ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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最近、コロナが緩和されて人通りが多くなりましたね〜。
「そうね。」
でも、おそらく1ヶ月後にはまた再来するよ。
「まぁ、二週間経たないと分からないって言われているから。」
その通り。つまり、感染しているかどうかも分からずに人と接して、連鎖していく感じだね。
「これがぱんでみっく…。」
どうだろう?パンデミックなのかな?…まぁ、いいや。それよりあらすじ。
「ドーモ、ヒッシャ=サン。憲兵です。」
おっと、これは挨拶しちゃいけないやつだ。騙し悪いが、俺はニンジャでもブラック提督じゃないんでね。スルー。
「何この人…。めちゃくちゃ強そうなんだけど…。」
憲兵=サンだね。艦これの醍醐味の一つだと思って追加したキャラクター。
「この世界、最強すぎる人多すぎないかしら…?」
まぁ、他にも真の強者や裏の策士、赤い熾天使に可能性の人形や神がいるからね。…見返してみると、相当な化け物揃いなんだな…第4佐世保…。
「それより、あらすじはじめてあげなさいよ。もたもたしてるとやられるわよ?」
大丈夫、筆者は不死身なニンジャだから…。
「殺すべし…。」
グァー!冗談だったのに!サヨナラ!
カブーーム!
「爆発四散した!」
「忍者、ブラック提督殺すべし…。」
「…まぁ、大丈夫よね。あらすじ出来るかしら?」
「アラスジを。」

アラスジ
ブラック提督…殺すべし…。私は憲兵=サンではない…。実を言うとその者は我が師だ。





シュゥゥゥ…
礼儀がなってないぜ…。不死身だからよかったものを。
「うわっ…。肉片から復活した…。あんたこそが本当の化け物よ。」
憲兵=サンは時代によって、名前が継がれていますね。つまり、オリジナルは相当昔…。自身の命が短いと悟った時にワザを伝授しています。所謂、不滅であり、リアルニンジャですね。


180話 パラオ泊地party

…………

パラオ泊地 食堂

 

「ふむふむ…。」

 

「まだ〜♪?」

 

「あと少しだけ…。」

 

ドミナントがスティグロの頬をプニプニしている。ちなみに、現在食堂にいる。勝利を収めてお祝いなのだ。他の艦娘たちもいて、勝利を喜んでいた。

 

「…間違いなく艦娘だ…。セントエルモみたいに復活したのかな?」

 

「セントエルモ?」

 

「うちに君みたいなのが一人いるんだよ。」

 

スティグロが訪ね、ドミナントが返す。

 

「一応戦艦なんだけどね。…駆逐艦くらいの身長しかないため、悩んでいるんだ…。」

 

「私はそんなに身長低くないねっ♪」

 

「…胸はセントエルモの方がでかいかな。」

 

「ぐっ…気にしてるところを…。」

 

子供っぽく、スティグロがドミナントを睨む。

 

「軽巡かな?…まぁ、身長も胸もそんなだし…。」

 

「張り倒すよ?」

 

スティグロが冷静に返してきた。

 

「速さも負けない♪」

 

「流石スティグロ。」

 

ドミナントがスティグロを調べ終わる。

 

「何を調べていたんですか?」

 

「頬の感触や、頭を撫でた感じなどを…。」

 

「うわぁ…聞かない方がよかったです…。それに、すごく堪能してますね…。」

 

ドミナントの回答にセラフが引く。

 

「引くことないじゃないか。この子、未確認の艦娘だからもう会えないかもしれないんだから。」

 

「まぁ、そうですよね。」

 

「?」

 

そう、セントエルモはたまたまドミナントたちによって、勝手に住まわせているが、ここはパラオ泊地。スティグロをどうするかはパラオ泊地の提督、ビスマルクに委ねられる。…まぁ、本来なら未確認の艦娘がいた場合は大本営に強制的に送らなくてはいけないのだが…。

 

「まぁ、そんなくだらないことより手伝わないとね。」

 

「…そうですね。」

 

ドミナントとセラフが後ろを見る。そこには、お祝いの料理を作る艦娘などがいた。

 

「…まぁ、そうだよね…。」

 

