ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
…最終回前後の主任はかっこよく書いてあります。まさか、逝ってしまうとは…。惜しいな…若すぎる…。
「あの…。邪魔をしてすみませんが、あらすじ…。」
…飛龍さんですね…。どうぞ…。
「は、はい…。」
あらすじ
第4佐世保鎮守府から連絡が来ません…。途絶えたままです。書類に気付いていないのかもしれないと考えて、電話もしたけど…。一切出ません。…嫌な予感がします…。
…………
どこかの鎮守府 大決戦
「提督。」
作戦会議室に提督とフレッチャー、沢山の艦娘がいる。
「この戦いは予想以上に大規模みたいです…。」
「…そうか…。」
「…この前、深海棲艦がどこかの鎮守府を占拠しました…。その鎮守府はここと同じで孤立しやすい鎮守府でした…。」
「…そうなのか…。」
フレッチャーが言う。提督は声も体も震えていた。
「「「……。」」」
艦娘たちが覚悟した顔でいるが、どこか提督のことを幻滅しているような、この提督で大丈夫なのかと不安な目をした者ばかりだ。すると…。
ピーピーピーガーーー…
大本営からの文が届く。
…………
救援に行くのは難しい。増援や救助などをあてにしないでくれ。逃げたければ逃げろ。
…………
この短い文だけだった。
「…ふざけないで!」
「「「!?」」」
それを見たジョンストンが大声で言い、皆が驚く。
「何よこれ!?大本営の奴らは何をやっているの!?あいつらは温室で安全に活動しているのに!何よ!こっちの気も知らないで!」
大本営の文に怒っているジョンストン。
「ま、まぁ…。ジョンストン…。大本営も緊急の事態だから…。」
「何を言ってんの!?あなたがそんなのだから!私も皆んなもあなたのことを陰で無能呼ばわりしてるのよ!」
ジョンストンは熱くなってしまったのか、提督にそのことを言ってしまう。
「……。」
「あっ…。」
提督が少し悲しそうな顔になり、俯いた。ジョンストンは後悔したが顔に出さない。フレッチャーは困った顔をしていた。そこに…。
「提督!数海里先に深海棲艦と思われる影を確認!数は…す、数百!?」
どよ…どよ…
大淀が感知し、大声で知らせ、その場がどよめく。
「な、なんだと…?」
提督が驚く。
「数百…。…この艦隊を合わせても一人2匹以上…。」
「おそらく、この前確認された幹部と思われる深海棲艦の直属か側近の部隊だ…。」
「死にたくない…。」
艦娘たちも同じなようだ。そして、すぐに結論が出た。
「提督!逃げましょう!」
「無能でも見捨てられない!」
「早く!」
艦娘たちは逃げる準備を始める。敵前逃亡だが、大本営からの許可も下りている。
「……。」
提督は焦って冷や汗を垂らして、目を閉じている。そして、ゆっくりと目を開けた。
「わ、私は…。…逃げることはできない…。」
提督が狂ったのか、そんなことを言い出す。
「あなた死ぬ気!?早く逃げるのよ!」
ジョンストンが提督の手を取るが…。
「…もしかしたら、大本営が助けに来てくれる…かもしれない。もしかしたら、どこかの鎮守府がこのことに気づいて、助けに来てくれる…かもしれない。」
「そんなわけ…!」
「…私は…ここの提督だ…。は、離れるわけにはいかない…。」
「「「……。」」」
怖がっているのがわかるくらい声が震えている提督に艦娘たちは静かに聞く。
「…私は無能な男だ…。臆病者で、ダメな男だ…。家柄だけで生きてきた…。人から与えられた役割しかやってこなかった。」
「「「……。」」」
「だから、こ、この務めだけは全うしなければならない…。」
提督が言い、艦娘たちが考えている。
「フレッチャーやジョンストンたちも逃げるんだ。こ、ここは私だけで良い。」
「「「……。」」」
艦娘たちは顔を見合わせる。
「早く。は、早く逃げるんだ…。」
提督が周りを見ながら言う。すると…。
「「「ははははは。」」」
「「「ふふふふふ。」」」
艦娘たちが笑い合う。
「…?笑っている暇があったら早く…。め、命令だぞ!」
「大本営に、連絡を試みます。」
「え?」
提督の言うことを聞かず、大淀が動く。
「弾薬と燃料を確認。そして、艤装を準備!」
「「「はいっ!」」」
「ちょ、待…。おいっ!」
