はパラオ泊地から始まりそうです。
登場人物紹介コーナー
ダメコン…ダメージ・コンテナ。艦娘が沈んだ時、ギリギリ復活できる代物。使い捨ての一回限り。ただ、沈まなくなっただけで、体力はギリギリの状態。体力も全回復する上位が存在するらしい。
「長門コーナーだ。」
「guten Tag(こんにちは).私はビスマルク。パラオ泊地の提督もしているわ。」
「海外艦しかいない鎮守府の提督だ。」
「あなたが長門ね。ビッグ7の。」
「ああ。連合艦隊の旗艦も務めたことがある。」
「噂はかねがね聞いているわ。」
「そうか。…嬉しいのか…?私は…。」
「さあね。それより、私はそろそろ職務に戻らなくちゃいけないから。」
「早いな。」
「そういうものよ。最低でも、5時間かかる仕事なのよ。」
「提督は2、3時間で終わるぞ?」
「…えっ?」
「いや、本当に…。」
「…あなたたちの鎮守府って本当に化け物揃いね…。」
「そこまでではないだろう。…と、そろそろ次回だ。」
「わかったわ。」
「では…、次回…。」
「次回、第163話「パラオ泊地」ね。ついに私たちの出番かしら?」
「……。」
「?どうしたの?」
「…何も…。」
「?」
後書きが必要かどうか
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いらない
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たまにいらない
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たまにいる
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いる