ここは人が立ち入らない島。つまり、出前も取れないわけだ。なら、祝いの料理はどこから出てくるのか。そう、自分たちで作るしかないのだ。

 

「…?そう思ってみれば、俺、料理作ったことあったっけ?」

 

「そう言われてみれば…。」

 

セラフとドミナントが首を傾げていた。ちなみに、神様は遠くからドミナントを怪しい目つきで見ていた。

 

「まぁいいや。とにかく手伝おう。」

 

「そうですね。」

 

そして、セラフとドミナントはキッチンへ行った。

 

…………

数十分後

 

「完成。」

 

料理が完成した。

 

「七面鳥なんて、どこにいたんだ…?」

 

ドミナントは目の前の料理に困惑する。明らかに存在していなかったものが出てきたからだ。

 

「裏庭に…?いや、でもお茶会の時にいなかったし…。冷凍…て訳でもなさそうだし…ブツブツ…。」

 

「?何話しているの?」

 

「あっ、いや…なんでもない。」

 

コロラドに言われたが、ドミナントは考えないことにした。

 

「えー。それでは。我々の勝利に。」

 

「「「勝利に!」」」

 

ビスマルクが杯を掲げて言う。そして、全員が楽しそうに掲げた。全員が楽しそうに食べる。遊ぶ。豪遊。

 

「我々から試験の結果を言い渡す。」

 

しばらくした後、ジナイーダが正面に立つ。その瞬間、全員が黙った。

 

「…ビスマルク以外は合格だ。」

 

全員は微妙な顔をした。だが…。

 

「ビスマルクは我々に頼った。事実だ。だが、それによって大きなものを得たのなら、それも良いのだろう。結果はそうだが、大事なのは過程でもある。結果は不合格だが…。…過程は文句なしの合格だ。」

 

ジナイーダは最後は笑顔が苦手なのか、獰猛な笑みだった。だが、嬉しいのは確かであり認めた笑顔だった。全員はそれが分かって、嬉しそうにした。

 

「?そう思ってみれば、イギリス艦は?」

 

ドミナントが辺りを見回す。

 

「「「……。」」」

 

全員が黙った。

 

「ジナイーダ、イギリス艦がいないようだけど…。」

 

「……。」

 

ジナイーダは目を逸らす。そこに…。

 

「…勝利には必ず犠牲が出る。」

 

ジャックが目を逸らさずに伝えた。

 

「……。…そうか。」

 

ドミナントが寂しそうに言った。

 

「その弔いに勝利した。今夜は彼女たちの分まで騒ぐ…それが手向だ。」

 

ジャックが言った。

 

「俺も頑張ったんだけどねぇ〜。…ま、それまでだったってことだよ〜。」

 

「主任さん。そんな言い方…。」

 

「だからこそ、俺も鍛え方が甘かったんだと思ってる。次は無いよう、努力を続ける。」

 

主任はマジで言った。セラフは気持ちが分かり、何も言わなかった。

 

『全く…ヒヤヒヤしたぞ。』

『何とか生きてたけど。』

 

だが、そんな中通信機から声がする。

 

「?こちらパラオ泊地。」

 

『やっと繋がった…。こちらイギリス艦隊。なんとか任務達成…。全員ボロボロの状態だから帰還していいかしら…?』

 

「Warspite(ウォースパイト)!?生きてたの…?」

 

『何とか。皆んな無事じゃないけど、生きて帰還できるわ。』

 

「良かった…。本当に…。」

 

『泣くのはまだ早いわよ。私たちが帰還してから泣きなさい。その泣き顔を見てみたいわ。』

 

「なら、その前に泣き止まないとね。」

 

ビスマルクとウォースパイトが軽口を叩いて通信を終えた。

 

「朗報よ!」

 

「分かってる。迎えに行くわよ。」

 

アイオワに続いて、全員が行った。

 

「…全く、上官を心配させるもんじゃない。」

 

「全くですね。」

 

「ギャハハハハハ!」

 

「私が格好つかないな。フフ…。」

 

「生きててよかったよ。本当に。」

 

「生きてるって素晴らしいからね。」

 