止めようとするが、言うことを聞かず走り回る艦娘たち。
「出入口にバリケードを。そして、罠を仕掛けて。」
「「「はいっ!」」」
「な、何を…言っている…。早く逃げるんだ!」
全く、誰一人言うことを聞かずに動き出す艦娘たち。
「…何を言っているんですか。提督。提督は通信すら出来ないじゃないですか。」
「いつも通り座ってなさい。仕事の邪魔よ。」
フレッチャーとジョンストンが言う。
「…すまん…。本当に…。」
少し頼りない笑顔をしながら提督が有り難そうに言った。
……でも…。
…………
しばらくして…
「…!提督!大本営から通信が入りました!」
「「「!?」」」
大淀が嬉しそうな顔で言う。
「…我、南に援軍を向かわせた。鎮守府を囮に裏から叩く。艦娘を総動員せよ…。…のことです!」
大淀が本当に嬉しそうに言い、艦娘たちにも希望が見える。
「じゃぁ、提督!ちょっと待ってろよ!すぐに叩いてくっから!」
「すぐに戻ってくるから!」
「さっさと倒していつもの生活に戻りましょう!」
艦娘たちが次々と出撃して行く。
「フレッチャー、ジョンストン…。」
出撃していない最後の二人に声をかける。
「「?」」
二人は提督の言葉を待つ。
「…いってらっしゃい。」
頼りない笑顔で言う。
「はいっ!」
「任せなさい!」
そして、二人が出撃して、鎮守府には提督だけが残った。
「…犠牲は一人で良い…。」
…………
南
「…いませんね。」
「おかしいな…。」
「そんなはず…。」
艦娘たちは南へ行き、援軍を待つが誰も来る気配がない。
「……。」
「どうしたの?」
ジョンストンは何か引っかかり、考えているところにフレッチャーが聞く。
……どうして、わざわざあたしとフレッチャーを呼び止めて、“いってらっしゃい”なんて…。いつもは言わないはずなのに…。第一、艦娘を総動員って聞いたことがない…。奇襲をかけるなら少数のはず…。それに、大本営が文で無理だって言ったのに、こんなにコロッと変わるかしら…?…提督が言った後に、あんなにタイミング良く大本営からの通信あるかしら…?…おかしい…。
ジョンストンが考え込む。すると、嫌なことが頭によぎる。
……変声機…爆弾…。…まさか!?
ジョンストンの考えていることは全て繋がった。
ダッ!
「えっ!?ど、どうしたの!?」
ジョンストンがいきなり踵を返して急いで走り出した。フレッチャーたちは驚いて聞く。
「早く!!間に合わなくなる!!!」
「何っ!どうしたの!?」
「提督が…!!!」
……間に合って…!
ジョンストンはいつもより何倍も早く走る。フレッチャーたちも急いで後を追う。すると…。
『ザ…ザザ…。』
「?」
しばらく走っていると、大淀の通信機から音が出て、大音量で走りながらでもみんなに聞こえるようにする。
『全員に告ぐ…!第……鎮守府。……大佐…。…大本営や…近くの鎮守府に届いていると信じて…送信する…。もうすぐここは陥落する…。もう…すぐそこまで深海棲艦が来ている…。…これを聞いているものに…最後の言葉を送る…。…務めを果たせ…。』
通信が終わった。
「「「提督!!!」」」
全員が状況に気づき、鎮守府に急いで行く。
…………
ガタンッガタンッ
ドアが深海棲艦たちによってこじ開けられそうになっている。
「…さて…。…爆弾は仕掛け終わった…。…無能なりの意地がある…。意地を…意地を奴らに見せてやる…。」
そして、震える手で起爆ボタンを手に持つ。
……フレッチャー…ジョンストン…。君たちが初めてここに着任した時、私は言ったな…。頼りない上司だけど、見捨てたりはしない…て。…今思えばそんなことは言わない方が良かったかな…。ジョンストンは感が良く、実は優しい子だ…。フレッチャーは仲間思いで優しい子だ…。このことに気づいて来ているかも知れない…。見捨ててくれれば良いんだけど…。…いや、見捨てるような子たちじゃない…。育て方が良かったってことか…。彼女たちはこれからも、人々を守るために活躍する…。出来れば、その時を見たいけど…。…願い届かず…か…。…まさに、私のような無能にふさわしい最後だ…。
そんなことを思うと、自然と笑みが溢れて、震えが止まって押す覚悟も出来ていた。すると…。
ガタンガタンッ!…ドガァァン!