ドミナント御一行は行かず、窓から眺めていた。アークロイヤルを危険視しながらウォースパイトの手を握って嬉しそうにするビスマルクや、レーベとマックスと一緒に笑い合っているジャーヴィスとジェーナス。コロラドとふざけて笑っているネルソンを。

 

「君は行かないのかい?」

 

「ん〜♪」

 

ドミナントは席に座ったままのスティグロを見る。

 

「知らない人たちばかりだもん♪私が言っても興醒めだし…♪」

 

「そんなことは…。…まぁ…。否定はできんな。」

 

「ね♪」

 

「でも、ここの一員になるかもしれないんだ。失敗を恐れてばかりじゃ前へ進めない。」

 

「失敗したら?」

 

「勝ち続きの人生なんてない。失敗は必ずする。当たり前のことだけど、当たり前のことが出来ないのが人間でもあり、言葉を持つ者だ。失敗をするのが当たり前でもある。失敗の一つや二つなんだ。何度転んでも良い。何度失敗しても良い。何度負けても良い。その分、成功の糧となるから。」

 

「ふぅ〜ん♪…なら、行ってこようかな。」

 

「その一歩の勇気も大事だな。」

 

スティグロが行った。

 

「お前には似合わない台詞だな。」

 

「悪かったな。」

 

「矛盾点もあるがな。」

 

「いいんだよ。矛盾しようが。相手が理解してくれるなら。」

 

ドミナントは挨拶しているスティグロを眺めていた。そして、弄られていた。どうやら失敗を恐れず勇気を出して挨拶をした結果、成功したみたいだ。

 

…………

 

「じゃぁ、改めて…。本日の勝利とスティグロの歓迎に!」

 

ビスマルクが言って、皆んなが騒ぐ。

 

「こっちが戦ったのは巨大なイ級だったのよ。そのイ級がビームを出してきて…。」

 

「こっちは未確認の改flagshipだぞ?どれほど手強かったか…。」

 

「その後、土の壁が出てきたんだ…。」

 

「でも、それは本当の壁で、爆発する瞬間にすぐにポロポロ崩れたわ。」

 

「間一髪脱出ってやつ。」

 

「まぁ、その後5階くらいの高さだったから足が痺れて…。」

 

「お酒〜。」

 

「Pola!飲みすぎよ!」

 

「これが噂のソードフィッシュ…。」

 

「潜水艦たちは何をしていたの?」

 

「海中から捕捉してたんだけどね…。」

 

「やる前に倒されちゃったって感じ…。」

 

「「「かんぱーい!」」」

 

「お姉さまー!認めてくれて嬉しかったです!」

 

「司令室も大変だったわね…。」

 

「ペンがどこか行っちゃったりね〜。」

 

「作戦はとっくに出来ていたがな。よく、自分たちだけで任務を達成したな。」

 

「「ありがとうございます。」」

 

「私では力不足と感じていたのなら、シベリア送りだな。」

 

「それはやりすぎ…。」

 

「でもこれで、みんな本当にビスマルクを信頼できるわね。」

 

「信頼は大事ですね。」

 

「「「そうですね〜。」」」

 

「ビームを出してきてだな…。」

 

「そんな奴がいたのかよ…。」

 

「私が出る幕だと思ったが、見事に沈めた。…ハンデがあったとしてもな。」

 

「そうなのか…。」

 

「ギャハハハハハ!心配させるもんじゃないね〜。キャラじゃないことは。」

 

「「「すみません。」」」

 

「スティグロっ♪一発芸やりま〜す♪」

 

「おっ。」

 

「なんだなんだ?竹を投げたぞ?」

 

「一刀両断♪風間斬り♪」

 

「は、速い…!それに、切断面も綺麗すぎる…!」

 

「恐ろしく速い太刀筋…私でなくては見逃していたな。」

 

「切る瞬間の目つき怖っ!」

 

「ん?ちょっと待て!斬撃が飛んでる!!飛んでる!!!よけろー!」

 

ズバァァァァ!!!

 

「危険人物だー!」

 

「七面鳥がぁぁぁぁ!!」

 

「まだ一口しか…。許しませんねぇ…!」

 

「ураааааа!!!」

 

ドガァァァァン!

 

「艤装持ち込むなぁ!!」

 

「硝煙の匂いが部屋に籠る!」

 

「くさーい!」

 

「kutabacchimaina(くたばっちまいな)!!!」

 

「sweet(甘い)!sweet(甘い)!」

 

「урааааа!!!」

 

ドガァァァァン!

 

「誰かガングートを止めろー!」

 

「貧弱貧弱ゥ!」

 

「ギャハハハハハ!アーハハハハハ!!!」

 

「笑ってないで協力しろ主任!!」

 

「ちょっと待て!それは私のだぞ!」

 

「速いもん勝ちっ♪」

 

「誰だー!?俺の七面鳥とったのは!?」

 

「おいしー。」

 

「お前か神様ぁ!」

 

「お酒を取り上げた仕返しだよっ!」

 

「だから、お前にはまだ早い!!永遠に禁止だ馬鹿野郎!!」

 

「きゃぁぁぁぁ!!!」

 

「「「?」」」

 

「cockroaaaaaach(ゴキブリーーーー)!!!」

 

ギャーギャーワーワー!!

 

「Don't come hereeeeeee(来るな)!!!Fire!!!!!」

 

ドガァァァァァァン!!

 

「過剰戦力!!!」

 

「逃げたぞー!」

 

「しかも外してる!!」

 

ワーワーギャーギャー…

 

食堂は今まで以上の大騒ぎになっていた。それぞれが武勇伝を語っていたところに、スティグロが放った斬撃により、大半の艦娘の料理を真っ二つ。ガングートがスティグロを捕捉するが、早いスティグロがことごとく避ける。そのうちにゴキブリが姿を現し、大混乱だ。

 

「「「……。」」」

 

ジナイーダたちは眺めていた。今も変わらずに食べ続けているのがジャック。ため息をつきながらも悪くないと思うジナイーダ。笑いこけている主任。微笑みながら、嬉しそうにするセラフ。止めようと葛藤するドミナント。ふざけだす神様。面白そうに眺めているビスマルクなど。そこに…。

 

「ураааааа!!!」

 

ドガァァァァァン!!

 

「ゴフッ!」

 

ビチャビチャ…

 

ガンガードが撃った弾がジナイーダに被弾する。それだけではない。ジナイーダの食べ物も爆風で飛び散り、ほぼ本人に…。

 

シーン…

 

艦娘たちが顔を青くして黙る。セラフは前と同じことに苦笑いをした。主任は笑えなかった。ドミナントも顔を青くした。ジャックも手を止めて横目で見る。

 

「…なるほどな…。」

 

「ジナイーダさん…。な、何がなるほどなんでしょうか…?」

 

ドミナントが恐る恐る聞く。

 

「訓練が足らんようだな!みっちり仕込んでやる!!!」

 

「逃げろーーーー!!!」

 

「Run awayyyyy(逃げろーーー)!!!」

 

ワーワー!!

 

「逃がさんぞぉぉぉ!!」

 

ジナイーダが鬼気迫る勢いで追っていく。もちろん、艦娘たちやドミナントは死に物狂いで逃げている。

 

「ふふっ。」

 

ビスマルクはその光景を見て、子供のようにくすりと笑った。

 

…………

女湯

 

「はぁ〜…。疲れたわ。」

 

「全くだ…。」

 

ビスマルクとジナイーダが言う。ちなみに、ほぼ騒いだ原因の艦娘は頭にタンコブがある。ドミナントたちは…。…まぁ、無事ではない。

 

「ビスマルクさん。少し心に余裕でも出来ましたか?」

 

セラフが、緩んだ表情をしているビスマルクに聞く。

 

「ええ。…私は復讐に囚われすぎていたわ。そのせいで、自分のわがままで同じ過ちを繰り返そうとした。けど、出てきてくれたのよ。」

 

「出てきた…?」

 

「…admiralよ。」

 

ビスマルクは微笑みながら言った。

 

「あの人、今まで夢にも出てきてくれなかったのに、本当のピンチの時に出てきてくれたわ。そして、助言をくれた…。もっとみんなに頼りなさいって。あの世でも見守ってるって。」

 

「…そうですか。」

 

ビスマルクが笑顔で言い、セラフも笑顔になる。

 