タタタタタ…
多くの深海棲艦が押し寄せて、照準を定められる。そして、中央からリーダーと思われる、片目を失っている者が前に出てきた。
「テコズラセタナ…ムノウ…。」
銃を構えながら言ってきた。
「…フッフッフ…クックック…。」
「ナニガオカシイ…ニンゲン。コノワタシガ『ブーゲンビル』サマノソッキントシッテカ?」
「無能…と。この私より無能な貴様らがだ。」
「?…ナッ!?」
「「「!?」」」
壁や至る所に一個でも十分な夕張たちが作った爆弾がびっしりとあった。もちろん、一個だけでも深海棲艦はただでは済まない。いくら深海棲艦といえども、木っ端微塵になったら死ぬ。流石に深海棲艦たちは驚き、恐怖している。その起爆装置が相手の手にあると知れば尚更だ。
「さらばだ…。皆んな…。無能な私に従ってくれてありがとう。楽しかったよ…。」
「ヤ、ヤメロォォォォォ!!」
ドガァァァン!!
リーダーは大焦りで撃つ。だが、震えてしまって急所へ当たらない。
「ぐふっ!…無駄だ!!」
「ウ、ウテェェェェェ!!!」
「グギャァァァァ!!」
「ゴガァァァァ!!!」
ドガァァァン!!ドゴォォォォン!!ドギャァァァン!!
次々と砲撃を浴びていくが、全く倒れず、意識も失わない。腕が吹っ飛んでもだ。
「「「……。」」」
深海棲艦たちはそれでも倒れない相手に絶望して、攻撃すらしていなかった。
「やめるわけにはいかないねぇ…。」
カチッ
……私の魂はいつでも君たちと共にいる…。
…………
海の上
……提督…。提督。提督!提督!!提督!!!
ジョンストンは急いで走り、そのことしか考えられていなかった。
「早く!早く!!」
他の艦娘たちも同じのようだ。だが…。
ドガアアアアアアアン!!!
核爆弾と見間違うほどのものが水平線から見えた。爆風が艦娘たちをすぎる。
「…あの方向は…鎮守府の…。」
「まだ決まったわけでは…。」
最後の望みを通信機に賭けるが…。
『ザーーーーー…。』
「……。」
その爆音のあと、すぐに応答が無くなっていた。
「提督…。」
ジョンストンとフレッチャーは力なくへたり込む。
「「提督ー!!!」」
…………
「提督…カッコ良かったよね…。鎮守府も遺体もなくなっちゃったけど…。」
「…うん。だって、あたしたちを逃してくれたし、数百という深海棲艦、および幹部の側近を恐怖させて倒した唯一の人間だもの。今の元帥と同じ英雄よ。記録にも英雄ってなっていたし。」
二人が、ドミナントと神様がカードゲームしている姿を、自身と提督に重ねていた。そんな感じだったのだ。
「だから…。?…ちょ、待て。神様。」
「?」
「二人とも、どうしたの?」
ドミナントがボーッとしたままの二人に声をかける。
「…あっ!?は、はい。」
「!?な、なに?」
「いや、ボーッとしていたから。」
ドミナントが言う。
「少し昔の…。提督のことを思い出しておりまして。」
フレッチャーが言う。
「どんな提督だったの?」
「それは…。…話しても大丈夫よね。」
「いいんじゃないの?どうでも。」
「…話したくなくなったわ。」
「えぇ…。」
ジョンストンがそっぽむいてしまった。
「…仕方ないですね。私が言います。」
「ありがとう。」
フレッチャーが変わる。
「…そうですね。あれは、2年前のこと…。」
「「うんうん。」」
そして、フレッチャーはドミナントと神様に語るのだった。
やりたかっただけ。
登場人物紹介コーナー
提督…かっこいい人。無能だけど、人望に溢れている。死んだ後、英雄として祀られている。この人を目標にする提督は何人もいる。
大本営からの文…現在の元帥が書いた訳ではない。大和も兵だったため、誰が書いたのか不明。
変声機…夕張が作った。様々な声に変換できる。提督はこれを使って、自身の放送を通信機に繋げて、大本営からの連絡のように見せかけた。それくらいはできたようだ。
爆弾…夕張と明石共同で作った爆弾。ほぼオーバーテクノロジーだが、ドミナントたちには及ばない。深海棲艦にもダメージを与えることができる。一個でもelite改を瀕死に追いやることができる。それを壁や至る所ににびっしり…。どれだけの破壊力か想像もつかない。
ブーゲンビルの側近…elite改レ級。ブーゲンビルの部下の中では一番強かったが、提督によって爆死。その日、ブーゲンビルは多くの部下と側近を失い、深刻な出血を強いられた。これがなかったらブーゲンビルに勝てなかったと言われている。
ザーーーーーー…
次回、第171話「アメリ艦隊との交流」
後書きが必要かどうか
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いらない
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たまにいらない
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たまにいる
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いる