……本当みたいですね。最初に会ったときの瞳の奥はあんなに厳しくて、冷たかった。笑顔も顔だけで、心は全く笑ってなさそうだった。…でも、今は作り笑いじゃなくて、本当に嬉しそうに笑ってます。

 

セラフは心の中で思う。

 

……でも、そんな人もうちの鎮守府に一人居ましたね…。最初は本当に、機械のような作り笑顔で、仮面のようで怖かったですけど。今は本当の笑顔を見せています。

 

セラフはある人のことを考える。そこに…。

 

「イタタタタ…。何話してるの?」

 

神様がコブをさすりながら来た。

 

「admiralに会った話よ。」

 

「そうなんだ〜。」

 

神様は嬉しそうに目を細める。

 

「……。」

 

その時、ジナイーダは感じた。

 

……あれは何か知ってるな。まぁ、神なら不可能ではない…か。

 

ジナイーダは分かったが何も言わなかった。

 

「ビスマルク?のことどんな風に言ってたの?」

 

「そうね…。恥ずかしいわ…。」

 

ビスマルクは耳まで赤くなる。

 

「…一番素敵だって…。」

 

「へぇ〜。」

 

「ふふ。」

 

「……。」

 

「ヒューヒュー。」

 

「いい提督だな。」

 

「う、うるさいわね。」

 

反応は三者三様。神様はニヤニヤして、セラフは微笑んだ。ジナイーダはやれやれと呆れたような感じだ。他の艦娘たちもニヤニヤして冷やかしたりする。前までは決してそんなことしなかっただろう。ビスマルクとの距離が縮まったのだ。

 

…………

男湯

 

「「ブクブクブク…。」」

 

「…生きてるよな…?」

 

「アイルビーバック…。」

 

ドミナントと主任は仲良く風呂の湯に浮いていた。

 

…………

娯楽室

 

「あ"〜…。」

 

「お前にマッサージチェアなど必要ないだろ。」

 

ドミナントが、マッサージチェアで休んでいる神様に言う。

 

「天界でもストレス溜まるんだよ〜…。」

 

「お前、ほぼこの世界で生活してるよな?」

 

「う〜ん…。…そうだ!ドミナントも天界で暮らせばいいんだ!」

 

「馬鹿言ってんじゃねぇアホ。天界なんて死んだ後だけで十分だ。」

 

ドミナントが神様に返す。

 

「てか、お前ほぼ仕事放っているけど、いいのかよ…。」

 

「ん"〜…。まずいねぇ〜…。…でも、家族に会いたくないんだよね…。」

 

「お前…。会って来い。親不孝者。」

 

「やだ〜。」

 

神様がマイペースに返す。そして、マッサージチェアから降りる。

 

「じゃぁ、ドミナントは家族に会いたいと思う?」

 

「うっ…。…そうだな…。…微妙だな…。」

 

「親不孝者。」

 

「お前、俺の過去知ってるだろ…。」

 

「そんな気持ちだよ。」

 

珍しく、ドミナントは神様に言い負かされている。

 

「…ところで、なんで会いたくないんだ?」

 

「……。」

 

ドミナントは興味から聞く。

 

「…言えない…。」

 

「…秘密ごとが多いなら、仲間ではないぞ。ましてや、それ以上の関係なんて。」

 

「…言いたくない。」

 

「…そこまでなのか?」

 

「…うん…。」

 

「なんで?」

 

「…きっと巻き込んじゃう…。」

 

「なら、心配ないな。言え。」

 

「……。」

 

「俺は日常茶飯事巻き込まれてる。同じ所属の艦娘に命狙われたり…。矢文で殺されかけたり…。他の鎮守府から勝負挑まれたり…。ジナイーダの親友に巻き込まれたり…。ここに来たり。今更一つ二つ増えようが、構わない。」

 

ドミナントがなんともなさそうに言った。

 

「…あるところに一つの国がありました。その国は強さで偉いかどうかが決まる国です。」

 

「?」

 

突然、神様が何か話し始める。

 

「その国に一つの家族がいました。二人の子供がいる家族です。二人のうち一人はすごく優秀で、強い子です。周りから尊敬され、親はより高い地位になれると大喜びです。もう一人は、戦いを好まず、腕試しとは無縁に細々と暮らすことを願っていました。」

 

神様は話し始める。

 

「ですが、その子は周りの子から虐められました。一度も戦ったことの無い理由で。」

 

「……。」

 

「その子は泣きながら家に帰りました。ですが、親は何一つ優しい言葉をかけませんでした。それどころか、戦ったことがないことを嘆いて、蔑ろにしました。日々、その子を見るたびに『いなければ良いのに。』と言います。」

 

「…お前…。」

 

「その子は悲しみました。ですが、誰も助けてくれる人はいませんでした。そのうちに、その子はいつの日か消えてしまいました。」

 

「……。」

 

「こうして、その家族は地位を脅かす子供の一人が消えて、偉くなって幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。」

 

神様が話し終わった。

 

「…そうか。」

 

ドミナントは何となく伝わった。

 

「神様、ちょっとこっちこい。」

 

「?」

 

スッ

 

ドミナントは神様の頭を撫でた。

 

「…すまん。嫌な思い出だったな…。」

 

「…別にいいよ。」

 

「…親の件では似ているから、共感が持てるんだよ…。」

 

「…知ってる…。」

 

ドミナントは神様の頭を撫でた。そして、背中をさすったりする。

 

「…そんな親俺は大嫌いだ。…安心しろ。例え天界へ連れてかれても、俺が必ず守る。」

 

「……。」

 

「?どうした?そんな顔して。」

 

ドミナントは自分が何を言ったか理解していない。神様はキョトンとしている。

 

「ドミナント…。お前…。」

 

ジナイーダが出てきた。

 

「?ジナイーダ、聞いていたのか。何かおかしいこと言ったか?」

 

「…聞き耳を立てている艦娘たちに聞いてみろ。」

 

ガチャ

 

ドバーー…

 

ジナイーダがドアを開けると、雪崩のように艦娘たちが出てきた。

 

「あっ、いや…。その…。」

 

「べ、別に何も聞いてないわよ。」

 

「いや〜♪あんなストレートなこと言うんだ〜♪」

 

「シッ!」

 

「気になって…。」

 

艦娘たちは気まずい感じだ。

 

「俺は何か変なことでも言ったのか?」

 

ドミナントが聞く。

 

「…どうやら、本当に理解してないみたいね…。」

 

「なんだ、てっきりあんな関係かと…。」

 

「驚いた…。」

 

「まぁ、そうよね。そんな度胸ないものね。」

 

「なんなんだよ…。こいつら…。」

 

艦娘たちが呆れながら言う。

 

「ドミナントさん。」

 

「うぉっ!?…びっくりしたなぁ…。どこから出てきた…?」

 

セラフがいつの間にか背後にいた。

 

「そんなのどうでも良いです。それより、本当に理解してないんですか?」

 

「あ、ああ…。」

 

セラフがズイズイ近づき、ドミナントも回答に困惑する。

 

「実は…。」

 

ゴニョゴニョ…

 

セラフが耳打ちする。

 

「いや、俺は…。…おん。…うん?…は?…え?えぇ!?マジで!?俺そんなこと言ったの!?」

 

うんうん

 

セラフたちがうなずく。

 

「あー…神様…。違うぞ?これは告白的なものではなくてな…。覚悟のあれだ。」

 

「……。」

 

「神様ー?…?神様?」

 

ドミナントが触れる。

 

ドサッ

 

神様はその顔、その姿勢のまま気を失っていた。破壊力が強すぎたらしい。

 

「ヒューヒュー。」

 

「待て!誤解だ!そんな盛り上げるな艦娘!俺はハーレムを望まない!」

 

ドミナントがそう言って、背負ってベッドで寝かせるのだった。

 

…………

 

「偉い目に合った…。」

 

神様をベッドへ入らせた後(ジナイーダたちと同じ部屋なので、許可を取った)、ドミナントがものお…自室に戻る。が。

 

「…部屋の前に誰かいるな…。」

 

一人の艦娘が立っていたのだ。

 

「…ビスマルクさんじゃありませんか。」

 

「大佐。」

 

ビスマルクだった。

 

「どうかしたんですか?主任が何かやらかしましたか…?」

 

「いえ、違うわ。」

 

キッパリとビスマルクが返した。

 

「実は、折り入って相談が…。」

 

「?」

 

「ここではアレだから、執務室で…。」

 

…………

執務室

 

「で、なにか御用で…?」

 

「その…。」

 

ビスマルクが言葉を詰まらせる。

 

……まさか、愛の告白とかやめてよ?俺、本当に死神が見えそうになってるから。…最近、視界の隅に鎌が見えたりする恐怖現象が起こってるから、マジで勘弁して…。

 

ドミナントが怖いことを思っていたが…。

 

「…ちょっと深呼吸させて。」

 

「お、おう…。」

 

ビスマルクが深呼吸する。ドミナントは焦らしに焦らされている。

 

「…あなたに大切なお話があるの。」

 

「……。」

 

「あなたに…。…このパラオ泊地の提督をやってもらえないかしら。」

 

「…は?」

 

ドミナントは突然言われて困惑の極みだ。

 

「…いや、あの…。俺、第4佐世保の提督ですよ?忘れられているかもしれませんが…。」

 

「知ってるわ。」

 

「…あの…話が見えてきません…。」

 

ドミナントが困った。本気で困った。

 

「…ここに所属する艦娘たちは人間の提督に焦がれていることは知ってるわよね?」

 

「知ってます。というより、それなら他に適任いますよね?」

 

「いないわ。」

 

「何故!?」

 

「あなたほどここの艦娘たちに認めてもらわれている人間?の提督はいないからよ。」

 

「…ジャックは?」

 

「確かに、彼も良い才能を持ってるわ。…でも、彼はあなたと違う。」

 

「……。」

 

「あなたは元の所属していた提督に似ている。既に大半の艦娘たちの支持を得ているわ。」

 

「なんでよ?」

 

「多分、心の奥底まで艦娘のことを思ってるからじゃないかしら。まぁ、行きすぎて馬鹿みたいになったりするけど。」

 

「褒めているのか馬鹿にしているのか…。」

 

「両方よ。」

 

ビスマルクは少し微笑みながら言う。やはり、前より笑顔が増えていた。

 

「…俺には第4佐世保があります。それに、もしそのことを承諾したら帰れませんよね?ここは本土より随分遠いんですから…。」

 

「まぁ…。…そうね。」

 

二人が真剣な表情で言う。

 

「…俺にとって、第4佐世保は家みたいなものなんです。俺の帰りを待っている子たちもいます。」

 

「そうよね。」

 

ビスマルクはドミナントの言葉を聞いている。

 

「…ですから…。その…。」

 

「…そう。わかったわ。」

 

ビスマルクが立ち上がる。

 

「なら、既成事実を作れば良いのよね。」

 

「…えっ?」

 

ビスマルクがドミナントの目の前まで来た。

 

「私は、欲しいものがあったらどんなことをしてでも手に入れるのよ?」

 

「いや、あの…違いますよね?」

 

「いいえ?本気よ?」

 

「いくら艦娘のことを思っていたとしても、それとこれとは別ですよ!?」

 

「そうかもしれないわね。でも、引く気はないわ。」

 

ビスマルクは止まらない。そして顔が近づき…。

 

「…判子あるかしら?」

 

「ぐぐ…へっ?」

 

ビスマルクが突然言い出す。

 

「…いえ、ありませんけど…。」

 

「そう…。なら作れないわね…。」

 

ビスマルクが残念そうに椅子に座る。

 

「…何をさせるつもりだったんですか…?」

 

「ん〜?いや、判子があれば契約書を書いてもらうつもりだったのよ。」

 

「契約書って…。どれですか?」

 

ドミナントは書かされていたであろう契約書の内容を見る。

 

「…これだけ?」

 

「そうよ。」

 

ドミナントが言い、ビスマルクがため息混じりに言う。

 

「あなたの意見が一番大事だもの。帰りたいなら、止めないわ。」

 

「そうですか…。」

 

「でも!ここの艦娘たちのことを思って、月に一度や二度訪れなさい!」

 

「それは厳しいけど…。なるべく努力はします…。てか、契約書の内容をどうも。」

 

そう、その契約書は月に何回か来ることだった。

 

「…まぁ、そのために私たちが行儀を良くしたりしたんだけどね…。」

 

「あの時のマナーはそのためだったのか…。」

 

ドミナントが呆れた。すると…。

 

コンコンガチャ

 

「ビスマルクお姉さま…。」

 

「あら。プリンツ。どうしたの?」

 

プリンツオイゲンが可愛らしく顔をちょこんと出してきた。だが、ドミナントは一瞥しただけですぐに向き直る。関係がないことには首を突っ込まないようにしようとしたからだ。だが…。

 

「この虫を拾ったんですけど…。新種の気がします…。」

 

「新種?」

 

「…虫?」

 

ドミナントが気になって、覗く。そこにいたのは…。

 

「……。」

 

AMIDA。

 

「…ん?」

 

だが、ドミナントが気づいたのはそれだけではなかった。

 

「おま…。神様のAMIDAか…?」

 

ドミナントがその虫に呼びかける。ビスマルクたちは虫に話しているドミナントを神妙な顔して見ていた。

 

「あぁ、失礼。この虫は神様のペットでして。」

 

「え、ええ…。そうなの…。」

 

「へ、へぇ…。」

 

二人はそう言う意味ではないと言い出そうな顔だ。

 

「…AMIDA?…お前傷だらけじゃないか。どうしたんだ?」

 

ドミナントがAMIDAを手に持つ。ぐったりして弱りきっていた。

 

「…まさか…。」

 

ドミナントは自分の鎮守府に電話した。が。

 

「…誰も出ない…。嫌な予感がする…。」

 

ドミナントはすぐにAMIDAを安静にさせるように提督帽の中に綿を敷いて入れた。

 

「ビスマルクさん…。すみませんが、自分たちはもう帰ります。」

 

「もう?」

 

「はい。仲間も引き連れて…。」

 

「…わかったわ。」

 

ビスマルクはドミナントの真剣な表情を見て、了承した。

 

「ありがとうございます。あと、放送させてくれませんか?」

 

「どうぞ。勝手に使って。」

 

「ありがとうございます!また今度来ます!」

 

ドミナントはお礼と一言言った後に、風のように出て行った。

 

「…何かあったのかな?」

 

「プリンツ。」

 

「はい。お姉さま。」

 

「…急いで大佐の帰れる支度をしてあげなさい。」

 

「…わかりました。」

 

ビスマルクの真剣な表情を見て、プリンツは従った。

 

…………

鎮守府 出撃場

 

「すまない。遊んでいる最中に。」

 

ドミナントが言う。ほぼ全員が楽しんでいたところを呼んだからだ。

 

「別に良い。それより、余程大層なことなんだろう?お前があんな大慌てで呼び出すことなどないからな。」

 

「そうですね。」

 

ジナイーダとセラフが言う。

 

「…鎮守府の電話に誰も出ないんだ…。」

 

「……。…張り倒すぞ?」

 

「いや!本当に大変なんだって!」

 

ジナイーダが疑いの目で見てきて、ドミナントが返す。

 

「…そうだな。確かに重大かも知れん。」

 

ジャックが言う。

 

「何故ですか?」

 

「…ドミナントは長門に託したと言ったな。鎮守府のことを。」

 

「ああ。」

 

「あのしっかりした長門が電話に出ないなんてことがあると思うか?」

 

「…あり得ませんね…。」

 

「…つまり、よほど大変なことが起きている可能性があるわけだ。」

 

ジャックがセラフに説明した。

 

「それより、行くぞ!」

 

「神様はどうするんだ?」

 

ジナイーダが聞く。

 

「…荷物の中に入れろ。そうやってきたんだからな。」

 

「…わかった。」

 

ジナイーダは寝ている神様を優しく入れてあげた。

 

「行くぞ!」

 

そして、大急ぎで帰って行った。パラオ泊地所属の艦娘たちは帰っていくドミナントたちを見て、敬礼をしていた。




ここで切ります。長い…。10000字いきました…。
ダク 楔石の原盤…ドロップ率何%だ…?

登場人物紹介コーナー
七面鳥…瑞鶴が怒ります。鶏肉。アメリカではお祝いの時などに振る舞われる料理。他の国の料理もあったが、名前が分かるのはこれくらいだ。

次回181話「第4佐世保襲撃」です。

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